ゲスト
(ka0000)
川の精霊、町の安寧を願う
マスター:狐野径

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在8人 / 1~25人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/08/12 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/08/26 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●撤収
傲慢王を倒した。
喜びもつかの間、邪神との戦いの行方はどうなるのだろうか?
イスルダ島の復興の手伝いの方針を考えてまとめていたリシャール・べリンガーは戻ることが決定した。それだけでなく、その島の住民だったライル・サヴィスとシールの二人も撤収するしかなかった。その二人と共に、リシャールは父の領地に戻ることになった。
その二人の保護者たる人物もそこにいるというので、一緒の行動になる。
ハルトフォートの砦跡を回避しつつ横切り、イスルダ島に出向いていたウィリアム・クリシスの住む町に向かう。そこの転移門を使って町に行くことにした。
それが状況を見ることにつながるし、どこかしこに現れるシェオル型との戦いに協力もできる。
途中で色々あったが、三人は無事、ウィリアムがいる町までやってきた。
町の外でシェオル型と対峙するハンターたちに気づいた。
そのため、リシャールたちは状況を見つつ、近づく。そして、敵に対して攻撃をするとともに、声をかける。
「我々もハンターです! 助太刀いたします!」
背後から攻撃を受けたシェオル型の歪虚は一気に体勢が崩れた。立て直す前に、リシャールたちとハンターたちは殲滅する。
そして、リシャールたちはそのハンターたちと情報交換しながら、町に向かった。
●ダダバダ?
ハンターたちと別れたリシャールたち三人は、領主の屋敷に向かう。
「こういうのって、アポイントいるんだよね」
「ウィリアム様のところだろう? リシャール知り合いだし」
「追い返されたらされだです」
シールの言葉にライルが応じ、リシャールが小さく笑う。
ここは通過する予定の場所であるのだから、もし、会えないなら会えないでかまわなかった。
屋敷の入り口で取り次いでもらう。追い出されはせず、クリシス家に仕えている騎士の青年ジョージ・モースがすぐに応対してくれた。三人は歓待され、湯を使わせてもらい、執務室に通される。
「三人とも、お帰り」
ウィリアム・クリシスに迎えられ、リシャールたちはほっとする。シールとライルにとってみれば、イスルダ島に再上陸で来た時、付き合いが長くなった貴族であり、保護者みたいな感覚もあった。父親にでも迎えられたという気持ちにもなる。
「リシャールさん、お久しぶりです……。初めまして、シールさんとライルさん、ここの領主のイノア・クリシスと言います。父がいつぞやはお世話になりました」
「え? それは、こちらもですよ。ウィリアム様にお世話になりました」
イノア言葉にシールが頭を下げる。
「それより、リシャール君は、東方の行事に詳しかったかな?」
ウィリアムが唐突に言った。
「状況が状況で、東方の知り合いと連絡を取るのも難しいし、精霊の話を聞いているとさっぱり要領が得なくて」
どうやら、ハンターが夏場の行事を教えてくれたらしい。
「七夕とか夏越の祓ですね。うちの町でもやりましたよ……やったときは七月だったような……」
リシャールは以前、ルゥルの発案やらなんやらで町を挙げてやったイベントのことを告げる。
