ゲスト
(ka0000)
【未来】星を継ぐもの
マスター:KINUTA

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在20人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 8日
- プレイング締切
- 2019/10/21 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/11/04 19:00
オープニング
王国暦1021年10月、ハンターズソサエティ総長、ミリア・クロスフィールド(現在は、ミリア・ドラゴネッティ)は、ソサエティの規模縮小を宣言すると同時に、狩子制度を導入した。
これ以降、適切な『ハンターレベル』を持つと見なされたハンターに師事したものでなければ、ハンターになることが出来なくなった。
●王国暦1025年(ユニゾン暦8年)――グラウンド・ゼロ。セントラル内。同盟銀行セントラル支店。
「おいおい、この一帯はもう安全になったんじゃなかったのかよ!」
と声を荒らげるのは銀行員ルイ・ラデュロ。
運輸警備会社に勤めるパウロが言った。事もなげに。
「取り零しって奴だろ。それよりお前、うちへの融資の件についての話はどうなってんだ。審査はいつ終わるんだよ。社長が首長くして待ってんだぞ」
「うちは実績もあやふやな新興企業に融資なんかしない」
「いや、それはお前が決める話じゃないだろ。お前の上司が決める話だろ」
「上司なら死んだ。だからこの場での責任者は僕って事になる。その僕が融資しないって言ってるんだからこれで決まりだ」
「何で死んだと決めつけるんだよ」
「どう見ても死んでるだろ。見てみろよ」
ルイは、手持ちのタブレットを指し示す。
そこにはセントラルから配信された速報映像が映っていた。
建築途中のビル街にゾンビが群れている。
単調にして緩慢な動作で建物に侵入しようと頑張っている様は、リアルブルーのB級ホラー映画そのままだ。
「お前の上司も、ついでに言うとマルコとその上司も死んでるんじゃないかと思うね。うちのと同様あそこにいるんだろ? 商業地区開発関係の打ち合わせで」
意地悪そうに言うルイに、パウロは笑った。
「お前分かってねーなあ。あいつもその上司もこんなことで死ぬようなタマじゃねえよ。ましてうちの社長はな――とにかく行くぞ」
「どこにだよ」
「決まってるだろ、お前の上司と俺の上司を助けに行くんだよ。ついでにマルコたちもな」
「はぁ? いやだね。なんでそんなことを」
「恩が売れるぞ? なあガリレオ?」
こっそり退室しようとしていたポルトワール市公務員のガリレオは、そりゃもう渋い顔をした。
「何でまた僕が勘定に入ってるのさ……」
●セントラルから北東50キロ地点。都市開発最前区域。
お約束に従いゾンビは、人間を見ると襲ってくる。
歩行速度も遅いし動作も遅いが、疲れというものを知らない。おまけに力がある。一度目にした攻撃対象をしつこくしつこく追ってくる。
ハンターから見れば雑魚中の雑魚みたいな雑魔であるが、一般人にとってはすこぶる脅威。
「全く、なんて日だ!」
と言いながら銀行支店長は、スチール机を窓から投げ落とした。彼と一緒に来ている複数幹部も椅子や植木鉢や、その他目につく重そうなものを手当たり次第投げつけている。
壁を上ろうとしていたゾンビがそれらの直撃を受け、落ちて行った。
しかし下に群れているゾンビは仲間の災難に頓着することはない。我も我もと後に続く。
その頭部が次々弾けた。
グリーク商会社長のニケが、ショットガンで撃ち抜いたのだ。
「まあ落ち着いてください。そのうちハンターが来ますよ」
社長随行員のマルコもまた、ショットガンで壁にかじりつくゾンビを落とす。
「それより、硬いものは落とさない方がよさそうですよ」
ゾンビの1匹がスチール机を拾い、出入り口のシャッターを殴り始めた。
他のゾンビがそれを見て椅子や植木鉢を拾い、同じことをし始める。
頭取は舌打ちしものを落とすのをやめた。それから険のある声でニケたちに言った。
「おたくらは随分準備がいいことですな。武器を始終持ち歩いているのですかな?」
「いいえ、いつもは持ってませんよ。今みたいに、危険だと思う場所に行くときは別ですが」
がはは、と荒くれらしい笑い声を上げたのは、柄の悪そうな運輸警備会社社長。噂では、リアルブルーの軍出身だとのこと。
「姉さん冴えてるね。どれ、俺もちょっくら手伝わせてもらうとしようか」
と言いながら、引き連れてきていた部下たちに指図。大きなジェラルミンケースを持って来させる。
ケースを開けてみればそこには、組立式のロケットランチャーが入っていた。
それまで身を縮めていたセントラル開発局の職員が、げえっと目をむく。
「こ、こんな大型兵器を届け出もなしに市街地へ持ち込んで来られるとは、何事ですか! 明白に都条例に違反しますぞ!」
「おいおい、ここはまだ正式な市街地にはなってねえぜ。建設途中なんだからよ」
うそぶいて社長は、ランチャーを組み立て始める。
「戦うのはハンターの専売特許ってわけでもあるめえ?」
ニケは浅く笑み部屋を出て行く。マルコと一緒に。
「とりあえず私は、反対側の様子を見てきますよ。こちらからだけたかってきているわけでもなさそうですし」
「おー、近ごろ珍しい大群だなあ」
「地下工事している最中にわいて出てきたらしいよ」
「ゾンビの鉱脈でも掘り当てたか?」
現場にたどり着いたベテランハンターたちに緊張感はない。
彼らから見ればゾンビなど雑魚中の雑魚。いくら数がいようと恐るるに足るものではない。
だが、油断しているわけではけしてない。
慢心こそ勝利に対する最大の敵。そう思いながら、背後の弟子――新米ハンターたちに声をかける。
「肩の力を抜け。気張り過ぎてると後が続かないぞ」
「大丈夫、お前達なら出来る」
「頑張れ。期待してるぞ」
「己が出来ることを見極め、きちんと連携して事にあたれ」
「じゃあ、行くぞ!」
