ゲスト
(ka0000)
憤怒の城を越えて
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在19人 / 1~25人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2019/09/19 09:00
- リプレイ完成予定
- 2019/10/03 09:00
オープニング
●
征夷大将軍 立花院 紫草(kz0126)が行方不明となって幾月が経過していた。
当初は混乱していた立花院家だったが、戦乱を生き抜いた優秀な家臣団が支えて、エトファリカ武家四十八家門、第一位に相応しく勢力を回復してきた。
遷都も考えられた天ノ都も復興が進んでおり、また、各地の領地を治める武家も徐々に、勢いを取り戻しつつある。
大将軍が願った“東方大復興”は確実に、その一歩を進みだしているのだ。
「それで、ムラちゃ……ではなくて、タチバナさんは、溶岩城の先へと行くのに、有志を募りたいと」
現状、溶岩城の浄化を行っている大轟寺蒼人は改めて、タチバナに確認をした。
“龍の背骨”と呼ばれる巨大な山脈の端に位置した溶岩城を、先日、ハンター達と共に攻略。浄化作業は着々と進んでいる。
今度は、この溶岩城から先、“龍の背骨”を越えるというのだ。
「山脈自体、長らく汚染が続いていたので、危険な山となっているのは分かっています。ただ、その先がどうなっているのか、誰も分かりません」
「お気持ちは分かりますが、今はどこも復興で人手不足です。望んだ人数が集まるとはとても思えませんが」
「それも承知の上ですよ。それでも、ここから先は幕府も朝廷も関係なく、行わなければいけません」
いずれかの力を借りれば、見返りを要求されるのは当然の事。
それでは、意味が無いのだ。エトファリカ連邦国の枠組みとは違うものでなければ。
「……邪魔されませんかね。確かに、未開の地であり、国とは関係ない場所ですが」
元々は憤怒勢力だった所が広がっていたのだ。
エトファリカ連邦国の土地だと言い張るものはいないだろうし、なにより、エトファリカ連邦国の最古の領土は『エトファリカ・ボード』に記されている。
「可能性はありますが、今に、余所の事を言える余裕はなくなりますよ。復興は加速されていくのですから」
「それで、タチバナさんはどうやって有志を募るのですか?」
これから復興で豊かになっていくという展望がある中、わざわざ、危険な未開の地に行きたいという者は出てくるのだろうか。
「それは、ハンター達にお願いしようかなと思います。私があれこれ考えるよりかは、きっと、力強い言葉になるでしょう」
「分かりました。それにしても、一体、どこでそんな資金を……」
「実はネムレスの時に、荒稼ぎしていたみたいですので」
タチバナは微笑を浮かべた。失った記憶を取り戻すようにハンターとして依頼を受けまくっていた結果らしい。
人外な大将軍は、ハンターでも人外であったようだ。
「なので、完全に私のポケットマネーという事です」
「……本当に記憶喪失だったのか、疑わしいほど、計画的ですね」
蒼人は呆れながらそう言った。
兎に角、資金もある、やる気もある、実力も……十分過ぎる程あるならば、大轟寺家としては止める理由はない。
「分かりました。溶岩城を抜けて、“龍の背骨”へ通る事を許可します」
自分に出来るのは、タチバナの背を押す事だけだと蒼人は心の中で呟いた。
出来れば、その最後の結末まで行きたいが、蒼人には、大轟寺家の当主としてやらなければいけない事がある。
●
「都で有志募集の話、許可を認めるとお達しがありました」
立花院家の家臣である朱夏(kz0116)が、蒼人に書状を渡しながら告げる。
無許可に隠れてやってもいいだろうが、こういうのは段取りが大切だし、それに、ハンター達にもお願いする事なので、確りとしておく必要があった。
「ありがとう。助かるよ」
「南、か……私も、名も身分も捨てて、一緒に行こうかな……」
唐突な台詞に蒼人は一瞬、ドキっとした。
朱夏には紫草がどうなったのか伝えていないからだ。
