ゲスト
(ka0000)
氷上の狼
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/02/19 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/02/28 12:00
オープニング
●凍りついた湖で
季節は冬。この時期になれば雪も降り積もりいたる所が白銀世界へと変わっていく。
特に北部に位置する地では、場所によっては全てが雪に埋もれてしまうような場所もある。
そういった過酷な地でも人々は逞しく生活している。
小さな村では子供達は雪遊びに興じ。大人達は猟師でもないなら外には出ず、最近この辺境の街に届いた盤上遊戯で睨めっこを続けていた。
そんな村から少し離れた場所には小さな湖があり、完全に凍りついた水面は大の大人が乗っても罅一つ入らないほどに頑丈だ。
今も初老の男が湖の片隅で、その頑丈な氷に拳大ほどの穴を開けて釣り糸を垂らしていた。
手に持つ小さな竿がぴくりと動くと、初老の男はさっと糸を引き上げる。
すると糸の先に小さな魚が3匹ほどぴちぴちと跳ねていた。
男は笑みを浮かべつつ魚を古いバケツに放り込むと、また糸を垂らした。
寒さが厳しい場所だが、こんなのんびりとした時間を過ごせるのは幸福なことだ。
男はそんなことをぼんやりと考えているとまた竿が小さく揺れる。
「ほほっ、今日も大漁の予感がするな」
男は意気揚々と竿を上げようとした。だが、次の瞬間ぐんっと竿がおもいっきりしなる。
男は何事かと思いつつも竿を支えようとしたが、竿は重さに耐え切れずすぐに軽い音と共に折れ、そしてぶつりと糸も切れてしまった。
何だったのかと、男は折れた竿を片手に呆然と立ち尽くす。
そして男は気づいてハッとした表情をした。周りがとても静かなのだ。
冬ということもあり山の動物達も大抵は眠りについているが、それでも僅かには存在している。
少なくともこんなに静かになることはまず無かった。
「オオォォーン!」
突然周囲に響いたのは遠吠えだった。それを聞いた男は慌てて周囲を見渡す。
冬で雪が降っているとはいえここは山の麓に近い。腹を空かせた狼が降りてくることは稀にだがあった。
今回もそうなのかと、男は釣具を一度置き、林に場所を移してから周囲を再度確認する。
すると凍っている湖の上に異様な光景があった。氷が動いているのだ。氷上を滑るようにして氷の塊が移動している。
そんな馬鹿なと目を凝らしてみると、その輪郭がはっきりと見えてきた。
それは一言で言ってしまえば氷で出来た狼だった。角ばり尖った氷が毛並みのように見え、青白い氷の体の中で唯一その目だけが赤く光っていた。
その一体を目にしたところで、また一体、もう一体と姿を現す。
その現れ方も異常だ。凍りついた湖面の氷がバキバキと音を立てながら隆起し、それが氷の狼を形作っていくのだ。
氷でできた狼達は周囲を見渡し、氷の上に鼻をこすりつけ、また耳らしき氷片を揺らす。
それは正しく獲物を探す狼そのもので、男はそれに気づいたところで我に返った。
「ば、化け物だ。すぐ村長に知らせないとっ」
男は氷の狼達に気づかれぬよう村へと急ぎ戻った。
●氷上へのお誘い
今日もハンターオフィスは多くのハンター達で賑わっていた。
冬の雪降る日でも休まず営業。寧ろこんな時期だからこそアレコレとトラブルが起きてハンターの手が必要になるのだ。
そしてとある辺境に現れた歪虚の情報が、早くもこのオフィスに届いていた。
「氷で出来た狼ですか。ほぼ間違いなく歪虚ですね」
オフィスの職員は目撃情報などを確認しつつ、ハンター向けの依頼票を作成していく。
現在目撃されているのはその村の近くにある湖の周辺のみ。その場所から何故離れないのかは不明だ。
しかし何時近くにある村が襲われないとも限らない。速やかに退治を行う必要があるだろう。
「大きさも仕草も狼そのもの。ただ、歪虚である以上何をしてくるか分からないので注意が必要ですね」
注意事項をまとめつつ、オフィス職員は依頼票を作り上げる。
十数分もしないうちに完成したそれを見直し、依頼として申請許可を行おうとしたところでふと一つ思い出し、備考に一文付け加えた。
「凍った湖の氷の上で戦うことになる可能性あり。滑ったり転倒に注意、っと」
季節は冬。この時期になれば雪も降り積もりいたる所が白銀世界へと変わっていく。
特に北部に位置する地では、場所によっては全てが雪に埋もれてしまうような場所もある。
そういった過酷な地でも人々は逞しく生活している。
小さな村では子供達は雪遊びに興じ。大人達は猟師でもないなら外には出ず、最近この辺境の街に届いた盤上遊戯で睨めっこを続けていた。
そんな村から少し離れた場所には小さな湖があり、完全に凍りついた水面は大の大人が乗っても罅一つ入らないほどに頑丈だ。
今も初老の男が湖の片隅で、その頑丈な氷に拳大ほどの穴を開けて釣り糸を垂らしていた。
手に持つ小さな竿がぴくりと動くと、初老の男はさっと糸を引き上げる。
すると糸の先に小さな魚が3匹ほどぴちぴちと跳ねていた。
男は笑みを浮かべつつ魚を古いバケツに放り込むと、また糸を垂らした。
寒さが厳しい場所だが、こんなのんびりとした時間を過ごせるのは幸福なことだ。
男はそんなことをぼんやりと考えているとまた竿が小さく揺れる。
「ほほっ、今日も大漁の予感がするな」
男は意気揚々と竿を上げようとした。だが、次の瞬間ぐんっと竿がおもいっきりしなる。
