ゲスト
(ka0000)
かしゅかしゅ
マスター:愁水

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- サポート
- 現在0人 / 0~1人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2019/09/09 22:00
- リプレイ完成予定
- 2019/09/23 22:00
オープニング
●
当たり鐘がリンリンリン――軽快な音を鳴らした。
「わーい……」
言葉とは裏腹に、感情の欠片一つ込もっていないその台詞。しかしそれは、何時ものこと。
「ほら、クー。後ろつっかえてるんだから早くどきなよ」
通路の脇で待っていた黒亜(kz0238)が素っ気なく促すと、店員から景品を受け取った紅亜(kz0239)が「んー……」と生返事を寄越しながら、目線は手許の景品に落としたまま、のたのたした歩調でやってきた。
「……なに当たったの?」
「えっとね……」
商店街の福引きで当てた紙封筒の封入口をパカリと開けて、紅亜が中を覗く。彼女の眠たそうで重たそうな瞼はぴくりとも動かなかったが、指先で一枚の紙を摘まみ出した途端、「おー……?」と、珍しく声音を弾ませた。……ような気がした。
「なに」
「オープン記念の招待券だって……」
「なんの」
「ホラーホテル……って書いてある……」
「は?」
黒亜が訝しげに眉を顰めた。「ちょっと見せて」と、彼女の返答も待たずに黒亜は紅亜の指先から券を掻っ攫い、視線を落とした文面を目で追う。軈て、口の中で復唱していた言葉が「ああ……」と、納得に変わった。
「商店街から外れた一角にある小さなホテルのことでしょ、これ。少し前から改装やらなにやらしてるっていうのは聞いてたけど……へえ、これ作ってたんだ」
「ふーん……?」
「……街の掲示板読んでないの?」
「興味なかったから……。あ……でも、これには興味あるよ……」
呆れ目の黒亜に肩を寄せた紅亜が、券を指差す。
「“数々の恐怖体験があなたに襲いかかる”……だって……」
「……へえ」
「面白そうだよね……」
「そう? 去年も同じような所行ったけど、結局なんにもなかったじゃん」
それはあなた達が気づかなかっただけです。
「じゃあ……リベンジしよ……?」
「意味が違うし」
「あ……人数、10人までだいじょうぶだって……私と、クロと……ハクと……」
「え、待って。ハク兄はともかくなんでオレも行くことになってんの?」
「えー……だって……あ、ほら……しなばもろとも、だっけ……?」
「……。……嫌だよ」
「そう……? んーと……体験時間は17時から0時までだって……。危険はないって書いてあるし……だいじょうぶだいじょうぶ……」
「なにが?」
――そして流れは何時も通り。
今年も暑い季節が終わりを告げる。
晩夏の涼を手繰り寄せ、一夜の奇奇怪怪を迎えてみてはどうだろうか。
いや、迎えるのはあなたか、それとも――……
当たり鐘がリンリンリン――軽快な音を鳴らした。
「わーい……」
言葉とは裏腹に、感情の欠片一つ込もっていないその台詞。しかしそれは、何時ものこと。
「ほら、クー。後ろつっかえてるんだから早くどきなよ」
通路の脇で待っていた黒亜(kz0238)が素っ気なく促すと、店員から景品を受け取った紅亜(kz0239)が「んー……」と生返事を寄越しながら、目線は手許の景品に落としたまま、のたのたした歩調でやってきた。
「……なに当たったの?」
「えっとね……」
商店街の福引きで当てた紙封筒の封入口をパカリと開けて、紅亜が中を覗く。彼女の眠たそうで重たそうな瞼はぴくりとも動かなかったが、指先で一枚の紙を摘まみ出した途端、「おー……?」と、珍しく声音を弾ませた。……ような気がした。
「なに」
「オープン記念の招待券だって……」
「なんの」
「ホラーホテル……って書いてある……」
「は?」
黒亜が訝しげに眉を顰めた。「ちょっと見せて」と、彼女の返答も待たずに黒亜は紅亜の指先から券を掻っ攫い、視線を落とした文面を目で追う。軈て、口の中で復唱していた言葉が「ああ……」と、納得に変わった。
「商店街から外れた一角にある小さなホテルのことでしょ、これ。少し前から改装やらなにやらしてるっていうのは聞いてたけど……へえ、これ作ってたんだ」
「ふーん……?」
「……街の掲示板読んでないの?」
「興味なかったから……。あ……でも、これには興味あるよ……」
呆れ目の黒亜に肩を寄せた紅亜が、券を指差す。
「“数々の恐怖体験があなたに襲いかかる”……だって……」
「……へえ」
「面白そうだよね……」
「そう? 去年も同じような所行ったけど、結局なんにもなかったじゃん」
それはあなた達が気づかなかっただけです。
「じゃあ……リベンジしよ……?」
「意味が違うし」
「あ……人数、10人までだいじょうぶだって……私と、クロと……ハクと……」
「え、待って。ハク兄はともかくなんでオレも行くことになってんの?」
「えー……だって……あ、ほら……しなばもろとも、だっけ……?」
「……。……嫌だよ」
「そう……? んーと……体験時間は17時から0時までだって……。危険はないって書いてあるし……だいじょうぶだいじょうぶ……」
「なにが?」
――そして流れは何時も通り。
今年も暑い季節が終わりを告げる。
晩夏の涼を手繰り寄せ、一夜の奇奇怪怪を迎えてみてはどうだろうか。
いや、迎えるのはあなたか、それとも――……
解説
《目的》
・オープン記念に招待されたホラーホテルで、夜を過ごす。
