ゲスト
(ka0000)
【血断】道は続くよ未来へと
マスター:KINUTA

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在17人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 8日
- プレイング締切
- 2019/09/05 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/09/19 19:00
オープニング
邪神は消え、世界の危機は去った。
さあ改めて始めよう。それぞれの物語を。
だけどその前に、ちょっとだけ後始末。
とっちらかったものを片付けてから靴を履こう。そして扉を開け踏み出そう。
光溢れる未来へと。
●南方大陸・リザードマン海浜集落
リザードマンの赤ちゃんたちは仲良く並び、大人たちと話している訪問者を見つめていた。
この訪問者は自分たちと全然違う姿形をしている。でも、何故だか親近感を感じる。
向こうもそう思っているのだろう。自分たちを見るたび嬉しそうにしている。
『…そう…歪虚が出たの……』
「シカリ、白イ精霊。足生エタ鮫ノ群レ出タ。シカシ我々、奥地ノ部族ト協力シ退ケタ。歪虚、消エタ。集落ノ家屋大分潰レタガ、マタ作レバヨイノデ問題ナイ。部族、欠ケタルモノナシ」
『……それは……よいこと……』
●バシリア刑務所
実は戦争の最中当地にも、シェオルが発生した。目も鼻も口もない、巨大な影人形のような奴が。
だけどそれは出現した直後、何をするまもなくすぐ消えてしまった――邪神消滅のタイミングにあわせて消滅したのだ。
結果、被害はゼロ。
「なんだよ、せっかく気合入れて作ったのになあ」
「ちったあどのくらいの強度なのか試したかったぜ」
そんなわけで今囚人たちは安心して文句を垂れながら、補強のための構造物を撤去している所。
そこへマゴイがやってきた。貸与していた簡易住宅回収のためだ。
その応対にスペットが出る。
『……無事だったようで……よいこと……』
「まあな。無駄骨って感じもするけどな。ユニゾンはなんもなかったんか? 南方大陸のリザードんとこも」
『……ユニゾンにはシェオルが出たけれども……撃退したので大丈夫……南方大陸のリザードマンたちも……大丈夫……確認済み……』
「ほうか。ほんなら早いところ簡易住宅持って帰りや」
『……もちろんそうするわ……ところでβ……あなたに伝えておきたいことが……』
「なんやの」
『……復元手術のため必要な……新しいあなたの頭部が……完成したわ……後は脳移植手術をするだけ……』
「ほ、ほんまか!」
『……ええ……でも手続きのための書類はまだ完成してないので……手術自体はもう少し先のことになるわね……』
●ポルトワール
会長ニケはマゴイの訪問を、愛想よく出迎える。
「この度はご協力、ありがとうございました。おかげで学院には最小限の被害もありませんでしたよ。他の貸与先は無事でしたか?」
『……ええ……ヴァリオスも……リゼリオも……ジェオルジも……保養所近隣も大丈夫だったわ……バシリア刑務所もね……』
「そうですか。目出度いことです。これから共通の敵がいなくなったことによって、国家間の緊張が高まる可能性もありますが」
言葉を切ってニケは、執務室の壁に貼られた同盟領の地図を見た。
銀縁眼鏡の奥で、灰色の瞳がきらりと光る。
「――ま、しばらくはそう心配することもないでしょう。復旧復興、新天地開拓という大目標があることですし」
そこで執務室の扉が開いた。
マルコが入ってくる。走ってきたのか息を弾ませている。
マゴイの姿を見るや姿勢を正した彼に、ニケが聞いた。
「マルコさん、授業は?」
「今日は臨時休校です。マゴイさん、この度は、簡易住宅を貸してくださって、まことにありがとうございました。おかげで――孤児院の皆は無事でした」
『……それはとても、たいへんよいこと……』
●ペリニョン村
『おー、マゴイ。この度は村に簡易住宅貸してくれてありがとうなのじゃ。おかげで村の衆、こわい思いをせずに済んだのじゃ』
『……そう……それはよいこと……』
マゴイはペリニョン村を見回した。
周囲にある緑の丘のあちこちがはげちょろになっていた。自然の枯れ方とは明らかに違う。
『……ここにも、歪虚が出たの……?』
『うむ。でっかいナメクジみたいのが押し寄せてきたのじゃ。そいつがぶわーと息をはくと草木が枯れてしまったのじゃ。でも退治するのはまあまあ難しくなかったのじゃ。動きが遅かったし、なんかしらんが急に消えてしもうたでな』
と彼女が言ったところで、もこんと地面が盛り上がった。
大きな大きな土の精霊、もぐやんが顔を出す。
