ゲスト
(ka0000)
懲りた団長とお茶会を~in魔術師協会~
マスター:菊ノ小唄

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- サポート
- 現在0人 / 0~5人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/02/07 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/02/19 09:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
同盟領、極彩色の街ヴァリオス。
大衆商店街の片隅に小さな拠点を持つ小さな盗賊団があった。名を『アモレア盗賊団』といい、魔術師協会の会長職に縛り付けられたジルダ・アマートを解放し、協会を壊滅に追い込まんとする、壮大な勘違い目標を掲げていた。
しかしその旗頭である団長は、ハンターらの尽力により真実をようやく把握。自分の勘違いと、長年の恋が失恋に終わったことを知り、泣きに泣いて泣き崩れた。
そして、弟とその腹心と共に帰ってきたアジト兼自宅で一晩ぐっすり眠った団長は今、後悔と悲しみの中から立ち上がろうとしているところであった。
「兄さん、どこいくの? それ、兄さんの一張羅じゃなかったっけ」
アジト兼自宅の玄関を出て行こうとする団長、ビブリオ・ボッコは弟に告げる。
「魔術師協会本部だ。ジルダに謝りに行く」
昨日の大泣きでその両目は腫れぼったく、まだ少し鼻声だが、その意思は曲がりそうにない。弟、ジュール・ボッコはとても聡明で芯のある青年だが、この兄の強い意志にだけはどうにも弱かった。はぁ、とため息をつくジュール。
「兄さん一人で行ったら、本部に一歩入る前にヴァリオスの外まで放り出されそうだから、僕も行くよ」
ちょっと待ってて、上着取ってくるから、と行ってジュールは部屋へ戻る。……ふりをして、腹心の団員が居る部屋へ。
「おはよう。兄さんが今から会長に謝りに行きたいって。門前払いだけでも避けられるように、先にドメニコ・カファロ広報部長と会ってこのことを伝えてくれないか」
「団長も大人しくなりましたね。了解です、なんとかやってみましょう」
「頼む。時間は僕が稼ぐから」
「わかりました。じゃあ行ってきます」
ジュールは玄関に戻り、兄・ビブリオと共に外へ出た。
「あ、そうだ。朝ごはん食べてから行こうよ」
「いや、今は急ぎたい」
「腹が減って元気が出なかったら、伝えたい気持ちも伝え損ねるよ。そんなの嫌でしょ」
「うーむ、確かに。それはいかん」
二人は行きつけの食堂へ足を運び、その後も、ジュールの提案で準備を整えるという名目で、近所の大衆商店街を巡るのだった。
魔術師協会、広報部。
広報部長ドメニコ・カファロは、盗賊団の一連の騒動が解決しつつあることに今朝まではほっと安堵の息を吐いていた。……のだが、安堵するにはまだ少し早かったことがわかり、深いため息を吐いたところであった。
そして広報部の応接室……という名の、衝立で区切られただけのスペースへ、波乱の先触れが到着する……。
魔術師協会、会長室。
つい先ほど副団長の腹心と会ったドメニコは、しかめっ面がおさまらないジルダ・アマートを前に、事の顛末を伝え終えた。
「……と、いうわけでな。これから小僧が来る」
「正直、すごく、嫌です」
昔、嫌気が差すほどしつこく好意を押し付けられたことや、色々あって遂に怒り心頭になった彼女が(若気の至りもあり)酷い嵐を起こしたことは、ドメニコもよく覚えている。
「わかっとるわかっとる。しかし、きちんと事態を理解した状態で来るわけじゃからな、邪険にはできん」
「……ええ、そうですね」
でも、とても、嫌です、とジルダ。頭が痛いドメニコ。少し考えて、提案した。
「ではハンターを呼んでの茶会にする、というのはどうかね?」
「ハンターですか」
「うむ。彼らがおれば、ジルダ、おぬしもそう簡単には荒れずにおれるじゃろう。恩も縁もある」
広報部長の自分としてもハンターに協会本部や会長を知ってもらえる良い機会だと思う、と静かに話すドメニコ。ジルダはお気に入りのソファに深く身を沈め、しばらくテーブルの上の、白くきらきら光る花器に生けられた花を見つめた。
ややあって、流石は先生ですねと呟いてから体を起こす。
「わかりました、会います。ハンターも呼ぶお茶会なら、なんとかなるでしょう」
「良かった。では……小僧はそろそろ到着するはずだが少し待たせておいて、茶会の準備をしよう」
「私はハンターオフィスに募集を出してきます」
「忙しいところすまんな」
「お互い様です。それに、私を誰だとお思いで?」
神出鬼没のジルダ・アマートですよ、と艶やかに笑い、部屋を出ていった。
同盟領、極彩色の街ヴァリオス。
