ゲスト
(ka0000)
自由都市同盟のおすすめは?
マスター:樹シロカ

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- サポート
- 現在0人 / 0~2人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/10/30 07:30
- リプレイ完成予定
- 2019/11/08 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
同盟の港湾都市ポルトワールには、海軍の本部がある。
基地での所用を済ませたメリンダ・ドナーティ(kz0041)は、通りに出たところで、自分を呼ぶ声に気づいて振り向いた。
「アスタリスク大尉(kz0234)! まあ、戻っていらっしゃったんですか」
「はい。つい昨日です」
赤毛の男は人好きのする笑顔を浮かべる。
元はリアルブルーの月面基地、崑崙の防衛隊に所属する軍人で、強化人間。
その後、クリムゾンウェストで覚醒者となり、同盟軍の覚醒者部隊ヴォルペ・ヴィオラ(菫狐隊)の初代隊長職を経て、最終決戦に際して崑崙基地へ派遣される……という、少々複雑な経緯を経た人物である。
「今回クリムゾンウェストに戻されたついでに、正式に帰還することになりました」
「それはお疲れさまでした」
メリンダは、短い言葉に万感の想いを籠める。
戦いに翻弄され続けたであろう相手へ、かけるべき言葉が見つからないからだ。
「それで、ヴォルペ・ヴィオラに復帰されるんですか?」
「その予定だと聞いています」
「それは……」
メリンダが肩を震わせて笑い出し、アスタリスクは怪訝な表情になる。
「いえ、ごめんなさい。隊員の皆さんはきっと喜ばれると思いますわ」
「だといいのですが」
覚醒者部隊と言えば聞こえはいいが、実際は腕に自信はあれどハンターにはなじまないという札付きの寄せ集め。
隊長職を代理で勤める人物は冷徹な切れ者と呼び声高い若手将校であり、彼と上手くやっているとはお世辞にも言えない連中だ。
いかにも生真面目なアスタリスクが、荒くれどもの手綱はしっかり捌いていたのが不思議なほどだったのだ。
「まあそれで、復帰の前に、少し休暇を貰えることになりまして。まずはポルトワールへ来てみたんですよ」
来てみたものの、何をする予定もなし。
なんとなく海軍の基地でも見てみようかと足を向けたところで、顔見知りのメリンダを見かけたという訳だ。
「そうだ、ドナーティ中尉。相談に乗ってもらえませんか?」
「相談ですか?」
「ええ。この機会に、クリムゾンウェストのことをもう少し知っておきたくて。とはいえ、惑星中を回っているほどの時間はないので……」
アスタリスクの表情が少し改まる。
「せめて同盟で、ここは是非見ておいた方がいい場所、などというのを教えていただけたら助かります」
「そうですね……今は郷祭の時期ですし、ジェオルジをお勧めしたいのですけど」
メリンダが考え込み、困ったように首を傾げる。
「私の故郷ですので、ひいき目になってしまうかも。……そうだわ!」
メリンダはアスタリスクを、ポルトワールの市街地へと誘った。
●
「で、なんで私まで引っ張り出されるんだ?」
ポルトワールでもひと際賑やかな通りのひとつにある、『金色のカモメ亭』でヴァネッサ(kz0030)が頬杖をついて唸る。
「ポルトワールに詳しい人もいたほうがいいかなって思ったからよ」
テーブルを挟んだ向かい側で、メリンダはにっこり笑った。
その隣には、お行儀よくアスタリスクが座っている。
近づいてきた店主のジャン=マリア・オネスティが、どんとテーブルにジョッキを置いた。
「まあまあ、いいじゃないの。アタシとしては常連が増えるのは大歓迎よ!」
ジャンは三十前のがっしりした体格の男で、派手なエプロンをつけ、背中まである金髪を1本みつあみにしておリボンを結んでいるといういで立ちだが、これでもメリンダの士官学校の先輩で、元は優秀な軍人だった。……らしい。
「それにこのヒト、アタシの店で前に暴れた連中を仕切ってるらしいし。知り合いになっておいて損はないんじゃない?」
「……何をやったんですか、彼らは」
アスタリスクの顔が、若干ひきつる。
「あらやだ、気にしないで! 今はいいお客様よ~」
おほほと笑いながら、ジャンが引っ込んでいく。
ヴァネッサはやれやれというように、ジョッキを持ち上げた。
「まあいいか。この一杯はメリンダのおごりってことで。それで? 何を聞きたいんだ?」
「同盟のことをもっとよく知りたいのです。貴女はポルトワールのことをよくご存じだと聞きました」
「へえ……?」
ヴァネッサが意味ありげにアスタリスクの、そしてメリンダの顔を眺める。
「でも私の案内だと、あんたには面白くない話ばかりになるだろうけどね。そうだ、ここの連中にそれぞれ聞いて見たらどうだい?」
ヴァネッサは笑いながら軽く手を振り、店にいる人々を促したのだった。
