ゲスト
(ka0000)
【MN】お茶会と人形と思い出と
マスター:狐野径

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/08/20 22:00
- リプレイ完成予定
- 2019/09/03 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
八百万の神がいるという地域があるという。
神々は日常のあれこれに宿っているというのだという。
死した人が神になったりするともいう。
ルゥルは大江 紅葉に聞いた話をエクラ教会の司祭のマークに説明したのだった。保護者代理はルゥルが知識を持っていることに感心し、褒めたのだった。
●侵入者
たそがれ城……なぞの場所にある謎の城。死者の世界と現世をつなぐとかつながないとか言われている場所だかもしれない。城は広く、成長しているとか、無限に広がっているとか言われている。
その城のとある塔にかつて災厄の十三魔と言われていた歪虚のレチタティーヴォは住んでいた。塔の入り口からてっぺんの居室まで、本人以外簡単に入ることはできない状況にしてある。
最近、プエルやプエル人形たちがうろつき、追い出れている。
そのため、安心して入った頂上の自室でうろつく複数のプエル人形やレチタティーヴォ人形プロトタイプ通称レサニプが入り込んでいるのを見た瞬間、動きが止まった。
「なぜ!」
その問いにレサニプは手紙を差し出す。
『すぐに返答をくれ!』
じわじわ近づいてくる高さ三十センチから四十センチの人形たち。
「断る」
レチタティーヴォはプエル人形たちを窓の外につまみ出した。プエル人形達は手足を動かし抵抗はしている。
『プエル人形たちぃ! なんてひどいことを!』
レサニプは怒っているようだが、目がボタンだし、口が動くような仕掛けもないため、ただ、声や動作から判断するしかない。
レサニプはレチタティーヴォに体当たりをした。
レチタティーヴォの攻撃、つまんで放り出した。
『ああああ』
「……お前まで降ってきたの……あ、レチタティーヴォ様」
頭や肩や箒にプエル人形やレサニプを張り付かせたプエルがやってきた。
「何……それ」
「父がくれたんです! それより、手紙見てくれました?」
満面の笑顔のプエルは魔箒で窓に近寄る。
プエルを追い出すことは可能だろうが、城の回りではプエルに味方する者が多い。一番厄介なのがプエルの家庭教師という設定で入り込んでくる紅葉だ。
しぶしぶレチタティーヴォは手紙を見た。
プエル、お茶会の神、当選記念 お茶会の開催お知らせ
神協会の当選に当たったので、お茶会の神様になりました。
それを記念して、お茶会を開きます。日時は××返答は○○までに。
お茶会に 参加します、参加させていただきます
「色々ツッコミがあるんだが、なぜ、どっちも参加なんだ」
「こうすれば、絶対、来てもらえるって紅葉が言ったんです」
やはり面倒な人物は紅葉だった。
「分かった、伺おう」
プエルが喜んだ瞬間、プエルや魔箒に引っ付いていたプエル人形たちとレサニプが落下したのだった。
●茶会の準備
プエルは台所でいそいそと準備をする。鼻歌の時は動きが止まる。
「お兄様……?」
「あ、イノア」
プエルの生前の妹イノア・クリシスが顔をのぞかせた。
「来てくれたんだ」
「それは、まあ……神様って何なのですか?」
お茶会のお知らせを出したため、当然の疑問だ。
「よく、わからないけど、紅葉が言うには、お茶会を広めたり、安全を守ったりする神だろうって」
「な、なるほど。当選するモノなのですか?」
「うーん、そういうシステムなんだろうって紅葉が言ってた。面白いし、害がなければいいかな」
プエルは素直に告げた。
「神というならば、何か変わったことありますか?」
イノアの問いにプエルは二秒ほど考える。
「僕人形たちが、クッキーを食べて、紅茶を飲んでた」
「……え?」
レサニプは布でできた顔に刺繍糸で口角が上がった笑顔が刺繍されている。動かないがなぜか飲食できる。
一方、同じ素材、同じ作られ方のプエル人形たちやニコラス人形は飲食ができなかった。しかし、プエルが神に当選したことで、飲食できるようになったという。
「初めて食べた瞬間、嬉しそうだったよ。頭から紅茶かぶってたけど。それに、まず、隠しにいくし」
「……」
「さ、準備するよ。イノアはゆっくりしていって。そうだ、母上に会ってみる?」
「……そ、それは」
「怖いよね……」
プエルは小さく笑う。