あるいは、どこからか情報を得たのだろうか……。
「……何か、あったのか?」
「あの件の事で、父上から酷く怒られて……」
伏せ気味な様子で朱夏は呟いた。
件の事とは、天ノ都の地下で行われた悪狐討伐戦の時の事だ。
当初の作戦から外れ、朱夏は失態を犯した。下手すれば作戦そのものが崩壊してしまうような事だ。
おまけに命すらも危なかった。彼女の父親が怒らない訳がない。
「……縁談の話が近いうちに出るみたい」
「武家に生まれた女性の宿命か……まさか、スメちゃんじゃないよね?」
「そんな事ある訳ない。どこかの有力武家と……という話らしい」
朱夏は酷く落ち込んでいる様子だった。
自らの行いの結果とはいえ、望みもしない相手の家に嫁ぐのは気が重たい話だ。
「らしくないな。誰ぞ、気になる人でもいるのかな?」
メグネをクイクイと直しながら、ニヤリとした表情を浮かべて蒼人は言った。
その言葉に、分かりやすく顔を真っ赤にする朱夏。
「わ、私は、女将軍を目指すと決めたのに、その矢先の、縁談だったから!」
「はいはい」
適当な返事に朱夏はムカっと来たようだ。
頬を膨らませて、蒼人のメガネを指差した。
「この伊達眼鏡! ちゃんと聞きなさい!」
「あ。今、シレっと、僕の大事な秘密をっ!」
少しは元気になったかなと、そんな事を思いつつ、蒼人は叫び返すのであった。
結局、有志募集の内容を確認するという名目で、朱夏は天ノ都での活動に参加する事になったのであった。
征夷大将軍 立花院 紫草(kz0126)が行方不明となって幾月が経過していた。
当初は混乱していた立花院家だったが、戦乱を生き抜いた優秀な家臣団が支えて、エトファリカ武家四十八家門、第一位に相応しく勢力を回復してきた。
遷都も考えられた天ノ都も復興が進んでおり、また、各地の領地を治める武家も徐々に、勢いを取り戻しつつある。
大将軍が願った“東方大復興”は確実に、その一歩を進みだしているのだ。
「それで、ムラちゃ……ではなくて、タチバナさんは、溶岩城の先へと行くのに、有志を募りたいと」
現状、溶岩城の浄化を行っている大轟寺蒼人は改めて、タチバナに確認をした。
“龍の背骨”と呼ばれる巨大な山脈の端に位置した溶岩城を、先日、ハンター達と共に攻略。浄化作業は着々と進んでいる。
今度は、この溶岩城から先、“龍の背骨”を越えるというのだ。
「山脈自体、長らく汚染が続いていたので、危険な山となっているのは分かっています。ただ、その先がどうなっているのか、誰も分かりません」
「お気持ちは分かりますが、今はどこも復興で人手不足です。望んだ人数が集まるとはとても思えませんが」
「それも承知の上ですよ。それでも、ここから先は幕府も朝廷も関係なく、行わなければいけません」
いずれかの力を借りれば、見返りを要求されるのは当然の事。
それでは、意味が無いのだ。エトファリカ連邦国の枠組みとは違うものでなければ。
「……邪魔されませんかね。確かに、未開の地であり、国とは関係ない場所ですが」
元々は憤怒勢力だった所が広がっていたのだ。
エトファリカ連邦国の土地だと言い張るものはいないだろうし、なにより、エトファリカ連邦国の最古の領土は『エトファリカ・ボード』に記されている。
「可能性はありますが、今に、余所の事を言える余裕はなくなりますよ。復興は加速されていくのですから」
「それで、タチバナさんはどうやって有志を募るのですか?」
これから復興で豊かになっていくという展望がある中、わざわざ、危険な未開の地に行きたいという者は出てくるのだろうか。
「それは、ハンター達にお願いしようかなと思います。私があれこれ考えるよりかは、きっと、力強い言葉になるでしょう」
「分かりました。それにしても、一体、どこでそんな資金を……」
「実はネムレスの時に、荒稼ぎしていたみたいですので」
タチバナは微笑を浮かべた。失った記憶を取り戻すようにハンターとして依頼を受けまくっていた結果らしい。
人外な大将軍は、ハンターでも人外であったようだ。
「なので、完全に私のポケットマネーという事です」
