ゲスト
(ka0000)
歪虚の人形工場と秋緑の親子(前編)
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- シリーズ(新規)
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- サポート
- 現在1人 / 0~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/09/11 09:00
- リプレイ完成予定
- 2019/09/25 09:00
オープニング
●
技術屋であるルストは、その日、間借していた屋敷から出て、リゼリオのとある商会の一室に訪れていた。
復興の仕事は幾らでもあり、そして、技術職であるルストには次々に仕事が舞い込んできて休む間もない。
「……型に流し込んで外枠を作るだけの物ですが……困りましたね」
そう言いながら項垂れるルスト。
人の形をしたマネキンのようなもの……を作る為の器械一式が行方不明になったという話だ。
ルストはその器械を作った技術者の一人であったのだ。あれは腕利きの職人と共に作った特注品なので、もう一度、作れと言われても、簡単には出来ない代物だ。
「横流しされた挙げ句に、関係者共々、邪神眷属との戦いに巻き込まれ全滅……こちらも本当に参ってしまってね」
苦笑を浮かべる商会の長。
犯人共の目星はついていたのだが、全員が死んだ後なので、品物がどこに行ったのか手がかりはなくなってしまった。
「あれだけの巨大な器械ですから、運用するにしても、すぐに分かりそうですが……」
部品だけで馬車数台分はあるのだ。
組み立てれば、大きなホールの一つ位にはなるはず。
「……なるほど。確かに……となると、リゼリオから遠くには運ばれていない可能性も?」
「それに、型を弄る訳にもいかないと思うのです。部品や材料の調達の関係もありますから、意外と近くにあるのかもしれません」
「ふむ……そういえば、古屋敷は郊外に点在していたはずか……調べてみるのも手か」
なんとか希望が見えてきたようで、商会の長は肩を撫で下ろした。
同業者の手に渡るようなら最悪なのだ。そうなる前に発見して手元に取り戻したいし、出来なければ、いっそのこと大事な部品だけでも回収したい。
「古屋敷なら、私も知り合いにあたってみますね」
ルストは間借していた屋敷の主のお爺さん――オキナ――を思い浮かべながら言った。
色々と知っている事が多い、オキナなら、何か知っているかもしれない。
「よろしくお願いします。それでは、お互い、何か情報が掴めたら、連絡し合うという事で」
商会の長はスッと手を差し出し、ルストは力強く握ったのであった。
●
ハンターズソサエティ本部でライブラリを確認していた紡伎 希(kz0174)は口元に指を当てて悩んでいた。
モニターに映る画を幾度もなく繰り返しては「うーん」と唸る。
「形が一緒という事は、何か生産されたとしか思えないのですが……」
夏前にリゼリオ郊外に出現した金属人形の事だ。
金属のようなもので造られたマネキンっぽい人形の歪虚で、どうやら嫉妬に分類される事は判明している。
硬い上にBSに対する耐性も高く、放置しておくと危険な存在であるのは確かだ。
二度ほど出現してきているが、いずれもハンター達によって撃破されている。だからと言って安心できない。次の襲撃が無いという保証はどこにでもないのだから。
「不思議なのは、リゼリオの街以外には出現していないという事……街の中というのは考えられないから、やっぱり、郊外のどこかに……?」
独り言を呟きながら、希は依頼書にスラスラとペンを走らせた。
ハンター達に依頼を出すつもりなのだ。
何か歪虚に関する情報が発見できれば、御の字だし、何も見つからなければ、それはそれで、一つの結果だ。何もしない結果、重大な事件になるようであれば、予防線を引いた方が良いだろう。
「探す方法はハンターの皆様にお任せします……っと」
この街はハンターの拠点でもあるのだ。ハンターという肩書だけでも、それなりに調査活動は出来るはずだ。
希は依頼書に書き込んだ内容を確りと見直してから、書類を手に立ち上がった。
●
リゼリオ郊外に構えた屋敷でオキナは“魔装鞘”に浄化術を行使していた。
「ふー。これで今日の分は良いじゃろう」
締め切った部屋の中なので気温は外よりも高いかもしれない。
汗を拭いながら部屋を出るオキナ。
足取りがいつもよりも重く感じられた。歳のせいだとオキナは自分に言い聞かせる。
「それにしても本当に暑い日じゃのう……魔導空調設備でもあれば、良いのじゃが……」
リアルブルーには魔法とは異なる概念の技術が発達し、それで暑さも寒さも対応しているらしいが、この古い屋敷には、そんな便利なものがあるはずもない。
希も仕事、ルストも仕事なので、暫くは一人だ。
「ん……そういえば、嬢ちゃんもルストさんも、同じ色の髪と瞳じゃな……」
色が同じという事は、特段、珍しい事ではない。
目元とか似ているようにも見えた。親子と言っても違和感はない。