「僕の場合は、歪虚というクッションがあった。でも、母上の場合は、あの時、死んだってことだから」
「お兄様……」
「無理には勧めないけど、お茶会に来るよ?」
「……あ」
「なんか変だよね。僕が歪虚になって、それも終わって、夢の中だと一緒にいられるんだもの。(イノアが目を覚ましても覚えているかわからないけど)」
プエルは微笑む。
「……お、お兄様」
イノアの姿が縮んだ。
「え?」
「お兄様は歪虚で、年を取ってません。お母さまも……死んで……年を取っていません!」
「イノア……」
「これがでいいんですわ!」
イノアは無邪気に笑う。そして、城のどこかに向かった。
プエルは一抹の不安を覚えた。
「今の僕、ニコラスの意識も強いせいもあるのかな……イノア、夢の世界がいいって言い出すんじゃ……」
「ありえますよー?」
「うわっ、紅葉!」
紅葉が風呂敷包を持って現れた。
「私も思いましたよ? でも、忙しかったし、家臣や支えてくれるハンターもいたし、それどころではありませんでした。イノアさんの場合、ハンターや町の人に支えられて今まで来ています。でも、ほっとした瞬間どうなるかなんてわかりません。これはおはぎの材料です、私も作ります」
「……う、うーん」
「成り行きでいいと思いますよ? 夢の中、ルゥルちゃんも来たり、ハンターも来たり、きっと、色々考えて、戻りますよ」
「……そっか」
プエルはうなずいた。そして、茶会の準備の続きに移った。
「台所借りますよー」
紅葉もいそいそと台所に入っていった。
●母と話したい
イノアはプエル人形を見つけ追いかけ捕まえる。
「ふふ、面白いですわ!」
プエル人形は頭をなでられると、甘え始める。
「……お母様に会ってもなんて話せばいいのか分からないわ。だって、お母様にとって私はこの姿のまま? 死んだということを言ってはいけないの?」
プエル人形は動作をしているが、イノアには伝わらない。
「あれはお父様? 今のままよね? ……お母様と普通に話しているの?」
バルコニーにいる両親が見えた。
「私は気にしすぎなのかしら」
プエル人形がぽふぽふとイノアの手をたたく。何を言いたいのかさっぱり分からないが、慰めてくれているような気はした。
「……邪魔しにいってしまうかしら?」
イノアは庭を横切る、見知った影を見た。
「え? ルゥルさんもいるの?」
不思議な世界にイノアはたたずむのだった。
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
八百万の神がいるという地域があるという。
神々は日常のあれこれに宿っているというのだという。
死した人が神になったりするともいう。
ルゥルは大江 紅葉に聞いた話をエクラ教会の司祭のマークに説明したのだった。保護者代理はルゥルが知識を持っていることに感心し、褒めたのだった。
●侵入者
たそがれ城……なぞの場所にある謎の城。死者の世界と現世をつなぐとかつながないとか言われている場所だかもしれない。城は広く、成長しているとか、無限に広がっているとか言われている。
その城のとある塔にかつて災厄の十三魔と言われていた歪虚のレチタティーヴォは住んでいた。塔の入り口からてっぺんの居室まで、本人以外簡単に入ることはできない状況にしてある。
最近、プエルやプエル人形たちがうろつき、追い出れている。
そのため、安心して入った頂上の自室でうろつく複数のプエル人形やレチタティーヴォ人形プロトタイプ通称レサニプが入り込んでいるのを見た瞬間、動きが止まった。
「なぜ!」
その問いにレサニプは手紙を差し出す。
『すぐに返答をくれ!』
じわじわ近づいてくる高さ三十センチから四十センチの人形たち。
「断る」
レチタティーヴォはプエル人形たちを窓の外につまみ出した。プエル人形達は手足を動かし抵抗はしている。
『プエル人形たちぃ! なんてひどいことを!』
レサニプは怒っているようだが、目がボタンだし、口が動くような仕掛けもないため、ただ、声や動作から判断するしかない。
レサニプはレチタティーヴォに体当たりをした。
レチタティーヴォの攻撃、つまんで放り出した。
『ああああ』
「……お前まで降ってきたの……あ、レチタティーヴォ様」
頭や肩や箒にプエル人形やレサニプを張り付かせたプエルがやってきた。
「何……それ」
「父がくれたんです! それより、手紙見てくれました?」
満面の笑顔のプエルは魔箒で窓に近寄る。
プエルを追い出すことは可能だろうが、城の回りではプエルに味方する者が多い。一番厄介なのがプエルの家庭教師という設定で入り込んでくる紅葉だ。
