ゲスト
(ka0000)
未来の村に麦秋を!
マスター:狐野径

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- ユニット参加人数
- 現在2 / 0~6
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/10/08 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/10/22 19:00
オープニング
●先へ
ラカ・ベルフ(kz0240)捜索後、リシャール・ベリンガーと別れ、ライル・サヴィスとシールはこの町に避難しているはずのルーベン・クーリオの宿を探そうとした。
「そのおじさんなら知っているですよ」
ルゥル(kz0210)が二人を案内してくれた。
「ここなのですー」
と集合住宅の扉の前に立つとぶら下がるようにノッカーをたたいた。
「そこまでしてもらわなくても……」
シールが礼を述べて帰そうとしている間に、扉が開いた。
「二人とも無事だったんだね」
「オーナー」
シールは目を潤ませルーベンにあいさつのハグをする。
「痛いのですー」
ルゥルが挟まれた。
「ご、ごめん」
シールが慌てる。
「ハウエルさんのところのお嬢さん……この二人を案内してくれたんですね」
「あとは、水入らずでお過ごしくださいなのですー」
ルゥルが手を振って去っていくのを、三人はお礼を述べ見送った。
しばらく会っていなかったということで、話すことはたくさんある。ほぼ単身者用の部屋に三人は狭いが、話してご飯を食べて雑魚寝するのは問題なかった。
次のことを早々に考えないとならない。イスルダ島の戻れるようにする計画は進めたいからだ。いろいろ課題は山積みだ。
村自体で、何か収益になるようにする目標はあるとしても、まだ一歩も踏み出せていない。
それに雑魔が出たり、とりあえず埋めたりなど、ライルとシール、加わったリシャールが計画性少なかったのが原因だった。
「あのローズマリー放置するのもったいなかったし……」
「いつ、雑魔が出るかわからないから……」
シールとライルは溜息を吐いた。今考えれば相当無駄なことをしているかもと思える。
「島を離れている間にどうなったか……だな。植物を植えたということで、土だって変化するだろ? 前向きに考えよう。世話をしていない間に枯れたものは仕方がないし、マテリアルの変調で枯れているモノだってあるだろうから」
ルーベンがなだめた。
「今後を考えよう。段取りを考えて進もう。歪虚は生まれなくはなくとも、以前のようなことはないのだから」
汚染が強いイスルダ島は雑魔が湧きやすい。しかし、邪神と戦いのときのような敵の強さや多さはないはずだ。
「でも、どうしたらいんだろう?」
「……知り合いに一人いる……相談するのに適任な人が」
ライルをシールは「誰?」と見た。
「エトファリカ連邦国の陰陽寮の役人の大江 紅葉(kz0163)さん」
「……夏にいたっ! あの人? え、でも、石拾いまくっていただけのような」
「シール……エトファリカは汚染地域を抱えてるし、相手の予定にもよるけれど、俺たちが行けばいいから」
「……なるほど……」
連絡を取ってどうにか会ってくるのだった。そして、紅葉流開拓ポイントとして風雨を避ける場所と自給自足が大切と教わった。麦ならなるはずだと二人は希望を持つ。
ただ、麦の種をただ蒔けばいいわけではないため、段取りは必要だと言われた。
本格的な種まきは来年だろうと言われる。土を作って試してみるのは構わないだろうとのことだった。
●ユグディラ
リシャールが戻ってきたとき、ユグディラのクロはほっとした。
ついていくと決めたけれども、リシャールがあちこちに動き回っていたので、彼の父親について回る方が多かった。
リシャールの成長に付き合うつもりが、猫の手が必要なところに収まってしまっていたのだった。邪神戦争中、町の見回りを積極的に行っていたが、何か物足りなかった。
帰ってきたリシャールと話し合うことにしたのだった。
「クロはあちこち動きまわる方が好きなんですよね」
『うむ』
「私は、この辺りがごたごたしているため、領主の仕事を手伝いたいと思いますし」
『それはそうだろうな。大人の部類に入るのだろう?』
「そうですね。知り合いの女の子が領主をやっているのを見て、負けていられないと思いました。勝敗がつく話ではないですけど」
クロはうなずいた。
「クロの役に私はたてなかったですね」
『いや……むしろ、我が役に立てなかったのだ』
リシャールもクロもしょげた。
「ここにクロがいてくれるなら嬉しいです。でも、あなたのニャン生なんですから、あなたが決めてください」
