ゲスト
(ka0000)
【MN】今日はホラー・ナイト!
マスター:ことね桃

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 1~50人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/08/21 12:00
- リプレイ完成予定
- 2019/09/04 12:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
●夏だからね、シカタナイネ。
ここはリアルブルー某所にある某学園の映画研究部部室。
普段は幽霊気味の部員が映画情報誌や過去作品のパンフレットを読みつつ、
文化祭で発表する作品について意見を交わしていた。
「文化祭は秋だから、学園の部活をピックアップして青春ドキュメンタリー風に纏めるのはどうかな」
「いや、今年はどこも県大会止まりでさ。
来年に向けて徹底的に強化するみたいだから撮影や取材は嫌がられるんじゃないかなァ」
「んー……それじゃ学園恋愛ものとか?
推理ものは脚本準備にもう時間がないし、競技要素のあるものはルールの把握から始まってしまうし」
「でも恋愛だって演技が自然でないと説得力が出ないと思うの。簡単なように見えてかなり難しいわ」
「まぁ、とりあえず今んとこ生徒会に行ってる部長が戻ってきてからだ。ジャンルは予算次第だし……」
「そうだな、まぁ無難なところで纏めようぜ」
部員たちが頷きあう。
そもそも映画といっても1時間程度で収まる小作品だ。
学生でもわかりやすく映像化しやすい物語にすれば十分だと。
――そこで部長のシュターク・シュタークスン(kz0075)は部室に入るなり、
知った顔ばかりだからと制服を脱ぎ捨て椅子に座った。
「あー。さっき文化祭の出し物について会議があったんだが、
偉い奴の命令で我が映画研究部はホラー映画を企画・制作することになった。
以上、内容についてはこれから検討する。諸君の忌憚ない意見を期待するー」
ふー、あちー……と愚痴りながら下敷きを団扇代わりにして涼むシュターク。
キャミソールにホットパンツというあられもない姿だが、
見慣れているためか部員のひとりも全く気にしない。
それよりも彼らは「ホラー映画」という言葉にびくりと反応した。
「ええっ、ホラー映画!? 文化祭は秋じゃないですか、今から撮って意味あるんですかね……」
「いや、ホラーはそこそこ需要あるだろ。
なんとかVSなんとかみたいなやつ。こっちもニッチな層を狙って一発当ててやろうぜ」
「いや、それはどれかというとイロモノ映画じゃないですかね。
元から知名度のあるコンテンツを組み合わせただけのような」
「うるせー、あたしも偉い奴に言ったんだよ。『秋にホラーはねえだろ』って。
そしたら『諸君らは私を唸らせるほどの恐怖映像を創れないというのかね?』と煽ってきやがった。
それでつい『それじゃ吐いた唾、呑み込むんじゃねーぞ』って言っちまってさ……」
偉い奴=生徒会長(通称:皇帝)。
堂々たる彼女にいつもシュタークは掌の上で転がされている……気がする。
『最近の映研は理想よりも企画の実現性ばかりを考えているように私は思える。きみはそう思わないか?』
『そりゃ学生の部活だからな。
できることには限界があるだろ。予算には限りがあるし、危険性の高い撮影はご法度だし』
『だが毎年ボーイミーツガールや青春ドキュメンタリーばかりでは成長がない。
そろそろ映研にも変革の時が必要だと思うのだよ。そこで私は考えた。
比較的低予算で刺激的にできるコンテンツを。……ホラー映画を作ってみる気はないかね?』
『は? ホラー? なんでまた』
『来年取り壊し予定の旧校舎があるだろう?
あそこは特に曰くがあるわけではなく、安全性も確かめられている。
ただ、グラウンド拡張のために解体されるだけでな。
あそこなら多少騒いでも問題あるまい。撮影許可は私が出そう。存分に撮るが良い』
『でもホラーにする必要はねえだろ。
旧校舎の歴史ドキュメンタリーとか、懐かし系の人情ものとか。色々やれることはあんだろ』
『それが既に守りに入っているというのだよ!
