ゲスト
(ka0000)
守るための罠作り
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/02/15 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/02/24 22:00
オープニング
●少年、非力なりに考えた
村の大人の仲間入りまであと一歩までやってきた少年カールが一大決心したのは、雑魔が近くの森に現われたためだった。
いろいろあってハンターが倒したので村に大きな被害はなかったが、このままでは大切な畑や村が襲われるかもしれないという問題を身近に感じたのである。
抵抗する力を手にしたい。しかし、ハンターになれるわけではないし、猟師や兵士になるような勇気も力もない。
畑を耕し、家畜を飼う生活が一番性に合っているため、父を助け大人になるのが一番だと考えている。
やはり雑魔や亜人などが村に来るのも恐ろしい。
何かできないものかと真剣に考えた。
ある日、旅の途中の魔術師が植物採取かなにかでやってきた。その魔術師は一人ではなく、弟子らしい女の子を連れていた。魔術師の弟子ならきっと頭も良くて悩みに答えてくれるかもしれないと、カールが尋ねると「罠作りなら非力でもできます」と教えてくれた。
猟師だって罠は作るし、戦いでも使われることもあると教えられ、カールは驚きとさすがに魔術師の弟子だと尊敬した。
ためしにその子が作った罠にカールはひっかかって転んだ。ほんの数分で作られたそれに簡単にひっかかったため脅威を感じ、希望を持った。宝箱の守り方もその子は教えてくれた。
それ以降、カールは罠に詳しそうな人を見つけたは尋ねて、研究に研究を重ねて行った。
「もし、もしもコボルドに襲われても、村の人でもどうにかできるかもしれない!」
しかし、いきなり実践は怖いし、罠に関して近所の人に感想を求めるのも難しかった。
●ハンターさんなら!
「というわけで、鍛えられているハンターさんなら簡単に怪我したりしないでしょう? それに仕掛けの弱点を教えてくれると考えたんです!」
期待がこもったキラキラと輝くカールの目に、話を受ける職員に自然と笑顔が浮かぶ。
「どんな感じか教えていただいていいですか? 依頼に掲載するかは私の判断ですので、受ける人には伝わらないですから安心してくださいね」
提示されている料金と人数との兼ね合いなどを算出しないとならない。もちろん、このやる気のある生き生きとした可愛らしい少年の期待に応えてあげたいから、ぎりぎり報酬を下げて人数を増やす方向だ。もちろん、危険が倍増なら人数を減らして、危険手当にしないと問題だ。
何事もバランスが重要というのが信条だ。
カールはうなずくと手書きの地図を出した。
「僕が通っているので、迷うことはないです」
森の入口から道をそれ、五百メートルほど一筆書きで戻ってくるルートだ。意外範囲は広いので職員は驚く。
本格的な罠かもしれないと職員はごくりと唾を飲み込む。
「まずは、スネアです。それと、トリップ・ワイヤー……」
続けていく言葉を聞きうなずく職員。その先に剣山があって刺さるとか、ワイヤーにかかるとつるされちゃって無力化されるとかあるのかしら、と職員は想像しながら聞いている。
「……宝箱に、力を込めて抜くとひっくり返る武器……」
聞いていくうちに職員の笑顔は引きつっていく。地図からすると森の入口なので、村人だって道をそれて入ることはあるだろう、薪拾い、植物採取など生活に近い部分で。
「村の人も入る森なんですよね? 屋外ですよね?」
「はい、森の入口から脇道に入って一周して戻ってくる感じです」
きらきら輝くカールをどん底に落とすのも嫌だが、職員は生じた不安を抑えつつもう一度問いかける。
「村人も入るんですよね、森に?」
「……?」
「いや、その」
職員はそれ以上突っ込むのはやめた。
実は罠は罠として成り立っていないのではないだろうか、と。スネアやトリップ・ワイヤーもうまく使えば強力な罠だとは知識上持っている。そこは知識を深めればきっと村の守りに役に立つだろう。
宝箱や刺さった武器なんているのだろうか。村から逃げたときに盗まれないためだろうか?