『……どこにどう』
「イスルダ島に行く、友人たちについていくのはどうですか?」
クロは目を見開いた。
「あの人達の方が手を借りたがっていると思います」
クロの目は輝いた。
「では、決まりですね。ありがとう、クロ、私と一緒にいてくれるといってくれて」
リシャールはクロの頭を撫でた。
しばらく撫でられていたクロはハッとする。
『我は家猫ではない! そうだ、我の名前……クロではなく、クローディル・ゴーティというのだ!』
初対面の時に言ったかもしれない、聞いたかもしれない。
「略すとクロですね」
『ぬう』
リシャールは笑った。
「明日にでも、二人に会わせますね」
ライルとシールがエトファリカに行ったりしていたので、会えるのはしばらく後だった。
二人は新たな道連れに喜んだ。
●ハンターへの依頼
ハンターオフィスの受付男子ロビン・ドルトスは、依頼にやってきたシールに話を聞きながら情報を書き込んでいく。
「……ユニットあると便利でも範囲的には……? まあ、なくても問題はないみたいですね。それより、非常に人力で、腰痛くなりそうな作業がありますね……」
思わず感想を述べた。
植わっている植物がさほど付いている無いものだとしても、植木鉢にそれを植えていくのは骨が折れるだろう。
「優先順は何か聞いていいですか? 結構、こまごまとしたことが多いですよね? いくらハンターとはいえ、数時間でできることは決まってます」
「麦畑の土起こしかなぁ……次は、教会の雨漏りと壁の修繕……」
シールは考えたが、植木鉢植え替えは後回しでも十分だ。時間を見てやっていけばいいから。
「畑全部をやっても、畑の状況すらわかっていないから……石だらけどころか岩があったりするかもしれないし、雑魔が埋まっているかもしれないですよね」
「うん……雑魔、埋まる? まあ、地面の中に住んでいるのがいてもおかしくないですかねぇ」
ロビンは首を傾げるが、何があるかまだ分からないのも現実だ。
イスルダ島に人が戻れるのはいつかわからない。作業をこうしてコツコツ進めるしかないのだ。
「分かりました。君達が戻る日、手伝いをハンターに、と言うことで」
「はい。当日は午前から午後にかけて作業できれば良いと思います」
「見てみたいですね、麦が実るところ」
「はい。まずは、僕たちが滞在するのに必要な食料を作れるようになることが重要だと分かりましたので」
シールは告げる。
目標が定まったから迷わない。迷っても戻る道があるのだから。
麦秋――来年の夏には小さくても実りは見られるのだろうか? そのための畑の整備だとシールは考えた。
ラカ・ベルフ(kz0240)捜索後、リシャール・ベリンガーと別れ、ライル・サヴィスとシールはこの町に避難しているはずのルーベン・クーリオの宿を探そうとした。
「そのおじさんなら知っているですよ」
ルゥル(kz0210)が二人を案内してくれた。
「ここなのですー」
と集合住宅の扉の前に立つとぶら下がるようにノッカーをたたいた。
「そこまでしてもらわなくても……」
シールが礼を述べて帰そうとしている間に、扉が開いた。
「二人とも無事だったんだね」
「オーナー」
シールは目を潤ませルーベンにあいさつのハグをする。
「痛いのですー」
ルゥルが挟まれた。
「ご、ごめん」
シールが慌てる。
「ハウエルさんのところのお嬢さん……この二人を案内してくれたんですね」
「あとは、水入らずでお過ごしくださいなのですー」
ルゥルが手を振って去っていくのを、三人はお礼を述べ見送った。
しばらく会っていなかったということで、話すことはたくさんある。ほぼ単身者用の部屋に三人は狭いが、話してご飯を食べて雑魚寝するのは問題なかった。
次のことを早々に考えないとならない。イスルダ島の戻れるようにする計画は進めたいからだ。いろいろ課題は山積みだ。
村自体で、何か収益になるようにする目標はあるとしても、まだ一歩も踏み出せていない。
それに雑魔が出たり、とりあえず埋めたりなど、ライルとシール、加わったリシャールが計画性少なかったのが原因だった。
「あのローズマリー放置するのもったいなかったし……」
「いつ、雑魔が出るかわからないから……」
シールとライルは溜息を吐いた。今考えれば相当無駄なことをしているかもと思える。
「島を離れている間にどうなったか……だな。植物を植えたということで、土だって変化するだろ? 前向きに考えよう。世話をしていない間に枯れたものは仕方がないし、マテリアルの変調で枯れているモノだってあるだろうから」
ルーベンがなだめた。
「今後を考えよう。段取りを考えて進もう。歪虚は生まれなくはなくとも、以前のようなことはないのだから」
汚染が強いイスルダ島は雑魔が湧きやすい。しかし、邪神と戦いのときのような敵の強さや多さはないはずだ。