部長ともあろう者が何故腰をひく。率先して面白いモノを創ってやろうとは思わないのか!?』
――そして先ほどの発言に続く。
要はシュタークは過去に荒れていたこの学園の改革を推し進めたこの女傑に言い返すことができなかったのだ。
彼女は部活の改革などより遥かに大きな役目を長年担い、
時には反抗的な集団と対峙しながらも見事に全てをやりきったのだから。
「実際に予算を組む上からそう言われたのならば仕方あるまい。
昼から撮影に入って、
アクションが必要なパートは細かくカットを入れつつ進めれば何とかなるとは思うがな……」
カメラ担当のフリーデリーケ・カレンベルク(kz0254)がため息をつきながら大型三脚のメンテナンスを行う。
隣で編集担当の只埜 良人(kz0235)も
「比較的危険な屋上や階段周辺でのアクションはしない方向で」と言いつつ上体を反らした。
「昔流行ったなんとかプロジェクトみたいに、
学生が幽霊の出る校舎に悪戯心で入って怖い目に遭う王道シナリオで、
曰くありそうな場所でキャストが騒いだ映像に後程エフェクトをかければ十分かと」
彼の意見にシュタークが頷く。
「とにかく怖くて面白い映像を撮ってあの皇帝の舌を巻かせる出来にしたい。だから皆、意見を頼むぞ」
こうして映画研究部初のホラー映画製作が始まったのだった。
●裏でうごめく者たち
映画の撮影準備が整う中で――ローザリンデ(kz0269)と
エリザベート(kz0123)は旧校舎にひっそりと乗り込み、姿見に映る己の姿にため息をついた。
ローザは血まみれのウェディングドレス、
エリザベートはゴシックドレスにジョークグッズの牙をつけて吸血鬼に扮している。
彼女達は生徒会からこっそりと映研の賑やかし、つまりは幽霊役の仕込みをやってこいと命じられたのだ。
――その方が真に迫った面白い映像が撮れるだろうという生徒会長からの心遣いらしい。
他にも数名が仕込みに入っているというが、
全員を把握しているわけではないので各々が何をするのかはわからない。
「ローザ、エリザベート……大丈夫?」
ふたりの後ろで犬の着ぐるみを着た養護教諭フィー・フローレ(kz0255)が首を傾げる。
なぜ彼女が常に犬の姿をしているのか。
それがこの学園最大の謎なのだが人当たりが悪くないので誰も気にしてはいない。
むしろ近年ではマスコットキャラとしての地位を確立しつつあるので全く問題がないのだった。
現にローザは肩を竦めて苦笑する。
「ああ、撮影中にちょっと顔出しするだけだからね。事が終わったらさっさと帰るよ。
それよりもアンタの方が大変じゃないのかい? 撮影中のトラブルに対応しなくちゃならないんだろ」
「……ソレハオ仕事ダモノ。
イツモ通リ保健室ニ詰メテイルダケヨ。何モナケレバ問題ナイワ。何モ……」
……そう。何もなければ。
しかし映研の微妙な情熱と生徒会の悪戯心がどのような出来事を巻き起こすのかは未知数なのだった。
●夏だからね、シカタナイネ。
ここはリアルブルー某所にある某学園の映画研究部部室。
普段は幽霊気味の部員が映画情報誌や過去作品のパンフレットを読みつつ、
文化祭で発表する作品について意見を交わしていた。
「文化祭は秋だから、学園の部活をピックアップして青春ドキュメンタリー風に纏めるのはどうかな」
「いや、今年はどこも県大会止まりでさ。
来年に向けて徹底的に強化するみたいだから撮影や取材は嫌がられるんじゃないかなァ」
「んー……それじゃ学園恋愛ものとか?
推理ものは脚本準備にもう時間がないし、競技要素のあるものはルールの把握から始まってしまうし」
「でも恋愛だって演技が自然でないと説得力が出ないと思うの。簡単なように見えてかなり難しいわ」
「まぁ、とりあえず今んとこ生徒会に行ってる部長が戻ってきてからだ。ジャンルは予算次第だし……」
「そうだな、まぁ無難なところで纏めようぜ」
部員たちが頷きあう。
そもそも映画といっても1時間程度で収まる小作品だ。
学生でもわかりやすく映像化しやすい物語にすれば十分だと。
――そこで部長のシュターク・シュタークスン(kz0075)は部室に入るなり、
知った顔ばかりだからと制服を脱ぎ捨て椅子に座った。
「あー。さっき文化祭の出し物について会議があったんだが、
偉い奴の命令で我が映画研究部はホラー映画を企画・制作することになった。
以上、内容についてはこれから検討する。諸君の忌憚ない意見を期待するー」
ふー、あちー……と愚痴りながら下敷きを団扇代わりにして涼むシュターク。
キャミソールにホットパンツというあられもない姿だが、
見慣れているためか部員のひとりも全く気にしない。
それよりも彼らは「ホラー映画」という言葉にびくりと反応した。
「ええっ、ホラー映画!? 文化祭は秋じゃないですか、今から撮って意味あるんですかね……」
「いや、ホラーはそこそこ需要あるだろ。
なんとかVSなんとかみたいなやつ。こっちもニッチな層を狙って一発当ててやろうぜ」
「いや、それはどれかというとイロモノ映画じゃないですかね。
元から知名度のあるコンテンツを組み合わせただけのような」
「うるせー、あたしも偉い奴に言ったんだよ。『秋にホラーはねえだろ』って。
そしたら『諸君らは私を唸らせるほどの恐怖映像を創れないというのかね?』と煽ってきやがった。
それでつい『それじゃ吐いた唾、呑み込むんじゃねーぞ』って言っちまってさ……」
偉い奴=生徒会長(通称:皇帝)。
堂々たる彼女にいつもシュタークは掌の上で転がされている……気がする。
『最近の映研は理想よりも企画の実現性ばかりを考えているように私は思える。きみはそう思わないか?』
『そりゃ学生の部活だからな。
できることには限界があるだろ。予算には限りがあるし、危険性の高い撮影はご法度だし』
『だが毎年ボーイミーツガールや青春ドキュメンタリーばかりでは成長がない。
そろそろ映研にも変革の時が必要だと思うのだよ。そこで私は考えた。
比較的低予算で刺激的にできるコンテンツを。……ホラー映画を作ってみる気はないかね?』
『は? ホラー? なんでまた』
『来年取り壊し予定の旧校舎があるだろう?
