ゲスト
(ka0000)
【未来】星見の儀
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 3~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/10/30 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/11/08 19:00
オープニング
「そうかい。もう、10月かい。
今思えば、あの夜煌祭から随分時間が経ったんだねぇ」
大巫女(kz0219)の独り言が幻獣の森に吹く風に乗る。
――夜煌祭。
大精霊への感謝と祈りを捧げ、浄化や癒やし促す神聖な儀式。大転移直後に行われた夜煌祭を覚えているハンターも多く存在する。
「そうですね。あれから五年ですか……」
ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は少しだけ空を見上げて過去を振り返る。
本当に、様々な出来事があった。
出会いと、別れ。
ヴェルナーの脳裏に浮かんだのは一人の男。
寡黙で不器用ではあるが、豊かな感情と義に溢れる戦士。部族の為、辺境の為に尽くした男は戦いの中で壮絶な最期を迎えた。
「あまりに長く居すぎましたね、辺境に」
「……何か言ったかい?」
「いえ」
ヴェルナーは敢えて否定した。
大巫女の耳に独り言が届いている事にも気付いてはいたが、大巫女も今の言葉を聞かなかった事にしてくれたようだ。
「歪虚との戦いは、多くのものを失った。
様々な物が壊され、多くの者が倒れた。
長生きはするもんじゃないねぇ」
大巫女もまたある男を思いだしていた。
辺境に他国と渡り合える国家を建設する。その夢を若者に託して倒れた蛇の戦士。
腐れ縁ではあったが、赤き大地に倒れた戦士を大巫女は今でも憶えている。
「長生き、ですか」
「そうだよ。長く生きても先の事はさっぱり分からない。今日出会えた奴が翌日に殺される。それを助けてやる事さえできなかったんだ」
「……星見をすればいいんじゃない?」
背後から聞こえる声。
二人が振り返ると、そこには四大精霊の一人であるイクタサ(kz0246)が切り株に腰を掛けていた。
星見。
大巫女にも聞き覚えのない言葉。
ヴェルナーは敢えて自分から問いかける。
「星見とは何でしょう?」
「あ、そうか。もう随分前に失われたんだっけ。
辺境の巫女は今でこそ白龍の世話をする存在になっているけど、その昔は星を見て未来を占う役目を負っていたんだ。そうでなければ白龍の再生を気付く事ができないでしょ?」
イクタサは長く辺境を見守っていた精霊だ。
そのイクタサによれば古き時代は星々の運行で未来を占う役を負った一族、つまり星見の一族が辺境巫女の源流だという。
星見の一族は星見の儀を執り行う事で他の部族から神聖視されていた事もある。
「辺境の巫女にそのような謂われがあるとは……。今の巫女にもそのような力があるのでしょうか」
「その力は眠っているだけ。でも何かをキッカケに目覚めるかもね。
まあ、歪虚が星々を飲み込んで星見が難しくなったのも一族が衰退した原因でもあるんだけどね」
「では、もう星見はできないのでは?」
ヴェルナーの問いに対してイクタサは被りを振った。
「そうとは限らない。大精霊の加護があれば感じ取れるはずだよ。
そうだな……今夜、この森にまたおいでよ。ボクが星見の儀を少しだけ教えてあげるから」
「本当ですか。是非お願いします。
辺境巫女の失われし秘術を学ばせていただきます」
大巫女は恭しく頭を下げる。
そんな大巫女にイクタサはなるべく少人数での参加を希望した。辺境巫女が大挙を押し寄せて来られても騒がしいし、何よりイクタサのやる気に影響する。
そして、さらに――。
「キミもおいでよ」
「私、ですか?」
イクタサはヴェルナーを星見の儀に誘った。
辺境部族でもないヴェルナーを誘った理由。それはヴェルナー本人には見当もつかない。
「ふふ、意外ですね。私の事をお嫌いではなかったのですか?」
「嫌いだよ。それでもボクは敢えてキミを誘うよ。
まあ、占いだからね。ちょっとした事でも未来は変わる。本人の努力次第なんだけど……。とにかく来てみるといいよ」
奥歯に何か物が挟まったような言い方。
イクタサの言葉にヴェルナーは何かが引っかかっていた。
今思えば、あの夜煌祭から随分時間が経ったんだねぇ」
大巫女(kz0219)の独り言が幻獣の森に吹く風に乗る。
――夜煌祭。
大精霊への感謝と祈りを捧げ、浄化や癒やし促す神聖な儀式。大転移直後に行われた夜煌祭を覚えているハンターも多く存在する。
「そうですね。あれから五年ですか……」
ヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)は少しだけ空を見上げて過去を振り返る。
本当に、様々な出来事があった。
出会いと、別れ。
ヴェルナーの脳裏に浮かんだのは一人の男。
寡黙で不器用ではあるが、豊かな感情と義に溢れる戦士。部族の為、辺境の為に尽くした男は戦いの中で壮絶な最期を迎えた。
「あまりに長く居すぎましたね、辺境に」
「……何か言ったかい?」
「いえ」
ヴェルナーは敢えて否定した。
大巫女の耳に独り言が届いている事にも気付いてはいたが、大巫女も今の言葉を聞かなかった事にしてくれたようだ。
「歪虚との戦いは、多くのものを失った。
様々な物が壊され、多くの者が倒れた。
長生きはするもんじゃないねぇ」
大巫女もまたある男を思いだしていた。
辺境に他国と渡り合える国家を建設する。その夢を若者に託して倒れた蛇の戦士。
腐れ縁ではあったが、赤き大地に倒れた戦士を大巫女は今でも憶えている。