「……本当に記憶喪失だったのか、疑わしいほど、計画的ですね」
蒼人は呆れながらそう言った。
兎に角、資金もある、やる気もある、実力も……十分過ぎる程あるならば、大轟寺家としては止める理由はない。
「分かりました。溶岩城を抜けて、“龍の背骨”へ通る事を許可します」
自分に出来るのは、タチバナの背を押す事だけだと蒼人は心の中で呟いた。
出来れば、その最後の結末まで行きたいが、蒼人には、大轟寺家の当主としてやらなければいけない事がある。
●
「都で有志募集の話、許可を認めるとお達しがありました」
立花院家の家臣である朱夏(kz0116)が、蒼人に書状を渡しながら告げる。
無許可に隠れてやってもいいだろうが、こういうのは段取りが大切だし、それに、ハンター達にもお願いする事なので、確りとしておく必要があった。
「ありがとう。助かるよ」
「南、か……私も、名も身分も捨てて、一緒に行こうかな……」
唐突な台詞に蒼人は一瞬、ドキっとした。
朱夏には紫草がどうなったのか伝えていないからだ。
あるいは、どこからか情報を得たのだろうか……。
「……何か、あったのか?」
「あの件の事で、父上から酷く怒られて……」
伏せ気味な様子で朱夏は呟いた。
件の事とは、天ノ都の地下で行われた悪狐討伐戦の時の事だ。
当初の作戦から外れ、朱夏は失態を犯した。下手すれば作戦そのものが崩壊してしまうような事だ。
おまけに命すらも危なかった。彼女の父親が怒らない訳がない。
「……縁談の話が近いうちに出るみたい」
「武家に生まれた女性の宿命か……まさか、スメちゃんじゃないよね?」
「そんな事ある訳ない。どこかの有力武家と……という話らしい」
朱夏は酷く落ち込んでいる様子だった。
自らの行いの結果とはいえ、望みもしない相手の家に嫁ぐのは気が重たい話だ。
「らしくないな。誰ぞ、気になる人でもいるのかな?」
メグネをクイクイと直しながら、ニヤリとした表情を浮かべて蒼人は言った。
その言葉に、分かりやすく顔を真っ赤にする朱夏。
「わ、私は、女将軍を目指すと決めたのに、その矢先の、縁談だったから!」
「はいはい」
適当な返事に朱夏はムカっと来たようだ。
頬を膨らませて、蒼人のメガネを指差した。
「この伊達眼鏡! ちゃんと聞きなさい!」
「あ。今、シレっと、僕の大事な秘密をっ!」
少しは元気になったかなと、そんな事を思いつつ、蒼人は叫び返すのであった。
結局、有志募集の内容を確認するという名目で、朱夏は天ノ都での活動に参加する事になったのであった。
解説
●目的
“龍の背骨”を越える
有志募集を成功させる
●内容
行き先を選択する事になります
必ずどちらかを選んで下さい
(選択ない場合はランダムになります)
【1】タチバナと共に“龍の背骨”を越える
【2】蒼人と朱夏と共に天ノ都で有志募集を行う
●【1】
タチバナと共に“龍の背骨”を越えます
汚染の少なそうな場所を探しつつ、今にも崩れ落ちそうな岩山を越えます
足場が不安定であり、装備力の余力に応じてペナルティーが発生します
判定は【瞬発】+【耐久】に、プレイングでの行動やスキル等を考慮した上で、一般行為判定を1回行います
『目標の行為の難易度は0.5』で、【1】選択者の中での成功率に応じて、抜けられる道のグレードがよくなっていきます
また、途中、雑魔の出現・戦闘が想定されています
●【2】
蒼人と朱夏と共に天ノ都で有志募集を行います
判定は【直感】+【精神】に、プレイングでの行動やスキル等を考慮した上で、一般行為判定を1回行います
『目標の行為の難易度は0.5』で、【2】選択者の中での成功率に応じて、有志募集に人が集まります
また、蒼人と朱夏と日常シナリオ的な関わりも可能です(判定は判定で行います)
●NPC
タチバナ
大太刀を装備。めちゃくちゃ強い上にサブクラスは符術師をセット
ご都合的ですが、その正体は世間には明らかにされません(依頼主旨とは関係ない為)
大轟寺蒼人
武家四十八家門、第九位大轟寺家の当主 メガネ
朱夏(kz0116)
詳細はNPCページを参照。紫草の行方は知らない
●雑魔
岩人間のような自然発生の雑魔
