ゲスト
(ka0000)
【不動】機動兵器武装開発意見調査会
マスター:のどか

このシナリオは2日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/02/22 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/03/05 07:30
オープニング
蒸気工場都市「フマーレ」。
多くの工場や企業がひしめき合う「職人の街」であるが、その一角に軍需産業地帯が存在していた。
同盟軍で使われる装備品等の開発・生産を行う一帯は、一見厳格な空気に満ちた、街の工場街とは若干違った雰囲気を放っている。
そんな中に、大きな空き倉庫が1つ、ぽつりと存在していた。
元は何に使われていたのかも定かでは無い。
ただ、長い事誰も使われた事は無く、かつ今も使おうと目をつけている企業も居ない、それだけは確かな場所。
だだっ広いだけのフロア、ムダに高い天井。
これを埋め尽くすだけの品がここに置かれたのだとしたら、その中から必要なものを探すのにどれだけの手間が掛かる事だろう。
今までの所持者もそんな「ムダ」の使い道に困ったのか、過去の持ち主も長い期間使用することも無く、ただこうしてガワだけが寂しく放置されていた。
「これはこれは。よく、このような物件が残っていたものですね」
そんな倉庫内に響く、一人の青年の声。
声の主、エヴァルド・ブラマンデは頭上に走る天井の梁の高さ、そのフロアのだだっぴろさ、それこそムダに重くてでかい入り口の扉などを見渡しながら、関心したように唸る。
「残ってたんじゃねぇ、使い道が無かったんだ。アンタも貿易やってたなら分かってくれると思うが、広すぎる倉庫は逆に役に立たねぇもんだ」
そんなエヴァルドの横で豪快な笑いを浮かべたフランコ・カルヴィーニは隅々を指し示すように手を広げながら、彼へ同意を求めるように切り返す。
「確かに、在庫管理も一苦労です。しかし――」
そう、エヴァルドは一度は頷いて見せるも、手元に抱えた資料に目を通しながら再び倉庫内へと視線を移す。
「――今回扱う案件から考えれば、これほどベストな環境は他に無いでしょう」
エヴァルドの持つ資料の見出しには、こう書かれていた。
――CAM/魔導アーマー、両機動兵器武装開発環境の設立について。
「しかし、これだけ大きな事によく踏み切りましたね、フマーレは」
「はは、こちとらヴァリオスさんと違って、面倒な確執は無いもんでね。サンドラさんとの話し合いで、すんなりと決まったんだ」
サンドラ――サンドラ・ボナッタというのは、フマーレの工場代表の女社長。
一方のフランコは労働者の代表であり、街を上げた事業は経営者と労働者との間で意見をすり合わせてから行動に移るのが、ここフマーレの特色であり鉄則である。
「確かに……確執は面倒なものです」
自分はその当事者であるわけなのだが……そう思いながらも、エヴァルドは噛み砕いたような苦笑を返す。
自覚ある当事者がいちいち目くじらを立てる必要も無い。しかし、フランコは何とも怖いところをビシビシと切り込んでくるものだ。それでもどこか憎めなくもあり、冗談で済ませられてしまうあたり、彼の良さであり人柄なのだろう。
「軍に資料を提出したりしなきゃならねぇらしいから本稼動は随分先の事になりそうだが、この場所だけはもう押さえてある。だからやれる事からどんどん始めていって良いとサンドラさんからのお達しが出てる。人力で出来るもんなら、開発も進めてもらって構わねぇと。だが、俺には何から始めたら良いかさっぱりでね。職人連中もやる気だけはあるんだが、巨大兵器なんていったい何を作ったら喜ばれるもんやら」
「なるほど、それで私が呼ばれたわけですね」
エヴァルドは今回の計画に対し、出資者としてその名乗りを上げていた。
その実用性は未知数ではあるものの、将来性は十二分にある。投資としては大きな買い物であるが、文字通り「未来への投資」と考えれば、それが様々な形で戻ってくるものだと確信を得られれば乗らない手は無い。
少し込み入った話をすれば、ヴァリオスの老人達は様子見を決め込んでいる。彼にとって、今が絶好の機会でもあった。
が、そんな出資者である自分が、職人事情に関しては文献で読んだ知識程度しか持っていない自分が、何故こうして現地に呼ばれたのか……その意味をなんとなく察し、同時に大きなチャンスをその脳裏に感じ取っていた。
「でしたら、現場の人間に聞いてみるのが一番でしょう」
そう、エヴァルドは柔らかい物腰で答えた。
「現場? リアルブルーから来た戦艦や特機隊だかの人間でも呼ぼうってのかい?」
「いえ、その辺りはアポイントを取るのにも中々面倒でしょうし、正しく『実情を知る』とは言い難い部分もあるかと思います」
「じゃあ、誰を呼ぶってんだ?」
しかめっつらで腕を組んで唸るフランコを前に、エヴァルドはニッコリと商人のそれらしい微笑を浮かべて演説でもするかのように手を広げてみせる。
「もっと適した人材――常日頃、それこそ今、この瞬間も機動兵器の存在を必要とする局面に立たされている人たち。彼らの意見を聞くのが適当、かつ広い見識を得られるかもしれないと思いませんか?」
あくまで問いかけるように、エヴァルドは語る。
