ゲスト
(ka0000)
【未来】戻れない日常
マスター:鷹羽柊架

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 3~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/11/01 15:00
- リプレイ完成予定
- 2019/11/10 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
邪神討伐後、辺境は復興の道へと動き出している。
討伐の暫し後、探索隊が辺境ドワーフを取りまとめるヨアキムの遺体が発見された。
簡単に死ぬような漢ではないと言われていたヨアキムの死は辺境ドワーフ、本来彼が管理するドワーフ工房にも衝撃が走る。
ヨアキムの娘であるカペラ、妻のリナンは暫くそれぞれの業務を休んでいた。
カペラはヨアキムの娘として、彼の業務を受け継がねばならない。
ドワーフ工房管理官の業務。
代理でアルフェッカがやっていたのは、ヨアキムが好き勝手やっていて、事務仕事をしてなかったからだ。
アルフェッカの本来の仕事は要塞都市の管理官の補佐役。
とはいえ、数年はアルフェッカが工房管理官をやるが、最終的にはカペラがやることになる。
そして、カペラは工房に復帰する為、久しぶりに要塞都市へ足を踏み入れた。
市街地を歩いていると、治安部隊の見回りと遭遇する。
「あ、カペラさん」
今日の班の中にクヤムという青年がいた。
以前、フォニケに助けられて恋心に近い憧れを持っていたが、酔漢も黙らせるドワーフ工房のメンバーであったことを知るなり、ドン引き、仲の良い知人どまりで終わっているとか。
「お父様の件、ご冥福を申し上げます」
「ありがとう」
律儀に告げるクヤムにカペラは微笑む。
「要塞都市に変わりはない? 工房の皆とも近況を聞いてないのよ」
「え、聞いてないっても、アルフェッカ様がフォニケさんに告白をしたって話くらいは……」
他の兵士が呟くと、クヤムは妙に凹んだ顔をする。
「なにそれ! 聞いてない!!」
急いでアルフェッカに事情を聞きださねばとカペラは別れの挨拶もそこそこに工房へと駆け出した。
カペラの後姿を見送ったクヤムは先輩兵士へと少し恨みがましい視線を送る。
「僕がアルフェッカ様にフォニケさんの事、尋ねさせたのって、僕とアルフェッカ様をからかってたんですよね」
「さぁ、なんのことか。そら、行くぞ」
何も知らない憧れを抱く新米兵士と、知っている者ならバレバレなまでにフォニケへ想いを寄せる要塞管理官補佐役の様子は悪趣味なまでに面白かったのだろう。
バタバタと駆け出したカペラが向かうのは工房管理官の執務室。
ノックもそこそこにカペラがドアを開けると、そこにはアルフェッカとフォニケが至近距離で顔を近づけていた。
「こんなに高い仕入れなんか承諾できるかぁ!」
「はぁ!? このスケジュールであの材料でやれってんの!? もっとむしり取ってきなさいよ!」
ぎゃぁぎゃぁとスケジュールと金の事で騒ぐ二人。
ドワーフ工房ではカペラもシェダルもやってきたことだ。
「恋人同士になったってのに変わらないわねー」
ため息混じりのカペラの言葉に二人はぴたりと止まる。
「違うわよ!」
「これからだ!」
フォニケとアルフェッカの威勢のいい声が第三者……カペラへ向けられるが、二人の動きは止まっていた。
声に気づいた二人は入口の方を向く。
「カペラちゃん!」
驚きと喜びが入り混じったフォニケとアルフェッカの声が重なる。
「ただーいま!」
にっこりと笑うカペラは日常へと戻ってきた。
辺境のトップの一角を担う事になったファリフは一つどころに留まらずに飛び回っていた。
五日に一度は要塞都市郊外の町にいるので、用がある時はそこに持って行くのがいいと言われつつある。
以前はならず者の集まりであった者達が整備した町は綺麗であり、要塞都市に近い暮らしをしていた。
