ゲスト
(ka0000)
温泉山の鬼退治
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/02/10 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/02/19 19:00
オープニング
●
湯気が立ち込める山道を二人の男が行く。
鼻をくすぐる腐った卵のような臭いに、時折顔をしかめながら足を動かす。
傾斜がそれほど険しいわけではないが、杖をつく。足場が悪いのだ。
「源泉はこの先か?」
「えぇ、そのはず」
二人の目的は、この山にある温泉の源である。
裾野に広がる湯治場の温泉が濁っていると聞き、領主の依頼を受けて様子を見に来たのだ。
自警団を担い、体力には自信のある二人だが、この熱さはこたえる。
服が汗を吸って、じっとりと身体に張り付く。
「水あるか?」
「ぬるいがな」
山裾からすでにぬるまっていた水は、より温まっていた。
足を止めて喉を潤すが、同時に湯気を吸ってむせる。
「おい、零すなよ」
相方に言われ、力なく笑いながらボトルを返す。
受け取ろうとした相方の手が止まった。後ろの方を眺めて、固まる。
「どうした?」
「……あ、あれ」
指さした方角を見れば、枯れ木ほどある身長の人が歩いていた。
この辺りの枯れ木は、二人の倍はある。
いうなれば、巨人といっても差支えがないのかもしれない。
「角が生えて……ば、ばけものだ」
顔をひきつらせ、相方が逃げ出す。杖を放り捨て、男も逃げ出した。
途中、振り返れば同じ姿の化け物が増えていた。
山肌に転がる石を蹴飛ばしながら、必死に駆けていく。
「わわわわわ」
化け物は手に、金属で出来た棍棒を持っていた。
見えたうちの一体が、二人を追いかけているらしく、邪魔な岩を割っていた。
金棒を一閃すれば、風刃が飛び、目の前の枯れ木から枝を落とす。
転がるように山から抜けだし、振り返れば化け物は諦めたのか背中を見せていた。
頭に二本の角をはやし、全身を真っ赤に染める。
あまりの恐ろしさに、口の中が完全に乾いていた。
●
「この温泉がとりわけ利益を生み出すわけじゃないが……」
二人の報告を聞いた領主は険しい顔をしていた。
自領内に化け物がいるというだけでも、問題である。
ましてや、憩いの場として利用される場所である。
「領民のストレスがマッハでやばい」
「領主、言葉が乱れています」
「頭痛が痛い……」
「領主、早急に依頼を出すしかないかと」
「そうそう、それが言いたかったのよ」
文句をぐっと飲み込み、自警団の二人は告げる。
「戻ってくる途中、旅人から聞いたのですが」
「我々が見た化け物はオニという、東の化け物に酷似しているそうです」
「依頼は、オニ退治としておこう。興味を引いてもらって、さっさと解決したい」
段々とやり投げな態度になってきた領主に適当な相槌をうち、二人は退出する。
湯治場の主人と話をつけ、湯治客を含めて一時的に避難してもらった。
だが、怪我や病気の者を長期間避難してもらうわけにも行かない。
「オニ退治……来てくれるといいのだが」
「あの温泉卵投げつけたら、倒せないかな」
「さすがに……ムリだろう」
意外と美味しいのだと思っていることは、胸に秘める男であった。
●
「温泉が濁る直接の原因かはわかりません」
スタッフはまず、こう述べた。
「しかし、歪虚の存在が温泉に悪影響を与えている可能性は否定しきれません」
化け物対自体が、温泉を元に戻す可能性はあるというのだ。
その上で、スタッフは続ける。
「いずれにせよ、化け物を放置しておくわけには行きません。オニ退治、引き受けてくれますか?」
湯気が立ち込める山道を二人の男が行く。
鼻をくすぐる腐った卵のような臭いに、時折顔をしかめながら足を動かす。
傾斜がそれほど険しいわけではないが、杖をつく。足場が悪いのだ。
「源泉はこの先か?」
「えぇ、そのはず」
二人の目的は、この山にある温泉の源である。
裾野に広がる湯治場の温泉が濁っていると聞き、領主の依頼を受けて様子を見に来たのだ。
自警団を担い、体力には自信のある二人だが、この熱さはこたえる。
服が汗を吸って、じっとりと身体に張り付く。
「水あるか?」
「ぬるいがな」
山裾からすでにぬるまっていた水は、より温まっていた。
足を止めて喉を潤すが、同時に湯気を吸ってむせる。
「おい、零すなよ」
相方に言われ、力なく笑いながらボトルを返す。
受け取ろうとした相方の手が止まった。後ろの方を眺めて、固まる。
「どうした?」
「……あ、あれ」
指さした方角を見れば、枯れ木ほどある身長の人が歩いていた。
この辺りの枯れ木は、二人の倍はある。
いうなれば、巨人といっても差支えがないのかもしれない。
「角が生えて……ば、ばけものだ」
顔をひきつらせ、相方が逃げ出す。杖を放り捨て、男も逃げ出した。
