ゲスト
(ka0000)
お月見会は蒼の月で
マスター:樹シロカ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在16人 / 1~25人
- ユニット参加人数
- 現在2 / 0~25
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/09/13 22:00
- リプレイ完成予定
- 2019/09/27 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
同盟領を構成する地域のひとつ、農耕推進地域ジェオルジ。
その一角にサルヴァトーレ・ロッソの乗員らリアルブルー出身者が移住した、バチャーレという村がある。
クリムゾンウェストで生きることを選んだ人々は、土地を耕し、作物を植え、精霊を祀り、近隣の村とも日常的に交流するまでになっていた。
ある日、村の代表であるサイモン・小川(kz0211)が、マリナ・リヴェール(kz0272)を呼び止めた。
「マリナ、ちょっといいかな」
「また何かトラブル?」
マリナが警戒するのも無理はない。
この村がある程度の自給自足を達成するまでに、多くの困難があったのだ。
マリナ個人も辛い経験を乗り越えてきたが、今は精霊のお世話係をするまでにこの世界に馴染んでいる。
「いや、そういう訳じゃなくて。崑崙基地に行かないのかと思ってね」
「え?」
マリナの表情に戸惑いが浮かぶ。
「この前、ちょっと小耳に挟んだんだよ。オフィスにそういう話が出ているって。一時的にとはいえ、リアルブルーに戻るチャンスじゃないか?」
「それは……」
マリナが口ごもる。
月面にある崑崙基地は、少し前まで混乱の中にあった。
大規模な戦闘が終わっても、日常が戻るまでには色々な問題が残っていた。
それらが多少は落ち着いた今、ちょっとした慰労会を開きたい。
よければ世話になったハンター達に参加してほしい……ということだった。
もちろん、その話はマリナも知っていた。
だが今回は、敢えて見送ろうと思っていたのだ。
「何か問題でも?」
「自信がなくて」
サイモンに促され、マリナは自分の迷いを口にする。
「私、もう戻ってこなくなるかもしれないじゃない」
かつてこの村から、崑崙基地へ戻って行った仲間がいる。マリナもリアルブルーに戻りたいと思っていた。
だが覚醒者であったために、この土地に残るしかなかったのだ。
サイモンは首の後ろに手をやり、暫く言葉を探していた。
「……それならそれでいいんじゃないか?」
「良くない。仕事を中途半端で放り出していくことになるのよ!」
「いいか、マリナ。二度と行き来できなくなるわけじゃない。少なくとも今はね」
サイモンが苦笑いを浮かべる。
「君が放り出したいと思うなら、その程度の仕事だよ。あまり深く考えなくてもいいんじゃないのか?」
マリナはずっとこの土地で苦労を共にしてきた、同僚でもあり上司でもあるサイモンを、まじまじと見つめた。
●
崑崙基地防衛隊のオフィスで、アスタリスク(kz0234)は椅子に身体を預けて天井を仰ぐ。
「お疲れですか、大尉」
部下のひとりが声をかけてきた。
アスタリスクは人好きのする、穏やかな笑みを向ける。
「少しね。でもこんな楽しい仕事の疲れなら、すぐに吹き飛ぶよ」
目の前の画面には、今回の招待に応じてくれたハンターの名が並んでいる。
東洋の国々では、秋の満月の頃、月を見上げて宴を催すという。
今回の慰労会はそれになぞらえてみた。
「とはいえ月を見るのではなく、月からクリムゾンウェストを見ることになるんだがね」
一瞬、画面に並ぶテキストが揺らぐ。
(少し目が疲れているのか。根を詰め過ぎたのかもしれないな)
だが彼の中で、クリムゾンウェストはもうひとつの故郷と呼んでもいいほどに親しみのある存在になっていた。
そこで出会った人々、得た経験、全てが大切なもの。
何らかの形であの星とリアルブルーとを繋ぐことができるなら、中途半端に何も為せないままの自分にも、一つぐらいは誇れる何かができるかもしれない。
そう思うと、仕事の手も止めたくないというもの。
「とにかく、彼らと約束した慰労会だからね。楽しんでもらえるといいが」
「おまかせください。準備は予定通り、進んでいますから」
「ありがとう、頼りにしているよ」
アスタリスクは部下にリストを送信した。
●
