ゲスト
(ka0000)
剥ごう! 剥ごう! 鬼パンツ!
マスター:韮瀬隈則

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/02/09 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/02/18 12:00
オープニング
●
「昨日の依頼なのですが、事情が変わった。と、先行ハンターから連絡がありまして……」
昨日?
どの依頼だ。と不審げな視線を受け、某オフィス出張所の受付嬢は慌てて書類と資料を提示しなおした。ここにいる殆どのハンターの目に触れる前に成立し、先行ハンターの報告待ちの依頼だ。
「あの楽勝な山猫討伐か。近隣に亜人がいるから邪魔には気をつけるのだけが注意点だったやつだな」
年輩のハンターがのぞき込む。俺が掲載時に居たからって、他の奴らは居なかったんだ。説明を省くんじゃないよ。と、受付嬢をコツリ。
再掲された元依頼はこうだ。
近隣の山間、中ほど。
打ち捨てられた山仕事の作業小屋に、虎縞柄の大山猫が2匹住み着いた。打ち捨てられたといっても、近くには伐採林の仮置き場がある。今の季節、山仕事は行われていないが、春以降、生活圏の衝突による事故が起こる可能性は高かった。
なにより──
雑魔ではないかという疑念と、近隣の巣穴に棲む亜人2体への影響を考えれば。
山小屋周辺の地図と資料が提供され、手のあいたハンター数名が現地へ向かった。
それが昨日。
距離と手間を考えれば、即日にでも仮報告があがる仕事だ。
しかし、届いたのはこの地区の診療所からの言伝だという。
症状は重いが命はある。ひとまずの安心は疑問に変わる。簡単な仕事との侮りはあってもこの惨状は、なにか想定外の事故でもあったものか。
●
数時間後。
診療所のベッド脇で、依頼を受領した何名かのハンターが先行ハンターへの事情聴取を行っていた。
怪我は思ったよりも軽い。むしろ軽傷の域だ。現状説明はこと事務的に接する限り明瞭明白であった。
勘の良いハンターの推察通り。
危惧されていた亜人との複合戦闘が発生し、結果、どの討伐も果たせずに逃げ帰るのが精一杯。
「敵は2体。少なくともマトモな形のは」
2体?
聴取によれば、最初に敵を見つけたとき、同士討ちで自ら数を減らしてくれたものと、ハンターたちはほくそ笑んだらしい。
──大山猫の毛皮を纏った亜人2体。
それが現地の敵、全てである。
問題は──
亜人に歪虚の影響が見えたこと。
亜人の肌は赤または青に染まり、鬼のよう。
赤鬼は古びた斧を持ち、その近接攻撃力は元より増していると観測された。
青鬼に至っては、所持する棍棒から魔法のような攻撃を発したという。
接触はハンターに不利な状況で始まった。
実力的には勝てない相手ではない。そのまま乱戦になり、異変がおきた。
近接戦を仕掛けたハンターの刃が、腰に巻かれた大山猫の毛皮をかすった。
するり。と、簡単に腰から毛皮は滑り落ち──、亜人の染まった体色が薄れはじめ、それまでの異様な動きが元の亜人に近いものになった。
普通の山猫を狩ったのち、偶然、戦意を高揚させる特殊な装備に加工されていたものか?
迂闊にも早合点したハンター達は、もう1体の腰布も剥ぎにかかり──罠にはまった。
雑魔は条件に恵まれない限り、死ねば消滅する。ならば、大山猫の毛皮はなぜ残ったか? ハンターの読み通り、雑魔ではなかったか、条件に恵まれ加工技術にも恵まれた?
いや、もっと簡単な理由がある。大山猫の毛皮は生きている。正確には、大山猫雑魔は毛皮状の雑魔であり、亜人に寄生している。
「俺達は、新たな寄生先を狙う毛皮と亜人、両方の相手をすることになっちまった」
絡みつく毛皮と敵対的な亜人。人数比と不利な状況下。よく全員帰ってこれたと相づちをうつ。
「抵抗している時に弁当の喰い残しが散らばって、その音と形にだろうか……まだ赤味青味を帯びた亜人が僅かにひるんだ。邪魔の入らない一瞬のスキに無理矢理に毛皮を引きはがして、逃げた……」
それがやっとだった。すまん。先行ハンター達は頭を下げる。
毛皮そのものは弱く脆い性質だったろうに、そのまま置いてきてしまった。あの作業小屋が奴らのねぐらなのだ。また亜人と毛皮の共生関係は再開されているだろう。
誰かが先行ハンターを労った。
腰布が生きた毛皮だなんて、想定外で大変でしたね。絡みついてくるなんて……
様子を思い出し、その感触が蘇ったのだろう。先行ハンターは震え怯え叫んだ。
「生暖かいのが! 直前まで股間を包んでいた温もりが! 鮮烈な香りで! 顔に! 顔に!」
「しゅるしゅるとね! 服の合わせ目から触手みたいにね! ジャストフィットに締まってやさしく包み込んで、キュッとね! キュッと!」
「気が遠くなるよ! 僕、飛んじゃうよ! ママン……」
慌てて看護士が飛んできて面会の終了を宣言する。傷に似合わぬ重態の理由、であった。
「昨日の依頼なのですが、事情が変わった。と、先行ハンターから連絡がありまして……」
昨日?