「……わかった。急ごしらえだ、少しでも気持ちを和らげるようなことということでやろう……ということでいいかイノア?」
「はい……そうですわね……」
「町の中でなら大丈夫だ。村からこちらに来ている人も多いし、気を紛らわせるものは必要だよ?」
ウィリアムは少しぼんやりしている娘を心配していた。少し元気がないようにも見える。
「イノア、休息も必要だぞ」
「わ、わかっています!」
「必要なら、リシャール君たちに暫く滞在してもらってもいいし……」
イノアは頬を赤らめた。
「どうかしたのかい?」
「……何でもありません。そうですわね、リ、リシャールさんにリオさんの話を進めてもらえればいいと思います……ただ、ご迷惑ではないでしょうか?」
ウィリアムは不思議そうにイノアを見た後、リシャールたちを見た。
「父のところには先生たちもいるでしょうし……僕たちで役に立つなら少しいます。それに、転移門使えますから、必要なら連絡入れます」
リシャールの言葉にライルとシールはうなずいた。
「では、よろしくお願いします」
イノアの挨拶の後、三人は川の精霊リオがいる場所に向かった。三人で向かう。三人とも精霊とは初対面だ。どうしたらいいのかわからないが、普通に話せばいいと言われてきている。
社で声をかけると、川の水が上がってきた。
「なの?」
「……」
三人はその姿に驚く。簡素な服を着た少女の姿なのだが、すべてが流水であるからだ。
「実は、領主様に依頼されてきたんですよ」
ライルが穏やかに話しかける。
「ダダバダするーの」
そこからリシャールが説明をした。七夕という行事が東方かリアルブルーのどこかにあるということを。
「空の星を眺めたり、川に紙を流したりするそうです」
「川……汚す……?」
「そうとらえられますね……それはやめます?」
「魚さんが、掃除する?」
まあどうにかなるということで、話はまとまった。
「楽しーのがいい……の……」
リオは言う。
「流れて流れて、どこかいくー? でも、水は必要。でー、歪虚はいらない、悲しいーのは嫌ー。みんな、笑うのがいいー」
世界がどうなるのかわからないと不安だ。リオだって不安だ。それだからこそ、ここで皆の不安な気持ちを流し、前を向く力をなりたいと考えたようだった。
●撤収
傲慢王を倒した。
喜びもつかの間、邪神との戦いの行方はどうなるのだろうか?
イスルダ島の復興の手伝いの方針を考えてまとめていたリシャール・べリンガーは戻ることが決定した。それだけでなく、その島の住民だったライル・サヴィスとシールの二人も撤収するしかなかった。その二人と共に、リシャールは父の領地に戻ることになった。
その二人の保護者たる人物もそこにいるというので、一緒の行動になる。
ハルトフォートの砦跡を回避しつつ横切り、イスルダ島に出向いていたウィリアム・クリシスの住む町に向かう。そこの転移門を使って町に行くことにした。
それが状況を見ることにつながるし、どこかしこに現れるシェオル型との戦いに協力もできる。
途中で色々あったが、三人は無事、ウィリアムがいる町までやってきた。
町の外でシェオル型と対峙するハンターたちに気づいた。
そのため、リシャールたちは状況を見つつ、近づく。そして、敵に対して攻撃をするとともに、声をかける。
「我々もハンターです! 助太刀いたします!」
背後から攻撃を受けたシェオル型の歪虚は一気に体勢が崩れた。立て直す前に、リシャールたちとハンターたちは殲滅する。
そして、リシャールたちはそのハンターたちと情報交換しながら、町に向かった。
●ダダバダ?