岩を飛ばしてきたり、頑健が体で体当たりしてくる模様
数は【1】の参加者に応じて変化する(戦闘バランス上の都合によるもの)
●その他
質問がある場合はタチバナか朱夏が答えます
“龍の背骨”を越える
有志募集を成功させる
●内容
行き先を選択する事になります
必ずどちらかを選んで下さい
(選択ない場合はランダムになります)
【1】タチバナと共に“龍の背骨”を越える
【2】蒼人と朱夏と共に天ノ都で有志募集を行う
●【1】
タチバナと共に“龍の背骨”を越えます
汚染の少なそうな場所を探しつつ、今にも崩れ落ちそうな岩山を越えます
足場が不安定であり、装備力の余力に応じてペナルティーが発生します
判定は【瞬発】+【耐久】に、プレイングでの行動やスキル等を考慮した上で、一般行為判定を1回行います
『目標の行為の難易度は0.5』で、【1】選択者の中での成功率に応じて、抜けられる道のグレードがよくなっていきます
また、途中、雑魔の出現・戦闘が想定されています
●【2】
蒼人と朱夏と共に天ノ都で有志募集を行います
判定は【直感】+【精神】に、プレイングでの行動やスキル等を考慮した上で、一般行為判定を1回行います
『目標の行為の難易度は0.5』で、【2】選択者の中での成功率に応じて、有志募集に人が集まります
また、蒼人と朱夏と日常シナリオ的な関わりも可能です(判定は判定で行います)
●NPC
タチバナ
大太刀を装備。めちゃくちゃ強い上にサブクラスは符術師をセット
ご都合的ですが、その正体は世間には明らかにされません(依頼主旨とは関係ない為)
大轟寺蒼人
武家四十八家門、第九位大轟寺家の当主 メガネ
朱夏(kz0116)
詳細はNPCページを参照。紫草の行方は知らない
●雑魔
岩人間のような自然発生の雑魔
岩を飛ばしてきたり、頑健が体で体当たりしてくる模様
数は【1】の参加者に応じて変化する(戦闘バランス上の都合によるもの)
●その他
質問がある場合はタチバナか朱夏が答えます
マスターより
●挨拶
おはようございます。AdivMSの赤山です。
タチバナの南征続編ですので、登場NPCとの関わりや南征に興味がある方の参加をお勧めします。
●攻略のヒント
イベシナですので、プレイング文字数との勝負になると思います。
あれもこれもしようとすると密度が下がる恐れがあります。行動は参加者同士で協力しあって絞っていきましょう。
おはようございます。AdivMSの赤山です。
タチバナの南征続編ですので、登場NPCとの関わりや南征に興味がある方の参加をお勧めします。
●攻略のヒント
イベシナですので、プレイング文字数との勝負になると思います。
あれもこれもしようとすると密度が下がる恐れがあります。行動は参加者同士で協力しあって絞っていきましょう。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/09/24 17:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/09/18 10:16:50 |
|
![]() |
相談【1】 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2019/09/15 21:48:31 |
|
![]() |
行先について 龍崎・カズマ(ka0178) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2019/09/18 10:18:05 |
|
![]() |
【相談】【2】有志募集 龍崎・カズマ(ka0178) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2019/09/19 06:45:24 |
|
![]() |
確認用 龍崎・カズマ(ka0178) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2019/09/16 19:15:00 |