どの依頼だ。と不審げな視線を受け、某オフィス出張所の受付嬢は慌てて書類と資料を提示しなおした。ここにいる殆どのハンターの目に触れる前に成立し、先行ハンターの報告待ちの依頼だ。
「あの楽勝な山猫討伐か。近隣に亜人がいるから邪魔には気をつけるのだけが注意点だったやつだな」
年輩のハンターがのぞき込む。俺が掲載時に居たからって、他の奴らは居なかったんだ。説明を省くんじゃないよ。と、受付嬢をコツリ。
再掲された元依頼はこうだ。
近隣の山間、中ほど。
打ち捨てられた山仕事の作業小屋に、虎縞柄の大山猫が2匹住み着いた。打ち捨てられたといっても、近くには伐採林の仮置き場がある。今の季節、山仕事は行われていないが、春以降、生活圏の衝突による事故が起こる可能性は高かった。
なにより──
雑魔ではないかという疑念と、近隣の巣穴に棲む亜人2体への影響を考えれば。
山小屋周辺の地図と資料が提供され、手のあいたハンター数名が現地へ向かった。
それが昨日。
距離と手間を考えれば、即日にでも仮報告があがる仕事だ。
しかし、届いたのはこの地区の診療所からの言伝だという。
症状は重いが命はある。ひとまずの安心は疑問に変わる。簡単な仕事との侮りはあってもこの惨状は、なにか想定外の事故でもあったものか。
●
数時間後。
診療所のベッド脇で、依頼を受領した何名かのハンターが先行ハンターへの事情聴取を行っていた。
怪我は思ったよりも軽い。むしろ軽傷の域だ。現状説明はこと事務的に接する限り明瞭明白であった。
勘の良いハンターの推察通り。
危惧されていた亜人との複合戦闘が発生し、結果、どの討伐も果たせずに逃げ帰るのが精一杯。
「敵は2体。少なくともマトモな形のは」
2体?
聴取によれば、最初に敵を見つけたとき、同士討ちで自ら数を減らしてくれたものと、ハンターたちはほくそ笑んだらしい。
──大山猫の毛皮を纏った亜人2体。
それが現地の敵、全てである。
問題は──
亜人に歪虚の影響が見えたこと。
亜人の肌は赤または青に染まり、鬼のよう。
赤鬼は古びた斧を持ち、その近接攻撃力は元より増していると観測された。
青鬼に至っては、所持する棍棒から魔法のような攻撃を発したという。
接触はハンターに不利な状況で始まった。
実力的には勝てない相手ではない。そのまま乱戦になり、異変がおきた。
近接戦を仕掛けたハンターの刃が、腰に巻かれた大山猫の毛皮をかすった。
するり。と、簡単に腰から毛皮は滑り落ち──、亜人の染まった体色が薄れはじめ、それまでの異様な動きが元の亜人に近いものになった。
普通の山猫を狩ったのち、偶然、戦意を高揚させる特殊な装備に加工されていたものか?
迂闊にも早合点したハンター達は、もう1体の腰布も剥ぎにかかり──罠にはまった。
雑魔は条件に恵まれない限り、死ねば消滅する。ならば、大山猫の毛皮はなぜ残ったか? ハンターの読み通り、雑魔ではなかったか、条件に恵まれ加工技術にも恵まれた?