「でも、どうしたらいんだろう?」
「……知り合いに一人いる……相談するのに適任な人が」
ライルをシールは「誰?」と見た。
「エトファリカ連邦国の陰陽寮の役人の大江 紅葉(kz0163)さん」
「……夏にいたっ! あの人? え、でも、石拾いまくっていただけのような」
「シール……エトファリカは汚染地域を抱えてるし、相手の予定にもよるけれど、俺たちが行けばいいから」
「……なるほど……」
連絡を取ってどうにか会ってくるのだった。そして、紅葉流開拓ポイントとして風雨を避ける場所と自給自足が大切と教わった。麦ならなるはずだと二人は希望を持つ。
ただ、麦の種をただ蒔けばいいわけではないため、段取りは必要だと言われた。
本格的な種まきは来年だろうと言われる。土を作って試してみるのは構わないだろうとのことだった。
●ユグディラ
リシャールが戻ってきたとき、ユグディラのクロはほっとした。
ついていくと決めたけれども、リシャールがあちこちに動き回っていたので、彼の父親について回る方が多かった。
リシャールの成長に付き合うつもりが、猫の手が必要なところに収まってしまっていたのだった。邪神戦争中、町の見回りを積極的に行っていたが、何か物足りなかった。
帰ってきたリシャールと話し合うことにしたのだった。
「クロはあちこち動きまわる方が好きなんですよね」
『うむ』
「私は、この辺りがごたごたしているため、領主の仕事を手伝いたいと思いますし」
『それはそうだろうな。大人の部類に入るのだろう?』
「そうですね。知り合いの女の子が領主をやっているのを見て、負けていられないと思いました。勝敗がつく話ではないですけど」
クロはうなずいた。
「クロの役に私はたてなかったですね」
『いや……むしろ、我が役に立てなかったのだ』
リシャールもクロもしょげた。
「ここにクロがいてくれるなら嬉しいです。でも、あなたのニャン生なんですから、あなたが決めてください」
『……どこにどう』
「イスルダ島に行く、友人たちについていくのはどうですか?」
クロは目を見開いた。
「あの人達の方が手を借りたがっていると思います」
クロの目は輝いた。
「では、決まりですね。ありがとう、クロ、私と一緒にいてくれるといってくれて」
リシャールはクロの頭を撫でた。
しばらく撫でられていたクロはハッとする。
『我は家猫ではない! そうだ、我の名前……クロではなく、クローディル・ゴーティというのだ!』
初対面の時に言ったかもしれない、聞いたかもしれない。
「略すとクロですね」
『ぬう』
リシャールは笑った。
「明日にでも、二人に会わせますね」
ライルとシールがエトファリカに行ったりしていたので、会えるのはしばらく後だった。
二人は新たな道連れに喜んだ。
●ハンターへの依頼
ハンターオフィスの受付男子ロビン・ドルトスは、依頼にやってきたシールに話を聞きながら情報を書き込んでいく。
「……ユニットあると便利でも範囲的には……? まあ、なくても問題はないみたいですね。それより、非常に人力で、腰痛くなりそうな作業がありますね……」
思わず感想を述べた。
植わっている植物がさほど付いている無いものだとしても、植木鉢にそれを植えていくのは骨が折れるだろう。
「優先順は何か聞いていいですか? 結構、こまごまとしたことが多いですよね? いくらハンターとはいえ、数時間でできることは決まってます」
「麦畑の土起こしかなぁ……次は、教会の雨漏りと壁の修繕……」
シールは考えたが、植木鉢植え替えは後回しでも十分だ。時間を見てやっていけばいいから。
「畑全部をやっても、畑の状況すらわかっていないから……石だらけどころか岩があったりするかもしれないし、雑魔が埋まっているかもしれないですよね」
「うん……雑魔、埋まる? まあ、地面の中に住んでいるのがいてもおかしくないですかねぇ」
ロビンは首を傾げるが、何があるかまだ分からないのも現実だ。
イスルダ島に人が戻れるのはいつかわからない。作業をこうしてコツコツ進めるしかないのだ。
「分かりました。君達が戻る日、手伝いをハンターに、と言うことで」
「はい。当日は午前から午後にかけて作業できれば良いと思います」
「見てみたいですね、麦が実るところ」
「はい。まずは、僕たちが滞在するのに必要な食料を作れるようになることが重要だと分かりましたので」
シールは告げる。
目標が定まったから迷わない。迷っても戻る道があるのだから。
麦秋――来年の夏には小さくても実りは見られるのだろうか? そのための畑の整備だとシールは考えた。
解説
畑の土起こしなどの手伝い。
●村
イスルダ島の港から二時間くらいで到着が可能な村から森に入って三十分ほど先にある村跡。
