ゲスト
(ka0000)
一流ハンターを目指して
マスター:神宮寺飛鳥

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/02/11 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/02/20 12:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
「遠藤のおっさんってヒマなの?」
冒険都市リゼリオでは今日も穏やかで賑やかな時が流れていた。
大通りに面したカフェでは今日も住民やハンター達が気ままに時を過ごしている。そのテーブルの一つで相向かいに一人の少年と男が座っていた。
「ヒマって……ひどいなあ陽介君。僕だって色々ハンターとして忙しい中君に会いに来ているんじゃあないか」
「でもおっさん全然仕事してる感じしないんだよなあ。戦闘とかに行ってもなんか後ろのほうで仲間が戦ってるの見てるだけってかんじ」
「あまりにも悲しい想像に涙を禁じ得ないけれど、まあ僕は後衛なのである意味間違ってはいないね」
猟撃士というのは後ろの方から銃とか弓とか撃つのが仕事なのだ。だからってボケーっとしてるわけではないのだが。
二人の縁はもう半年程続いている。ハンターにして元軍人の遠藤と、LH044の悲劇を生き延びた一般人である陽介。
この異世界クリムゾンウェストに転移してから、二人の生活はがらりと変わった。
元々軍人だった遠藤は覚醒者になってもハンターとしてそこそこうまく馴染んでいるが、陽介はまだサルヴァトーレ・ロッソから出歩く機会は限られている。
彼は先の撤退戦での孤児であり、このクリムゾンウェストの世界を気ままに歩けるような年齢ではなかった。金も力もない彼は遠藤の保護下でのみ外出を許可されているのだ。
「なんかさ、あれから色々あったじゃん? だけどおれ達の状況って全然よくならないよな」
孤児院では外の世界を恐れている子供も沢山いる。子供だけではない、大人達もそうだ。
柔軟に異世界に適応している者がいる一方で、この異世界の現実を受け入れられずサルヴァトーレ・ロッソに閉じこもったり、この世界を否定する者も少なくはないのだ。
「いつになったら元の世界に帰れるのかな」
「君は元の世界に帰りたいのかい?」
「……いや、そういうわけじゃないけどさ。みんな不安がってるし。元の世界に戻っても、家族もコロニーもないのはわかってるんだ。だけど、皆の帰りたいって気持ちは消せないんじゃないかな」
マグカップを傾けながら少年の話に耳を傾ける遠藤。読みかけの文庫本を閉じ、遠くに見えるサルヴァトーレ・ロッソに目を向ける。
「この世界はどうあがいてもおれたちの故郷じゃないんだ。だからさ、皆を元の世界に戻す方法を探すためにも、やっぱりおれ、ハンターになりたいんだよ!」
「またその話かい? 君は覚醒者じゃないのだから、無理をしてもしかたないよ」
「そっちこそなんで毎回否定するんだよ! ハンターと一口に言っても、その後方支援をするとか、色々手段はあるだろ!? 実際に戦うだけじゃないんだよハンターは!」
「君、さっき後方支援の僕を容赦なくこき下ろしていたような……」
「だからおれにちゃんと稽古つけてくれよ! おれ、そのうち覚醒する予定あるから!」
「君、もう言ってることしっちゃかめっちゃかだよね……」
まあ、相手は十歳そこそこの少年なので仕方ないといえばそれまでだが。
「銃を使えばヴォイド相手でも戦えるのはわかってるんだ。それにさ、覚醒者じゃなくてもこの世界の軍人は剣とかで戦ってるじゃないか」
「あれは凄く訓練した兵士が、フォーメーションを組んだりしてだね」
「ならおれが五人くらい居ればヴォイドも倒せるってことだろ?」
「まず君は一人しか居ないけど、まあその前提条件をひっくり返した上で君が腕っ節の強いムキムキマッチョマンになれば可能性はあるね」
「おれ、マッチョになるよ! 筋トレもしてるし、飯もスゴイ食ってるもん!」
半年前、狂気の歪虚との戦いに飛び込んでからというもの、陽介は無茶をしなくなった。
実際に戦うハンターを見て思うこともあったのだろう。だが戦いを諦めたわけではないのだ。
その衝動を和らげようとこうしてたまに連れ出してやっているのだが、このままではまた歪虚との戦いに飛び出して行きかねない。
「やれやれ……。それなら、ちゃんと君を訓練してくれる、僕みたいに後ろのほうで見てるだけじゃないハンターを探してみるかい?」