いや、もっと簡単な理由がある。大山猫の毛皮は生きている。正確には、大山猫雑魔は毛皮状の雑魔であり、亜人に寄生している。
「俺達は、新たな寄生先を狙う毛皮と亜人、両方の相手をすることになっちまった」
絡みつく毛皮と敵対的な亜人。人数比と不利な状況下。よく全員帰ってこれたと相づちをうつ。
「抵抗している時に弁当の喰い残しが散らばって、その音と形にだろうか……まだ赤味青味を帯びた亜人が僅かにひるんだ。邪魔の入らない一瞬のスキに無理矢理に毛皮を引きはがして、逃げた……」
それがやっとだった。すまん。先行ハンター達は頭を下げる。
毛皮そのものは弱く脆い性質だったろうに、そのまま置いてきてしまった。あの作業小屋が奴らのねぐらなのだ。また亜人と毛皮の共生関係は再開されているだろう。
誰かが先行ハンターを労った。
腰布が生きた毛皮だなんて、想定外で大変でしたね。絡みついてくるなんて……
様子を思い出し、その感触が蘇ったのだろう。先行ハンターは震え怯え叫んだ。
「生暖かいのが! 直前まで股間を包んでいた温もりが! 鮮烈な香りで! 顔に! 顔に!」
「しゅるしゅるとね! 服の合わせ目から触手みたいにね! ジャストフィットに締まってやさしく包み込んで、キュッとね! キュッと!」
「気が遠くなるよ! 僕、飛んじゃうよ! ママン……」
慌てて看護士が飛んできて面会の終了を宣言する。傷に似合わぬ重態の理由、であった。
解説
●依頼内容
山林中の作業小屋を根城とする亜人、ならびに亜人に寄生する毛皮型雑魔の討伐
●敵情報
・亜人 :人間大2体(以下、赤鬼・青鬼)
>赤鬼1体:近距離物理タイプ(武器・斧)
>青鬼1体:遠距離魔法タイプ(武器・杖)
(いずれもショップ普及品相当)
毛皮と共生状態にあるときのみ体色が変わり、攻撃力増加などステータスUPの支援を受けた挙動をとる
それなりの知能を持つため、好条件下では連携を行う
体色が変化している状態で散乱した弁当の音や形状に驚いたとの報告あり
散乱した内訳は、ナッツ・魚の頭と骨・木製のフォーク
・毛皮 :大山猫の毛皮型雑魔2体
大山猫が雑魔化、毛皮状となり他の動物に寄生する性質を得たもの
亜人との共生時、腰布のように股間に密着している
今回のみの特殊事例として密着することによって亜人に攻撃力増加に代表されるステータスUPを付与、おそらく偶発的な相性問題によるもの
寄生先から離された場合、手近な動物に絡みつき気絶の後に密着を図り、新たな寄生先として狙う
攻撃力・防御力はきわめて弱いと思われる
●現地情報
・某村近隣、山中腹の作業小屋
作業小屋の大きさ、10m×10m×3m
老朽化により破棄されている(倒壊の危険あり)
作業小屋前に、20m×20mの空き地
周囲は営林地の外れと森の複合
【注意!】
・亜人は2体ともオス
・亜人は少なくとも数週間は入浴していない
山林中の作業小屋を根城とする亜人、ならびに亜人に寄生する毛皮型雑魔の討伐
●敵情報
・亜人 :人間大2体(以下、赤鬼・青鬼)
>赤鬼1体:近距離物理タイプ(武器・斧)
>青鬼1体:遠距離魔法タイプ(武器・杖)
(いずれもショップ普及品相当)
毛皮と共生状態にあるときのみ体色が変わり、攻撃力増加などステータスUPの支援を受けた挙動をとる
それなりの知能を持つため、好条件下では連携を行う
体色が変化している状態で散乱した弁当の音や形状に驚いたとの報告あり
散乱した内訳は、ナッツ・魚の頭と骨・木製のフォーク
・毛皮 :大山猫の毛皮型雑魔2体
大山猫が雑魔化、毛皮状となり他の動物に寄生する性質を得たもの
亜人との共生時、腰布のように股間に密着している
今回のみの特殊事例として密着することによって亜人に攻撃力増加に代表されるステータスUPを付与、おそらく偶発的な相性問題によるもの
寄生先から離された場合、手近な動物に絡みつき気絶の後に密着を図り、新たな寄生先として狙う
攻撃力・防御力はきわめて弱いと思われる
●現地情報
・某村近隣、山中腹の作業小屋
作業小屋の大きさ、10m×10m×3m
老朽化により破棄されている(倒壊の危険あり)
作業小屋前に、20m×20mの空き地
周囲は営林地の外れと森の複合
【注意!】
・亜人は2体ともオス
・亜人は少なくとも数週間は入浴していない
マスターより
油断するとすぐヨゴレ。
そうカテゴライズされたい、韮瀬です。
共生状態にある強い敵を相手に戦うもよし、難易度は下がるけれど何かを失う危険と引き替えるもよし。
一応、簡単にでも作戦と連携を考えないと苦戦する程度には、赤鬼青鬼状態の敵は盛ってます。
ま、でもね。硬派を目指して強敵に挑んだとして、狙わなくてもブツに当たっちゃう事もあるからね。ヨゴレちゃっても仕方ないよね!
そうカテゴライズされたい、韮瀬です。
共生状態にある強い敵を相手に戦うもよし、難易度は下がるけれど何かを失う危険と引き替えるもよし。
一応、簡単にでも作戦と連携を考えないと苦戦する程度には、赤鬼青鬼状態の敵は盛ってます。
ま、でもね。硬派を目指して強敵に挑んだとして、狙わなくてもブツに当たっちゃう事もあるからね。ヨゴレちゃっても仕方ないよね!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/02/18 19:46
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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作戦相談卓 北条・真奈美(ka4064) 人間(リアルブルー)|21才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/02/09 01:40:29 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/05 06:45:17 |