ゲスト
(ka0000)
星明かりの夜に祈りを
マスター:紡花雪
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 6~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/02/13 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/02/22 19:00
オープニング
●星祭りの山
星の美しい村——この村は、そう呼ばれている。
もちろん全世界で有名というわけではないが、この辺りの地域では知られたものだ。
そしてその名に則して、この村では、毎冬に星祭りが催されている。それは『星祈り姫』という地域伝承に基づいた祭事で、星の鑑賞に適した裏山で『星祈り姫』役の若い娘が祈りの歌を捧げるのだ。
「今年の『星祈り姫』はミトラだって?」
「あァ、そうらしい。星祭りが楽しみだな」
畑仕事に精を出す男たちの間でも、数日後に迫った星祭りの話題で持ちきりだ。
『星祈り姫』の役目は、毎年村娘から選ばれる。今年は、十六歳のミトラがその役を担うことになった。
実は今年の星祭りは、例年と違う。星祭りの夜が新月と重なり、絶好の星明かりが臨めるのだ。それゆえに、村人たちが星祭りにかける思いも大きい。
村の北東側にある山は神聖な場所とされており、普段は立ち入りが禁じられている。祭りの日の夕方、『星祈り姫』が一人で入山して祭壇で日没の儀式を執り行ってから、人々はようやく山に入ることができるのだ。
ところが、である。近頃、山の中から獣の遠吠えのような声が聴こえるのだという。
「山に狼がいるのか?」
「うーん、あの山は小動物と鳥の天国だろ?——いや待てよ。隣村で聞いたんだがな、牛みたいにでかい狼を麓で見たらしいぞ」
男たちは顔を見合わせた。牛ほどの大きさの狼など存在するのだろうか。いるとすれば、それはもう狼ではないのではないか。
「まさか……雑魔か?」
「おいお前、村長に相談しに行くぞ!」
慌てた男たちは、鍬を放り出して村へと駆けていく。
もし雑魔が神聖な山に徘徊しているとなれば、星祭りの開催や『星祈り姫』役のミトラの安全も危ぶまれる。
それは、星の美しい村にとっての一大事だった。
●旅行好き女性職員の見立て
ハンターオフィスには、今日もたくさんの依頼が舞い込んでいる。
執務机と受付窓口、そして同僚職員とハンターの間を忙しそうに行き来している女性職員が一人。人波がようやく引き、ふぅ、と溜息をついて彼女は自分の机に戻って腰を下ろした。
ここのところずっと忙しい。次の長期休暇には、是非とも旅行に出たいと思っていた。彼女の鞄の中には、買ったばかりの旅行雑誌が入っている。だがさすがに仕事中にそれを捲るわけにもいかず、代わりに机の上の依頼書を捲った。
「あれれ? この村って……雑誌に載ってた、よね?」
彼女が目を留めたのは、『星の美しい村』として旅行雑誌に紹介されていた村からの依頼である。地域伝承に基づいた星祭りが今年は新月に重なり、更に美しい星空が期待できるらしい。
「え〜、雑魔? 雑魔なの?」
依頼人は、『星の美しい村』の村長だ。
現地での調査によると、星祭りの舞台となる山に四体の雑魔が棲息していることが確認されたらしい。そのうちの一体は牛のように大きな狼型の雑魔で、残りの三体は大型犬程度の大きさの雑魔だという。山の中腹から山頂にかけての山道付近に潜んでいるようで、山の小動物たちが犠牲になってしまっているとのことだった。
そしてこの依頼の一番の目的は、今年の『星祈り姫』を務める少女ミトラを護衛し、無事に山頂の祭壇まで連れていくことである。
それにあたり、山道の足場は悪くないが幅員はあまり広くなく、一般的な成人ならば横並びで三人がぎりぎり歩けるくらいのようだ。大きな狼型の雑魔は単体でしか通れず、残り三体はその後ろ、もしくは前に並ぶことができるだろう。
また、山の傾斜は緩やかだが、山道以外のところは木々が深々と生い茂っている。大型犬程度の雑魔三体は山の中を駆け回ることができるだろうが、牛のように大きな雑魔やハンターたちが山の中を駆け回るのは難しいだろう。それに、雑魔の牙と爪、跳躍力には注意したほうが良さそうだ。
