ゲスト
(ka0000)
魔術師の弟子、見回りする
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/09/17 09:00
- リプレイ完成予定
- 2019/09/26 09:00
オープニング
●薬草園の日常へ
グラズヘイム王国の中央寄り、北東寄りの中途半端な地域にある小さな町フォークベリー。城壁も備えるその町は転移門がないため、一時期住民は全員隣町グローノースに避難していた。
その避難からの帰還も終わり、日常生活を取り戻そうと皆動き回る。
城壁の外、川を挟んだ向こう側にある薬草園。薬草園の主ジャイルズ・バルネは助手のコリンと共に薬草園の手入れをしていた。歪虚により荒らされたというより、何もいなくなったことで野生動物が出入りした形跡がある。柵の壊れたところは直して、家畜を放すことになる。
ジャイルズは思う。成り行きで助手としてコリンを引き受けて数年経っていると。一人前とは言えなくても、仕事を任せられるまでになってきている。
気付けば居ついたユグディラのチャも、薬草園で仕事をしている。今は、家畜がどこかに行かないか見張っている、はずだ。
「あれ? ルゥルちゃん?」
コリンが川の方を見て言う。
着ぐるみ装備を着ているルゥルがフライングスレッドでやってきていた。こちらに来るかはわからない。ここは街道につながる道があるのだから。
しばらくすると、薬草園の門が叩かれ、ルゥルが入ってきた。
「おはようございますなのですー」
「うむ、おはよう」
「おはよう、ルゥルちゃん」
「にゃ」
ジャイルズとコリン、チャが挨拶を返す。
「どうかしたのか?」
「領主さんに依頼されたのです。ここを一周見回りを朝と午後に一回ずつするのですー」
「人手不足も極まるな」
「なのですー……?」
「まあ、これまでもこの辺りはちょこちょこ雑魔が通ったりしているからな……」
「むしろ、歪虚でました、何度か」
ジャイルズはうなずく。かつての同僚まで歪虚となっていた。
「危険な時は逃げていきなさいと言われました」
「まあ、妥当だな」
「薬草園にも顔を出すのです」
「……手間をかけるな」
ジャイルズは淡々という。ここで何かあっても町から離れているため、わかりづらい。
「お仕事です」
ルゥルは手をぶんぶん振って、立ち去った。
「あれも大きくなったな」
ルゥルを初めて見たときは、今より小さく細い子どもだった。今も細いし、子どもだが、しっかりとした考えと行動をとれるようになっている。
「さて、警戒は怠らず作業はしないとな」
「そうですね。ルゥルちゃんの仕事が増えてしまいます」
コリンも同意した。
邪神由来の歪虚は消えたとはいえ、すべての歪虚や雑魔がいなくなったわけではない。だからこそ、緊張感は必要であった。
●見回り
ルゥルはパルムのポルム、フェレットのフレオ、ユグディラのキソシロを連れて、見回りをする。
小さな町を出て川を渡り、二手に分かれる道を進み一周して戻ってくる。二手に分かれているけれども、同じ大きな街道につながっている。つまり一周して戻ってこられるのだ。そんなつくりになった理由をルゥルは知らない。この辺りに住み着いた人が
だから、ルゥルは一周して戻り、城壁にいる守備隊の隊長に報告をするのだ。フライングスレッドはスピードは決して速くはない。何かあれば空を飛べるという魅力も兼ね備えている。道と道の間は小高い山になっているというのも味噌だ。なぜなら、空を飛べると、そこで何かあったらすぐに見に行けるのだ。
空を飛べる道具として魔箒もあるが、見に行く時には馬など乗っている物を置いていく必要がある。むろん、何かの作戦や遊ぶ時には重宝する。
「何もいないといいのです」
「にゃ」
ルゥルはキソシロと話しながらフライングスレッドを進ませる。
秋の日差しが木々の間から差し込む。丘の上を見て、ゴブリンがいたとか歪虚がいたことなどいろいろ思い出す。
無事街道に出て、そこからもう一本の道に行くため進む。
林を通り抜ける。
「あ、師匠が放置している研究室」
師匠であるマーナは研究室を持っている。一応、実験などするときのために持っているはずだ。しかし、最近は放置しているはず。ハンターとしてあちこち飛び回っていたはずだから。
「キソシロ、私も研究室持てたらかっこいいですぅ」
ルゥルの言葉にキソシロはうなずく。
「どこがいいですぅ? キノコがたくさん生えそうな、エトファリカもいいです。アークエルスも行ってみたいです」
ガタリ。
「み、ムグリ」
ルゥルは悲鳴を上げかかったがが、自分の手で口をふさいだ。
その音は研究室から聞こえた。
(泥棒なのです? それとも、リスさんやネズミさんです?)