体験時間は17時~0時。0時になるまで外へは出られない。終了時刻になると、エントランスホールの大時計が鳴る。
きけんはない、そうかいてある。
――おや? 雨が降ってきたようだ。
《ホラーホテル『Viens ici』》
・場所は商店街の外れの一角。
・赤煉瓦で作られた二階建ての小さな洋館ホテル。
・一階には、エントランスホール、ラウンジ&バー、レストラン(バイキング形式)
二階には、客室(1部屋シングルベッドが3台)が4部屋、物置部屋。
・ホテルに入ると支配人のジャック(長身痩躯の男性)があなた達を迎え入れるが、挨拶をしたのち忽然と姿を消す。他の従業員は元からいない。
>PL情報
・恐怖演出として、何時の間にか者が動いていたり、鏡に人影が映ったり、壁に掛けてある絵画が変化、怪音など。
・PC達の内、一人に「こっちへおいで」という囁き声が聞こえる。
その声を追い求めると羊の人形があり、『ハズレ、僕はダイヤのキングだよ』と人形がPCに語りかける。
「こっちへおいで」という声は他の場所でも聞こえ、追い求めると次は『ハズレ、私はハートのクイーンよ』と。
三回目、追い求めた先の羊の人形に『ハズレ、俺はスペードのエースだよ――さあ、いないのはだぁれ?』と問い掛けられた瞬間、ホテルの照明が消える(蝋燭の火やランプなどの灯りは灯ったまま)
そして、何処からか不穏な音が聞こえ、“追跡者”がPC達に襲いかかる。
追跡者:
手には巨大な鋏。
顔には笑顔仮面。
黒のシルクハットに黒のロングコート。
《NPC》
白亜、黒亜、紅亜が共に参加。
琉架とシュヴァルツもお声がけがあれば参加可能。
紅亜以外、ホラーに対する反応は皆無。紅亜の反応すらもワンテンポ遅れて小さな声で驚くぐらい。
・オープン記念に招待されたホラーホテルで、夜を過ごす。
体験時間は17時~0時。0時になるまで外へは出られない。終了時刻になると、エントランスホールの大時計が鳴る。
きけんはない、そうかいてある。
――おや? 雨が降ってきたようだ。
《ホラーホテル『Viens ici』》
・場所は商店街の外れの一角。
・赤煉瓦で作られた二階建ての小さな洋館ホテル。
・一階には、エントランスホール、ラウンジ&バー、レストラン(バイキング形式)
二階には、客室(1部屋シングルベッドが3台)が4部屋、物置部屋。
・ホテルに入ると支配人のジャック(長身痩躯の男性)があなた達を迎え入れるが、挨拶をしたのち忽然と姿を消す。他の従業員は元からいない。
>PL情報
・恐怖演出として、何時の間にか者が動いていたり、鏡に人影が映ったり、壁に掛けてある絵画が変化、怪音など。
・PC達の内、一人に「こっちへおいで」という囁き声が聞こえる。
その声を追い求めると羊の人形があり、『ハズレ、僕はダイヤのキングだよ』と人形がPCに語りかける。
「こっちへおいで」という声は他の場所でも聞こえ、追い求めると次は『ハズレ、私はハートのクイーンよ』と。
三回目、追い求めた先の羊の人形に『ハズレ、俺はスペードのエースだよ――さあ、いないのはだぁれ?』と問い掛けられた瞬間、ホテルの照明が消える(蝋燭の火やランプなどの灯りは灯ったまま)
そして、何処からか不穏な音が聞こえ、“追跡者”がPC達に襲いかかる。
追跡者:
手には巨大な鋏。
顔には笑顔仮面。
黒のシルクハットに黒のロングコート。
《NPC》
白亜、黒亜、紅亜が共に参加。
琉架とシュヴァルツもお声がけがあれば参加可能。
紅亜以外、ホラーに対する反応は皆無。紅亜の反応すらもワンテンポ遅れて小さな声で驚くぐらい。
マスターより
※「戦う」というよりも「逃げる」ゲームだということを念頭に置きましょう。
※囁き声が聞こえるPCを予め決めておくことを強くお勧めします。又、最初に追跡者と遭遇するPCなど。
※武器とスキルの使用は不可。
※度が過ぎる破壊行為は厳禁。
※質問は紅亜が回答。
お世話になっております、ホラー大好き愁水です。
……夏はまだ終わっていない。
ホテルでのホラー体験を数日間悩んでこの様。申し訳ないです。
当方の好きなものを色々と詰め込んだその結果大幅に削ぐことになりましたが、雰囲気は残しています。怖いのが苦手な方が囁き声を聞いたらどうなるのでしょう。
皆様のご参加と反応、楽しみにしております。
※囁き声が聞こえるPCを予め決めておくことを強くお勧めします。又、最初に追跡者と遭遇するPCなど。
※武器とスキルの使用は不可。
※度が過ぎる破壊行為は厳禁。
※質問は紅亜が回答。
お世話になっております、ホラー大好き愁水です。
……夏はまだ終わっていない。
ホテルでのホラー体験を数日間悩んでこの様。申し訳ないです。
当方の好きなものを色々と詰め込んだその結果大幅に削ぐことになりましたが、雰囲気は残しています。怖いのが苦手な方が囁き声を聞いたらどうなるのでしょう。
皆様のご参加と反応、楽しみにしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/09/21 01:40
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/09/03 21:22:21 |
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夏の終わりの隠れんぼ【相談卓】 ミア(ka7035) 鬼|22才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2019/09/09 16:25:40 |