実際見ないと状況は分からないが、カールが言った以上なことはなかろうと職員は判断した。この少年が嘘つきでうまく罠の状況を隠しているならば、むしろ騙された職員は「恐ろしい天才だわ」とうなればいい。
まあ、本格的な罠にかかったハンターには悪いけれど。
十中八九それはなさそうだと人間見る目に自信を持ちつつ、職員はできるだけ多くのハンターにお願いすることにする。
「わかりました。きっと皆さんが判定してくれますよ」
職員は「どうなることやら」とハンターたちの反応を待つことにした。
村の大人の仲間入りまであと一歩までやってきた少年カールが一大決心したのは、雑魔が近くの森に現われたためだった。
いろいろあってハンターが倒したので村に大きな被害はなかったが、このままでは大切な畑や村が襲われるかもしれないという問題を身近に感じたのである。
抵抗する力を手にしたい。しかし、ハンターになれるわけではないし、猟師や兵士になるような勇気も力もない。
畑を耕し、家畜を飼う生活が一番性に合っているため、父を助け大人になるのが一番だと考えている。
やはり雑魔や亜人などが村に来るのも恐ろしい。
何かできないものかと真剣に考えた。
ある日、旅の途中の魔術師が植物採取かなにかでやってきた。その魔術師は一人ではなく、弟子らしい女の子を連れていた。魔術師の弟子ならきっと頭も良くて悩みに答えてくれるかもしれないと、カールが尋ねると「罠作りなら非力でもできます」と教えてくれた。
猟師だって罠は作るし、戦いでも使われることもあると教えられ、カールは驚きとさすがに魔術師の弟子だと尊敬した。
ためしにその子が作った罠にカールはひっかかって転んだ。ほんの数分で作られたそれに簡単にひっかかったため脅威を感じ、希望を持った。宝箱の守り方もその子は教えてくれた。
それ以降、カールは罠に詳しそうな人を見つけたは尋ねて、研究に研究を重ねて行った。
「もし、もしもコボルドに襲われても、村の人でもどうにかできるかもしれない!」
しかし、いきなり実践は怖いし、罠に関して近所の人に感想を求めるのも難しかった。
●ハンターさんなら!
「というわけで、鍛えられているハンターさんなら簡単に怪我したりしないでしょう? それに仕掛けの弱点を教えてくれると考えたんです!」
期待がこもったキラキラと輝くカールの目に、話を受ける職員に自然と笑顔が浮かぶ。
「どんな感じか教えていただいていいですか? 依頼に掲載するかは私の判断ですので、受ける人には伝わらないですから安心してくださいね」
提示されている料金と人数との兼ね合いなどを算出しないとならない。もちろん、このやる気のある生き生きとした可愛らしい少年の期待に応えてあげたいから、ぎりぎり報酬を下げて人数を増やす方向だ。もちろん、危険が倍増なら人数を減らして、危険手当にしないと問題だ。
何事もバランスが重要というのが信条だ。
カールはうなずくと手書きの地図を出した。
「僕が通っているので、迷うことはないです」
森の入口から道をそれ、五百メートルほど一筆書きで戻ってくるルートだ。意外範囲は広いので職員は驚く。
本格的な罠かもしれないと職員はごくりと唾を飲み込む。
「まずは、スネアです。それと、トリップ・ワイヤー……」
続けていく言葉を聞きうなずく職員。その先に剣山があって刺さるとか、ワイヤーにかかるとつるされちゃって無力化されるとかあるのかしら、と職員は想像しながら聞いている。
「……宝箱に、力を込めて抜くとひっくり返る武器……」
聞いていくうちに職員の笑顔は引きつっていく。地図からすると森の入口なので、村人だって道をそれて入ることはあるだろう、薪拾い、植物採取など生活に近い部分で。
「村の人も入る森なんですよね? 屋外ですよね?」
「はい、森の入口から脇道に入って一周して戻ってくる感じです」
きらきら輝くカールをどん底に落とすのも嫌だが、職員は生じた不安を抑えつつもう一度問いかける。
「村人も入るんですよね、森に?」
「……?」
「いや、その」
職員はそれ以上突っ込むのはやめた。
実は罠は罠として成り立っていないのではないだろうか、と。スネアやトリップ・ワイヤーもうまく使えば強力な罠だとは知識上持っている。そこは知識を深めればきっと村の守りに役に立つだろう。
宝箱や刺さった武器なんているのだろうか。村から逃げたときに盗まれないためだろうか?