あそこは特に曰くがあるわけではなく、安全性も確かめられている。
ただ、グラウンド拡張のために解体されるだけでな。
あそこなら多少騒いでも問題あるまい。撮影許可は私が出そう。存分に撮るが良い』
『でもホラーにする必要はねえだろ。
旧校舎の歴史ドキュメンタリーとか、懐かし系の人情ものとか。色々やれることはあんだろ』
『それが既に守りに入っているというのだよ!
部長ともあろう者が何故腰をひく。率先して面白いモノを創ってやろうとは思わないのか!?』
――そして先ほどの発言に続く。
要はシュタークは過去に荒れていたこの学園の改革を推し進めたこの女傑に言い返すことができなかったのだ。
彼女は部活の改革などより遥かに大きな役目を長年担い、
時には反抗的な集団と対峙しながらも見事に全てをやりきったのだから。
「実際に予算を組む上からそう言われたのならば仕方あるまい。
昼から撮影に入って、
アクションが必要なパートは細かくカットを入れつつ進めれば何とかなるとは思うがな……」
カメラ担当のフリーデリーケ・カレンベルク(kz0254)がため息をつきながら大型三脚のメンテナンスを行う。
隣で編集担当の只埜 良人(kz0235)も
「比較的危険な屋上や階段周辺でのアクションはしない方向で」と言いつつ上体を反らした。
「昔流行ったなんとかプロジェクトみたいに、
学生が幽霊の出る校舎に悪戯心で入って怖い目に遭う王道シナリオで、
曰くありそうな場所でキャストが騒いだ映像に後程エフェクトをかければ十分かと」
彼の意見にシュタークが頷く。
「とにかく怖くて面白い映像を撮ってあの皇帝の舌を巻かせる出来にしたい。だから皆、意見を頼むぞ」
こうして映画研究部初のホラー映画製作が始まったのだった。
●裏でうごめく者たち
映画の撮影準備が整う中で――ローザリンデ(kz0269)と
エリザベート(kz0123)は旧校舎にひっそりと乗り込み、姿見に映る己の姿にため息をついた。
ローザは血まみれのウェディングドレス、
エリザベートはゴシックドレスにジョークグッズの牙をつけて吸血鬼に扮している。
彼女達は生徒会からこっそりと映研の賑やかし、つまりは幽霊役の仕込みをやってこいと命じられたのだ。
――その方が真に迫った面白い映像が撮れるだろうという生徒会長からの心遣いらしい。
他にも数名が仕込みに入っているというが、
全員を把握しているわけではないので各々が何をするのかはわからない。
「ローザ、エリザベート……大丈夫?」
ふたりの後ろで犬の着ぐるみを着た養護教諭フィー・フローレ(kz0255)が首を傾げる。
なぜ彼女が常に犬の姿をしているのか。
それがこの学園最大の謎なのだが人当たりが悪くないので誰も気にしてはいない。
むしろ近年ではマスコットキャラとしての地位を確立しつつあるので全く問題がないのだった。
現にローザは肩を竦めて苦笑する。
「ああ、撮影中にちょっと顔出しするだけだからね。事が終わったらさっさと帰るよ。
それよりもアンタの方が大変じゃないのかい? 撮影中のトラブルに対応しなくちゃならないんだろ」
「……ソレハオ仕事ダモノ。
イツモ通リ保健室ニ詰メテイルダケヨ。何モナケレバ問題ナイワ。何モ……」
……そう。何もなければ。
しかし映研の微妙な情熱と生徒会の悪戯心がどのような出来事を巻き起こすのかは未知数なのだった。
解説
目的:ホラー映画を撮ったり、撮影中に悪戯をしかけたり。思い思いに遊んでください。
場所:学園の旧校舎(3階建て)。
主な撮影場所は1階の保健室、生徒指導室、2階の生物準備室、化学実験室、
3階の音楽室、視聴覚室、階段前の大鏡。それと各階の廊下やトイレ。
机や棚、ロッカーなどは大体そのまま残っています。備品も貴重なもの以外はほぼ残されています。
つまりは学校としての雰囲気はしっかりと残っている状態です。好きな場所で活動してください。
