• 【郷祭1019】
  • 日常

【郷祭】変身・ベジトリックカーニバル

マスター:奈華里

このシナリオは3日間納期が延長されています。

シナリオ形態
イベント

関連ユニオン
魔術師協会広報室

難易度
易しい
オプション
  • relation
参加費
500
参加人数
現在4人 / 1~25人
報酬
寸志
相談期間
7日
プレイング締切
2019/10/24 07:30
リプレイ完成予定
2019/11/05 07:30

オープニング

※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

「やったよ、マローナ、シモン! 私のお店が決まりましたー!」
 唐突にやってきた村娘の一人、ポニーテールでどちらかと言えばしっかり者のリコットが報告する。
「やったじゃない! で場所はどこ?」
「リコットの料理美味しいもんねぇ。儲かること間違いなしだよ」
 それを聞き、連れ添いやってきた二人もその報告に笑顔を返す。
 ここはジェオルジにあるとある村。この三人はこの村でもなかなかに働き者で、これまでも村の為にと精力的に作物をPRし、時に臨時のお店を開いては結構な売り上げを上げてきたのだ。そろそろ自分の夢を叶えたいと言っていたリコットは、これまで貯めに貯めてきた貯金をはたいて、ついにここまで来たようだ。
「場所はなんとリゼリオでーす。邪神がいなくなったとはいえ、あそこは人の集まる中心地でしょ。そこで開けば沢山の人に私の料理、食べてもらえると思って奮発しちゃった!」
 笑顔を絶やすことなく、彼女が言う。
「もちろん使う食材はうちらの村のだよね? って事はいいお得意様だぁ。できるだけいいのをこっそり卸してあげるよ~」
 マローナは冗談交じりにそう言って、すでに自分事のように浮かれムードだ。
 しかし、現実は甘くない。店の方はとんとん拍子に準備が進んでオープンしたのだが…。

「どうしてよ…」
 店の内装が素朴過ぎたのかいけなかったのだろうか?
 極力自然でいきたいと思い、壁紙は張らず木のぬくもりを重視した。テーブルも椅子も、お洒落ではなかったけれど、彼女なりにピクニックに来たような温かさを感じるクロスと薄くはあるがふんわりとしたクッションをひき、女性が好みそうなインテリアを飾っている。なのに、人が余り入らない。
 オープンして一週間は物珍しさからお客は入っていたのだが、その後は人も疎ら。お昼の時間になっても二十席ある全ての席が埋まることはない。
「私の考えが甘かったのかな…」
 鍋に残ったポトフやコンソメを見つめて、ぽつりと呟く。
 天狗になっていたつもりはかった。郷祭での弁当の時も、ピザ作りの時も…臨時のミント料理の時だって精一杯やった結果、お客様に喜んで頂いたとそう思えていたからだ。
「このままじゃ、お家賃払えなくなっちゃう…」
 オープンの為にすでに色々買い足しているから残りの貯金は少ない。
 唯一の救いは食材は仲間から仕入れているから多少の融通は利くだろうが、ずっとという訳にはいかない。
(シモン、マローナ…)
 いつも一緒にやってきた二人の名が浮かぶ。けれど、助けて欲しいと言う勇気は出ない。
 料理がいけないんだと、いろいろ試行錯誤するもののすればするほど材料費も嵩み、睡眠時間もろくに取れず。そうなってくると負のスパイラルまっしぐら。