大衆商店街の片隅に小さな拠点を持つ小さな盗賊団があった。名を『アモレア盗賊団』といい、魔術師協会の会長職に縛り付けられたジルダ・アマートを解放し、協会を壊滅に追い込まんとする、壮大な勘違い目標を掲げていた。
しかしその旗頭である団長は、ハンターらの尽力により真実をようやく把握。自分の勘違いと、長年の恋が失恋に終わったことを知り、泣きに泣いて泣き崩れた。
そして、弟とその腹心と共に帰ってきたアジト兼自宅で一晩ぐっすり眠った団長は今、後悔と悲しみの中から立ち上がろうとしているところであった。
「兄さん、どこいくの? それ、兄さんの一張羅じゃなかったっけ」
アジト兼自宅の玄関を出て行こうとする団長、ビブリオ・ボッコは弟に告げる。
「魔術師協会本部だ。ジルダに謝りに行く」
昨日の大泣きでその両目は腫れぼったく、まだ少し鼻声だが、その意思は曲がりそうにない。弟、ジュール・ボッコはとても聡明で芯のある青年だが、この兄の強い意志にだけはどうにも弱かった。はぁ、とため息をつくジュール。
「兄さん一人で行ったら、本部に一歩入る前にヴァリオスの外まで放り出されそうだから、僕も行くよ」
ちょっと待ってて、上着取ってくるから、と行ってジュールは部屋へ戻る。……ふりをして、腹心の団員が居る部屋へ。
「おはよう。兄さんが今から会長に謝りに行きたいって。門前払いだけでも避けられるように、先にドメニコ・カファロ広報部長と会ってこのことを伝えてくれないか」
「団長も大人しくなりましたね。了解です、なんとかやってみましょう」
「頼む。時間は僕が稼ぐから」
「わかりました。じゃあ行ってきます」
ジュールは玄関に戻り、兄・ビブリオと共に外へ出た。
「あ、そうだ。朝ごはん食べてから行こうよ」
「いや、今は急ぎたい」
「腹が減って元気が出なかったら、伝えたい気持ちも伝え損ねるよ。そんなの嫌でしょ」
「うーむ、確かに。それはいかん」
二人は行きつけの食堂へ足を運び、その後も、ジュールの提案で準備を整えるという名目で、近所の大衆商店街を巡るのだった。
魔術師協会、広報部。
広報部長ドメニコ・カファロは、盗賊団の一連の騒動が解決しつつあることに今朝まではほっと安堵の息を吐いていた。……のだが、安堵するにはまだ少し早かったことがわかり、深いため息を吐いたところであった。
そして広報部の応接室……という名の、衝立で区切られただけのスペースへ、波乱の先触れが到着する……。
魔術師協会、会長室。
つい先ほど副団長の腹心と会ったドメニコは、しかめっ面がおさまらないジルダ・アマートを前に、事の顛末を伝え終えた。
「……と、いうわけでな。これから小僧が来る」
「正直、すごく、嫌です」
昔、嫌気が差すほどしつこく好意を押し付けられたことや、色々あって遂に怒り心頭になった彼女が(若気の至りもあり)酷い嵐を起こしたことは、ドメニコもよく覚えている。
「わかっとるわかっとる。しかし、きちんと事態を理解した状態で来るわけじゃからな、邪険にはできん」
「……ええ、そうですね」
でも、とても、嫌です、とジルダ。頭が痛いドメニコ。少し考えて、提案した。
「ではハンターを呼んでの茶会にする、というのはどうかね?」
「ハンターですか」
「うむ。彼らがおれば、ジルダ、おぬしもそう簡単には荒れずにおれるじゃろう。恩も縁もある」
広報部長の自分としてもハンターに協会本部や会長を知ってもらえる良い機会だと思う、と静かに話すドメニコ。ジルダはお気に入りのソファに深く身を沈め、しばらくテーブルの上の、白くきらきら光る花器に生けられた花を見つめた。
ややあって、流石は先生ですねと呟いてから体を起こす。
「わかりました、会います。ハンターも呼ぶお茶会なら、なんとかなるでしょう」
「良かった。では……小僧はそろそろ到着するはずだが少し待たせておいて、茶会の準備をしよう」
「私はハンターオフィスに募集を出してきます」
「忙しいところすまんな」
「お互い様です。それに、私を誰だとお思いで?」
神出鬼没のジルダ・アマートですよ、と艶やかに笑い、部屋を出ていった。
解説
ジルダ主催のお茶会です。
依頼は「ジルダがキレないようクッション役になること」。あとはお茶会をお楽しみください。
開始時刻になると会場のホールへ案内されます。
NPCとは、お茶会が始まる前にも10分程度なら話せます。
※下記の情報は行動のネタにでもして頂ければと思います。
●お茶会の詳細
場所:協会本部の応接用小ホール
時間:午後2時~4時
参加者:ジルダ・アマート、アモレア盗賊団団長ビブリオ・ボッコ、副団長ジュール・ボッコ
他:ジルダお気に入りのお茶「ジェオルジの風」が振舞われる
●開始前の団長
・広報部の一室で、弟と共に待機
・普段よりは大人しいものの、ジルダ大好きな気持ちには変化無し
・一張羅のレザージャケット姿
・小さな花束を用意
・これまでの謝罪と、昔助けてくれたことへの感謝を伝えるつもり(弟は賛成している)