家の形状をとどめたものは幾つかある。
奥にある教会は残っている。そのそばに、花壇のようなものがあり、芽が出ているものがある。
教会は二階建て、三階部分に鐘がある。鐘も残っている。
さらに奥に十分もいかないところに牧草地跡地兼歪虚に荒らされた場所があるため、更地にし、適当にローズマリーを埋めたところがある。
●作業 優先順位注意
・麦畑 荒れている畑のうち、10×10メートルの範囲で土を起こしたり、石灰とたい肥を混ぜたい。
・エクラ教会 建物自体は頑丈そうなので、チェック後修理したい。
・適当に埋めたローズマリーとシンボルツリーの種の手入れ。
成長の兆しのあるローズマリーを植木鉢に植え替える。五十本くらいあるけれど、植え替えの作業が必要なのはそのうち三十本ほど。地上に出ているサイズは最大三十センチ。
また、木は芽が出たのを植木鉢に植え替える。地上に出ているサイズはニ十センチほどで十個ほど。
・雑魔が近くにいることも否定できない。
※スキ、クワ、フォーク、スコップ(シャベル?)など道具は存在している。
畑作りに必要な素材は準備済み。
●NPC
・ライル・サヴィス 20代男、イスルダ島に拠点があった商家の跡取りであったけど色々あって出奔。そのあと、色々あって、イスルダ島に戻りたい人がいれば戻れるようにしたいと考え、開拓など始める。
・シール 十代後半男、イスルダ島に住んでいて色々あってサヴィス家の使用人としていた子ども。
イスルダ島は見るだけのつもりが、ライルにくっついて行動しているうちに帰還事業に関わる。
・クローディル・ゴーティ 通称クロ。それなりの年齢のユグディラ。黒い毛並み。
分別があるけど基本的にユグディラ。
リプレイ自体は、作業現場到着後からです。
●村
イスルダ島の港から二時間くらいで到着が可能な村から森に入って三十分ほど先にある村跡。
家の形状をとどめたものは幾つかある。
奥にある教会は残っている。そのそばに、花壇のようなものがあり、芽が出ているものがある。
教会は二階建て、三階部分に鐘がある。鐘も残っている。
さらに奥に十分もいかないところに牧草地跡地兼歪虚に荒らされた場所があるため、更地にし、適当にローズマリーを埋めたところがある。
●作業 優先順位注意
・麦畑 荒れている畑のうち、10×10メートルの範囲で土を起こしたり、石灰とたい肥を混ぜたい。
・エクラ教会 建物自体は頑丈そうなので、チェック後修理したい。
・適当に埋めたローズマリーとシンボルツリーの種の手入れ。
成長の兆しのあるローズマリーを植木鉢に植え替える。五十本くらいあるけれど、植え替えの作業が必要なのはそのうち三十本ほど。地上に出ているサイズは最大三十センチ。
また、木は芽が出たのを植木鉢に植え替える。地上に出ているサイズはニ十センチほどで十個ほど。
・雑魔が近くにいることも否定できない。
※スキ、クワ、フォーク、スコップ(シャベル?)など道具は存在している。
畑作りに必要な素材は準備済み。
●NPC
・ライル・サヴィス 20代男、イスルダ島に拠点があった商家の跡取りであったけど色々あって出奔。そのあと、色々あって、イスルダ島に戻りたい人がいれば戻れるようにしたいと考え、開拓など始める。
・シール 十代後半男、イスルダ島に住んでいて色々あってサヴィス家の使用人としていた子ども。
イスルダ島は見るだけのつもりが、ライルにくっついて行動しているうちに帰還事業に関わる。
・クローディル・ゴーティ 通称クロ。それなりの年齢のユグディラ。黒い毛並み。
分別があるけど基本的にユグディラ。
リプレイ自体は、作業現場到着後からです。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
このシナリオは時間的に、邪神との戦の後、狐野径のシナリオだと『涙をぬぐって、イタチの手を取って』の後から続く感じです。該当リプレイは読まなくても全く問題はありません。
念のため。
さて、畑作ったら、土なじませないと種は埋められないそうです。そのため、シナリオでは戻るための第一歩の作業。グダグダだったライルたちの計画も、引き締められました。
よろしくお願いします。
このシナリオは時間的に、邪神との戦の後、狐野径のシナリオだと『涙をぬぐって、イタチの手を取って』の後から続く感じです。該当リプレイは読まなくても全く問題はありません。
念のため。
さて、畑作ったら、土なじませないと種は埋められないそうです。そのため、シナリオでは戻るための第一歩の作業。グダグダだったライルたちの計画も、引き締められました。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/10/19 21:25