ゲスト
(ka0000)
【MN】彼岸と此岸の間で
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/08/17 07:30
- リプレイ完成予定
- 2019/08/31 07:30
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
●彼岸と此岸の間で
朱夏(kz0116)が目を覚ましたのは、不思議な場所だった。
天も地もない世界。風もなければ、匂いも感じない。ただ、息遣いの音だけは聞こえていた。
「……あれ? 私……」
ゆっくりと上体を起こした。
全身が傷だらけとか、腕や脚がもげているという事もなく、五体満足だった。
「そっか……私、死んだんだ……」
死ぬ前の事を思いだそうとしたが、思い出せない。
ただ、直感的に、自分は死んだのだと分かった。
という事は、ここは死後の世界というものなのだろうか。
「なにか、想像していた所と全然違う……」
天国にしろ、地獄にしろ、死後の世界はもう少し賑やかであってもいいだろうに。
兎も角、朱夏は立ち上がると、行く当てもなく歩きだした。
気が付くと、腰には刀が差さっていた。愛用の刀だ。
「あれ?」
首を傾げる朱夏。
無理もない。その刀は死ぬ前に失われていたからだ。
エトファリカ武家四十八家門、第一位立花院家当主である立花院 紫草(kz0126)から、辺境訪問の褒美として戴いた業物の刀だった。
天ノ都地下での戦いの時に、悪狐に飲み込まれた際、粉々になったのだ――まるで、自分の身代わりになったかのように。
「……変なの」
深く考えても分からないので、気を取り直して朱夏は進む。
なんにせよ、刀があるのは安心だ。
どれだけ歩いたのか、変わらない景色が嫌になってきた時、自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「朱夏、そっちは違いますよ」
「え……あ、う、上様!」
声の方に視線を向けると、紫草がいつも通りの微笑を浮かべていた。
さっきまで誰もいなかったはずなのに……という疑問は何故か、どこかに飛んで行ってしまった。
「いつまで経っても、手のかかる子ですね、朱夏は」
「うぅ……すみません、上様……って、上様、若返りました?」
申し訳なさそうに頭を下げた朱夏だったが、改めて紫草を見ると、記憶にある最後の時と比べて、随分と若返っていた。
というか、むしろ、自分が良く知っていた頃の上様だった。
「気にしてはいけません。私は私です。ここでは、過去も未来も、時間の流れというものがありませんからね」
「そういうものなのですね……あの……上様。一つお尋ねしてもよろしいでしょうか?」
朱夏の質問に紫草は、ゆっくりと頷いて応えた。
気が付けば、周りの景色は一面の野花に包まれて、穏やかな風が吹いていた。
「上様は、皇后様よりも、◆★▲◇☆△さんの方が好きなんですか?」
「唐突に何を言うかと思ったら……」
「気になって仕方なかったんです。上様とそんなお話する間も無かったですし……」
頬を膨らませる朱夏に紫草は微笑を浮かべ続ける。
「私が答える必要はないですよ。貴女が考えている通りですよ」
「……ずるいです」
「さぁ、いつまでもここで話していても仕方ないですから、行きますよ」
紫草の呼び掛けに朱夏は素直に「はい」と答えた。
そして、歩き出した紫草の斜め後ろにつくと、懐かしい背中を見つめながら歩く。
(思い出した……私、こうやって、歩くのが大好きだったんだ)
朱夏の視界が暖かい光に包まれた。
●彼岸と此岸の間で
朱夏(kz0116)が目を覚ましたのは、不思議な場所だった。
天も地もない世界。風もなければ、匂いも感じない。ただ、息遣いの音だけは聞こえていた。
「……あれ? 私……」
ゆっくりと上体を起こした。
全身が傷だらけとか、腕や脚がもげているという事もなく、五体満足だった。
「そっか……私、死んだんだ……」
死ぬ前の事を思いだそうとしたが、思い出せない。
ただ、直感的に、自分は死んだのだと分かった。
という事は、ここは死後の世界というものなのだろうか。
「なにか、想像していた所と全然違う……」
天国にしろ、地獄にしろ、死後の世界はもう少し賑やかであってもいいだろうに。
兎も角、朱夏は立ち上がると、行く当てもなく歩きだした。
気が付くと、腰には刀が差さっていた。愛用の刀だ。
「あれ?」
首を傾げる朱夏。
無理もない。その刀は死ぬ前に失われていたからだ。
エトファリカ武家四十八家門、第一位立花院家当主である立花院 紫草(kz0126)から、辺境訪問の褒美として戴いた業物の刀だった。
天ノ都地下での戦いの時に、悪狐に飲み込まれた際、粉々になったのだ――まるで、自分の身代わりになったかのように。
「……変なの」
深く考えても分からないので、気を取り直して朱夏は進む。
なんにせよ、刀があるのは安心だ。
どれだけ歩いたのか、変わらない景色が嫌になってきた時、自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「朱夏、そっちは違いますよ」
「え……あ、う、上様!」
声の方に視線を向けると、紫草がいつも通りの微笑を浮かべていた。
さっきまで誰もいなかったはずなのに……という疑問は何故か、どこかに飛んで行ってしまった。
「いつまで経っても、手のかかる子ですね、朱夏は」
「うぅ……すみません、上様……って、上様、若返りました?」
申し訳なさそうに頭を下げた朱夏だったが、改めて紫草を見ると、記憶にある最後の時と比べて、随分と若返っていた。
というか、むしろ、自分が良く知っていた頃の上様だった。
「気にしてはいけません。私は私です。ここでは、過去も未来も、時間の流れというものがありませんからね」