この雑魔四体の大きな特徴は、常に四体が群れとなって移動し、通常の狼と同じように連携を取っているところだろう。
「えっ、いいな〜! 『護衛と雑魔討伐が無事完了したときには、ハンターの皆様に是非とも星祭りを楽しんでほしい』だって! へ〜、屋台も出るんだ! 祭壇を囲んでみんなで踊ったりするのかな? いいなぁ……どのハンターさんがこの依頼受けてくれるんだろう?」
旅行好きの女性職員は立ち上がり、その依頼書を持って窓口へと歩いていく。自分もまたその村を訪れたい気持ちに駆られながら、オフィスにやってきたハンターにこの依頼を紹介するために。
星の美しい村——この村は、そう呼ばれている。
もちろん全世界で有名というわけではないが、この辺りの地域では知られたものだ。
そしてその名に則して、この村では、毎冬に星祭りが催されている。それは『星祈り姫』という地域伝承に基づいた祭事で、星の鑑賞に適した裏山で『星祈り姫』役の若い娘が祈りの歌を捧げるのだ。
「今年の『星祈り姫』はミトラだって?」
「あァ、そうらしい。星祭りが楽しみだな」
畑仕事に精を出す男たちの間でも、数日後に迫った星祭りの話題で持ちきりだ。
『星祈り姫』の役目は、毎年村娘から選ばれる。今年は、十六歳のミトラがその役を担うことになった。
実は今年の星祭りは、例年と違う。星祭りの夜が新月と重なり、絶好の星明かりが臨めるのだ。それゆえに、村人たちが星祭りにかける思いも大きい。
村の北東側にある山は神聖な場所とされており、普段は立ち入りが禁じられている。祭りの日の夕方、『星祈り姫』が一人で入山して祭壇で日没の儀式を執り行ってから、人々はようやく山に入ることができるのだ。
ところが、である。近頃、山の中から獣の遠吠えのような声が聴こえるのだという。
「山に狼がいるのか?」
「うーん、あの山は小動物と鳥の天国だろ?——いや待てよ。隣村で聞いたんだがな、牛みたいにでかい狼を麓で見たらしいぞ」
男たちは顔を見合わせた。牛ほどの大きさの狼など存在するのだろうか。いるとすれば、それはもう狼ではないのではないか。
「まさか……雑魔か?」
「おいお前、村長に相談しに行くぞ!」
慌てた男たちは、鍬を放り出して村へと駆けていく。
もし雑魔が神聖な山に徘徊しているとなれば、星祭りの開催や『星祈り姫』役のミトラの安全も危ぶまれる。
それは、星の美しい村にとっての一大事だった。
●旅行好き女性職員の見立て
ハンターオフィスには、今日もたくさんの依頼が舞い込んでいる。
執務机と受付窓口、そして同僚職員とハンターの間を忙しそうに行き来している女性職員が一人。人波がようやく引き、ふぅ、と溜息をついて彼女は自分の机に戻って腰を下ろした。
ここのところずっと忙しい。次の長期休暇には、是非とも旅行に出たいと思っていた。彼女の鞄の中には、買ったばかりの旅行雑誌が入っている。だがさすがに仕事中にそれを捲るわけにもいかず、代わりに机の上の依頼書を捲った。
「あれれ? この村って……雑誌に載ってた、よね?」
彼女が目を留めたのは、『星の美しい村』として旅行雑誌に紹介されていた村からの依頼である。地域伝承に基づいた星祭りが今年は新月に重なり、更に美しい星空が期待できるらしい。
「え〜、雑魔? 雑魔なの?」
依頼人は、『星の美しい村』の村長だ。
現地での調査によると、星祭りの舞台となる山に四体の雑魔が棲息していることが確認されたらしい。そのうちの一体は牛のように大きな狼型の雑魔で、残りの三体は大型犬程度の大きさの雑魔だという。山の中腹から山頂にかけての山道付近に潜んでいるようで、山の小動物たちが犠牲になってしまっているとのことだった。
そしてこの依頼の一番の目的は、今年の『星祈り姫』を務める少女ミトラを護衛し、無事に山頂の祭壇まで連れていくことである。
それにあたり、山道の足場は悪くないが幅員はあまり広くなく、一般的な成人ならば横並びで三人がぎりぎり歩けるくらいのようだ。大きな狼型の雑魔は単体でしか通れず、残り三体はその後ろ、もしくは前に並ぶことができるだろう。