役割:
※基本的に全員リアルブルーの人間で学生か教師。
学園なので初等部から大学まで年齢幅広いです。設定は突飛なものでなければ大体可です。
映研サイド:脚本、キャスト、撮影など。映画製作に関する役割であれば何でもOK。
ちなみに撮影していない間は外でのんびりバーベキュー。夏を満喫しています(飲酒不可)。
生徒会サイド:洒落になる程度の悪戯担当。仮装や物音、ジョークグッズで驚かせるなど。
登場NPC
シュターク:映研部長。色々愚痴っているけれどやる気はある。
エグゼクティブプロデューサーという名の手伝い役がメイン。
フリーデ:カメラ担当。ガチムチセーラー服。齢30の高校生。実は怖いものが苦手らしい。
只埜:編集担当。撮影中は外で受信した映像の確認をしている。
エリザベート:生徒会からの刺客その1。吸血鬼役。
普段は派手好きな普通のギャル子。本名のイロナで呼ぶと何故か怒る。
ローザリンデ:生徒会からの刺客その2。血まみれ花嫁役。生徒会で会計をしている。
フィー:怪我などのトラブルに対処する模様。いつも犬の着ぐるみを着ているミニマムな養護教諭。
質問について:
出発日前日の正午までに質問卓を立て、お問い合わせください。
映研関係はシュターク、仕込み関係はローザが出来る範囲で回答いたします!
場所:学園の旧校舎(3階建て)。
主な撮影場所は1階の保健室、生徒指導室、2階の生物準備室、化学実験室、
3階の音楽室、視聴覚室、階段前の大鏡。それと各階の廊下やトイレ。
机や棚、ロッカーなどは大体そのまま残っています。備品も貴重なもの以外はほぼ残されています。
つまりは学校としての雰囲気はしっかりと残っている状態です。好きな場所で活動してください。
役割:
※基本的に全員リアルブルーの人間で学生か教師。
学園なので初等部から大学まで年齢幅広いです。設定は突飛なものでなければ大体可です。
映研サイド:脚本、キャスト、撮影など。映画製作に関する役割であれば何でもOK。
ちなみに撮影していない間は外でのんびりバーベキュー。夏を満喫しています(飲酒不可)。
生徒会サイド:洒落になる程度の悪戯担当。仮装や物音、ジョークグッズで驚かせるなど。
登場NPC
シュターク:映研部長。色々愚痴っているけれどやる気はある。
エグゼクティブプロデューサーという名の手伝い役がメイン。
フリーデ:カメラ担当。ガチムチセーラー服。齢30の高校生。実は怖いものが苦手らしい。
只埜:編集担当。撮影中は外で受信した映像の確認をしている。
エリザベート:生徒会からの刺客その1。吸血鬼役。
普段は派手好きな普通のギャル子。本名のイロナで呼ぶと何故か怒る。
ローザリンデ:生徒会からの刺客その2。血まみれ花嫁役。生徒会で会計をしている。
フィー:怪我などのトラブルに対処する模様。いつも犬の着ぐるみを着ているミニマムな養護教諭。
質問について:
出発日前日の正午までに質問卓を立て、お問い合わせください。
映研関係はシュターク、仕込み関係はローザが出来る範囲で回答いたします!
マスターより
こんにちは、ことねです。
夏なので。ついでに最初で最後のMNなのではっちゃけました……。
本編ではリアル吸血鬼とか英霊だったキャラクターがいますけれども、
細かいことは気にしないでください。
しっかりとしたホラー映画を創れるかどうかは
PCの皆様次第……お力添えのほどよろしくお願いします。
夏なので。ついでに最初で最後のMNなのではっちゃけました……。
本編ではリアル吸血鬼とか英霊だったキャラクターがいますけれども、
細かいことは気にしないでください。
しっかりとしたホラー映画を創れるかどうかは
PCの皆様次第……お力添えのほどよろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/09/07 16:08