その技術は部族なき部族のリーダーであるテトが仕切っており、話を通せば金銭や食料等で取引をし、人員を派遣していた。
現在は物分かりのいいものだけが行っているが、少しずつ彼らは変わってきている。
機転が利き、気さくな態度で悪さもしない。
まだ部族なき部族のメンバーの管理は必要なため、何かあれば彼らが応対する。
少しずつ評判を呼び、日の当たらぬ生活をしていた彼等は少しずつ辺境の生活へと馴染んでいった。
それは表向きな話であり、裏では歪虚の調査も行っている。
町の一角では部族なき部族のメンバーが住まう集合住宅が出来上がりつつあった。
部族なき部族は要塞都市にも住居があるので、先に整備するのは住民という方針をしている。
住民は家を完成しており、最後に部族なき部族の家が建てられる。
女性メンバーは集合住宅……シェアハウスに近い形式のものとなり、宿屋をリフォームしていた。
三階建てで、風呂は一階と二階にあり、洗面所、トイレは各部屋にある。
調理場は一つだが、とても広い。魔導冷蔵庫もある。
個人の部屋も簡易調理場付き居間と寝室が隔てられている。
ファリフの部屋もここにあるので、町に逗留中はそこにいるようだ。
現在、ファリフは町におり、テトに近況を聞いていた。
「仕事は軌道に乗れそうだね」
「はいですにゃ。連中も大人しくなりましたにゃ」
一時期はテトを認めない連中から喧嘩をふっかけられることもあったが、町の皆を呼び、我こそは強者であると思うもの全員と広場で喧嘩をしたらしい。
彼等にとって、喧嘩は娯楽の一部でもある為、大いに盛り上がったという。
テトは自身も大怪我を負いながらも喧嘩に勝ったのは言うまでもない。
それからというもの町の者達も大人しくなり、テトの愛嬌の良さもあって、リーダーとして認めつつあるとか。
「そういや、カペラがドワーフ工房に復帰すると聞きましたにゃ」
「うん、そろそろ戻っているんじゃないかな」
町を歩きつつ、二人は世間話をしていた。
「あ、そいや」
ふと思い出すファリフにテトは首を傾げる。
「この町の名前ってあったっけ??」
「あー、それはですね……」
二人の話し声は賑やかな町の音に紛れていった。
一年後のあなたはどこで何をしてますか?
邪神討伐後、辺境は復興の道へと動き出している。
討伐の暫し後、探索隊が辺境ドワーフを取りまとめるヨアキムの遺体が発見された。
簡単に死ぬような漢ではないと言われていたヨアキムの死は辺境ドワーフ、本来彼が管理するドワーフ工房にも衝撃が走る。
ヨアキムの娘であるカペラ、妻のリナンは暫くそれぞれの業務を休んでいた。
カペラはヨアキムの娘として、彼の業務を受け継がねばならない。
ドワーフ工房管理官の業務。
代理でアルフェッカがやっていたのは、ヨアキムが好き勝手やっていて、事務仕事をしてなかったからだ。
アルフェッカの本来の仕事は要塞都市の管理官の補佐役。
とはいえ、数年はアルフェッカが工房管理官をやるが、最終的にはカペラがやることになる。
そして、カペラは工房に復帰する為、久しぶりに要塞都市へ足を踏み入れた。
市街地を歩いていると、治安部隊の見回りと遭遇する。
「あ、カペラさん」
今日の班の中にクヤムという青年がいた。
以前、フォニケに助けられて恋心に近い憧れを持っていたが、酔漢も黙らせるドワーフ工房のメンバーであったことを知るなり、ドン引き、仲の良い知人どまりで終わっているとか。
「お父様の件、ご冥福を申し上げます」
「ありがとう」
律儀に告げるクヤムにカペラは微笑む。
「要塞都市に変わりはない? 工房の皆とも近況を聞いてないのよ」
「え、聞いてないっても、アルフェッカ様がフォニケさんに告白をしたって話くらいは……」
他の兵士が呟くと、クヤムは妙に凹んだ顔をする。
「なにそれ! 聞いてない!!」
急いでアルフェッカに事情を聞きださねばとカペラは別れの挨拶もそこそこに工房へと駆け出した。