そうすると、爺さんは儂じゃなと心の中で呟く。
「……調べてみるのも手じゃが、あいにく、この屋敷から出られんしのー」
それが“魔装鞘”を保持している代償というものだ。
先の邪神眷属との戦いでは、無茶したようだが、状態に大きな変化はない。
「さて……今日は庭掃除でもするか」
重たい腰を上げるオキナであった。
技術屋であるルストは、その日、間借していた屋敷から出て、リゼリオのとある商会の一室に訪れていた。
復興の仕事は幾らでもあり、そして、技術職であるルストには次々に仕事が舞い込んできて休む間もない。
「……型に流し込んで外枠を作るだけの物ですが……困りましたね」
そう言いながら項垂れるルスト。
人の形をしたマネキンのようなもの……を作る為の器械一式が行方不明になったという話だ。
ルストはその器械を作った技術者の一人であったのだ。あれは腕利きの職人と共に作った特注品なので、もう一度、作れと言われても、簡単には出来ない代物だ。
「横流しされた挙げ句に、関係者共々、邪神眷属との戦いに巻き込まれ全滅……こちらも本当に参ってしまってね」
苦笑を浮かべる商会の長。
犯人共の目星はついていたのだが、全員が死んだ後なので、品物がどこに行ったのか手がかりはなくなってしまった。
「あれだけの巨大な器械ですから、運用するにしても、すぐに分かりそうですが……」
部品だけで馬車数台分はあるのだ。
組み立てれば、大きなホールの一つ位にはなるはず。
「……なるほど。確かに……となると、リゼリオから遠くには運ばれていない可能性も?」
「それに、型を弄る訳にもいかないと思うのです。部品や材料の調達の関係もありますから、意外と近くにあるのかもしれません」
「ふむ……そういえば、古屋敷は郊外に点在していたはずか……調べてみるのも手か」
なんとか希望が見えてきたようで、商会の長は肩を撫で下ろした。
同業者の手に渡るようなら最悪なのだ。そうなる前に発見して手元に取り戻したいし、出来なければ、いっそのこと大事な部品だけでも回収したい。
「古屋敷なら、私も知り合いにあたってみますね」
ルストは間借していた屋敷の主のお爺さん――オキナ――を思い浮かべながら言った。
色々と知っている事が多い、オキナなら、何か知っているかもしれない。
「よろしくお願いします。それでは、お互い、何か情報が掴めたら、連絡し合うという事で」
商会の長はスッと手を差し出し、ルストは力強く握ったのであった。
●
ハンターズソサエティ本部でライブラリを確認していた紡伎 希(kz0174)は口元に指を当てて悩んでいた。
モニターに映る画を幾度もなく繰り返しては「うーん」と唸る。
「形が一緒という事は、何か生産されたとしか思えないのですが……」
夏前にリゼリオ郊外に出現した金属人形の事だ。
金属のようなもので造られたマネキンっぽい人形の歪虚で、どうやら嫉妬に分類される事は判明している。
硬い上にBSに対する耐性も高く、放置しておくと危険な存在であるのは確かだ。
二度ほど出現してきているが、いずれもハンター達によって撃破されている。だからと言って安心できない。次の襲撃が無いという保証はどこにでもないのだから。
「不思議なのは、リゼリオの街以外には出現していないという事……街の中というのは考えられないから、やっぱり、郊外のどこかに……?」
独り言を呟きながら、希は依頼書にスラスラとペンを走らせた。
ハンター達に依頼を出すつもりなのだ。
何か歪虚に関する情報が発見できれば、御の字だし、何も見つからなければ、それはそれで、一つの結果だ。何もしない結果、重大な事件になるようであれば、予防線を引いた方が良いだろう。
「探す方法はハンターの皆様にお任せします……っと」
この街はハンターの拠点でもあるのだ。ハンターという肩書だけでも、それなりに調査活動は出来るはずだ。
希は依頼書に書き込んだ内容を確りと見直してから、書類を手に立ち上がった。
●
リゼリオ郊外に構えた屋敷でオキナは“魔装鞘”に浄化術を行使していた。
「ふー。これで今日の分は良いじゃろう」
締め切った部屋の中なので気温は外よりも高いかもしれない。
汗を拭いながら部屋を出るオキナ。
足取りがいつもよりも重く感じられた。歳のせいだとオキナは自分に言い聞かせる。
「それにしても本当に暑い日じゃのう……魔導空調設備でもあれば、良いのじゃが……」
リアルブルーには魔法とは異なる概念の技術が発達し、それで暑さも寒さも対応しているらしいが、この古い屋敷には、そんな便利なものがあるはずもない。
希も仕事、ルストも仕事なので、暫くは一人だ。
「ん……そういえば、嬢ちゃんもルストさんも、同じ色の髪と瞳じゃな……」
色が同じという事は、特段、珍しい事ではない。
目元とか似ているようにも見えた。親子と言っても違和感はない。
そうすると、爺さんは儂じゃなと心の中で呟く。
「……調べてみるのも手じゃが、あいにく、この屋敷から出られんしのー」
それが“魔装鞘”を保持している代償というものだ。
