ゲスト
(ka0000)
【未来】繋いだ希望と未来の先で
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在46人 / 1~50人
- ユニット参加人数
- 現在16 / 0~50
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 8日
- プレイング締切
- 2019/11/09 19:00
- リプレイ完成予定
- 2019/11/23 19:00
オープニング
俺達の冒険は、まだ続いている。
これからも、ずっと、未来に至る道が続いている限り――。
●王国歴1025年秋
毎年恒例となった東方大復興祭は今年も大賑わいだった。
天ノ都は憤怒歪虚に破壊された時よりも大きく発展し、復興の象徴といえる龍尾城からはエトファリカ連邦国の首都に相応しい街並みが見えていた。
そんな都に、突如として、港に数隻の中型外洋船が姿を現したものだから、世間は大騒ぎとなる。
和洋折衷式の不可思議な形状をした船は、東方では見る事はない作りだ。
「私達は“龍の背骨”より南東の地から参った」
港に降り立った一人の男性が、様子を見にきた幕府の使いに伝えた。
彼の名は、立花紫之介。かつて、一介の素浪人として天ノ都に滞在していた侍は、開拓団を率い、南に新しく建った共和国の初代首相となっていた。
祭りそのものは中断しなかったものの、急遽の首脳会談が行われた。
そこで、建国を認める事、国境線の確認と共に、未開拓地への調査協力が話し合われ、おおむね、良好な関係で両国はスタートする事となる。
この決定は祭りの間に大きく発表され、人々は新たな旅路を応援するのであった。
そんな盛り上がりでは別に、もう一つ、決して、公にはされない事が、龍尾城の一角、とある私邸で行われた。数年ぶりの……再会だ。
「大きくなられましたね、スメラギ様」
「まぁ、でかくなったのは身長だけじゃねぇけどな」
「態度も大きくなったでしょうが、それに見合うだけの事をやり遂げたのです。何も言いませんよ」
立花はスメラギ(kz0158)の身体を抱きしめると、ポンポンと背中を叩いた。
憎まれ口を叩いてもいいはずなのに、スメラギは立花に文句を言わなかった。
『八代目征夷大将軍』立花院 紫草(kz0126)が行方不明となり、その後、治政は混乱した。多くの人々の協力があったといえ、東方のすべてを押し付けられる形となったスメラギの苦労は、一言では語れないだろう。
「国を治めるってのは、大変だと分かったぜ」
結果的には、幕府の長と公家の長、両方の実力者が居なくなったので、スメラギの統治は上手くいった。
それを考えると、立花が旅立ったのは、東方にとっても、スメラギにとっても、大きい意味があったのだろう。
「分かっていれば、十分です。もはや、私から教える事はなにもないようですね」
「まぁな……それにしても、あれから何年も経ったのに、全く歳を取らないな……化け物かよ」
抱擁から離れて、マジマジと立花をみつめてスメラギは言った。
それなりの年齢に達しているはずなのだが、立花の見た目は、最後に見た時と変わっていない。
「不思議な事に、地下龍脈の件以降、歳をとっている気がしないんですよ」
「あー。なんだ、あんいなんちゃらって奴か」
「アンチエイジングですね。もし、そうなら、幸運かもしれません。私には共に生きたい人がいるので」
その台詞にスメラギが驚く。
「マジかよ! 誰だよ、俺様の知ってる奴か!?」
唾を飛ばしながら言い寄るスメラギに、立花はいつもの微笑を浮かべるのであった。
●王国歴1026年夏
レクエスタにより確保された人類生活圏が各国に割譲された。
グラズヘイム王国も当然、植民地を手にした。植民地といっても単なる更地なので、開発はこれからだ。
それでも、成り上がる為には貴重な機会であるのに違いはない。王国でも多くの人々が、新天地へと向かう。
「孝純様は新天地には行かれないのですか?」
とあるハンターオフィスの一室で、紡伎 希(kz0174)の問いに、星加 孝純(kz0276)は頷く。
「同盟、帝国、そして、辺境……交流歴史学者としては、まだまだ、調べないといけない場所が多いですから」
孝純はハンターとしての活動を続ける傍ら、歴史学者としての道も歩んでいた。
彼は、クリムゾンウェストとリアルブルー、そして、エバーグリーン、それぞれの歴史とその交流が、どのように影響したかを専門に研究していた。
ある意味、歴史学の中では最先端の研究分野である。
「希さんは“アルテミス”の活動ですか?」
「はい。結成から数年。活動も多くの方々に認知され始めてきました。いずれ、ホープやリゼリオなどにも支社を開設する予定です」