カペラの後姿を見送ったクヤムは先輩兵士へと少し恨みがましい視線を送る。
「僕がアルフェッカ様にフォニケさんの事、尋ねさせたのって、僕とアルフェッカ様をからかってたんですよね」
「さぁ、なんのことか。そら、行くぞ」
何も知らない憧れを抱く新米兵士と、知っている者ならバレバレなまでにフォニケへ想いを寄せる要塞管理官補佐役の様子は悪趣味なまでに面白かったのだろう。
バタバタと駆け出したカペラが向かうのは工房管理官の執務室。
ノックもそこそこにカペラがドアを開けると、そこにはアルフェッカとフォニケが至近距離で顔を近づけていた。
「こんなに高い仕入れなんか承諾できるかぁ!」
「はぁ!? このスケジュールであの材料でやれってんの!? もっとむしり取ってきなさいよ!」
ぎゃぁぎゃぁとスケジュールと金の事で騒ぐ二人。
ドワーフ工房ではカペラもシェダルもやってきたことだ。
「恋人同士になったってのに変わらないわねー」
ため息混じりのカペラの言葉に二人はぴたりと止まる。
「違うわよ!」
「これからだ!」
フォニケとアルフェッカの威勢のいい声が第三者……カペラへ向けられるが、二人の動きは止まっていた。
声に気づいた二人は入口の方を向く。
「カペラちゃん!」
驚きと喜びが入り混じったフォニケとアルフェッカの声が重なる。
「ただーいま!」
にっこりと笑うカペラは日常へと戻ってきた。
辺境のトップの一角を担う事になったファリフは一つどころに留まらずに飛び回っていた。
五日に一度は要塞都市郊外の町にいるので、用がある時はそこに持って行くのがいいと言われつつある。
以前はならず者の集まりであった者達が整備した町は綺麗であり、要塞都市に近い暮らしをしていた。
その技術は部族なき部族のリーダーであるテトが仕切っており、話を通せば金銭や食料等で取引をし、人員を派遣していた。
現在は物分かりのいいものだけが行っているが、少しずつ彼らは変わってきている。
機転が利き、気さくな態度で悪さもしない。
まだ部族なき部族のメンバーの管理は必要なため、何かあれば彼らが応対する。
少しずつ評判を呼び、日の当たらぬ生活をしていた彼等は少しずつ辺境の生活へと馴染んでいった。
それは表向きな話であり、裏では歪虚の調査も行っている。
町の一角では部族なき部族のメンバーが住まう集合住宅が出来上がりつつあった。
部族なき部族は要塞都市にも住居があるので、先に整備するのは住民という方針をしている。
住民は家を完成しており、最後に部族なき部族の家が建てられる。
女性メンバーは集合住宅……シェアハウスに近い形式のものとなり、宿屋をリフォームしていた。
三階建てで、風呂は一階と二階にあり、洗面所、トイレは各部屋にある。
調理場は一つだが、とても広い。魔導冷蔵庫もある。
個人の部屋も簡易調理場付き居間と寝室が隔てられている。
ファリフの部屋もここにあるので、町に逗留中はそこにいるようだ。
現在、ファリフは町におり、テトに近況を聞いていた。
「仕事は軌道に乗れそうだね」
「はいですにゃ。連中も大人しくなりましたにゃ」
一時期はテトを認めない連中から喧嘩をふっかけられることもあったが、町の皆を呼び、我こそは強者であると思うもの全員と広場で喧嘩をしたらしい。
彼等にとって、喧嘩は娯楽の一部でもある為、大いに盛り上がったという。
テトは自身も大怪我を負いながらも喧嘩に勝ったのは言うまでもない。
それからというもの町の者達も大人しくなり、テトの愛嬌の良さもあって、リーダーとして認めつつあるとか。
「そういや、カペラがドワーフ工房に復帰すると聞きましたにゃ」
「うん、そろそろ戻っているんじゃないかな」
町を歩きつつ、二人は世間話をしていた。
「あ、そいや」
ふと思い出すファリフにテトは首を傾げる。
「この町の名前ってあったっけ??」
「あー、それはですね……」
二人の話し声は賑やかな町の音に紛れていった。
一年後のあなたはどこで何をしてますか?