「ホントか!? それって師匠だよな、師匠!」
「君そういうノリ好きだよね……。リゼリオにはヒマしてるハンターもいっぱいいるからね。気まぐれで相手をしてくれるかもしれないし」
「気まぐれじゃなくて、ちゃんとした一流のハンターを師匠にしてくれよー。おれ、一流ハンターになりたいんだから」
「まず君は覚醒してないという話をだね……」
そんな話をぶつくさしながら二人は会計を済ませリゼリオの街を歩き出した。
ヒマそうにしている、しかしちゃんとした一流のハンターを探して……。
「遠藤のおっさんってヒマなの?」
冒険都市リゼリオでは今日も穏やかで賑やかな時が流れていた。
大通りに面したカフェでは今日も住民やハンター達が気ままに時を過ごしている。そのテーブルの一つで相向かいに一人の少年と男が座っていた。
「ヒマって……ひどいなあ陽介君。僕だって色々ハンターとして忙しい中君に会いに来ているんじゃあないか」
「でもおっさん全然仕事してる感じしないんだよなあ。戦闘とかに行ってもなんか後ろのほうで仲間が戦ってるの見てるだけってかんじ」
「あまりにも悲しい想像に涙を禁じ得ないけれど、まあ僕は後衛なのである意味間違ってはいないね」
猟撃士というのは後ろの方から銃とか弓とか撃つのが仕事なのだ。だからってボケーっとしてるわけではないのだが。
二人の縁はもう半年程続いている。ハンターにして元軍人の遠藤と、LH044の悲劇を生き延びた一般人である陽介。
この異世界クリムゾンウェストに転移してから、二人の生活はがらりと変わった。
元々軍人だった遠藤は覚醒者になってもハンターとしてそこそこうまく馴染んでいるが、陽介はまだサルヴァトーレ・ロッソから出歩く機会は限られている。
彼は先の撤退戦での孤児であり、このクリムゾンウェストの世界を気ままに歩けるような年齢ではなかった。金も力もない彼は遠藤の保護下でのみ外出を許可されているのだ。
「なんかさ、あれから色々あったじゃん? だけどおれ達の状況って全然よくならないよな」
孤児院では外の世界を恐れている子供も沢山いる。子供だけではない、大人達もそうだ。
柔軟に異世界に適応している者がいる一方で、この異世界の現実を受け入れられずサルヴァトーレ・ロッソに閉じこもったり、この世界を否定する者も少なくはないのだ。
「いつになったら元の世界に帰れるのかな」
「君は元の世界に帰りたいのかい?」
「……いや、そういうわけじゃないけどさ。みんな不安がってるし。元の世界に戻っても、家族もコロニーもないのはわかってるんだ。だけど、皆の帰りたいって気持ちは消せないんじゃないかな」
マグカップを傾けながら少年の話に耳を傾ける遠藤。読みかけの文庫本を閉じ、遠くに見えるサルヴァトーレ・ロッソに目を向ける。
「この世界はどうあがいてもおれたちの故郷じゃないんだ。だからさ、皆を元の世界に戻す方法を探すためにも、やっぱりおれ、ハンターになりたいんだよ!」
「またその話かい? 君は覚醒者じゃないのだから、無理をしてもしかたないよ」
「そっちこそなんで毎回否定するんだよ! ハンターと一口に言っても、その後方支援をするとか、色々手段はあるだろ!? 実際に戦うだけじゃないんだよハンターは!」
「君、さっき後方支援の僕を容赦なくこき下ろしていたような……」
「だからおれにちゃんと稽古つけてくれよ! おれ、そのうち覚醒する予定あるから!」
「君、もう言ってることしっちゃかめっちゃかだよね……」
まあ、相手は十歳そこそこの少年なので仕方ないといえばそれまでだが。
「銃を使えばヴォイド相手でも戦えるのはわかってるんだ。それにさ、覚醒者じゃなくてもこの世界の軍人は剣とかで戦ってるじゃないか」
「あれは凄く訓練した兵士が、フォーメーションを組んだりしてだね」
「ならおれが五人くらい居ればヴォイドも倒せるってことだろ?」
「まず君は一人しか居ないけど、まあその前提条件をひっくり返した上で君が腕っ節の強いムキムキマッチョマンになれば可能性はあるね」
「おれ、マッチョになるよ! 筋トレもしてるし、飯もスゴイ食ってるもん!」
半年前、狂気の歪虚との戦いに飛び込んでからというもの、陽介は無茶をしなくなった。
実際に戦うハンターを見て思うこともあったのだろう。だが戦いを諦めたわけではないのだ。
その衝動を和らげようとこうしてたまに連れ出してやっているのだが、このままではまた歪虚との戦いに飛び出して行きかねない。