●
同盟の港湾都市ポルトワールには、海軍の本部がある。
基地での所用を済ませたメリンダ・ドナーティ(kz0041)は、通りに出たところで、自分を呼ぶ声に気づいて振り向いた。
「アスタリスク大尉(kz0234)! まあ、戻っていらっしゃったんですか」
「はい。つい昨日です」
赤毛の男は人好きのする笑顔を浮かべる。
元はリアルブルーの月面基地、崑崙の防衛隊に所属する軍人で、強化人間。
その後、クリムゾンウェストで覚醒者となり、同盟軍の覚醒者部隊ヴォルペ・ヴィオラ(菫狐隊)の初代隊長職を経て、最終決戦に際して崑崙基地へ派遣される……という、少々複雑な経緯を経た人物である。
「今回クリムゾンウェストに戻されたついでに、正式に帰還することになりました」
「それはお疲れさまでした」
メリンダは、短い言葉に万感の想いを籠める。
戦いに翻弄され続けたであろう相手へ、かけるべき言葉が見つからないからだ。
「それで、ヴォルペ・ヴィオラに復帰されるんですか?」
「その予定だと聞いています」
「それは……」
メリンダが肩を震わせて笑い出し、アスタリスクは怪訝な表情になる。
「いえ、ごめんなさい。隊員の皆さんはきっと喜ばれると思いますわ」
「だといいのですが」
覚醒者部隊と言えば聞こえはいいが、実際は腕に自信はあれどハンターにはなじまないという札付きの寄せ集め。
隊長職を代理で勤める人物は冷徹な切れ者と呼び声高い若手将校であり、彼と上手くやっているとはお世辞にも言えない連中だ。
いかにも生真面目なアスタリスクが、荒くれどもの手綱はしっかり捌いていたのが不思議なほどだったのだ。
「まあそれで、復帰の前に、少し休暇を貰えることになりまして。まずはポルトワールへ来てみたんですよ」
来てみたものの、何をする予定もなし。
なんとなく海軍の基地でも見てみようかと足を向けたところで、顔見知りのメリンダを見かけたという訳だ。
「そうだ、ドナーティ中尉。相談に乗ってもらえませんか?」
「相談ですか?」
「ええ。この機会に、クリムゾンウェストのことをもう少し知っておきたくて。とはいえ、惑星中を回っているほどの時間はないので……」
アスタリスクの表情が少し改まる。
「せめて同盟で、ここは是非見ておいた方がいい場所、などというのを教えていただけたら助かります」
「そうですね……今は郷祭の時期ですし、ジェオルジをお勧めしたいのですけど」
メリンダが考え込み、困ったように首を傾げる。
「私の故郷ですので、ひいき目になってしまうかも。……そうだわ!」
メリンダはアスタリスクを、ポルトワールの市街地へと誘った。
●
「で、なんで私まで引っ張り出されるんだ?」
ポルトワールでもひと際賑やかな通りのひとつにある、『金色のカモメ亭』でヴァネッサ(kz0030)が頬杖をついて唸る。
「ポルトワールに詳しい人もいたほうがいいかなって思ったからよ」
テーブルを挟んだ向かい側で、メリンダはにっこり笑った。
その隣には、お行儀よくアスタリスクが座っている。
近づいてきた店主のジャン=マリア・オネスティが、どんとテーブルにジョッキを置いた。
「まあまあ、いいじゃないの。アタシとしては常連が増えるのは大歓迎よ!」
ジャンは三十前のがっしりした体格の男で、派手なエプロンをつけ、背中まである金髪を1本みつあみにしておリボンを結んでいるといういで立ちだが、これでもメリンダの士官学校の先輩で、元は優秀な軍人だった。……らしい。
「それにこのヒト、アタシの店で前に暴れた連中を仕切ってるらしいし。知り合いになっておいて損はないんじゃない?」
「……何をやったんですか、彼らは」
アスタリスクの顔が、若干ひきつる。
「あらやだ、気にしないで! 今はいいお客様よ~」
おほほと笑いながら、ジャンが引っ込んでいく。
ヴァネッサはやれやれというように、ジョッキを持ち上げた。
「まあいいか。この一杯はメリンダのおごりってことで。それで? 何を聞きたいんだ?」
「同盟のことをもっとよく知りたいのです。貴女はポルトワールのことをよくご存じだと聞きました」
「へえ……?」
ヴァネッサが意味ありげにアスタリスクの、そしてメリンダの顔を眺める。
「でも私の案内だと、あんたには面白くない話ばかりになるだろうけどね。そうだ、ここの連中にそれぞれ聞いて見たらどうだい?」
ヴァネッサは笑いながら軽く手を振り、店にいる人々を促したのだった。
解説
●このシナリオについて
皆様は『金色のカモメ亭』に居合わせたお客になります。
あるいは他の場所で、メリンダかアスタリスクと会っていて呼ばれたとしてもOK。
主目的は「短い休暇でざっくり同盟を知りたいんだが、どこで何を見ればいいか知りたい」というアスタリスクの希望を叶えることです。
皆様のおすすめスポットを紹介していただけば喜ばれるでしょう。
また特におすすめがなくとも、酒場で一緒に飲み食いするだけでもOK。