先の邪神眷属との戦いでは、無茶したようだが、状態に大きな変化はない。
「さて……今日は庭掃除でもするか」
重たい腰を上げるオキナであった。
解説
●目的
嫉妬歪虚の情報を得る
●内容
リゼリオ(郊外を含む)にて調査活動を行い、嫉妬歪虚の情報を探す
NPCと関わる
●調査活動
便宜上、特別な判定を行います。
全員に順番で【知識】+【直感】に、プレイングでの行動やスキル等を考慮した上で、一般行為判定を行います。
判定可能回数は各自5回としますが『目標の行為の難易度は0.5』です。
成功する度に、探索ポイントを1点得て10点に達した場合、情報を得る事ができます。
※PL情報:得られる情報は、該当する嫉妬歪虚の拠点らしきもの手掛かりとなり、歪虚との戦闘は想定していません。
●NPC
紡伎 希(kz0174)
受付嬢兼ハンターの少女。ハンター達と調査活動は共にせず、オフィスで別仕事をしながら待機している。
オキナ
高齢のおじいさん。かつて、戦慄の機導師と呼ばれた凄腕のハンター。屋敷に滞在。
ルスト
30代後半のおっさん。技術屋であり、シナリオ開始時はリゼリオの街中に滞在している。
★重要★
NPCとの関わる事が出来るのは、一人だけとなります。
これは依頼の時間的な制限の為によるものです。
ただし、一人のNPCにハンターが集まる事を否定するものではありません。この辺り、些かご都合的ですが、ご理解いただければと思います。
なお、NPCとの会話や日常シナリオ的な関わり(一緒に食事をする、街中を歩く等)ができます。
●他
サポート枠は、調査活動の援護を行う事になりますが、描写保証はありません。また、サポート枠での参加の方も、原則的には、通常参加と同じく『NPCとの関わる事が出来るのは、一人だけとなります』。
質問卓には希が答えます。
嫉妬歪虚の情報を得る
●内容
リゼリオ(郊外を含む)にて調査活動を行い、嫉妬歪虚の情報を探す
NPCと関わる
●調査活動
便宜上、特別な判定を行います。
全員に順番で【知識】+【直感】に、プレイングでの行動やスキル等を考慮した上で、一般行為判定を行います。
判定可能回数は各自5回としますが『目標の行為の難易度は0.5』です。
成功する度に、探索ポイントを1点得て10点に達した場合、情報を得る事ができます。
※PL情報:得られる情報は、該当する嫉妬歪虚の拠点らしきもの手掛かりとなり、歪虚との戦闘は想定していません。
●NPC
紡伎 希(kz0174)
受付嬢兼ハンターの少女。ハンター達と調査活動は共にせず、オフィスで別仕事をしながら待機している。
オキナ
高齢のおじいさん。かつて、戦慄の機導師と呼ばれた凄腕のハンター。屋敷に滞在。
ルスト
30代後半のおっさん。技術屋であり、シナリオ開始時はリゼリオの街中に滞在している。
★重要★
NPCとの関わる事が出来るのは、一人だけとなります。
これは依頼の時間的な制限の為によるものです。
ただし、一人のNPCにハンターが集まる事を否定するものではありません。この辺り、些かご都合的ですが、ご理解いただければと思います。
なお、NPCとの会話や日常シナリオ的な関わり(一緒に食事をする、街中を歩く等)ができます。
●他
サポート枠は、調査活動の援護を行う事になりますが、描写保証はありません。また、サポート枠での参加の方も、原則的には、通常参加と同じく『NPCとの関わる事が出来るのは、一人だけとなります』。
質問卓には希が答えます。
マスターより
●挨拶
おはようございます。AdivMSの赤山です。希にとって大事な出来事に繋がるストーリーとして、二話完結のシリーズシナリオとなります。枠が少ないですので、これまで希やオキナと関わりが多かった方のご参加をお勧めします。
●攻略のヒント
調査活動も大事ですし、誰がどんな風にNPCに関わるかというすり合わせも大事なんじゃないでしょうか。
おはようございます。AdivMSの赤山です。希にとって大事な出来事に繋がるストーリーとして、二話完結のシリーズシナリオとなります。枠が少ないですので、これまで希やオキナと関わりが多かった方のご参加をお勧めします。
●攻略のヒント
調査活動も大事ですし、誰がどんな風にNPCに関わるかというすり合わせも大事なんじゃないでしょうか。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/09/16 18:30
参加者一覧
サポート一覧
- Uisca=S=Amhran(ka0754)
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 時音 ざくろ(ka1250) 人間(リアルブルー)|18才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2019/09/09 23:30:52 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/09/07 20:42:59 |