ハンターたちと別れたリシャールたち三人は、領主の屋敷に向かう。
「こういうのって、アポイントいるんだよね」
「ウィリアム様のところだろう? リシャール知り合いだし」
「追い返されたらされだです」
シールの言葉にライルが応じ、リシャールが小さく笑う。
ここは通過する予定の場所であるのだから、もし、会えないなら会えないでかまわなかった。
屋敷の入り口で取り次いでもらう。追い出されはせず、クリシス家に仕えている騎士の青年ジョージ・モースがすぐに応対してくれた。三人は歓待され、湯を使わせてもらい、執務室に通される。
「三人とも、お帰り」
ウィリアム・クリシスに迎えられ、リシャールたちはほっとする。シールとライルにとってみれば、イスルダ島に再上陸で来た時、付き合いが長くなった貴族であり、保護者みたいな感覚もあった。父親にでも迎えられたという気持ちにもなる。
「リシャールさん、お久しぶりです……。初めまして、シールさんとライルさん、ここの領主のイノア・クリシスと言います。父がいつぞやはお世話になりました」
「え? それは、こちらもですよ。ウィリアム様にお世話になりました」
イノア言葉にシールが頭を下げる。
「それより、リシャール君は、東方の行事に詳しかったかな?」
ウィリアムが唐突に言った。
「状況が状況で、東方の知り合いと連絡を取るのも難しいし、精霊の話を聞いているとさっぱり要領が得なくて」
どうやら、ハンターが夏場の行事を教えてくれたらしい。
「七夕とか夏越の祓ですね。うちの町でもやりましたよ……やったときは七月だったような……」
リシャールは以前、ルゥルの発案やらなんやらで町を挙げてやったイベントのことを告げる。
「……わかった。急ごしらえだ、少しでも気持ちを和らげるようなことということでやろう……ということでいいかイノア?」
「はい……そうですわね……」
「町の中でなら大丈夫だ。村からこちらに来ている人も多いし、気を紛らわせるものは必要だよ?」
ウィリアムは少しぼんやりしている娘を心配していた。少し元気がないようにも見える。
「イノア、休息も必要だぞ」
「わ、わかっています!」
「必要なら、リシャール君たちに暫く滞在してもらってもいいし……」
イノアは頬を赤らめた。
「どうかしたのかい?」
「……何でもありません。そうですわね、リ、リシャールさんにリオさんの話を進めてもらえればいいと思います……ただ、ご迷惑ではないでしょうか?」
ウィリアムは不思議そうにイノアを見た後、リシャールたちを見た。
「父のところには先生たちもいるでしょうし……僕たちで役に立つなら少しいます。それに、転移門使えますから、必要なら連絡入れます」
リシャールの言葉にライルとシールはうなずいた。
「では、よろしくお願いします」
イノアの挨拶の後、三人は川の精霊リオがいる場所に向かった。三人で向かう。三人とも精霊とは初対面だ。どうしたらいいのかわからないが、普通に話せばいいと言われてきている。
社で声をかけると、川の水が上がってきた。
「なの?」
「……」
三人はその姿に驚く。簡素な服を着た少女の姿なのだが、すべてが流水であるからだ。
「実は、領主様に依頼されてきたんですよ」
ライルが穏やかに話しかける。
「ダダバダするーの」
そこからリシャールが説明をした。七夕という行事が東方かリアルブルーのどこかにあるということを。
「空の星を眺めたり、川に紙を流したりするそうです」
「川……汚す……?」
「そうとらえられますね……それはやめます?」
「魚さんが、掃除する?」
まあどうにかなるということで、話はまとまった。
「楽しーのがいい……の……」
リオは言う。
「流れて流れて、どこかいくー? でも、水は必要。でー、歪虚はいらない、悲しいーのは嫌ー。みんな、笑うのがいいー」
世界がどうなるのかわからないと不安だ。リオだって不安だ。それだからこそ、ここで皆の不安な気持ちを流し、前を向く力をなりたいと考えたようだった。
解説
七夕を楽しむ。
※午後7時から深夜12時くらいのイメージ。
●町
・丘 草地。頂上には精霊の分社と巨大な木がある。
星が良く見える。
途中、かつての屋敷跡あたりに、テーブルがあり、短冊を書くコーナーが設けられている。
どこからか入手した、小さな笹が置かれている。飾りつけも可能。
・川の精霊の社 街中の川のほとりにある、憩いの場。
笹などが大量になったので、もみの木の枝で代用した巨大な輪があり、それを三度通るといいらしい。