男は何事かと思いつつも竿を支えようとしたが、竿は重さに耐え切れずすぐに軽い音と共に折れ、そしてぶつりと糸も切れてしまった。
何だったのかと、男は折れた竿を片手に呆然と立ち尽くす。
そして男は気づいてハッとした表情をした。周りがとても静かなのだ。
冬ということもあり山の動物達も大抵は眠りについているが、それでも僅かには存在している。
少なくともこんなに静かになることはまず無かった。
「オオォォーン!」
突然周囲に響いたのは遠吠えだった。それを聞いた男は慌てて周囲を見渡す。
冬で雪が降っているとはいえここは山の麓に近い。腹を空かせた狼が降りてくることは稀にだがあった。
今回もそうなのかと、男は釣具を一度置き、林に場所を移してから周囲を再度確認する。
すると凍っている湖の上に異様な光景があった。氷が動いているのだ。氷上を滑るようにして氷の塊が移動している。
そんな馬鹿なと目を凝らしてみると、その輪郭がはっきりと見えてきた。
それは一言で言ってしまえば氷で出来た狼だった。角ばり尖った氷が毛並みのように見え、青白い氷の体の中で唯一その目だけが赤く光っていた。
その一体を目にしたところで、また一体、もう一体と姿を現す。
その現れ方も異常だ。凍りついた湖面の氷がバキバキと音を立てながら隆起し、それが氷の狼を形作っていくのだ。
氷でできた狼達は周囲を見渡し、氷の上に鼻をこすりつけ、また耳らしき氷片を揺らす。
それは正しく獲物を探す狼そのもので、男はそれに気づいたところで我に返った。
「ば、化け物だ。すぐ村長に知らせないとっ」
男は氷の狼達に気づかれぬよう村へと急ぎ戻った。
●氷上へのお誘い
今日もハンターオフィスは多くのハンター達で賑わっていた。
冬の雪降る日でも休まず営業。寧ろこんな時期だからこそアレコレとトラブルが起きてハンターの手が必要になるのだ。
そしてとある辺境に現れた歪虚の情報が、早くもこのオフィスに届いていた。
「氷で出来た狼ですか。ほぼ間違いなく歪虚ですね」
オフィスの職員は目撃情報などを確認しつつ、ハンター向けの依頼票を作成していく。
現在目撃されているのはその村の近くにある湖の周辺のみ。その場所から何故離れないのかは不明だ。
しかし何時近くにある村が襲われないとも限らない。速やかに退治を行う必要があるだろう。
「大きさも仕草も狼そのもの。ただ、歪虚である以上何をしてくるか分からないので注意が必要ですね」
注意事項をまとめつつ、オフィス職員は依頼票を作り上げる。
十数分もしないうちに完成したそれを見直し、依頼として申請許可を行おうとしたところでふと一つ思い出し、備考に一文付け加えた。
「凍った湖の氷の上で戦うことになる可能性あり。滑ったり転倒に注意、っと」
解説
【依頼内容】
歪虚・氷狼を撃退せよ
【敵情報】
●氷狼 3~4匹
全長1メートル弱ほどの氷で出来た狼の歪虚。
目撃情報によると仕草は狼そのもので、牙や爪があったことが確認されている。
また、体の毛並みは鋭い氷で構成されている為、全身が凶器となっている。
凍った湖面から現れるなど、何かしらの能力を持っている可能性もある為注意が必要。
【戦域情報】
凍りついた湖。
分厚い氷が張っており、ちょっとやそっとではビクともしない。
戦闘を行っても余程のことをしなければ割れたりはしないだろう。
湖の周囲は林になっており、1km程離れた場所に村がある。
【備考】
氷上戦闘になる可能性あり。滑ったり転倒に要注意。
歪虚・氷狼を撃退せよ
【敵情報】
●氷狼 3~4匹
全長1メートル弱ほどの氷で出来た狼の歪虚。
目撃情報によると仕草は狼そのもので、牙や爪があったことが確認されている。
また、体の毛並みは鋭い氷で構成されている為、全身が凶器となっている。
凍った湖面から現れるなど、何かしらの能力を持っている可能性もある為注意が必要。
【戦域情報】
凍りついた湖。
分厚い氷が張っており、ちょっとやそっとではビクともしない。
戦闘を行っても余程のことをしなければ割れたりはしないだろう。
湖の周囲は林になっており、1km程離れた場所に村がある。
【備考】
氷上戦闘になる可能性あり。滑ったり転倒に要注意。
マスターより
皆さんこんにちわ。蒼 かなたです。
前回は代筆となり申し訳ありませんでした。
今後このようなことがないよう、気をつけます。
依頼としては単純な歪虚討伐です。
ちょっとした能力を持っていますが、そこまで強い個体ではありません。
協力して事に当たれば手強い相手ではないでしょう。
前回は代筆となり申し訳ありませんでした。
今後このようなことがないよう、気をつけます。
依頼としては単純な歪虚討伐です。
ちょっとした能力を持っていますが、そこまで強い個体ではありません。
協力して事に当たれば手強い相手ではないでしょう。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/02/22 13:14
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 フレン・ガーランド(ka3847) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/02/19 10:24:17 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/17 07:40:22 |