しぶしぶレチタティーヴォは手紙を見た。
プエル、お茶会の神、当選記念 お茶会の開催お知らせ
神協会の当選に当たったので、お茶会の神様になりました。
それを記念して、お茶会を開きます。日時は××返答は○○までに。
お茶会に 参加します、参加させていただきます
「色々ツッコミがあるんだが、なぜ、どっちも参加なんだ」
「こうすれば、絶対、来てもらえるって紅葉が言ったんです」
やはり面倒な人物は紅葉だった。
「分かった、伺おう」
プエルが喜んだ瞬間、プエルや魔箒に引っ付いていたプエル人形たちとレサニプが落下したのだった。
●茶会の準備
プエルは台所でいそいそと準備をする。鼻歌の時は動きが止まる。
「お兄様……?」
「あ、イノア」
プエルの生前の妹イノア・クリシスが顔をのぞかせた。
「来てくれたんだ」
「それは、まあ……神様って何なのですか?」
お茶会のお知らせを出したため、当然の疑問だ。
「よく、わからないけど、紅葉が言うには、お茶会を広めたり、安全を守ったりする神だろうって」
「な、なるほど。当選するモノなのですか?」
「うーん、そういうシステムなんだろうって紅葉が言ってた。面白いし、害がなければいいかな」
プエルは素直に告げた。
「神というならば、何か変わったことありますか?」
イノアの問いにプエルは二秒ほど考える。
「僕人形たちが、クッキーを食べて、紅茶を飲んでた」
「……え?」
レサニプは布でできた顔に刺繍糸で口角が上がった笑顔が刺繍されている。動かないがなぜか飲食できる。
一方、同じ素材、同じ作られ方のプエル人形たちやニコラス人形は飲食ができなかった。しかし、プエルが神に当選したことで、飲食できるようになったという。
「初めて食べた瞬間、嬉しそうだったよ。頭から紅茶かぶってたけど。それに、まず、隠しにいくし」
「……」
「さ、準備するよ。イノアはゆっくりしていって。そうだ、母上に会ってみる?」
「……そ、それは」
「怖いよね……」
プエルは小さく笑う。
「僕の場合は、歪虚というクッションがあった。でも、母上の場合は、あの時、死んだってことだから」
「お兄様……」
「無理には勧めないけど、お茶会に来るよ?」
「……あ」
「なんか変だよね。僕が歪虚になって、それも終わって、夢の中だと一緒にいられるんだもの。(イノアが目を覚ましても覚えているかわからないけど)」
プエルは微笑む。
「……お、お兄様」
イノアの姿が縮んだ。
「え?」
「お兄様は歪虚で、年を取ってません。お母さまも……死んで……年を取っていません!」
「イノア……」
「これがでいいんですわ!」
イノアは無邪気に笑う。そして、城のどこかに向かった。
プエルは一抹の不安を覚えた。
「今の僕、ニコラスの意識も強いせいもあるのかな……イノア、夢の世界がいいって言い出すんじゃ……」
「ありえますよー?」
「うわっ、紅葉!」
紅葉が風呂敷包を持って現れた。
「私も思いましたよ? でも、忙しかったし、家臣や支えてくれるハンターもいたし、それどころではありませんでした。イノアさんの場合、ハンターや町の人に支えられて今まで来ています。でも、ほっとした瞬間どうなるかなんてわかりません。これはおはぎの材料です、私も作ります」
「……う、うーん」
「成り行きでいいと思いますよ? 夢の中、ルゥルちゃんも来たり、ハンターも来たり、きっと、色々考えて、戻りますよ」
「……そっか」
プエルはうなずいた。そして、茶会の準備の続きに移った。
「台所借りますよー」
紅葉もいそいそと台所に入っていった。
●母と話したい
イノアはプエル人形を見つけ追いかけ捕まえる。
「ふふ、面白いですわ!」
プエル人形は頭をなでられると、甘え始める。
「……お母様に会ってもなんて話せばいいのか分からないわ。だって、お母様にとって私はこの姿のまま? 死んだということを言ってはいけないの?」
プエル人形は動作をしているが、イノアには伝わらない。
「あれはお父様? 今のままよね? ……お母様と普通に話しているの?」
バルコニーにいる両親が見えた。
「私は気にしすぎなのかしら」
プエル人形がぽふぽふとイノアの手をたたく。何を言いたいのかさっぱり分からないが、慰めてくれているような気はした。
「……邪魔しにいってしまうかしら?」
イノアは庭を横切る、見知った影を見た。
「え? ルゥルさんもいるの?」
不思議な世界にイノアはたたずむのだった。
解説
茶会を楽しむ。
●茶会の日の夢の中時間
10時頃 OPの「茶会の準備」以降
15時 茶会開始
18時 解散(夢が終わる)
●名所?