「こんにちはー! 配達に……ってあれ?」
「誰もいない?」
 いつもとは違う時間に配達に来た二人がこの現状を知り、眉をしかめる。
 するとその声に堪らず、リコットが床に崩れ落ちる。
「どうしたの…何かあ…」
「シモン…マローナぁ…、私、私ね…頑張ったんだけど……何か、うまくいかなくて…ぐすぐすっ」
 人一倍しっかり者のリコットの事だ。さぞ言いにくかった事だろう。
 二人は彼女が落ち着くのを待って事情を聞き立ち上がる。
「やるわよ、マローナ!」
「もちろんですよぉ」
 そう言ってからの二人の動きは速かった。市場調査の為、近隣のお店を回り通行人にも細かな聞き込み。
 その調査から見えてきた事はほんの些細な事だ。
「よーするに、普通過ぎるみたいね。味はいいけど、普通過ぎて決め手にならない。母の味と言えば聞こえはいいけど、家でも食べれるかもって事になるとわざわざ食べに行かないじゃない」
 シモンが店の隅の席でマローナに言う。
「って事はぁびっくりするような仕掛けが必要ってことですねぇ? けど、どうしましょうか?」
 それに答えて――しかし、仕掛けなどそう思いつくものではない。
「こんにちはー、子供もいいですか?」
 その時だった。お店に入ってきた家族連れの子供がカボチャのバケツを手にしているではないか。
「カボチャ…そうよ、それだわ!」
 シモンが突如立ち上がる。その物音に視線が集まり、慌ててフォローするマロ―ナ。
 しかし、その発想は悪くなかった。この閃きを閉店後リコットに話して、方針は決定。
「いーい、時期が私達に味方してくれるわ。郷祭協賛としてベジトリックな特別メニューを販売! 投票により、常設メニューにするってことで大きく打ち出せばきっとみんな興味を持ってくれるし、個性も出る筈よ」
 さすが三人娘のリーダーポジのシモンだ。発言にパワーがある。その意見を聞いて、早速一品考えたリコット。
 彼女のそばにはカボチャをくり抜いて作られた器にチーズドライカレーが詰まった料理が置かれている。どうやらこれが彼女らの言う『ベジトリック』な料理らしい。が投票となるとまだまだ足りない。
「もっと驚くようなメニューを考えなきゃ」
 リコットがふらつきながらも頭をフル回転させる。が、もとより一人ではアイデアにも偏りが出てしまう。
「リコットはまず休むの。どうせ今回も人出は必要だしぃ、料理好きのハンターさんにも力を借りようって事で、ね」
 マローナがそう言い、人員募集に向かう。
「え、でもそんなお金…」
「任せなさい。一応私たちもちょっとくらいは貯えあるから」
 シモンのその言葉に再び泣きそうになるリコット。
 店の再起をかけて、彼女らの美味しいトリックは成功と相成りますかな?

解説

内容
ベジトリック料理の発案、および集客活動の補助

リコットのお店は冒険都市リゼリオにありますが、売り上げは芳しくありません
そこで郷祭という事もあり、彼女達はこの時期を利用して再起をかける事にしました
その企画とは『ベジトリックな料理』を提供 美味しかったものに投票してもらう
いわば目玉メニュー決定の為の選手権 投票数が多かったものは常設メニュー入りする仕組みです
使う野菜がジェオルジ産のものであることから郷祭の協賛という事で
お店の繁盛と、美味しい野菜のPRもかねて頑張る三人にどうかご協力お願いします

・ベジトリック料理とは
簡単に言えば、見た目と中身が違うアッと驚く仕掛けをした料理の事
例としてリコットが作ったのはカボチャカップの中にドライカレーというもの
ふたをすればどう見てもただのカボチャですが、中を見たらあら不思議という訳です
器自体も全部きれいに食べれてしまうのも面白ポイントの一つです
発案するにあたってのポイントは「すっぽり隠して(隠れて)しまう事」が条件です
なので、ピーマンの肉詰めのようにするのであれば
縦切りではなく横に切って蓋をできる状態でないとベジトリックとしては認めません
発案される方はその辺を注意して、レシピ提供よろしくお願いします

●プレイングについて
 料理発案のほか、呼び込み、調理、フロア等も手伝って頂けます
 さくら…はほどほどに(笑) お友達との参加の場合は、関係とお名前、ID等判り易くお願いいたします

マスターより

ベジトリックは私の勝手に作った造語 奈華里です
リリース悩みましたが、ファナもあと僅かという事もあり賑やかなものを
ハロウィンを意識しておりますので、仮装での給仕もOKです
ただこの時だけとなってしまうので、お色気コスでお客を引っ張ってきても
今後につながるかは怪しいところ…だけど、ダメとは言いません!
大勢入ると狭くなってしまいそうですが、その辺はシフト等でどうにかしますので
お好きな所を手伝ってくださいませ ご参加お待ちしております(ぺこり)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2019/11/04 23:56

参加者一覧

  • 見極めし黒曜の瞳
    Gacrux(ka2726
    人間(紅)|25才|男性|闘狩人

  • 鞍馬 真(ka5819
    人間(蒼)|22才|男性|闘狩人
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • 命無き者塵に還るべし
    星野 ハナ(ka5852
    人間(蒼)|24才|女性|符術師
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アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言