ルゥルはじっと見つめる。
キソシロが素早く見にいった。
ルゥルは何かあったときのために杖を握りしめる。魔法を使えるようにした。
キソシロが急いで戻ってきた。大きいクモと大きいネズミのイメージがルゥルに伝わる。
「み、みぎゃああああああああああああ」
ルゥルはフライングスレッドを全力で出発させたのだ。
そして、隊長のところに報告に行く。
「隊長さーん、師匠の研究室の、巨大クモと巨大ネズミが戦っているのですー」
「なんだと!」
キソシロが首を激しく横に振る。
『ちがーう!』
しばらく、キソシロから情報を得るためルゥルと隊長は話を聞く。
「マーナさんの研究室に雑魔……クモ由来とネズミ由来のがいるということでいいな。それと、クモの巣がミッチリ」
隊長の言葉にキソシロが首肯した。
依頼はルゥルが隣町に行って、領主を通して行うのだった。
●依頼
隣町グローノースのハンターオフィスにて、受付男子ロビン・ドルトスは依頼を登録する。
「……あの近辺に潜みやすい、一方で人間や生き物に襲い掛かりやすい……場所だもんなぁ……これまでもいたのって」
ついこの間まで歪虚が多くいた。そのため、負のマテリアルが溜まりやすい場所があったのかもしれない。人間同様、道があるから進むのかもしれない。
「徐々に、こういった依頼もなくなっていくんだね」
ロビンはふと嬉しいのに寂しい気持ちになった。平和な方がいいに決まっている。ただ、色々な人との出会いは減るだろう。
「さてとお仕事お仕事」
グラズヘイム王国の中央寄り、北東寄りの中途半端な地域にある小さな町フォークベリー。城壁も備えるその町は転移門がないため、一時期住民は全員隣町グローノースに避難していた。
その避難からの帰還も終わり、日常生活を取り戻そうと皆動き回る。
城壁の外、川を挟んだ向こう側にある薬草園。薬草園の主ジャイルズ・バルネは助手のコリンと共に薬草園の手入れをしていた。歪虚により荒らされたというより、何もいなくなったことで野生動物が出入りした形跡がある。柵の壊れたところは直して、家畜を放すことになる。
ジャイルズは思う。成り行きで助手としてコリンを引き受けて数年経っていると。一人前とは言えなくても、仕事を任せられるまでになってきている。
気付けば居ついたユグディラのチャも、薬草園で仕事をしている。今は、家畜がどこかに行かないか見張っている、はずだ。
「あれ? ルゥルちゃん?」
コリンが川の方を見て言う。
着ぐるみ装備を着ているルゥルがフライングスレッドでやってきていた。こちらに来るかはわからない。ここは街道につながる道があるのだから。
しばらくすると、薬草園の門が叩かれ、ルゥルが入ってきた。
「おはようございますなのですー」
「うむ、おはよう」
「おはよう、ルゥルちゃん」
「にゃ」
ジャイルズとコリン、チャが挨拶を返す。
「どうかしたのか?」
「領主さんに依頼されたのです。ここを一周見回りを朝と午後に一回ずつするのですー」
「人手不足も極まるな」
「なのですー……?」
「まあ、これまでもこの辺りはちょこちょこ雑魔が通ったりしているからな……」
「むしろ、歪虚でました、何度か」
ジャイルズはうなずく。かつての同僚まで歪虚となっていた。
「危険な時は逃げていきなさいと言われました」
「まあ、妥当だな」
「薬草園にも顔を出すのです」
「……手間をかけるな」
ジャイルズは淡々という。ここで何かあっても町から離れているため、わかりづらい。
「お仕事です」
ルゥルは手をぶんぶん振って、立ち去った。
「あれも大きくなったな」
ルゥルを初めて見たときは、今より小さく細い子どもだった。今も細いし、子どもだが、しっかりとした考えと行動をとれるようになっている。
「さて、警戒は怠らず作業はしないとな」
「そうですね。ルゥルちゃんの仕事が増えてしまいます」
コリンも同意した。
邪神由来の歪虚は消えたとはいえ、すべての歪虚や雑魔がいなくなったわけではない。だからこそ、緊張感は必要であった。