・図書室 古今東西の本がたくさんある。
・台所 プエルが料理人に指示を出していたり、紅葉がおはぎを作っている。
・庭 広くていくつか分かれている。森には小川があったり、バラ園があったりと様々。庭のそばにイノア、森に向かうルゥルがいる。
・茶会の会場 植え込みに囲まれた草地。立食タイプだけど、椅子も適宜置いてある。台所には近いところ。
・謁見の広間があったり、玄関ホールがあったり、個室があったり……。
●茶会参加NPC
・プエル 歪虚だけど、討伐後、夢シナリオに出没。なぜか神になった。ニコラス・クリシスが本名。
・イノア・クリシス 通常ハイティーン領主だけど、今は母や兄が亡くなった時の10歳くらいの姿になっている。
・大江 紅葉 夢の世界ではプエルの家庭教師。
・ルゥル 人形と遊んでいったり、キノコを探しにいったりしている。
・レサニプとプエル人形達とニコラス人形 三十から四十センチの大きさ、三頭身、布と綿と毛糸などでできた人形。飲食できる。プエル人形たちは本編で討伐された以上にいるし、あちこちで散見される。
・ウィリアム・クリシスと妻 まさかの再会で色々話しているらしい。
・エクエス 一応書いておく、プエルの従者の歪虚の青年。ジョルジュ・モースが本名。
・ジョージ・モース イノアの護衛の騎士。弟が昔より穏やかなのでほっとしている。
・レチタティーヴォ どこかに隠れていない、リプレイ最後には顔は出す。
●茶会の日の夢の中時間
10時頃 OPの「茶会の準備」以降
15時 茶会開始
18時 解散(夢が終わる)
●名所?
・図書室 古今東西の本がたくさんある。
・台所 プエルが料理人に指示を出していたり、紅葉がおはぎを作っている。
・庭 広くていくつか分かれている。森には小川があったり、バラ園があったりと様々。庭のそばにイノア、森に向かうルゥルがいる。
・茶会の会場 植え込みに囲まれた草地。立食タイプだけど、椅子も適宜置いてある。台所には近いところ。
・謁見の広間があったり、玄関ホールがあったり、個室があったり……。
●茶会参加NPC
・プエル 歪虚だけど、討伐後、夢シナリオに出没。なぜか神になった。ニコラス・クリシスが本名。
・イノア・クリシス 通常ハイティーン領主だけど、今は母や兄が亡くなった時の10歳くらいの姿になっている。
・大江 紅葉 夢の世界ではプエルの家庭教師。
・ルゥル 人形と遊んでいったり、キノコを探しにいったりしている。
・レサニプとプエル人形達とニコラス人形 三十から四十センチの大きさ、三頭身、布と綿と毛糸などでできた人形。飲食できる。プエル人形たちは本編で討伐された以上にいるし、あちこちで散見される。
・ウィリアム・クリシスと妻 まさかの再会で色々話しているらしい。
・エクエス 一応書いておく、プエルの従者の歪虚の青年。ジョルジュ・モースが本名。
・ジョージ・モース イノアの護衛の騎士。弟が昔より穏やかなのでほっとしている。
・レチタティーヴォ どこかに隠れていない、リプレイ最後には顔は出す。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
さてはて、夢の中。以前からの夢シナリオの舞台たそがれ城と初夢から続く神の話が融合してしまい、こうなりました。最後だし、せっかくだし、プエル、茶会神になるということで……。
基本的には茶会を楽しんでくださいませ。NPC多いですが、どこまで記載すればいいか私が困った結果ああなりました。
よろしくお願いします。
さてはて、夢の中。以前からの夢シナリオの舞台たそがれ城と初夢から続く神の話が融合してしまい、こうなりました。最後だし、せっかくだし、プエル、茶会神になるということで……。
基本的には茶会を楽しんでくださいませ。NPC多いですが、どこまで記載すればいいか私が困った結果ああなりました。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/08/28 20:14
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
【相談卓】? メイム(ka2290) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2019/08/18 22:03:56 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/08/18 00:03:38 |