同盟領を構成する地域のひとつ、農耕推進地域ジェオルジ。
その一角にサルヴァトーレ・ロッソの乗員らリアルブルー出身者が移住した、バチャーレという村がある。
クリムゾンウェストで生きることを選んだ人々は、土地を耕し、作物を植え、精霊を祀り、近隣の村とも日常的に交流するまでになっていた。
ある日、村の代表であるサイモン・小川(kz0211)が、マリナ・リヴェール(kz0272)を呼び止めた。
「マリナ、ちょっといいかな」
「また何かトラブル?」
マリナが警戒するのも無理はない。
この村がある程度の自給自足を達成するまでに、多くの困難があったのだ。
マリナ個人も辛い経験を乗り越えてきたが、今は精霊のお世話係をするまでにこの世界に馴染んでいる。
「いや、そういう訳じゃなくて。崑崙基地に行かないのかと思ってね」
「え?」
マリナの表情に戸惑いが浮かぶ。
「この前、ちょっと小耳に挟んだんだよ。オフィスにそういう話が出ているって。一時的にとはいえ、リアルブルーに戻るチャンスじゃないか?」
「それは……」
マリナが口ごもる。
月面にある崑崙基地は、少し前まで混乱の中にあった。
大規模な戦闘が終わっても、日常が戻るまでには色々な問題が残っていた。
それらが多少は落ち着いた今、ちょっとした慰労会を開きたい。
よければ世話になったハンター達に参加してほしい……ということだった。
もちろん、その話はマリナも知っていた。
だが今回は、敢えて見送ろうと思っていたのだ。
「何か問題でも?」
「自信がなくて」
サイモンに促され、マリナは自分の迷いを口にする。
「私、もう戻ってこなくなるかもしれないじゃない」
かつてこの村から、崑崙基地へ戻って行った仲間がいる。マリナもリアルブルーに戻りたいと思っていた。
だが覚醒者であったために、この土地に残るしかなかったのだ。
サイモンは首の後ろに手をやり、暫く言葉を探していた。
「……それならそれでいいんじゃないか?」
「良くない。仕事を中途半端で放り出していくことになるのよ!」
「いいか、マリナ。二度と行き来できなくなるわけじゃない。少なくとも今はね」
サイモンが苦笑いを浮かべる。
「君が放り出したいと思うなら、その程度の仕事だよ。あまり深く考えなくてもいいんじゃないのか?」
マリナはずっとこの土地で苦労を共にしてきた、同僚でもあり上司でもあるサイモンを、まじまじと見つめた。
●
崑崙基地防衛隊のオフィスで、アスタリスク(kz0234)は椅子に身体を預けて天井を仰ぐ。
「お疲れですか、大尉」
部下のひとりが声をかけてきた。
アスタリスクは人好きのする、穏やかな笑みを向ける。
「少しね。でもこんな楽しい仕事の疲れなら、すぐに吹き飛ぶよ」
目の前の画面には、今回の招待に応じてくれたハンターの名が並んでいる。
東洋の国々では、秋の満月の頃、月を見上げて宴を催すという。
今回の慰労会はそれになぞらえてみた。
「とはいえ月を見るのではなく、月からクリムゾンウェストを見ることになるんだがね」
一瞬、画面に並ぶテキストが揺らぐ。
(少し目が疲れているのか。根を詰め過ぎたのかもしれないな)
だが彼の中で、クリムゾンウェストはもうひとつの故郷と呼んでもいいほどに親しみのある存在になっていた。
そこで出会った人々、得た経験、全てが大切なもの。
何らかの形であの星とリアルブルーとを繋ぐことができるなら、中途半端に何も為せないままの自分にも、一つぐらいは誇れる何かができるかもしれない。
そう思うと、仕事の手も止めたくないというもの。
「とにかく、彼らと約束した慰労会だからね。楽しんでもらえるといいが」
「おまかせください。準備は予定通り、進んでいますから」
「ありがとう、頼りにしているよ」
アスタリスクは部下にリストを送信した。
解説
皆様は崑崙基地での慰労会に招かれました。
「約束」というのは過去シナリオ『【血断】崑崙基地点景』での出来事になります。
基地の色々にご興味があれば、こちらをご参照ください。
世話になったハンターというのは個人を指すのではなく、【血断】で共に戦った皆様全体の意味です。
ですので今回がNPCと初見の方も、全く問題なくご参加いただけます。
もちろん、NPCと依頼で同行したことのある方、崑崙基地の戦闘に参加した方は、その前提でプレイングを提出していただければ極力反映させたいと思います。
ユニット同行可能となっていますが、慰労会で何かやりたい方のための枠です。
