ゲスト
(ka0000)
【郷祭】緑の光に想いを寄せて
マスター:樹シロカ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在12人 / 3~15人
- サポート
- 現在0人 / 0~5人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2019/11/07 22:00
- リプレイ完成予定
- 2019/11/21 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
邪神の脅威は去り、日常が戻る。
同盟の農業推進地域ジェオルジでは、今年も秋の収穫を祝う郷祭が開かれていた。
ジェオルジだけではなく、今年は同盟の各都市からもこの祭に何らかの形で関わりたいと望む声が届いていた。
心身ともに傷を負い、せめて何か明るい催しに参加したいという気持ちを持つ人もいたのかもしれない。
更には戦いで人が動き、食糧も多く求められている。
領主のセスト・ジェオルジ(kz0034)は評議会との相談や、商人たちの面会希望で忙殺されつつ、表情だけは相変わらず淡々と仕事をこなしていた。
そんなある日、セストをある女が尋ねてきた。
「アニタさんが? 入っていただいてください」
セストはいそいそと書類を片付け、女を出迎えた。
「お待ちしておりました」
「お久しぶり、領主サマ。あ、こっちは旦那のニーノね」
30がらみの色っぽい美女の隣で、実直そうな大男が、大きな荷物を背負って笑顔を見せる。
「これが頼まれていたものになります。如何ですか?」
ニーノが広げたのは、淡い緑色をした、薄い紙の束だった。
「綺麗ですね」
セストは満足そうにうなずく。
「なんでだろうね? 紙にしてもやっぱり緑色なんだよね、あのトウモロコシ……」
アニタが苦笑いを浮かべる。
セストが発見した「ヒスイトウモロコシ」はその名の通り、美しい緑色のトウモロコシだった。
味も良く、病気にも強いという理想的な作物なのだが、どういうわけか粉に挽いても蒸留酒にしても、鮮やかな緑色が抜けない。
というわけで作物としてはあまり売れず、アニタはバチャーレ村でこのトウモロコシを栽培し、利用法を考えるよう依頼されていた。
今回、セストから余った皮で紙を作ってみてほしいと頼まれて、完成品を持参したのである。
「それで、この紙をどうするの?」
「少々お待ちください」
セストは蝋燭に火をつけると、紙を一枚取り上げ、燭台を覆うように立てかける。
それから分厚いカーテンを閉めた。
「綺麗!」
アニタが歓声を上げた。
蝋燭の明かりが緑の薄紙を通して柔らかく揺れる。幻想的な灯火だった。
「郷祭のフィナーレに、皆でこの紙のランタンを灯すことにしようかと思いついたのです。各都市でも希望があれば、一緒に灯してもらいましょう」
「いいわね。あたしも参加したいわ」
セストが嬉しそうに微笑む。
「紙に何か書いてもいいかもしれませんね。ではお手数ですが、紙の作り方を皆に教えてください。急いで配らなければ」
「任せて。皮はたっぷりあるからね」
アニタは張り切って立ち上がった。
●
邪神の脅威は去り、日常が戻る。
同盟の農業推進地域ジェオルジでは、今年も秋の収穫を祝う郷祭が開かれていた。
ジェオルジだけではなく、今年は同盟の各都市からもこの祭に何らかの形で関わりたいと望む声が届いていた。
心身ともに傷を負い、せめて何か明るい催しに参加したいという気持ちを持つ人もいたのかもしれない。
更には戦いで人が動き、食糧も多く求められている。
領主のセスト・ジェオルジ(kz0034)は評議会との相談や、商人たちの面会希望で忙殺されつつ、表情だけは相変わらず淡々と仕事をこなしていた。
そんなある日、セストをある女が尋ねてきた。
「アニタさんが? 入っていただいてください」
セストはいそいそと書類を片付け、女を出迎えた。
「お待ちしておりました」
「お久しぶり、領主サマ。あ、こっちは旦那のニーノね」
30がらみの色っぽい美女の隣で、実直そうな大男が、大きな荷物を背負って笑顔を見せる。
「これが頼まれていたものになります。如何ですか?」
ニーノが広げたのは、淡い緑色をした、薄い紙の束だった。
「綺麗ですね」
セストは満足そうにうなずく。
「なんでだろうね? 紙にしてもやっぱり緑色なんだよね、あのトウモロコシ……」
アニタが苦笑いを浮かべる。
セストが発見した「ヒスイトウモロコシ」はその名の通り、美しい緑色のトウモロコシだった。
味も良く、病気にも強いという理想的な作物なのだが、どういうわけか粉に挽いても蒸留酒にしても、鮮やかな緑色が抜けない。
というわけで作物としてはあまり売れず、アニタはバチャーレ村でこのトウモロコシを栽培し、利用法を考えるよう依頼されていた。
今回、セストから余った皮で紙を作ってみてほしいと頼まれて、完成品を持参したのである。
「それで、この紙をどうするの?」
「少々お待ちください」
セストは蝋燭に火をつけると、紙を一枚取り上げ、燭台を覆うように立てかける。
それから分厚いカーテンを閉めた。
「綺麗!」
アニタが歓声を上げた。
蝋燭の明かりが緑の薄紙を通して柔らかく揺れる。幻想的な灯火だった。
「郷祭のフィナーレに、皆でこの紙のランタンを灯すことにしようかと思いついたのです。各都市でも希望があれば、一緒に灯してもらいましょう」
「いいわね。あたしも参加したいわ」
セストが嬉しそうに微笑む。
「紙に何か書いてもいいかもしれませんね。ではお手数ですが、紙の作り方を皆に教えてください。急いで配らなければ」
「任せて。皮はたっぷりあるからね」
アニタは張り切って立ち上がった。
解説
●何をするの?