「そういうものなのですね……あの……上様。一つお尋ねしてもよろしいでしょうか?」
朱夏の質問に紫草は、ゆっくりと頷いて応えた。
気が付けば、周りの景色は一面の野花に包まれて、穏やかな風が吹いていた。
「上様は、皇后様よりも、◆★▲◇☆△さんの方が好きなんですか?」
「唐突に何を言うかと思ったら……」
「気になって仕方なかったんです。上様とそんなお話する間も無かったですし……」
頬を膨らませる朱夏に紫草は微笑を浮かべ続ける。
「私が答える必要はないですよ。貴女が考えている通りですよ」
「……ずるいです」
「さぁ、いつまでもここで話していても仕方ないですから、行きますよ」
紫草の呼び掛けに朱夏は素直に「はい」と答えた。
そして、歩き出した紫草の斜め後ろにつくと、懐かしい背中を見つめながら歩く。
(思い出した……私、こうやって、歩くのが大好きだったんだ)
朱夏の視界が暖かい光に包まれた。
解説
●目的
死後の世界で誰かと逢う
●内容
貴方は死んでいます。あるいは、死の間際にいます。
そんな貴方は死後の世界で誰か(NPC)と逢う事になります。
『【MN】彼岸と此岸の間で』依頼の中においては、死後の世界から返される可能性も……あるかもしれません。
時間軸に決まりはありません。
いつ、どのように死んだか(あるいは死にそうなのか)も明記しなくても構いません。
(NPCとの会話をする中で、必要であれば、どんな死に方をしたかはプレイングで書いてもいいです。ただし、それが全て採用されるとは限りません)
出逢う事になるNPCをご指名下さい(登録・非登録問いませんが、他MSのNPCはご遠慮下さい)
原則的に、出逢えるNPCは一人だけとさせて頂きます。指名が無い場合は、ランダムで選びます。
●結局、どんなシナリオなのか
死後の世界なので、
『あの時、実はこう思っていたんだ……』
『いつか聞こうと思っていたんだけど……』
『ぶっちゃけ、私の事、どう見ていた?』
『墓の中にまで持っていった秘密って何だったの?』
『あれから、こんな事があったんだよ!』
などなど、生前だと言えなかった事を、声を大にして言えます(答えさせる事もできます)。
どういう事かというと、依頼出発時におけるNPCから見たPCへの好感度がどの程度なのか、リプレイという形で表現させていただきます。
このシナリオはIF扱いですので、ここで色々な事を尋ねても告白しても、本編には何の影響もありません。
●個人連動となっています
『【MN】彼岸と此岸の間で』『【MN】天界に奏でる』『【MN】冥界に咲く蓮』
基本的には全依頼の内容は同じになっております。
同時参加に制限はありませんが、同じNPCは選べません。
★注意事項★
基本的に描写は参加者一人一人とさせていただきます。
場合によっては、アドリブ対応させていただきます。
質問があれば、希が対応します。
死後の世界で誰かと逢う
●内容
貴方は死んでいます。あるいは、死の間際にいます。
そんな貴方は死後の世界で誰か(NPC)と逢う事になります。
『【MN】彼岸と此岸の間で』依頼の中においては、死後の世界から返される可能性も……あるかもしれません。
時間軸に決まりはありません。
いつ、どのように死んだか(あるいは死にそうなのか)も明記しなくても構いません。
(NPCとの会話をする中で、必要であれば、どんな死に方をしたかはプレイングで書いてもいいです。ただし、それが全て採用されるとは限りません)
出逢う事になるNPCをご指名下さい(登録・非登録問いませんが、他MSのNPCはご遠慮下さい)
原則的に、出逢えるNPCは一人だけとさせて頂きます。指名が無い場合は、ランダムで選びます。
●結局、どんなシナリオなのか
死後の世界なので、
『あの時、実はこう思っていたんだ……』
『いつか聞こうと思っていたんだけど……』
『ぶっちゃけ、私の事、どう見ていた?』
『墓の中にまで持っていった秘密って何だったの?』
『あれから、こんな事があったんだよ!』
などなど、生前だと言えなかった事を、声を大にして言えます(答えさせる事もできます)。
どういう事かというと、依頼出発時におけるNPCから見たPCへの好感度がどの程度なのか、リプレイという形で表現させていただきます。
このシナリオはIF扱いですので、ここで色々な事を尋ねても告白しても、本編には何の影響もありません。
●個人連動となっています
『【MN】彼岸と此岸の間で』『【MN】天界に奏でる』『【MN】冥界に咲く蓮』
基本的には全依頼の内容は同じになっております。
同時参加に制限はありませんが、同じNPCは選べません。
★注意事項★
基本的に描写は参加者一人一人とさせていただきます。
場合によっては、アドリブ対応させていただきます。
質問があれば、希が対応します。
マスターより
●挨拶&雑談
おはようございます。AdivMSの赤山です。久々の依頼3つ同時公開であります!
勢いって怖いですね。
何していいか分からないけど、とりあえず、お目当てのNPCと絡みたい……という事であれば、同行希望のNPCを明記して「お任せ」と書いて下さい!
「お前はまだ来る所じゃない!」って追い返されるというのも、なんか好きです(
おはようございます。AdivMSの赤山です。久々の依頼3つ同時公開であります!
勢いって怖いですね。
何していいか分からないけど、とりあえず、お目当てのNPCと絡みたい……という事であれば、同行希望のNPCを明記して「お任せ」と書いて下さい!
「お前はまだ来る所じゃない!」って追い返されるというのも、なんか好きです(
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/08/18 18:04