・ジルダへの深い愛を告白するつもり(弟は目をそらしている)
・団員のことは許してほしいと伝えるつもり(弟も同じ気持ち)
●開始前のジルダ
・会長室で仕事をしながら待機
・普段より少しシンプルなドレス姿
・配達が遅れていたお気に入りのお茶が今日飲めるのでお茶会自体は楽しみ
・団長→「とてもうるさい・とてもうっとうしい」
・副団長→「盗賊団のブレイン」
・他の団員→「会ったことはないけどうまくやれば今後使えるかしら」
●『アモレア盗賊団』について
団長:ビブリオ・ボッコ 30歳
過去に弱小盗賊団を率いて、ジルダ・アマートを誘拐。
目を覚ましたジルダの怒り大爆発によってアジト壊滅。
おまけにヴァリオスが大変な嵐(ジルダの怒りによるもの)に見舞われる事態となる。
団の成り立ち
幼少の頃、孤児だったビブリオ・ボッコが、弟と共にちびっこ盗賊団を結成。
ビブリオの妙なカリスマと、弟の頭脳によって、今は団員10名を超える盗賊団(という名の犯罪とは縁遠い便利屋さん)に。
団員は、身寄りの無い者をビブリオが拾う形で集まり仲が良い。
依頼は「ジルダがキレないようクッション役になること」。あとはお茶会をお楽しみください。
開始時刻になると会場のホールへ案内されます。
NPCとは、お茶会が始まる前にも10分程度なら話せます。
※下記の情報は行動のネタにでもして頂ければと思います。
●お茶会の詳細
場所:協会本部の応接用小ホール
時間:午後2時~4時
参加者:ジルダ・アマート、アモレア盗賊団団長ビブリオ・ボッコ、副団長ジュール・ボッコ
他:ジルダお気に入りのお茶「ジェオルジの風」が振舞われる
●開始前の団長
・広報部の一室で、弟と共に待機
・普段よりは大人しいものの、ジルダ大好きな気持ちには変化無し
・一張羅のレザージャケット姿
・小さな花束を用意
・これまでの謝罪と、昔助けてくれたことへの感謝を伝えるつもり(弟は賛成している)
・ジルダへの深い愛を告白するつもり(弟は目をそらしている)
・団員のことは許してほしいと伝えるつもり(弟も同じ気持ち)
●開始前のジルダ
・会長室で仕事をしながら待機
・普段より少しシンプルなドレス姿
・配達が遅れていたお気に入りのお茶が今日飲めるのでお茶会自体は楽しみ
・団長→「とてもうるさい・とてもうっとうしい」
・副団長→「盗賊団のブレイン」
・他の団員→「会ったことはないけどうまくやれば今後使えるかしら」
●『アモレア盗賊団』について
団長:ビブリオ・ボッコ 30歳
過去に弱小盗賊団を率いて、ジルダ・アマートを誘拐。
目を覚ましたジルダの怒り大爆発によってアジト壊滅。
おまけにヴァリオスが大変な嵐(ジルダの怒りによるもの)に見舞われる事態となる。
団の成り立ち
幼少の頃、孤児だったビブリオ・ボッコが、弟と共にちびっこ盗賊団を結成。
ビブリオの妙なカリスマと、弟の頭脳によって、今は団員10名を超える盗賊団(という名の犯罪とは縁遠い便利屋さん)に。
団員は、身寄りの無い者をビブリオが拾う形で集まり仲が良い。
マスターより
ジルダは決して短気ではありません。むしろ気は長いほうです。
そのためハンターに対しては基本的にきちんと対応をします。
NPCが関連付けられておりますが、
MSの多忙により、相談期間中に相談卓でご質問いただいてもお返事ができません。
ご了承ください。
なお、確認必須ではありませんが、以下のシナリオが関連しております。良かったらご覧下さい。
「愉快な盗賊団をどうにかしよう」笹村工事MS
「愉快な盗賊団から取り返せ」菊ノ小唄
「懲りない団長をどうにかしよう」笹村工事MS
それでは、コメディシナリオ、お楽しみくださいませ。
そのためハンターに対しては基本的にきちんと対応をします。
NPCが関連付けられておりますが、
MSの多忙により、相談期間中に相談卓でご質問いただいてもお返事ができません。
ご了承ください。
なお、確認必須ではありませんが、以下のシナリオが関連しております。良かったらご覧下さい。
「愉快な盗賊団をどうにかしよう」笹村工事MS
「愉快な盗賊団から取り返せ」菊ノ小唄
「懲りない団長をどうにかしよう」笹村工事MS
それでは、コメディシナリオ、お楽しみくださいませ。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/02/23 12:38
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/07 08:20:42 |
|
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相談卓 最上 風(ka0891) 人間(リアルブルー)|10才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/02/07 02:43:30 |