プレイングで行動指定がない場合、ユニットが同行していても描写があるとは限りませんのでご了承ください。
また当然ですが、ユニットを同行していない場合、プレイングで行動を指定されていても描写はできません。
●慰労会
居住エリアでの立食パーティー形式。基本的に軍の関係者のみですが、要望があればそれ以外の招待も可能です。
一通りの食事や飲み物は出ますが、何か作りたい人はキッチンを借りることができます。
余興も歓迎です。ただし破壊活動は厳禁です。また未成年者の飲酒・喫煙は、当然ながら不可となります。
●NPC
特にお声かけがなければ、登場しません。
OPで描写されたマリナですが、結局行かなくても、シナリオの成否にはかかわりません。
事前に参加者の方がバチャーレに立ち寄るのは可能です。(描写は少ないかもしれません、ご了承ください)
ほか、何か質問等ありましたら質問卓を設置してください。ただしMSの確認は出発24時間前までとなります。
「約束」というのは過去シナリオ『【血断】崑崙基地点景』での出来事になります。
基地の色々にご興味があれば、こちらをご参照ください。
世話になったハンターというのは個人を指すのではなく、【血断】で共に戦った皆様全体の意味です。
ですので今回がNPCと初見の方も、全く問題なくご参加いただけます。
もちろん、NPCと依頼で同行したことのある方、崑崙基地の戦闘に参加した方は、その前提でプレイングを提出していただければ極力反映させたいと思います。
ユニット同行可能となっていますが、慰労会で何かやりたい方のための枠です。
プレイングで行動指定がない場合、ユニットが同行していても描写があるとは限りませんのでご了承ください。
また当然ですが、ユニットを同行していない場合、プレイングで行動を指定されていても描写はできません。
●慰労会
居住エリアでの立食パーティー形式。基本的に軍の関係者のみですが、要望があればそれ以外の招待も可能です。
一通りの食事や飲み物は出ますが、何か作りたい人はキッチンを借りることができます。
余興も歓迎です。ただし破壊活動は厳禁です。また未成年者の飲酒・喫煙は、当然ながら不可となります。
●NPC
特にお声かけがなければ、登場しません。
OPで描写されたマリナですが、結局行かなくても、シナリオの成否にはかかわりません。
事前に参加者の方がバチャーレに立ち寄るのは可能です。(描写は少ないかもしれません、ご了承ください)
ほか、何か質問等ありましたら質問卓を設置してください。ただしMSの確認は出発24時間前までとなります。
マスターより
少しご無沙汰しております。樹シロカです。
中秋の名月に出発するように、お月見シナリオを出してみることにしました。
日本ではないどころか、地球ですらない場所でのお月見ですが。そもそも月を見ていないかもしれませんが。
OP前半の余談部分は、NPCと会話する機会もあまり残っていないかもしれないと思って入れております。
もし何か言いたいことや伝えたいことがおありなら、この機会によろしくお願いいたします。
では、ご参加お待ちしております!
中秋の名月に出発するように、お月見シナリオを出してみることにしました。
日本ではないどころか、地球ですらない場所でのお月見ですが。そもそも月を見ていないかもしれませんが。
OP前半の余談部分は、NPCと会話する機会もあまり残っていないかもしれないと思って入れております。
もし何か言いたいことや伝えたいことがおありなら、この機会によろしくお願いいたします。
では、ご参加お待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/10/03 00:21
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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お月見会控室(雑談) 天王寺茜(ka4080) 人間(リアルブルー)|18才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2019/09/10 21:37:28 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/09/13 02:10:08 |