「長生き、ですか」
「そうだよ。長く生きても先の事はさっぱり分からない。今日出会えた奴が翌日に殺される。それを助けてやる事さえできなかったんだ」
「……星見をすればいいんじゃない?」
背後から聞こえる声。
二人が振り返ると、そこには四大精霊の一人であるイクタサ(kz0246)が切り株に腰を掛けていた。
星見。
大巫女にも聞き覚えのない言葉。
ヴェルナーは敢えて自分から問いかける。
「星見とは何でしょう?」
「あ、そうか。もう随分前に失われたんだっけ。
辺境の巫女は今でこそ白龍の世話をする存在になっているけど、その昔は星を見て未来を占う役目を負っていたんだ。そうでなければ白龍の再生を気付く事ができないでしょ?」
イクタサは長く辺境を見守っていた精霊だ。
そのイクタサによれば古き時代は星々の運行で未来を占う役を負った一族、つまり星見の一族が辺境巫女の源流だという。
星見の一族は星見の儀を執り行う事で他の部族から神聖視されていた事もある。
「辺境の巫女にそのような謂われがあるとは……。今の巫女にもそのような力があるのでしょうか」
「その力は眠っているだけ。でも何かをキッカケに目覚めるかもね。
まあ、歪虚が星々を飲み込んで星見が難しくなったのも一族が衰退した原因でもあるんだけどね」
「では、もう星見はできないのでは?」
ヴェルナーの問いに対してイクタサは被りを振った。
「そうとは限らない。大精霊の加護があれば感じ取れるはずだよ。
そうだな……今夜、この森にまたおいでよ。ボクが星見の儀を少しだけ教えてあげるから」
「本当ですか。是非お願いします。
辺境巫女の失われし秘術を学ばせていただきます」
大巫女は恭しく頭を下げる。
そんな大巫女にイクタサはなるべく少人数での参加を希望した。辺境巫女が大挙を押し寄せて来られても騒がしいし、何よりイクタサのやる気に影響する。
そして、さらに――。
「キミもおいでよ」
「私、ですか?」
イクタサはヴェルナーを星見の儀に誘った。
辺境部族でもないヴェルナーを誘った理由。それはヴェルナー本人には見当もつかない。
「ふふ、意外ですね。私の事をお嫌いではなかったのですか?」
「嫌いだよ。それでもボクは敢えてキミを誘うよ。
まあ、占いだからね。ちょっとした事でも未来は変わる。本人の努力次第なんだけど……。とにかく来てみるといいよ」
奥歯に何か物が挟まったような言い方。
イクタサの言葉にヴェルナーは何かが引っかかっていた。
解説
目的:幻獣の森で行われる星見の儀へ参加する。
概要:大転移で大きな転換期を迎えた歪虚との戦い。夜煌祭から数年。それから戦いで倒れた者、失われた物はあまりにも多過ぎた。幻獣の森で大巫女とヴェルナーが思いを馳せる横で、四大精霊のイクタサがある提案を行う。
星見の儀を執り行う。かつて辺境巫女と呼ばれた者達は星見の一族と呼ばれていた。星の運行で未来を占うこの一族は神聖視されており、今も辺境巫女の中でその力は眠っている。半信半疑の大巫女を前にイクタサは星見の儀を提案する。
そして、何故かその場にヴェルナーの参加も促した。
備考:夜の幻獣の森で、焚き火を囲む形で大巫女がハンターを占います。プレイングに自身の未来予想図を記載願います。イクタサからレクチャーを受けた大巫女は、ハンターの未来を告げます。星見の儀はこの時点で占いに過ぎす、本人の努力次第で未来が変わります。
概要:大転移で大きな転換期を迎えた歪虚との戦い。夜煌祭から数年。それから戦いで倒れた者、失われた物はあまりにも多過ぎた。幻獣の森で大巫女とヴェルナーが思いを馳せる横で、四大精霊のイクタサがある提案を行う。
星見の儀を執り行う。かつて辺境巫女と呼ばれた者達は星見の一族と呼ばれていた。星の運行で未来を占うこの一族は神聖視されており、今も辺境巫女の中でその力は眠っている。半信半疑の大巫女を前にイクタサは星見の儀を提案する。
そして、何故かその場にヴェルナーの参加も促した。
備考:夜の幻獣の森で、焚き火を囲む形で大巫女がハンターを占います。プレイングに自身の未来予想図を記載願います。イクタサからレクチャーを受けた大巫女は、ハンターの未来を告げます。星見の儀はこの時点で占いに過ぎす、本人の努力次第で未来が変わります。
マスターより
近藤豊です。
長きに渡って展開されてきたこの世界も一つの節目を迎えます。おそらく私がファナティックブラッドというゲームでリリースする最後の依頼になります。
辺境の未来は、ハンターの未来はどうなるのか。確定して予言ではありませんが、ここで占ってみてはどうでしょう?
それでは、握り飯を肴にお待ちしております。
長きに渡って展開されてきたこの世界も一つの節目を迎えます。おそらく私がファナティックブラッドというゲームでリリースする最後の依頼になります。
辺境の未来は、ハンターの未来はどうなるのか。確定して予言ではありませんが、ここで占ってみてはどうでしょう?
それでは、握り飯を肴にお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/10/31 06:21
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/10/24 22:23:42 |
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【相談卓】未来を星見する Uisca=S=Amhran(ka0754) エルフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2019/10/24 22:25:33 |