誇らしげに応える希。
彼女が所属している“アルテミス”は、絶望からの救済を目指し、様々な活動を行っている。
青の隊隊長のノセヤや、クート家の後援、そして、救国の英雄たるハンター達のおかげで、影響力を強めているのだ。
「そういえば、オキナさんは元気ですか?」
「そろそろ引退したいという事で弟子を探していますね……でも、なかなか見つからないようで……」
「僕も力に成れればいいのですが、世界を巡っているので難しいですね。適任者がいれば、声を掛けておきますよ」
「よろしくお願い致します」
希は丁寧に頭を下げた。
ただ覚醒者としての素質があれば良いという訳ではない。
オキナの後継者になるという事は、つまり――あの老人が背負っている事も受け継ぐという事を意味するのだ。
その中には【魔装】の管理も含まれる。信頼できる人材が必要なのは言うまでもない。
「おとう……いえ、ルスト様も心配していたので……」
途中で台詞を言い直す希。幾年か前から、表向きな意味合いもあり、希はルストの事を父と呼んでいた。
ちなみに、オキナはお爺さんの立場だ。親子三代で屋敷に住んでいる事になっている。
「いっその事、希さんが連れてこればいいんじゃないか? “恋人”を」
「その話は止めて下さい。これでも、一応、気にしているのですから」
凄みを効かせた希の言葉に、孝純は逃げるように扉へと向かう。
「そうだってね。ごめんごめん」
「そういう孝純様こそ、結婚はいつするのですか?」
「あー。えーと……じゃ、そういう事で、もう転移門の時間だから」
カウンターに出た希の台詞に対して、孝純はとぼけると、部屋から出ていくのであった。
これからも、ずっと、未来に至る道が続いている限り――。
●王国歴1025年秋
毎年恒例となった東方大復興祭は今年も大賑わいだった。
天ノ都は憤怒歪虚に破壊された時よりも大きく発展し、復興の象徴といえる龍尾城からはエトファリカ連邦国の首都に相応しい街並みが見えていた。
そんな都に、突如として、港に数隻の中型外洋船が姿を現したものだから、世間は大騒ぎとなる。
和洋折衷式の不可思議な形状をした船は、東方では見る事はない作りだ。
「私達は“龍の背骨”より南東の地から参った」
港に降り立った一人の男性が、様子を見にきた幕府の使いに伝えた。
彼の名は、立花紫之介。かつて、一介の素浪人として天ノ都に滞在していた侍は、開拓団を率い、南に新しく建った共和国の初代首相となっていた。
祭りそのものは中断しなかったものの、急遽の首脳会談が行われた。
そこで、建国を認める事、国境線の確認と共に、未開拓地への調査協力が話し合われ、おおむね、良好な関係で両国はスタートする事となる。
この決定は祭りの間に大きく発表され、人々は新たな旅路を応援するのであった。
そんな盛り上がりでは別に、もう一つ、決して、公にはされない事が、龍尾城の一角、とある私邸で行われた。数年ぶりの……再会だ。
「大きくなられましたね、スメラギ様」
「まぁ、でかくなったのは身長だけじゃねぇけどな」
「態度も大きくなったでしょうが、それに見合うだけの事をやり遂げたのです。何も言いませんよ」
立花はスメラギ(kz0158)の身体を抱きしめると、ポンポンと背中を叩いた。
憎まれ口を叩いてもいいはずなのに、スメラギは立花に文句を言わなかった。
『八代目征夷大将軍』立花院 紫草(kz0126)が行方不明となり、その後、治政は混乱した。多くの人々の協力があったといえ、東方のすべてを押し付けられる形となったスメラギの苦労は、一言では語れないだろう。
「国を治めるってのは、大変だと分かったぜ」
結果的には、幕府の長と公家の長、両方の実力者が居なくなったので、スメラギの統治は上手くいった。
それを考えると、立花が旅立ったのは、東方にとっても、スメラギにとっても、大きい意味があったのだろう。
「分かっていれば、十分です。もはや、私から教える事はなにもないようですね」
「まぁな……それにしても、あれから何年も経ったのに、全く歳を取らないな……化け物かよ」
抱擁から離れて、マジマジと立花をみつめてスメラギは言った。
それなりの年齢に達しているはずなのだが、立花の見た目は、最後に見た時と変わっていない。
「不思議な事に、地下龍脈の件以降、歳をとっている気がしないんですよ」
「あー。なんだ、あんいなんちゃらって奴か」
「アンチエイジングですね。もし、そうなら、幸運かもしれません。私には共に生きたい人がいるので」
その台詞にスメラギが驚く。
「マジかよ! 誰だよ、俺様の知ってる奴か!?」
唾を飛ばしながら言い寄るスメラギに、立花はいつもの微笑を浮かべるのであった。
●王国歴1026年夏