『ぴょこどん、土の中の消毒はあらかたすんだべよ――おー、これはマゴイどん。お久しぶりだべ。大事無くて何よりだべ』
『……これはお久しぶり……もぐやんどん……あなたも大事無くて何より……』
そこでぴょこがおう、と綿の詰まった手を叩き合わせた。
『そーじゃそーじゃ、マゴイにも言っておかねばならんの。邪神退治された記念にの、お祝いパーテーしよーかと思うのじゃ。関係者を色々呼んでの。なんなら、お主も参加せんか?』
『……とりあえず……その案件については保留しておくわ……まだ簡易住宅の回収が終わっていないので……そちらの方を先に済ませないと……』
●辺境の片隅
山道を延々駆け上ったカチャは、ついに、生まれ故郷のタホ郷にたどり着く。
一瞬だけ息を飲む。郷のあちこちが無残に焼けただれてしまったいたからだ。
だけど次の瞬間には、はち切れんばかりの笑顔になる。
郷に残っていた人々が、ぞろぞろと出てきたのだ。皆、無傷ではない。だけど――生きている。
「おう、カチャが戻ってきおったぞ!」
「さすが神子経験者は違うのう!」
母、ケチャが出てきた。片腕を布で吊っている。
娘の姿を見るや目を見開き、娘の名を呼んだ。
「カチャ!」
カチャは直ちに駆け寄る。
ケチャは吊られていない方の手を娘の頭に乗せ、髪をわしわしと掻き混ぜた。
「生きてたのね。よかったわ。グラウンド・ゼロに行った後連絡が全然なかったから、駄目だったかもしれないって思ってたのよ」
「すいません、心配かけて。歪虚の一団と戦った後、寝込んでたもので」
「あらそうなの――で、勝ったんでしょうねもちろん?」
急に据わった目をして聞いてくるものだから、カチャも気圧される。ぴしっと背筋を伸ばす。
「はい。勝ちました。全部倒しました」
その返答にケチャは、満面の笑みを浮かべる。
「ならいいわ。お帰り、カチャ」
負けて帰ってきたとかいうことになっていたらそれこそ一大事だったな、とカチャはつくづく思う。
「お母さん、キクルとお父さんは? まだ避難先から帰ってないの?」
「ええ、でも明日には戻ってくるから。皆、無事。大丈夫。で、帰ってきたばかりで悪いけど、郷の片付けを手伝いなさい」
「うん――何があったの?」
「ドラゴン型の歪虚が出て、随分暴れ回ったのよ。倒したけど、アーマーも随分やられちゃってね。また修理に出さないと」
「……前修理したときのローン、まだ済んでなかったんじゃ……」
「そうね」
そこに、マゴイが現れた。
『……失礼……簡易住宅の回収に来たのだけれど……』
解説
補足説明
これは血断運動、事後整理のシナリオです。
とりあえずそれぞれの地の無事が確認されました。
PCにおかれましては、ぴょこの提案によりこの後行われるパーテーへの参加を求めます。
パーテーの内容は、まだはっきり固まっていません。当該NPC全員参加ということと、飲め食え歌えな催しになることだけは確実なのですが。
会場はペリニョン村を想定していますが、マゴイさんがどこでも扉を持っていますので、ユニゾン島、タホ郷、並びに南方大陸のリザードマン集落と連結することも視野に入れております。
こういう企画などいいんじゃないか、ああいう催しなどいいんじゃないかという案などありましたら、どしどしプレイングに書き込んでくださいませ。
マスターより
KINUTAです。
皆様、邪神退治お疲れ様でした!
今回の依頼は、【血断】運動最終回にして、【未来】運動へのプロローグとなります。
これから先NPCたちが何をするつもりなのか、聞いておくのもまた一興かも知れません。
皆様、邪神退治お疲れ様でした!
今回の依頼は、【血断】運動最終回にして、【未来】運動へのプロローグとなります。
これから先NPCたちが何をするつもりなのか、聞いておくのもまた一興かも知れません。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/09/12 02:04
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/09/04 22:08:44 |
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質問卓だよ 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2019/08/29 19:33:41 |
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相談卓だよ 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2019/09/04 14:24:15 |