解説
※このシナリオはフリーアタックシナリオとなります。
プレイングに一年後、何をしているかを明記して下されば嬉しいです。
NPCに会いに行ってよし。
要塞都市に遊びに行ってもよし。
要塞都市郊外の町に飲みに行ってもよし。
ドワーフ工房のメンバーを町に呼んでよしです。
一年後のNPC
現在、要塞都市郊外の町にいるNPC
ファリフ:ヴェルナー、イェルズと共に政務に当たっている。
テト:要塞都市郊外の町、ティアラン、部族なき部族を纏めているリーダー。建築土木業の人材派遣を行っている。
部族なき部族のメンバーもこちらにいます。
シスや元締めは引退し、テトや若い者達に任せてのんびり隠居暮らし。
ドワーフ工房のメンバーは工房にいます。
カペラ:ヨアキムの死後、引きこもっていたが、ドワーフ工房に復帰。
フォニケ:フェルツの技師。アルフェッカに告白されて戸惑い中。
シェダル:クレムトの技師。相変わらずです。
アルフェッカ:要塞都市管理官補佐役、ドワーフ工房の管理官。一か月前にフォニケに告白して現在結婚を前提にアタック中。
他、気になるNPCはプレイングでどうぞ。
部族なき部族への志願希望の方(保留含め)へ
鷹羽柊架のシナリオ参加状況を踏まえ、部族なき部族のメンバーとして加入済みというプレイングも可能といたします。
プレイングに一年後、何をしているかを明記して下されば嬉しいです。
NPCに会いに行ってよし。
要塞都市に遊びに行ってもよし。
要塞都市郊外の町に飲みに行ってもよし。
ドワーフ工房のメンバーを町に呼んでよしです。
一年後のNPC
現在、要塞都市郊外の町にいるNPC
ファリフ:ヴェルナー、イェルズと共に政務に当たっている。
テト:要塞都市郊外の町、ティアラン、部族なき部族を纏めているリーダー。建築土木業の人材派遣を行っている。
部族なき部族のメンバーもこちらにいます。
シスや元締めは引退し、テトや若い者達に任せてのんびり隠居暮らし。
ドワーフ工房のメンバーは工房にいます。
カペラ:ヨアキムの死後、引きこもっていたが、ドワーフ工房に復帰。
フォニケ:フェルツの技師。アルフェッカに告白されて戸惑い中。
シェダル:クレムトの技師。相変わらずです。
アルフェッカ:要塞都市管理官補佐役、ドワーフ工房の管理官。一か月前にフォニケに告白して現在結婚を前提にアタック中。
他、気になるNPCはプレイングでどうぞ。
部族なき部族への志願希望の方(保留含め)へ
鷹羽柊架のシナリオ参加状況を踏まえ、部族なき部族のメンバーとして加入済みというプレイングも可能といたします。
マスターより
お世話になっております。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
最後のシナリオとなりました。
正直、風呂敷が畳めると思ってませんでした。
大団円で終れるのは皆様の参加あってのことです。
心より御礼申し上げます。
一年後の皆様とお会いできる事をNPC一同、楽しみにお待ちしております。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
最後のシナリオとなりました。
正直、風呂敷が畳めると思ってませんでした。
大団円で終れるのは皆様の参加あってのことです。
心より御礼申し上げます。
一年後の皆様とお会いできる事をNPC一同、楽しみにお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/11/06 21:17