そのとき、町の一角から轟音が上がった。
運輸警備会社社長のロケットランチャーが炸裂したのである。
窓から身を乗り出したニケは、真下にへばりついているゾンビを撃ち落とす。
その隣でマルコは、同じようにゾンビを撃ち落としながら言った。
「ところでニケさん、ナルシスさんの件も落着してることですし、そろそろ自分も往生決めてみたらどうですか」
「何です、こんなときに」
「こんなときじゃなきゃ話聞かないじゃないですか。20代過ぎるのなんてあっと言う間ですよ。うかうかしてて気づいたら40代ってことも」
「あなた随分性格がよろしくなりましたね」
「教育の賜物ですよ」
「私から会社を取り上げるっていう目標はどうしました?」
「もちろん忘れてませんよ。でもあなたを取り上げたら、会社は成り立たなくなるんですよね。その逆もしかりで。だから、両方欲しいんです」
「欲張りなことで」
「あなたには言われたくない」
行け、若人たち。
かつての私たちのように。つまづきながら、迷いながら、それでも進め、強くなれ。
私たちが先の人々から受け取ったものはすべて、あなたたちに渡す。
それを背負って行け。
あなたたちこそが、そう、星を継ぐもの――。
解説
補足説明
これは近未来の話。先に出た『【未来】日常波瀾万丈』B面って感じです。時間軸がちょっと後になりますけど。
PCには、とりあえずゾンビ退治をお願いいたします。騒動が起きたとき自分がどこにいるかは、各々好きに決めてください。
ゾンビが全滅した後は、自由行動となります。
ゾンビは大群(500匹くらい)ですが、歴戦の皆さんが本気出せば10分くらいできれいさっぱり片付きます。そのくらいの戦闘力しかないです。
事件現場にいるのは工事関係者100人ばかりと商業地区開発関係の打ち合わせに来ていた関係者(ニケたち)だけ。
皆、開発地区で一番高いビル(20階建て)に避難し立てこもっています。
ゾンビは全部そのビルの周囲に集まっています。立てこもった相手から結構な攻撃を受けていますが、それで消滅してしまうということはありません(戦闘不能状態にはなるけど)。
彼らを完全に倒すのは、ハンターにしか出来ない仕事です。
ガリレオたちはハンターを追いかけるようにして、現場に向かう所存です。装甲魔導トラックで。
ゾンビの強さを考えれば、多分彼らが来たときには、掃討は終わっているものと思われます。
一応カチャも、この依頼に同行します。
NPC近況
ニケ・グリ-ク……発展を続けるグリーク商会社長。相変わらず現場に行くのが好き。
マルコ・ニッティ……グリーク商会ユニゾン部門。部長。若くして頭角を現している。
ルイ・ラデュロ……同盟銀行に就職。セントラル支局にお勤め。
パウロ……新興運輸警備会社『ディフェンス』社員。社長と気が合うらしい。
ガリレオ……ポルトワール市公務員。この場には、出張で来ている。
これは近未来の話。先に出た『【未来】日常波瀾万丈』B面って感じです。時間軸がちょっと後になりますけど。
PCには、とりあえずゾンビ退治をお願いいたします。騒動が起きたとき自分がどこにいるかは、各々好きに決めてください。
ゾンビが全滅した後は、自由行動となります。
ゾンビは大群(500匹くらい)ですが、歴戦の皆さんが本気出せば10分くらいできれいさっぱり片付きます。そのくらいの戦闘力しかないです。
事件現場にいるのは工事関係者100人ばかりと商業地区開発関係の打ち合わせに来ていた関係者(ニケたち)だけ。
皆、開発地区で一番高いビル(20階建て)に避難し立てこもっています。
ゾンビは全部そのビルの周囲に集まっています。立てこもった相手から結構な攻撃を受けていますが、それで消滅してしまうということはありません(戦闘不能状態にはなるけど)。
彼らを完全に倒すのは、ハンターにしか出来ない仕事です。
ガリレオたちはハンターを追いかけるようにして、現場に向かう所存です。装甲魔導トラックで。
ゾンビの強さを考えれば、多分彼らが来たときには、掃討は終わっているものと思われます。
一応カチャも、この依頼に同行します。
NPC近況
ニケ・グリ-ク……発展を続けるグリーク商会社長。相変わらず現場に行くのが好き。
マルコ・ニッティ……グリーク商会ユニゾン部門。部長。若くして頭角を現している。
ルイ・ラデュロ……同盟銀行に就職。セントラル支局にお勤め。
パウロ……新興運輸警備会社『ディフェンス』社員。社長と気が合うらしい。
ガリレオ……ポルトワール市公務員。この場には、出張で来ている。
マスターより
KINUTAです。
かつての少年たちもいまや社会人。
先達としての晴れ姿見せてくださいPCさん。という依頼であります。
次回は――(多分)100年後に会おう!
かつての少年たちもいまや社会人。
先達としての晴れ姿見せてくださいPCさん。という依頼であります。
次回は――(多分)100年後に会おう!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/10/27 02:45
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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質問卓 リナリス・リーカノア(ka5126) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2019/10/21 18:26:51 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/10/18 07:27:46 |
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![]() |
相談卓だよ 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2019/10/17 22:46:27 |