おひとりで、あるいは大事な人と、過去や未来に思いを馳せる内容です。
同盟のお好きな場所で、緑色のランタンを灯してください。
ジェオルジの祭の会場でも、各都市でも、お部屋でも、OKです。
もしご希望があれば、紙を作ったり、蝋燭やグラスの用意などから参加していただけます。
紙すきはジェオルジにあるバチャーレ村に行って、アニタとニーノとその子供達と一緒に作業していただきます。
その他、活動内容には特に縛りはありません。祭で普通にあり得そうな行動で、公序良俗に反しない内容ならなんでもOKです。
なお、念のために5名様分だけサポートをつけております。必要があればご相談の上、お友達をお招きください。
●ランタンについて
基本はガラスのコップに蝋燭を入れて、緑色の紙を周囲に巻き付けます。
紙には願い事を書いたり、誰かに伝えたい思いを書くのもいいかもしれません。
●NPCについて
当方の担当NPCは声をかけていただければ参加します。
もしご希望でしたら、念のために相談卓にひとこと宣言をお願いします。(同じ時間に別の場所には行けないため)
●他MSの独占地域・シナリオ内容を前提にしたプレイングについて
こちらは申し訳ありませんが、一切描写できません。
確認が難しいという事情もありますので、この点は何卒ご了承ください。
ほか、何か確認事項がありましたら、質問卓を設置してください。
ただしMS確認期限は出発の24時間前までとなります。
おひとりで、あるいは大事な人と、過去や未来に思いを馳せる内容です。
同盟のお好きな場所で、緑色のランタンを灯してください。
ジェオルジの祭の会場でも、各都市でも、お部屋でも、OKです。
もしご希望があれば、紙を作ったり、蝋燭やグラスの用意などから参加していただけます。
紙すきはジェオルジにあるバチャーレ村に行って、アニタとニーノとその子供達と一緒に作業していただきます。
その他、活動内容には特に縛りはありません。祭で普通にあり得そうな行動で、公序良俗に反しない内容ならなんでもOKです。
なお、念のために5名様分だけサポートをつけております。必要があればご相談の上、お友達をお招きください。
●ランタンについて
基本はガラスのコップに蝋燭を入れて、緑色の紙を周囲に巻き付けます。
紙には願い事を書いたり、誰かに伝えたい思いを書くのもいいかもしれません。
●NPCについて
当方の担当NPCは声をかけていただければ参加します。
もしご希望でしたら、念のために相談卓にひとこと宣言をお願いします。(同じ時間に別の場所には行けないため)
●他MSの独占地域・シナリオ内容を前提にしたプレイングについて
こちらは申し訳ありませんが、一切描写できません。
確認が難しいという事情もありますので、この点は何卒ご了承ください。
ほか、何か確認事項がありましたら、質問卓を設置してください。
ただしMS確認期限は出発の24時間前までとなります。
マスターより
いつもお世話になっております、樹シロカです。
いよいよFNB最後のシナリオとなりました。
プレイングの内容をしっかり拝読したく、イベシナではなくショートとさせていただきました。
まさか自分でもヒスイトウモロコシがここまで出張ってくるとは、予想外でしたが。
最後のシナリオ、お楽しみいただけましたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
いよいよFNB最後のシナリオとなりました。
プレイングの内容をしっかり拝読したく、イベシナではなくショートとさせていただきました。
まさか自分でもヒスイトウモロコシがここまで出張ってくるとは、予想外でしたが。
最後のシナリオ、お楽しみいただけましたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2019/11/30 02:53