さらにテーブルの上に人型の紙が置いてあり、それに氏名を書いて自分の体を払い、水に流す。
・エクラ教会 邪神との戦いが終わるように、祈りに来る人が絶えない。
ここは静かな時が流れる。
・飲食物 街中の店頭、出店は社や丘にある。
※ハンターによる出店も社や丘では可能。
●NPC
・川の精霊 メーン名前リオ。かなり長いこと住んでいるらしい。
・イノア・クリシス 少女領主。リシャールを見てなにかどきっとしたとかしないとか。
・ウィリアム・クリシス 前領主。プエル(kz0127)のことがあり、隠居。
・リシャール・ベリンガー ウィリアムと親交のある領主の跡取り息子。ウィリアムとは会ったことがあるが、イノアとは十年近く会っていない。
・シール 雑貨屋の店長をやっていたりしたが、最近はハンターとして頑張ってきていた。
・ライル・サヴィス シールのことを弟分としてみている。
※NPCの行動予定。リオは川で人を見ている。リシャール、シールとライルは町をうろついています。イノアは丘を下で見上げています。ウィリアムは留守番。
※クリシス兄妹はエリオット・ヴァレンタイン(kz0025)を「かっこいいしすごい人」と言っている。ちなみにリシャールは黒髪で以前より25センチは身長伸びた。
●迷子防止
一緒に参加される方がいる場合【名前・ID・関係】の記載を推奨いたします。
※午後7時から深夜12時くらいのイメージ。
●町
・丘 草地。頂上には精霊の分社と巨大な木がある。
星が良く見える。
途中、かつての屋敷跡あたりに、テーブルがあり、短冊を書くコーナーが設けられている。
どこからか入手した、小さな笹が置かれている。飾りつけも可能。
・川の精霊の社 街中の川のほとりにある、憩いの場。
笹などが大量になったので、もみの木の枝で代用した巨大な輪があり、それを三度通るといいらしい。
さらにテーブルの上に人型の紙が置いてあり、それに氏名を書いて自分の体を払い、水に流す。
・エクラ教会 邪神との戦いが終わるように、祈りに来る人が絶えない。
ここは静かな時が流れる。
・飲食物 街中の店頭、出店は社や丘にある。
※ハンターによる出店も社や丘では可能。
●NPC
・川の精霊 メーン名前リオ。かなり長いこと住んでいるらしい。
・イノア・クリシス 少女領主。リシャールを見てなにかどきっとしたとかしないとか。
・ウィリアム・クリシス 前領主。プエル(kz0127)のことがあり、隠居。
・リシャール・ベリンガー ウィリアムと親交のある領主の跡取り息子。ウィリアムとは会ったことがあるが、イノアとは十年近く会っていない。
・シール 雑貨屋の店長をやっていたりしたが、最近はハンターとして頑張ってきていた。
・ライル・サヴィス シールのことを弟分としてみている。
※NPCの行動予定。リオは川で人を見ている。リシャール、シールとライルは町をうろついています。イノアは丘を下で見上げています。ウィリアムは留守番。
※クリシス兄妹はエリオット・ヴァレンタイン(kz0025)を「かっこいいしすごい人」と言っている。ちなみにリシャールは黒髪で以前より25センチは身長伸びた。
●迷子防止
一緒に参加される方がいる場合【名前・ID・関係】の記載を推奨いたします。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
世界がどうなるのかわかりません。そんな状況だからこそ、のんびりと過ごそうという内容です。
ここまで色々ありました。正直に言いますと、この町を使った最後のシナリオが前回のものの予定でした。しかし、イスルダ島組の行動も含め、このような一本となりました。
大切な人と星を眺めるだけ、NPCと話したり、思い出を語るだけでも、警備と称して町の周囲をめぐってもよいです。
ある日の晩の一幕です。
よろしくお願いします。
世界がどうなるのかわかりません。そんな状況だからこそ、のんびりと過ごそうという内容です。
ここまで色々ありました。正直に言いますと、この町を使った最後のシナリオが前回のものの予定でした。しかし、イスルダ島組の行動も含め、このような一本となりました。
大切な人と星を眺めるだけ、NPCと話したり、思い出を語るだけでも、警備と称して町の周囲をめぐってもよいです。
ある日の晩の一幕です。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/08/24 18:38