ゲスト
(ka0000)
コボルドと追いかけっこ
マスター:佐倉眸

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/06/29 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/07/08 19:00
オープニング
●出発進行
町から町へ、大きな町から近隣の小さな町や村へ乗合馬車は、今日も土埃と小気味よい鞭の音、馬の嘶きと手綱の撓る音を共に軽快に走っていく。
ある町の駅で妙齢の女性が乗り込んでくる。馭者は懐中時計で時間を計りながら、遠眼鏡で行き先を眺めていた。女性が目的地までの時間を尋ねて、馭者は遠眼鏡の先を確り睨んで、首を振った。
「最近どうも、道に出てくるコボルドが危なっかしくて……気をつけちゃいるんですけどね、この前もこの先で、コボルドを蹴り飛ばした馬が転けたらしくってさ。死者も怪我人も大勢出る事故があってね……」
「それは、それは。是非、気をつけて走って下さいね」
「勿論、そのつもりですよ――まあ、何事も無けりゃ、1時間ほどですね」
女性が乗り込むと、既に多くの客が座っていた。端の窓際に座って、それから数人が乗り込んで、ピシ、と鞭が一つ鳴って。
二頭立ての馬車は年季の入った幌を牽いて走り始めた。
乗合馬車は走る。潺の橋を越えて、畑の脇を駆け抜けて。
幌の中では楽しげな会話が弾んでいる。
行き先を気に掛けていた女性も、隣に掛けた老人と談笑していた。元は猟師だという老人の話しは、とても興味深かった。
彼がよく狩りに入ったという山が見え、その麓に村が広がっている。長閑で、穏やかな景色。到着まで、まだもう少し掛かりそうだ。
●悪戯発生
山の麓の村はずれ、小さな家の庭先、留守番の少女が一人人形を抱えて遊んでいた。
葉っぱのお皿に土のお団子、花びらを浮かべた雨水のスープ。一人は少し退屈だった。
少女に話し掛ける陰が1つ2つ、3つ4つ。キシシと笑ったコボルドは人形を掠って走って行った。
反対側の村はずれ、他の家より少し大きい村長の家。
珍しく無人なその家を覗いて、キシシと笑う陰が5つ。
その陰を見つけた農夫が鍬を振り回すと、コボルド達は逃げていった。家はどうやら無事らしい。
●本日の依頼と、偶発的な追いかけっこ
「コボルドですか? 分かりました、ではハンターさん達を集めてシュババババっと、懲らしめちゃいますね……増えると厄介ですし、すぐ増えちゃいますもんね。善は急げってやつですよ」
案内人が請け負ってきたのは村で時折見かけるようになったコボルドの駆除。
山中の洞穴に住み着いてしまったらしく、このところ毎日のように、軒に吊った保存食が盗まれたり、納屋が荒らされたり、庭や畑を悪戯されたり。と、小さな被害が報告されている。
目撃されるのは日に多くても3、4匹らしいが、増えてしまう前に駆除しておきたいとのことだった。
追い払うのはそろそろ疲れた。巣穴ごと潰して貰いたいものだ、と村長は深い溜息を吐く。
コボルドならハンターの敵ではないです、と案内人は胸を張って依頼を持ち帰り、ハンター達に招集を掛けた。
「最近、コボルドの被害ってどこででも起きてて嫌になりますね。でも、コボルドなら皆さんの敵ではありませんよねっ。ササッと懲らしめて、村で採れた夏野菜のスープ、食べに行きま、しょ……う?」
くる、くるり、案内人がはしゃぐその眼前を、一匹のコボルドが走って行った。
呆気に取られた案内人のぱちくり瞬く眼前を、今度は少女が走って行った。
「待て――――っ」
そしてその後ろから、コボルドが3匹追いかけて行った。
コボルドと少女を追いかけようとして足を縺れさせた案内人はその場で転び、村長が少女とコボルドたちの走って行く先を指さし、懐中時計を引っ張り出して青ざめる。
「と、止めなくては……馬車が、馬車が来るぞ……」
「待て――――っ」
そこへ走り来た農夫に追われた5匹のコボルド。ハンターの一行と、鍬を構えた逞しい農夫と、転んだ案内人と、青ざめた村長に囲まれ、逃げ出した。
安全運転が心情の馭者。しかし、彼の目には馬車道へ走り出たコボルドも、少女もまだ見えていない。
小さな脅威が迫ることを、まだ気付いていない。
町から町へ、大きな町から近隣の小さな町や村へ乗合馬車は、今日も土埃と小気味よい鞭の音、馬の嘶きと手綱の撓る音を共に軽快に走っていく。
ある町の駅で妙齢の女性が乗り込んでくる。馭者は懐中時計で時間を計りながら、遠眼鏡で行き先を眺めていた。女性が目的地までの時間を尋ねて、馭者は遠眼鏡の先を確り睨んで、首を振った。
「最近どうも、道に出てくるコボルドが危なっかしくて……気をつけちゃいるんですけどね、この前もこの先で、コボルドを蹴り飛ばした馬が転けたらしくってさ。死者も怪我人も大勢出る事故があってね……」
「それは、それは。是非、気をつけて走って下さいね」
「勿論、そのつもりですよ――まあ、何事も無けりゃ、1時間ほどですね」
女性が乗り込むと、既に多くの客が座っていた。端の窓際に座って、それから数人が乗り込んで、ピシ、と鞭が一つ鳴って。
二頭立ての馬車は年季の入った幌を牽いて走り始めた。
乗合馬車は走る。潺の橋を越えて、畑の脇を駆け抜けて。
幌の中では楽しげな会話が弾んでいる。
行き先を気に掛けていた女性も、隣に掛けた老人と談笑していた。元は猟師だという老人の話しは、とても興味深かった。
彼がよく狩りに入ったという山が見え、その麓に村が広がっている。長閑で、穏やかな景色。到着まで、まだもう少し掛かりそうだ。
