ゲスト
(ka0000)
【血断】それぞれの旅立ち
マスター:大林さゆる

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在23人 / 1~25人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/08/29 09:00
- リプレイ完成予定
- 2019/09/12 09:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
邪神との戦いが、終わった。
数日後。
グラウンド・ゼロの片隅に、黒いマスティマの姿があった。
コックピットから降りたクドウ・マコトは、野宿をしながら過ごしていた。
「……マクスウェル……あんたには必要ないと言われそうだが、俺は……」
クドウは、黙示騎士たちのために墓を作りたいと考えていた。
勝手に墓を建てれば、様々な問題が出てくる。それは、クドウにも分かっていた。
しばらく経つと、シェオル残党を討伐していたハンターたちが、やってきた。
マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)もいることに気付き、クドウは何か言いたげな様子であったが、互いに何も言えずにいた。
ようやく話し始めたのは、クドウだった。
「……マクシミリアン、あんたに頼みがある」
クドウは、黙示騎士たちの墓について伝えた。
「……俺の一存では、決められない。本部に報告しておく」
それから数日、音沙汰はなかった。
●
さらに数日が過ぎた。
「クドウ、待たせたな」
マクシミリアンが、クドウの元へとやってきたのだ。
「ここまで来たのか?」
クドウは少し驚いたが、すぐに理解した。
ここは、グラウンド・ゼロ。
邪神の脅威が去ったとは言え、立ち入りできるのは覚醒者であるハンターくらいだ。
「例の件だが、本部から許可が下りた。ただし、場所はグラウンド・ゼロに限ってだがな」
マクシミリアンの意外な言葉に、クドウは不可解な表情をしていた。
「念の為、もう一度、確認するが、黙示騎士たちのための墓を作ることは、OKと言うことか?」
「そうだ。さっきも言った通り、グラウンド・ゼロに限るという条件付きだ」
マクシミリアンの言葉に納得したのか、クドウは落ち着きを取り戻した。
「……黙示騎士たちの墓と言っても、立派なものまでは望んではいない。ただ、この場所に、目印になる岩を置いてやりたいだけだ」
マクスウェル、ラプラス、シュレディンガー、テセウス……彼らが生きた証を残しておきたいと、クドウは願っていたのだ。
彼らが自分のことをどう思おうと、クドウにとって黙示騎士たちは、仲間だから。
無言で作業を始めたのは、マクシミリアンだった。
思わず、クドウが駆け寄ってきた。
「何故、あんたが……?」
黙示騎士たちの墓を作るのか?
マクシミリアンは、答えなかった。
黙々と作業を続けるマクシミリアンを見て、クドウは言いようのない感情が込み上げてきた。
一息つく。
クドウもまた、何も言わず、黙示騎士たちのために岩を運ぶ作業をしていた。
●
墓の前で、クドウは瞳を閉じ、両手を合わせていた。
(マクスウェル、あんたの言葉、うれしかった。俺のことを、ただの人間だと言ってくれて)
クドウは、すでに人間ではなかった。
歪虚となり、人間と同じ環境では一緒に住めない存在となっていた。
それでも、マクスウェルは、クドウのことを『人間』と呼んでくれたのだった。
しばらくの間、クドウは、黙示騎士たちの墓を見守ることにした。
ここでずっと墓守として過ごすのも悪くないとも考えていたが、もし、自分がここから離れることになったら……。
「……俺がいなくなったら、黙示騎士たちの墓はどうなるんだ?」
「そのことだが、本部の管轄にするという案も出ている。クドウ、ここで一生を終える人生も良いとは思うが、他にやりたいことはないのか?」
マクシミリアンの問いに、クドウはしばらく思案してから応えた。
「……できれば、リアルブルーに戻りたい。まだ許されるなら、故郷の宇宙開発にも協力したい……それが、俺の夢だったからな」
歪虚となった自分が、今更、故郷リアルブルーに戻ることなど許されるはずもない。
この時、クドウは、そう思い込んでいた。
●
邪神との戦いが、終わった。
数日後。
グラウンド・ゼロの片隅に、黒いマスティマの姿があった。
コックピットから降りたクドウ・マコトは、野宿をしながら過ごしていた。
「……マクスウェル……あんたには必要ないと言われそうだが、俺は……」
クドウは、黙示騎士たちのために墓を作りたいと考えていた。
勝手に墓を建てれば、様々な問題が出てくる。それは、クドウにも分かっていた。
しばらく経つと、シェオル残党を討伐していたハンターたちが、やってきた。
マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)もいることに気付き、クドウは何か言いたげな様子であったが、互いに何も言えずにいた。
ようやく話し始めたのは、クドウだった。
「……マクシミリアン、あんたに頼みがある」
クドウは、黙示騎士たちの墓について伝えた。
「……俺の一存では、決められない。本部に報告しておく」
それから数日、音沙汰はなかった。
●
さらに数日が過ぎた。
「クドウ、待たせたな」
マクシミリアンが、クドウの元へとやってきたのだ。
「ここまで来たのか?」
クドウは少し驚いたが、すぐに理解した。
ここは、グラウンド・ゼロ。
邪神の脅威が去ったとは言え、立ち入りできるのは覚醒者であるハンターくらいだ。
「例の件だが、本部から許可が下りた。ただし、場所はグラウンド・ゼロに限ってだがな」
マクシミリアンの意外な言葉に、クドウは不可解な表情をしていた。
「念の為、もう一度、確認するが、黙示騎士たちのための墓を作ることは、OKと言うことか?」
「そうだ。さっきも言った通り、グラウンド・ゼロに限るという条件付きだ」
マクシミリアンの言葉に納得したのか、クドウは落ち着きを取り戻した。
「……黙示騎士たちの墓と言っても、立派なものまでは望んではいない。ただ、この場所に、目印になる岩を置いてやりたいだけだ」
マクスウェル、ラプラス、シュレディンガー、テセウス……彼らが生きた証を残しておきたいと、クドウは願っていたのだ。
彼らが自分のことをどう思おうと、クドウにとって黙示騎士たちは、仲間だから。
無言で作業を始めたのは、マクシミリアンだった。
思わず、クドウが駆け寄ってきた。
「何故、あんたが……?」
黙示騎士たちの墓を作るのか?