「やれやれ……。それなら、ちゃんと君を訓練してくれる、僕みたいに後ろのほうで見てるだけじゃないハンターを探してみるかい?」
「ホントか!? それって師匠だよな、師匠!」
「君そういうノリ好きだよね……。リゼリオにはヒマしてるハンターもいっぱいいるからね。気まぐれで相手をしてくれるかもしれないし」
「気まぐれじゃなくて、ちゃんとした一流のハンターを師匠にしてくれよー。おれ、一流ハンターになりたいんだから」
「まず君は覚醒してないという話をだね……」
そんな話をぶつくさしながら二人は会計を済ませリゼリオの街を歩き出した。
ヒマそうにしている、しかしちゃんとした一流のハンターを探して……。
解説
●目的
陽介少年を一流ハンターにする。
●概要
いやいや。一流ハンターにするのは無理なので、適当に彼の若い衝動を発散させつつ、現実ってものを教えてあげてほしいんだ。
ハンターって本当に危ない仕事だからね。僕らは転移者だけど、こちらの世界に馴染むにつれ、危険な戦場に駆り出されるようになった。
度重なる歪虚の大侵攻に何度も立ち会ってきた君達ならわかるはずだ。僕らはきっとこのままこの異世界の戦いに引きずり込まれていくと。
年端の行かない非覚醒者の少年が生き残れるような戦場はない。だから僕は彼の夢には賛成しかねるんだ。
だけど、それと言って聞くような子でもないからね。適当に相手をしてもらえれば構わないから。
報酬はあんまり出せないけど、上手いことやってくれたら嬉しいな。ひとつ、よろしく頼むよ。
それと、場所はリゼリオ近辺でお願いするよ。非覚醒者の彼は転移門も使えないから、どちらにせよ遠出は出来ないけれどね。
●特筆
猟撃士の遠藤と一般人の陽介が同行。
遠藤は元軍人のハンター。今は気ままに依頼をこなしつつリゼリオで生活している。
陽介はLH044事件の被害者で、家族は他界。現在はサルヴァトーレ・ロッソ内の孤児院で生活している。
遠藤は特に何も呼ばれなければそのへんで本を読んでいる。
陽介少年を一流ハンターにする。
●概要
いやいや。一流ハンターにするのは無理なので、適当に彼の若い衝動を発散させつつ、現実ってものを教えてあげてほしいんだ。
ハンターって本当に危ない仕事だからね。僕らは転移者だけど、こちらの世界に馴染むにつれ、危険な戦場に駆り出されるようになった。
度重なる歪虚の大侵攻に何度も立ち会ってきた君達ならわかるはずだ。僕らはきっとこのままこの異世界の戦いに引きずり込まれていくと。
年端の行かない非覚醒者の少年が生き残れるような戦場はない。だから僕は彼の夢には賛成しかねるんだ。
だけど、それと言って聞くような子でもないからね。適当に相手をしてもらえれば構わないから。
報酬はあんまり出せないけど、上手いことやってくれたら嬉しいな。ひとつ、よろしく頼むよ。
それと、場所はリゼリオ近辺でお願いするよ。非覚醒者の彼は転移門も使えないから、どちらにせよ遠出は出来ないけれどね。
●特筆
猟撃士の遠藤と一般人の陽介が同行。
遠藤は元軍人のハンター。今は気ままに依頼をこなしつつリゼリオで生活している。
陽介はLH044事件の被害者で、家族は他界。現在はサルヴァトーレ・ロッソ内の孤児院で生活している。
遠藤は特に何も呼ばれなければそのへんで本を読んでいる。
マスターより
お世話になっております、神宮寺でございます。
というわけで、たまには転移者サイドの依頼でもと思い久々に出してみます。
割となんでもありな依頼なので、思い思いに過ごして頂ければよいと思います。
それではよろしくお願い致します。
というわけで、たまには転移者サイドの依頼でもと思い久々に出してみます。
割となんでもありな依頼なので、思い思いに過ごして頂ければよいと思います。
それではよろしくお願い致します。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/02/17 05:26
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談所 鳴神 真吾(ka2626) 人間(リアルブルー)|22才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/02/11 00:52:31 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/08 13:46:00 |