●見回り
ルゥルはパルムのポルム、フェレットのフレオ、ユグディラのキソシロを連れて、見回りをする。
小さな町を出て川を渡り、二手に分かれる道を進み一周して戻ってくる。二手に分かれているけれども、同じ大きな街道につながっている。つまり一周して戻ってこられるのだ。そんなつくりになった理由をルゥルは知らない。この辺りに住み着いた人が
だから、ルゥルは一周して戻り、城壁にいる守備隊の隊長に報告をするのだ。フライングスレッドはスピードは決して速くはない。何かあれば空を飛べるという魅力も兼ね備えている。道と道の間は小高い山になっているというのも味噌だ。なぜなら、空を飛べると、そこで何かあったらすぐに見に行けるのだ。
空を飛べる道具として魔箒もあるが、見に行く時には馬など乗っている物を置いていく必要がある。むろん、何かの作戦や遊ぶ時には重宝する。
「何もいないといいのです」
「にゃ」
ルゥルはキソシロと話しながらフライングスレッドを進ませる。
秋の日差しが木々の間から差し込む。丘の上を見て、ゴブリンがいたとか歪虚がいたことなどいろいろ思い出す。
無事街道に出て、そこからもう一本の道に行くため進む。
林を通り抜ける。
「あ、師匠が放置している研究室」
師匠であるマーナは研究室を持っている。一応、実験などするときのために持っているはずだ。しかし、最近は放置しているはず。ハンターとしてあちこち飛び回っていたはずだから。
「キソシロ、私も研究室持てたらかっこいいですぅ」
ルゥルの言葉にキソシロはうなずく。
「どこがいいですぅ? キノコがたくさん生えそうな、エトファリカもいいです。アークエルスも行ってみたいです」
ガタリ。
「み、ムグリ」
ルゥルは悲鳴を上げかかったがが、自分の手で口をふさいだ。
その音は研究室から聞こえた。
(泥棒なのです? それとも、リスさんやネズミさんです?)
ルゥルはじっと見つめる。
キソシロが素早く見にいった。
ルゥルは何かあったときのために杖を握りしめる。魔法を使えるようにした。
キソシロが急いで戻ってきた。大きいクモと大きいネズミのイメージがルゥルに伝わる。
「み、みぎゃああああああああああああ」
ルゥルはフライングスレッドを全力で出発させたのだ。
そして、隊長のところに報告に行く。
「隊長さーん、師匠の研究室の、巨大クモと巨大ネズミが戦っているのですー」
「なんだと!」
キソシロが首を激しく横に振る。
『ちがーう!』
しばらく、キソシロから情報を得るためルゥルと隊長は話を聞く。
「マーナさんの研究室に雑魔……クモ由来とネズミ由来のがいるということでいいな。それと、クモの巣がミッチリ」
隊長の言葉にキソシロが首肯した。
依頼はルゥルが隣町に行って、領主を通して行うのだった。
●依頼
隣町グローノースのハンターオフィスにて、受付男子ロビン・ドルトスは依頼を登録する。
「……あの近辺に潜みやすい、一方で人間や生き物に襲い掛かりやすい……場所だもんなぁ……これまでもいたのって」
ついこの間まで歪虚が多くいた。そのため、負のマテリアルが溜まりやすい場所があったのかもしれない。人間同様、道があるから進むのかもしれない。
「徐々に、こういった依頼もなくなっていくんだね」
ロビンはふと嬉しいのに寂しい気持ちになった。平和な方がいいに決まっている。ただ、色々な人との出会いは減るだろう。
「さてとお仕事お仕事」
解説
雑魔退治。
●周辺マップ
↑街道へ
■林林林林林
■林林林林林
■林◆◆◆□
■□◆◆玄□
■■■■■□
□□□□□■
□□□□□↓町
□=草地・平地
◆=建物、玄=玄関があるあたり。
■=道
●建物
建物の中は1K。台所や棚やらいろいろある一つの部屋。12畳はある。
玄関から入ると廊下があり、そのうちの一つが研究室。別の扉はシャワーや空っぽの倉庫。
研究室は窓もあり、一応出入りはできるが窓は締まっている。