途中、振り返れば同じ姿の化け物が増えていた。
山肌に転がる石を蹴飛ばしながら、必死に駆けていく。
「わわわわわ」
化け物は手に、金属で出来た棍棒を持っていた。
見えたうちの一体が、二人を追いかけているらしく、邪魔な岩を割っていた。
金棒を一閃すれば、風刃が飛び、目の前の枯れ木から枝を落とす。
転がるように山から抜けだし、振り返れば化け物は諦めたのか背中を見せていた。
頭に二本の角をはやし、全身を真っ赤に染める。
あまりの恐ろしさに、口の中が完全に乾いていた。
●
「この温泉がとりわけ利益を生み出すわけじゃないが……」
二人の報告を聞いた領主は険しい顔をしていた。
自領内に化け物がいるというだけでも、問題である。
ましてや、憩いの場として利用される場所である。
「領民のストレスがマッハでやばい」
「領主、言葉が乱れています」
「頭痛が痛い……」
「領主、早急に依頼を出すしかないかと」
「そうそう、それが言いたかったのよ」
文句をぐっと飲み込み、自警団の二人は告げる。
「戻ってくる途中、旅人から聞いたのですが」
「我々が見た化け物はオニという、東の化け物に酷似しているそうです」
「依頼は、オニ退治としておこう。興味を引いてもらって、さっさと解決したい」
段々とやり投げな態度になってきた領主に適当な相槌をうち、二人は退出する。
湯治場の主人と話をつけ、湯治客を含めて一時的に避難してもらった。
だが、怪我や病気の者を長期間避難してもらうわけにも行かない。
「オニ退治……来てくれるといいのだが」
「あの温泉卵投げつけたら、倒せないかな」
「さすがに……ムリだろう」
意外と美味しいのだと思っていることは、胸に秘める男であった。
●
「温泉が濁る直接の原因かはわかりません」
スタッフはまず、こう述べた。
「しかし、歪虚の存在が温泉に悪影響を与えている可能性は否定しきれません」
化け物対自体が、温泉を元に戻す可能性はあるというのだ。
その上で、スタッフは続ける。
「いずれにせよ、化け物を放置しておくわけには行きません。オニ退治、引き受けてくれますか?」
解説
●目的
温泉地の山に現れた、鬼の討伐。
●鬼
東に伝わるという怪物。
今回現れたのは、歪虚化した人間と動物が混ざったのではないか。
このように推察されている。
金棒を振り回し、時に風刃を放つ。
体力が高く、接近戦に長ける。一撃は重い。
速力があるので遠距離であっても、油断は禁物。
●戦場
温泉地に程近い荒れた山。
地熱があるため、枯れ木ばかりで湯気が立ち込めている。
じわじわと体力を削っていくだろう。
炎を扱っても爆発はしない……多分。
●温泉地
特に観光地にはなっていない。
湯治にちょうどよい静けさが残る。
温泉質は臭気が強く、温泉卵にも使われる。
温泉卵はナイススメルだが、癖になる味わいだ。
温泉地の山に現れた、鬼の討伐。
●鬼
東に伝わるという怪物。
今回現れたのは、歪虚化した人間と動物が混ざったのではないか。
このように推察されている。
金棒を振り回し、時に風刃を放つ。
体力が高く、接近戦に長ける。一撃は重い。
速力があるので遠距離であっても、油断は禁物。
●戦場
温泉地に程近い荒れた山。
地熱があるため、枯れ木ばかりで湯気が立ち込めている。
じわじわと体力を削っていくだろう。
炎を扱っても爆発はしない……多分。
●温泉地
特に観光地にはなっていない。
湯治にちょうどよい静けさが残る。
温泉質は臭気が強く、温泉卵にも使われる。
温泉卵はナイススメルだが、癖になる味わいだ。
マスターより
こんにちは、御影堂です。
今回は、温泉に出た鬼退治となります。熱源がある地帯ですので、やや特殊な環境とお考えください。
その中で上手く立ち回り、鬼を退治して貰う形です。
退治後は湯治場が再開するので、のんびりするもよし、温泉卵に挑戦するもよしです。
今回は、温泉に出た鬼退治となります。熱源がある地帯ですので、やや特殊な環境とお考えください。
その中で上手く立ち回り、鬼を退治して貰う形です。
退治後は湯治場が再開するので、のんびりするもよし、温泉卵に挑戦するもよしです。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/02/17 22:01
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談卓】鬼さんこちら Holmes(ka3813) ドワーフ|8才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/02/09 23:37:04 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/06 06:12:52 |