マクシミリアンは、答えなかった。
黙々と作業を続けるマクシミリアンを見て、クドウは言いようのない感情が込み上げてきた。
一息つく。
クドウもまた、何も言わず、黙示騎士たちのために岩を運ぶ作業をしていた。
●
墓の前で、クドウは瞳を閉じ、両手を合わせていた。
(マクスウェル、あんたの言葉、うれしかった。俺のことを、ただの人間だと言ってくれて)
クドウは、すでに人間ではなかった。
歪虚となり、人間と同じ環境では一緒に住めない存在となっていた。
それでも、マクスウェルは、クドウのことを『人間』と呼んでくれたのだった。
しばらくの間、クドウは、黙示騎士たちの墓を見守ることにした。
ここでずっと墓守として過ごすのも悪くないとも考えていたが、もし、自分がここから離れることになったら……。
「……俺がいなくなったら、黙示騎士たちの墓はどうなるんだ?」
「そのことだが、本部の管轄にするという案も出ている。クドウ、ここで一生を終える人生も良いとは思うが、他にやりたいことはないのか?」
マクシミリアンの問いに、クドウはしばらく思案してから応えた。
「……できれば、リアルブルーに戻りたい。まだ許されるなら、故郷の宇宙開発にも協力したい……それが、俺の夢だったからな」
歪虚となった自分が、今更、故郷リアルブルーに戻ることなど許されるはずもない。
この時、クドウは、そう思い込んでいた。
解説
場所は、グラウンド・ゼロの片隅。
【目的】
1.黙示騎士たちの墓前で、祈り、想いを伝える
2.クドウ・マコトと話をする
■補足
墓は、目印になる岩が置いてあるシンプルなもの
クドウ・マコトは、黒いマスティマに搭乗できる「歪虚」という存在
■行動
下記のいずれか一つを選択し、行動してください
一つに絞って行動するならば、友人、恋人、知り合いのPCさんと一緒に行動することも可能
その際は、相手の名前とPCIDを明記して頂けると助かります
【行動1】…黙示騎士たちの墓前で、祈り、想いを伝える
【行動2】…クドウ・マコトと話をする
【行動3】…周囲の警護をしながら、物思いに耽る(これからのことを考える。または誓いを立てる)
シナリオ内容から外れた行動をすると、描写が少なくなるため、注意。
マクシミリアンは【行動3】を選択して、何やら考えこんでいるようだ
クドウと話す場合、彼の望みがリアルブルーに戻ることは知っている前提で、話を進めることは可能
【目的】
1.黙示騎士たちの墓前で、祈り、想いを伝える
2.クドウ・マコトと話をする
■補足
墓は、目印になる岩が置いてあるシンプルなもの
クドウ・マコトは、黒いマスティマに搭乗できる「歪虚」という存在
■行動
下記のいずれか一つを選択し、行動してください
一つに絞って行動するならば、友人、恋人、知り合いのPCさんと一緒に行動することも可能
その際は、相手の名前とPCIDを明記して頂けると助かります
【行動1】…黙示騎士たちの墓前で、祈り、想いを伝える
【行動2】…クドウ・マコトと話をする
【行動3】…周囲の警護をしながら、物思いに耽る(これからのことを考える。または誓いを立てる)
シナリオ内容から外れた行動をすると、描写が少なくなるため、注意。
マクシミリアンは【行動3】を選択して、何やら考えこんでいるようだ
クドウと話す場合、彼の望みがリアルブルーに戻ることは知っている前提で、話を進めることは可能
マスターより
大規模作戦、お疲れ様でした。
大林です。
【血断】事後シナリオをお届けします。
今回のシナリオは、ハンターさんたちが「今後、どう生きていくのか」をテーマにしたものです。
一人で過ごすのも良し、仲間と一緒に過ごすの良し。
お気軽に参加してくださいね。
大林です。
【血断】事後シナリオをお届けします。
今回のシナリオは、ハンターさんたちが「今後、どう生きていくのか」をテーマにしたものです。
一人で過ごすのも良し、仲間と一緒に過ごすの良し。
お気軽に参加してくださいね。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/09/06 03:13