レクエスタにより確保された人類生活圏が各国に割譲された。
グラズヘイム王国も当然、植民地を手にした。植民地といっても単なる更地なので、開発はこれからだ。
それでも、成り上がる為には貴重な機会であるのに違いはない。王国でも多くの人々が、新天地へと向かう。
「孝純様は新天地には行かれないのですか?」
とあるハンターオフィスの一室で、紡伎 希(kz0174)の問いに、星加 孝純(kz0276)は頷く。
「同盟、帝国、そして、辺境……交流歴史学者としては、まだまだ、調べないといけない場所が多いですから」
孝純はハンターとしての活動を続ける傍ら、歴史学者としての道も歩んでいた。
彼は、クリムゾンウェストとリアルブルー、そして、エバーグリーン、それぞれの歴史とその交流が、どのように影響したかを専門に研究していた。
ある意味、歴史学の中では最先端の研究分野である。
「希さんは“アルテミス”の活動ですか?」
「はい。結成から数年。活動も多くの方々に認知され始めてきました。いずれ、ホープやリゼリオなどにも支社を開設する予定です」
誇らしげに応える希。
彼女が所属している“アルテミス”は、絶望からの救済を目指し、様々な活動を行っている。
青の隊隊長のノセヤや、クート家の後援、そして、救国の英雄たるハンター達のおかげで、影響力を強めているのだ。
「そういえば、オキナさんは元気ですか?」
「そろそろ引退したいという事で弟子を探していますね……でも、なかなか見つからないようで……」
「僕も力に成れればいいのですが、世界を巡っているので難しいですね。適任者がいれば、声を掛けておきますよ」
「よろしくお願い致します」
希は丁寧に頭を下げた。
ただ覚醒者としての素質があれば良いという訳ではない。
オキナの後継者になるという事は、つまり――あの老人が背負っている事も受け継ぐという事を意味するのだ。
その中には【魔装】の管理も含まれる。信頼できる人材が必要なのは言うまでもない。
「おとう……いえ、ルスト様も心配していたので……」
途中で台詞を言い直す希。幾年か前から、表向きな意味合いもあり、希はルストの事を父と呼んでいた。
ちなみに、オキナはお爺さんの立場だ。親子三代で屋敷に住んでいる事になっている。
「いっその事、希さんが連れてこればいいんじゃないか? “恋人”を」
「その話は止めて下さい。これでも、一応、気にしているのですから」
凄みを効かせた希の言葉に、孝純は逃げるように扉へと向かう。
「そうだってね。ごめんごめん」
「そういう孝純様こそ、結婚はいつするのですか?」
「あー。えーと……じゃ、そういう事で、もう転移門の時間だから」
カウンターに出た希の台詞に対して、孝純はとぼけると、部屋から出ていくのであった。
解説
●目的
王国歴1025~1030年頃の、とある日を過ごす。
●状況
基本的には【未来】連動ページの通りの未来となります。
それに追加してオープニングの内容となっているとご理解下さい。
また、『【未来】東方大復興』『【未来】輝かしい栄光と闇黒に抗う日々を』からと同じ時間軸として描く事も可能です。
(設定などを改めて再提示しなくても良い為の処置となります。他MSの【未来】リプレイを参照の場合、設定保障は致しません)
●活動場所(目安)
グラズヘイム王国一帯
東方一帯(詩天を除く)
南方大陸東側(新開拓地)
リゼリオ
自らの土地を持っている場合は、自領での活動の様子も描写可能です
●登録NPC
紡伎 希(kz0174):アルテミスを実質的に取り纏めているハンターオフィスの受付嬢。
立花紫之介:かつて、立花院 紫草(kz0126)と呼ばれていた男と噂される、謎の素浪人。
朱夏(kz0116):立花院家の当主として活躍を続けている。
星加 孝純(kz0276):交流歴史学者としての道も歩み始めた青年のハンター。
●非登録NPC
オキナ:そろそろ引退しようかと思っている老人。
ノセヤ:青の隊隊長。
ソルラ:水の精霊。フライングシスティーナ号に滞在。
ルスト:希の父として屋敷に滞在。
●質問卓
疑問などあれば、質問卓での確認をお勧めします。
幾ら【未来】シナリオだからといって突拍子もない事は、描写不能な場合があります。
一応の目安としては、シナリオ出発時点おけるこれまでの活動結果やNPCとの関わりを元に判定します。
不適合な場合はアドリブとして対応させていただきます。
また、参加者同士で内容が被ってしまった場合があったとしても、未来軸が別と認識いただければと思います。
担当していないNPCについては都度相談が必要となるため描写はお約束できません。
特に何していいのか思い浮かばない場合は「お任せ!」とプレイングを提出していただければ、頑張ります!