キソシロによると、部屋にクモの巣が張られている状態。そこにネズミ等が引っかかっている。
建物の裏手にネズミ雑魔がいたとのこと。
キソシロによると、建物の奥(林の方)に穴があるような気がするとのこと(見ていないため推測)。
●雑魔
・クモ×1 サイズ1。クモの巣を張る。跳躍がすごい。
・ネズミ×2 サイズ1。前歯が鋭い。すばしっこい。
●念のため
ルゥルの師匠マーナの研究室。魔法公害ではなく、自然発生的な雑魔たちがたまたま人がいない家に巣くっただけです。
●NPC、ルゥル
連れていくか否かは依頼を受けたハンターにお任せします。情報だけ聞くならそれでOKですし、その場合は見回りに出発します。
ルゥルは【マジックアロー(フォースリング付き)】【どっかーん(ファイアーボール)】【にょーん(アースウォール)】のスキルを装備。
●周辺マップ
↑街道へ
■林林林林林
■林林林林林
■林◆◆◆□
■□◆◆玄□
■■■■■□
□□□□□■
□□□□□↓町
□=草地・平地
◆=建物、玄=玄関があるあたり。
■=道
●建物
建物の中は1K。台所や棚やらいろいろある一つの部屋。12畳はある。
玄関から入ると廊下があり、そのうちの一つが研究室。別の扉はシャワーや空っぽの倉庫。
研究室は窓もあり、一応出入りはできるが窓は締まっている。
キソシロによると、部屋にクモの巣が張られている状態。そこにネズミ等が引っかかっている。
建物の裏手にネズミ雑魔がいたとのこと。
キソシロによると、建物の奥(林の方)に穴があるような気がするとのこと(見ていないため推測)。
●雑魔
・クモ×1 サイズ1。クモの巣を張る。跳躍がすごい。
・ネズミ×2 サイズ1。前歯が鋭い。すばしっこい。
●念のため
ルゥルの師匠マーナの研究室。魔法公害ではなく、自然発生的な雑魔たちがたまたま人がいない家に巣くっただけです。
●NPC、ルゥル
連れていくか否かは依頼を受けたハンターにお任せします。情報だけ聞くならそれでOKですし、その場合は見回りに出発します。
ルゥルは【マジックアロー(フォースリング付き)】【どっかーん(ファイアーボール)】【にょーん(アースウォール)】のスキルを装備。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
雑魔書きながら、そういえば、メフィスト(kz0178)もクモだったと思い出したりしました。たまたま湧いたクモ雑魔ですので、関係ありません(当たり前です!)。思い出の中にいてもいいでしょう。
さて、ルゥルの日常や未来への布石です。初めてからここまで、ずいぶん成長したとMSは思います。多くのハンターさんと関わりやってこられました。
未来の一歩手前、今です。
よろしくお願いします。
雑魔書きながら、そういえば、メフィスト(kz0178)もクモだったと思い出したりしました。たまたま湧いたクモ雑魔ですので、関係ありません(当たり前です!)。思い出の中にいてもいいでしょう。
さて、ルゥルの日常や未来への布石です。初めてからここまで、ずいぶん成長したとMSは思います。多くのハンターさんと関わりやってこられました。
未来の一歩手前、今です。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/09/24 18:36
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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【相談】雑魔退治 エステル・ソル(ka3983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2019/09/16 22:28:53 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/09/16 22:27:12 |