実際見ないと状況は分からないが、カールが言った以上なことはなかろうと職員は判断した。この少年が嘘つきでうまく罠の状況を隠しているならば、むしろ騙された職員は「恐ろしい天才だわ」とうなればいい。
まあ、本格的な罠にかかったハンターには悪いけれど。
十中八九それはなさそうだと人間見る目に自信を持ちつつ、職員はできるだけ多くのハンターにお願いすることにする。
「わかりました。きっと皆さんが判定してくれますよ」
職員は「どうなることやら」とハンターたちの反応を待つことにした。
解説
罠は森の中の道を外れた所に、カールが分け入った跡があります。一周五百メートルほどですので迷うことはなく罠にたどり着けます。
●村人の反応
「ああ、カールの罠ね。あと一歩が足りていないんだよね」
「いいアイデアもあるんだが、あと一歩だ」
と言った感じで、近くを通っても誰もかかったりしません。
●罠の種類
一応、道順通りに記載。書かれている字はこの地域ので一般的な言語。
その1、スネア。草地で草の上が結ばれており、足を突っ込むと転ぶ。
その2、ワイヤーが張られており、ロープの先には鳴子。
その3、看板がたくさんあります。書かれているのは「こっち」「矢印」などの字や記号。
その4、落とし穴は陥没しかかっていますが渾身の作品で、深さ一メートルあります。
その5、森の中に扉と扉枠があります。開けると上から物が……横から行くと……。
その6、宝箱が置いてあり、開けると……。
その7、私を抜いてという立て看板と地面にしっかり刺さっているような棒。
その8、木の間からロープが垂れており「引っ張ってください」という張り紙。
●プレイングについて
かかりたい罠、カールへのアドバイスを記入いただければ幸いです。かかることができるのは一つの罠につき一人のみですが、アドバイスはかぶっても問題ないです。
どれにかかっても、よほどなことがない大けがしませんので安心してください。
●村人の反応
「ああ、カールの罠ね。あと一歩が足りていないんだよね」
「いいアイデアもあるんだが、あと一歩だ」
と言った感じで、近くを通っても誰もかかったりしません。
●罠の種類
一応、道順通りに記載。書かれている字はこの地域ので一般的な言語。
その1、スネア。草地で草の上が結ばれており、足を突っ込むと転ぶ。
その2、ワイヤーが張られており、ロープの先には鳴子。
その3、看板がたくさんあります。書かれているのは「こっち」「矢印」などの字や記号。
その4、落とし穴は陥没しかかっていますが渾身の作品で、深さ一メートルあります。
その5、森の中に扉と扉枠があります。開けると上から物が……横から行くと……。
その6、宝箱が置いてあり、開けると……。
その7、私を抜いてという立て看板と地面にしっかり刺さっているような棒。
その8、木の間からロープが垂れており「引っ張ってください」という張り紙。
●プレイングについて
かかりたい罠、カールへのアドバイスを記入いただければ幸いです。かかることができるのは一つの罠につき一人のみですが、アドバイスはかぶっても問題ないです。
どれにかかっても、よほどなことがない大けがしませんので安心してください。
マスターより
こんにちは。脱力するような話を作ってみました。
特に危険はないのですが、多少怪我したり、精神的に疲労すると思います。
カール君は真剣に罠に向き合っていますが、一貫性がないというかなんというかになっております。原因は彼の熱意と、魔術師の推定弟子の知識ですね。
そもそも、字が書いてある罠はどうなんでしょうかね……。
アトラクションに出向くように、気軽にお付き合いください。
よろしくお願いします。
特に危険はないのですが、多少怪我したり、精神的に疲労すると思います。
カール君は真剣に罠に向き合っていますが、一貫性がないというかなんというかになっております。原因は彼の熱意と、魔術師の推定弟子の知識ですね。
そもそも、字が書いてある罠はどうなんでしょうかね……。
アトラクションに出向くように、気軽にお付き合いください。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/02/21 03:10
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/12 23:49:04 |
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相談卓 懲罰する者(ka4232) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/02/15 00:47:24 |