また、山の傾斜は緩やかだが、山道以外のところは木々が深々と生い茂っている。大型犬程度の雑魔三体は山の中を駆け回ることができるだろうが、牛のように大きな雑魔やハンターたちが山の中を駆け回るのは難しいだろう。それに、雑魔の牙と爪、跳躍力には注意したほうが良さそうだ。
この雑魔四体の大きな特徴は、常に四体が群れとなって移動し、通常の狼と同じように連携を取っているところだろう。
「えっ、いいな〜! 『護衛と雑魔討伐が無事完了したときには、ハンターの皆様に是非とも星祭りを楽しんでほしい』だって! へ〜、屋台も出るんだ! 祭壇を囲んでみんなで踊ったりするのかな? いいなぁ……どのハンターさんがこの依頼受けてくれるんだろう?」
旅行好きの女性職員は立ち上がり、その依頼書を持って窓口へと歩いていく。自分もまたその村を訪れたい気持ちに駆られながら、オフィスにやってきたハンターにこの依頼を紹介するために。
解説
●依頼概要
『星祈り姫』役の少女・ミトラの護衛と、雑魔四体の討伐
●行動時間
日没時に祈りの儀式があるため、午後から夕方にかけて。
●雑魔
牛ほどの大きさの狼型雑魔×1……近接威力が高く、回避が低い
大型犬程度の大きさの雑魔×3……近接命中が高く、受けが低い
親分雑魔を軸に、四体が連携を取って戦闘に臨む。
●雑魔の武器
狼のような牙、爪、跳躍力
●現地の地勢
山道の幅は、成人三人がようやく並べる程度。
足場はしっかりとしており、傾斜による有利不利は発生しない。
山道以外の山中は木々が乱立していて手入れがされていないため、ハンターや親分雑魔が駆け回るのは難しい。注意を払っての歩行や、木の陰に隠れるのは可能。あまり奥まで行くと迷う可能性あり。
『星祈り姫』役の少女・ミトラの護衛と、雑魔四体の討伐
●行動時間
日没時に祈りの儀式があるため、午後から夕方にかけて。
●雑魔
牛ほどの大きさの狼型雑魔×1……近接威力が高く、回避が低い
大型犬程度の大きさの雑魔×3……近接命中が高く、受けが低い
親分雑魔を軸に、四体が連携を取って戦闘に臨む。
●雑魔の武器
狼のような牙、爪、跳躍力
●現地の地勢
山道の幅は、成人三人がようやく並べる程度。
足場はしっかりとしており、傾斜による有利不利は発生しない。
山道以外の山中は木々が乱立していて手入れがされていないため、ハンターや親分雑魔が駆け回るのは難しい。注意を払っての歩行や、木の陰に隠れるのは可能。あまり奥まで行くと迷う可能性あり。
マスターより
ハンターの皆様、こんにちは。紡花雪(つむはなゆき)です。
今回は、護衛+雑魔討伐の依頼になります。
護衛対象は可憐で非力な村娘です。是非とも守り通してあげてください。
討伐完了後は、村の方々と星祭りを楽しんでいただきたいと思います。
皆様の華麗なご活躍をお待ちしております!
*MSによるアドリブの可/不可、絶対NG事項など併記していただければ助かります。
今回は、護衛+雑魔討伐の依頼になります。
護衛対象は可憐で非力な村娘です。是非とも守り通してあげてください。
討伐完了後は、村の方々と星祭りを楽しんでいただきたいと思います。
皆様の華麗なご活躍をお待ちしております!
*MSによるアドリブの可/不可、絶対NG事項など併記していただければ助かります。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/02/21 22:09
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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■相談卓■ ラティナ・スランザール(ka3839) ドワーフ|19才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/02/13 16:29:32 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/09 00:32:49 |