王国歴1025~1030年頃の、とある日を過ごす。
●状況
基本的には【未来】連動ページの通りの未来となります。
それに追加してオープニングの内容となっているとご理解下さい。
また、『【未来】東方大復興』『【未来】輝かしい栄光と闇黒に抗う日々を』からと同じ時間軸として描く事も可能です。
(設定などを改めて再提示しなくても良い為の処置となります。他MSの【未来】リプレイを参照の場合、設定保障は致しません)
●活動場所(目安)
グラズヘイム王国一帯
東方一帯(詩天を除く)
南方大陸東側(新開拓地)
リゼリオ
自らの土地を持っている場合は、自領での活動の様子も描写可能です
●登録NPC
紡伎 希(kz0174):アルテミスを実質的に取り纏めているハンターオフィスの受付嬢。
立花紫之介:かつて、立花院 紫草(kz0126)と呼ばれていた男と噂される、謎の素浪人。
朱夏(kz0116):立花院家の当主として活躍を続けている。
星加 孝純(kz0276):交流歴史学者としての道も歩み始めた青年のハンター。
●非登録NPC
オキナ:そろそろ引退しようかと思っている老人。
ノセヤ:青の隊隊長。
ソルラ:水の精霊。フライングシスティーナ号に滞在。
ルスト:希の父として屋敷に滞在。
●質問卓
疑問などあれば、質問卓での確認をお勧めします。
幾ら【未来】シナリオだからといって突拍子もない事は、描写不能な場合があります。
一応の目安としては、シナリオ出発時点おけるこれまでの活動結果やNPCとの関わりを元に判定します。
不適合な場合はアドリブとして対応させていただきます。
また、参加者同士で内容が被ってしまった場合があったとしても、未来軸が別と認識いただければと思います。
担当していないNPCについては都度相談が必要となるため描写はお約束できません。
特に何していいのか思い浮かばない場合は「お任せ!」とプレイングを提出していただければ、頑張ります!
マスターより
●挨拶
皆様、こんばんは。AdivMSの赤山優牙です。
『【未来】東方大復興』や『【未来】輝かしい栄光と闇黒に抗う日々を』からの繋がりで、思い出を作りたいという方々の参加をお待ちしております。
勿論、上記のリプレイとは時間軸が違ってもいいですし、飛び入りでも大丈夫です!
迷子にならないように、注意いただければと思います。
基本的に、描写はシーンか、人物毎に行う予定ですので、行動は絞った方が良いでしょう!
赤山にとってFNB最後のシナリオとなります。
皆様、そして、個性豊かなハンターの方々と過ごした時間は、私の人生において、最高の時間でもありました。応援くださった皆様に感謝申し上げます!
皆様、こんばんは。AdivMSの赤山優牙です。
『【未来】東方大復興』や『【未来】輝かしい栄光と闇黒に抗う日々を』からの繋がりで、思い出を作りたいという方々の参加をお待ちしております。
勿論、上記のリプレイとは時間軸が違ってもいいですし、飛び入りでも大丈夫です!
迷子にならないように、注意いただければと思います。
基本的に、描写はシーンか、人物毎に行う予定ですので、行動は絞った方が良いでしょう!
赤山にとってFNB最後のシナリオとなります。
皆様、そして、個性豊かなハンターの方々と過ごした時間は、私の人生において、最高の時間でもありました。応援くださった皆様に感謝申し上げます!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/11/23 04:34
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 紡伎 希(kz0174) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2019/11/06 07:00:52 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2019/11/09 17:09:04 |
|
![]() |
質問卓だよ 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2019/11/04 19:38:34 |