皆様から「同盟でこんなことがあった」というお話を聞かせていただければ、アスタリスクにとっては「同盟を知る」ことになると思います。
関連NPCは本来ならアスタリスクなのですが、最近あんまり出せていなかった2名になっております。
もしこの2名に何かお話がありましたら、本シナリオが関連の最後になると思いますのでよろしくお願いいたします。
●アスタリスクについて
休暇はあまり長くなく、ポルトワールのほかには1都市を見るぐらいがせいぜいになるでしょう。
皆さんの意見が一致すれば、一緒に見物するところまで描写できる可能性もあります。
●NPC
メリンダ:同盟報道官という肩書の事実上偉い人の使いっ走り。以前、『金色のカモメ亭』でアスタリスクの今の部下に無礼を働かれたことがある(『【港騒】無法者相手のトッカータ』)。ジェオルジの田舎町出身。
ヴァネッサ:ポルトワールのダウンタウンを仕切る裏の顔役。軍人は好きではなく、ポルトワールの海軍をきりきり舞いさせるのが常だが、メリンダとはそれなりに仲良くやっているらしい。
万が一何か確認事項がありましたら、質問卓を設置してください。
ただしMSの確認期限は出発の24時間前までとなりますので、ご了承ください。
皆様は『金色のカモメ亭』に居合わせたお客になります。
あるいは他の場所で、メリンダかアスタリスクと会っていて呼ばれたとしてもOK。
主目的は「短い休暇でざっくり同盟を知りたいんだが、どこで何を見ればいいか知りたい」というアスタリスクの希望を叶えることです。
皆様のおすすめスポットを紹介していただけば喜ばれるでしょう。
また特におすすめがなくとも、酒場で一緒に飲み食いするだけでもOK。
皆様から「同盟でこんなことがあった」というお話を聞かせていただければ、アスタリスクにとっては「同盟を知る」ことになると思います。
関連NPCは本来ならアスタリスクなのですが、最近あんまり出せていなかった2名になっております。
もしこの2名に何かお話がありましたら、本シナリオが関連の最後になると思いますのでよろしくお願いいたします。
●アスタリスクについて
休暇はあまり長くなく、ポルトワールのほかには1都市を見るぐらいがせいぜいになるでしょう。
皆さんの意見が一致すれば、一緒に見物するところまで描写できる可能性もあります。
●NPC
メリンダ:同盟報道官という肩書の事実上偉い人の使いっ走り。以前、『金色のカモメ亭』でアスタリスクの今の部下に無礼を働かれたことがある(『【港騒】無法者相手のトッカータ』)。ジェオルジの田舎町出身。
ヴァネッサ:ポルトワールのダウンタウンを仕切る裏の顔役。軍人は好きではなく、ポルトワールの海軍をきりきり舞いさせるのが常だが、メリンダとはそれなりに仲良くやっているらしい。
万が一何か確認事項がありましたら、質問卓を設置してください。
ただしMSの確認期限は出発の24時間前までとなりますので、ご了承ください。
マスターより
いつもお世話になっております。樹シロカです。
崑崙基地からクリムゾンウェストを見ているうちに、なんかいいなあと思ったらしきアスタリスクです。
色々思うところはあるのでしょうが、どうせ同盟軍の軍人になるなら、守りたいと思える切欠が欲しいという気持ちもあるのでしょう。
とはいえご参加の皆様は、彼の依頼をダシにして、思い出語りや交流など、お好きに過ごしていただいても構いません。
また大丈夫かとは思いますが、万が一顔出しだけでも参加したいという方が後でいらっしゃいましたら、サポート枠をお使いください。
では、どうぞよろしくお願いいたします。
崑崙基地からクリムゾンウェストを見ているうちに、なんかいいなあと思ったらしきアスタリスクです。
色々思うところはあるのでしょうが、どうせ同盟軍の軍人になるなら、守りたいと思える切欠が欲しいという気持ちもあるのでしょう。
とはいえご参加の皆様は、彼の依頼をダシにして、思い出語りや交流など、お好きに過ごしていただいても構いません。
また大丈夫かとは思いますが、万が一顔出しだけでも参加したいという方が後でいらっしゃいましたら、サポート枠をお使いください。
では、どうぞよろしくお願いいたします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/11/10 02:43
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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雑談卓 ジャック・エルギン(ka1522) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2019/10/29 23:12:05 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/10/28 08:23:23 |