●悪戯発生
山の麓の村はずれ、小さな家の庭先、留守番の少女が一人人形を抱えて遊んでいた。
葉っぱのお皿に土のお団子、花びらを浮かべた雨水のスープ。一人は少し退屈だった。
少女に話し掛ける陰が1つ2つ、3つ4つ。キシシと笑ったコボルドは人形を掠って走って行った。
反対側の村はずれ、他の家より少し大きい村長の家。
珍しく無人なその家を覗いて、キシシと笑う陰が5つ。
その陰を見つけた農夫が鍬を振り回すと、コボルド達は逃げていった。家はどうやら無事らしい。
●本日の依頼と、偶発的な追いかけっこ
「コボルドですか? 分かりました、ではハンターさん達を集めてシュババババっと、懲らしめちゃいますね……増えると厄介ですし、すぐ増えちゃいますもんね。善は急げってやつですよ」
案内人が請け負ってきたのは村で時折見かけるようになったコボルドの駆除。
山中の洞穴に住み着いてしまったらしく、このところ毎日のように、軒に吊った保存食が盗まれたり、納屋が荒らされたり、庭や畑を悪戯されたり。と、小さな被害が報告されている。
目撃されるのは日に多くても3、4匹らしいが、増えてしまう前に駆除しておきたいとのことだった。
追い払うのはそろそろ疲れた。巣穴ごと潰して貰いたいものだ、と村長は深い溜息を吐く。
コボルドならハンターの敵ではないです、と案内人は胸を張って依頼を持ち帰り、ハンター達に招集を掛けた。
「最近、コボルドの被害ってどこででも起きてて嫌になりますね。でも、コボルドなら皆さんの敵ではありませんよねっ。ササッと懲らしめて、村で採れた夏野菜のスープ、食べに行きま、しょ……う?」
くる、くるり、案内人がはしゃぐその眼前を、一匹のコボルドが走って行った。
呆気に取られた案内人のぱちくり瞬く眼前を、今度は少女が走って行った。
「待て――――っ」
そしてその後ろから、コボルドが3匹追いかけて行った。
コボルドと少女を追いかけようとして足を縺れさせた案内人はその場で転び、村長が少女とコボルドたちの走って行く先を指さし、懐中時計を引っ張り出して青ざめる。
「と、止めなくては……馬車が、馬車が来るぞ……」
「待て――――っ」
そこへ走り来た農夫に追われた5匹のコボルド。ハンターの一行と、鍬を構えた逞しい農夫と、転んだ案内人と、青ざめた村長に囲まれ、逃げ出した。
安全運転が心情の馭者。しかし、彼の目には馬車道へ走り出たコボルドも、少女もまだ見えていない。
小さな脅威が迫ることを、まだ気付いていない。
解説
エネミー
コボルド×9 非武装
・先頭1匹は人形を所持、現時点で400メートルほど先、ペースダウンしながら逃走中。
・残り3匹は少し後ろを少し離れて逃走中。
・村長の家から逃げ出したコボルド5匹。入り口近くで逃走を試みています。
2匹は道に飛び出そうと、残りは村の中へ引き返そうとしています。
地形
・緩やかにカーブした馬車道、幅が広く両サイドは芝生か草むら。
カーブ内を直進する場合は、草むらに潜む蛇に注意が必要。
・ハンター達は村の入り口近くにいます。
この辺りは馬車の出入りもあり広く均してあります。
その他
・少女 先頭のコボルドの10メートル後ろをペースダウンしながら追走中。
・村長 暫く立ち尽くした後、ハンター達の邪魔にならないよう引っ込みます。
・村長の家 柵が1カ所破られました。
・乗合馬車 まだカーブよりも遠くを走っていますが、それなりの速度と重量で向かってきます。
・案内人 転んだので、近所の家で手当を受けつつ待機しています。
コボルド×9 非武装
・先頭1匹は人形を所持、現時点で400メートルほど先、ペースダウンしながら逃走中。
・残り3匹は少し後ろを少し離れて逃走中。
・村長の家から逃げ出したコボルド5匹。入り口近くで逃走を試みています。
2匹は道に飛び出そうと、残りは村の中へ引き返そうとしています。
地形
・緩やかにカーブした馬車道、幅が広く両サイドは芝生か草むら。
カーブ内を直進する場合は、草むらに潜む蛇に注意が必要。
・ハンター達は村の入り口近くにいます。
この辺りは馬車の出入りもあり広く均してあります。
その他
・少女 先頭のコボルドの10メートル後ろをペースダウンしながら追走中。
・村長 暫く立ち尽くした後、ハンター達の邪魔にならないよう引っ込みます。
・村長の家 柵が1カ所破られました。
・乗合馬車 まだカーブよりも遠くを走っていますが、それなりの速度と重量で向かってきます。
・案内人 転んだので、近所の家で手当を受けつつ待機しています。
マスターより
人形を取り戻し、女の子を安心させてあげて下さい。
女の子は馬車を避けますよ!
でも、コボルドは避けてくれませんので注意です。
村にコボルドを戻すと悪戯を再開してしまいます。
女の子は馬車を避けますよ!
でも、コボルドは避けてくれませんので注意です。
村にコボルドを戻すと悪戯を再開してしまいます。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/07/05 12:32
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談用スレッド ニャンゴ・ニャンゴ(ka1590) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/06/29 09:02:21 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/28 20:45:16 |