そう言われてフランコもようやく意見の一致に至ったのか、パンと手を打って大きく頷いた。
「ああ、それがいい! 彼らなら間違いない!」
それから、ほぼエヴァルドの担当受付嬢となりつつあるルミ・ヘヴンズドアの下に、その話が舞い込んできたのは言うまでも無い。
多くの工場や企業がひしめき合う「職人の街」であるが、その一角に軍需産業地帯が存在していた。
同盟軍で使われる装備品等の開発・生産を行う一帯は、一見厳格な空気に満ちた、街の工場街とは若干違った雰囲気を放っている。
そんな中に、大きな空き倉庫が1つ、ぽつりと存在していた。
元は何に使われていたのかも定かでは無い。
ただ、長い事誰も使われた事は無く、かつ今も使おうと目をつけている企業も居ない、それだけは確かな場所。
だだっ広いだけのフロア、ムダに高い天井。
これを埋め尽くすだけの品がここに置かれたのだとしたら、その中から必要なものを探すのにどれだけの手間が掛かる事だろう。
今までの所持者もそんな「ムダ」の使い道に困ったのか、過去の持ち主も長い期間使用することも無く、ただこうしてガワだけが寂しく放置されていた。
「これはこれは。よく、このような物件が残っていたものですね」
そんな倉庫内に響く、一人の青年の声。
声の主、エヴァルド・ブラマンデは頭上に走る天井の梁の高さ、そのフロアのだだっぴろさ、それこそムダに重くてでかい入り口の扉などを見渡しながら、関心したように唸る。
「残ってたんじゃねぇ、使い道が無かったんだ。アンタも貿易やってたなら分かってくれると思うが、広すぎる倉庫は逆に役に立たねぇもんだ」
そんなエヴァルドの横で豪快な笑いを浮かべたフランコ・カルヴィーニは隅々を指し示すように手を広げながら、彼へ同意を求めるように切り返す。
「確かに、在庫管理も一苦労です。しかし――」
そう、エヴァルドは一度は頷いて見せるも、手元に抱えた資料に目を通しながら再び倉庫内へと視線を移す。
「――今回扱う案件から考えれば、これほどベストな環境は他に無いでしょう」
エヴァルドの持つ資料の見出しには、こう書かれていた。
――CAM/魔導アーマー、両機動兵器武装開発環境の設立について。
「しかし、これだけ大きな事によく踏み切りましたね、フマーレは」
「はは、こちとらヴァリオスさんと違って、面倒な確執は無いもんでね。サンドラさんとの話し合いで、すんなりと決まったんだ」
サンドラ――サンドラ・ボナッタというのは、フマーレの工場代表の女社長。
一方のフランコは労働者の代表であり、街を上げた事業は経営者と労働者との間で意見をすり合わせてから行動に移るのが、ここフマーレの特色であり鉄則である。
「確かに……確執は面倒なものです」
自分はその当事者であるわけなのだが……そう思いながらも、エヴァルドは噛み砕いたような苦笑を返す。
自覚ある当事者がいちいち目くじらを立てる必要も無い。しかし、フランコは何とも怖いところをビシビシと切り込んでくるものだ。それでもどこか憎めなくもあり、冗談で済ませられてしまうあたり、彼の良さであり人柄なのだろう。
「軍に資料を提出したりしなきゃならねぇらしいから本稼動は随分先の事になりそうだが、この場所だけはもう押さえてある。だからやれる事からどんどん始めていって良いとサンドラさんからのお達しが出てる。人力で出来るもんなら、開発も進めてもらって構わねぇと。だが、俺には何から始めたら良いかさっぱりでね。職人連中もやる気だけはあるんだが、巨大兵器なんていったい何を作ったら喜ばれるもんやら」
「なるほど、それで私が呼ばれたわけですね」
エヴァルドは今回の計画に対し、出資者としてその名乗りを上げていた。
その実用性は未知数ではあるものの、将来性は十二分にある。投資としては大きな買い物であるが、文字通り「未来への投資」と考えれば、それが様々な形で戻ってくるものだと確信を得られれば乗らない手は無い。
少し込み入った話をすれば、ヴァリオスの老人達は様子見を決め込んでいる。彼にとって、今が絶好の機会でもあった。
が、そんな出資者である自分が、職人事情に関しては文献で読んだ知識程度しか持っていない自分が、何故こうして現地に呼ばれたのか……その意味をなんとなく察し、同時に大きなチャンスをその脳裏に感じ取っていた。
「でしたら、現場の人間に聞いてみるのが一番でしょう」
そう、エヴァルドは柔らかい物腰で答えた。
「現場? リアルブルーから来た戦艦や特機隊だかの人間でも呼ぼうってのかい?」
「いえ、その辺りはアポイントを取るのにも中々面倒でしょうし、正しく『実情を知る』とは言い難い部分もあるかと思います」
「じゃあ、誰を呼ぶってんだ?」
しかめっつらで腕を組んで唸るフランコを前に、エヴァルドはニッコリと商人のそれらしい微笑を浮かべて演説でもするかのように手を広げてみせる。
「もっと適した人材――常日頃、それこそ今、この瞬間も機動兵器の存在を必要とする局面に立たされている人たち。彼らの意見を聞くのが適当、かつ広い見識を得られるかもしれないと思いませんか?」
あくまで問いかけるように、エヴァルドは語る。
そう言われてフランコもようやく意見の一致に至ったのか、パンと手を打って大きく頷いた。
「ああ、それがいい! 彼らなら間違いない!」
それから、ほぼエヴァルドの担当受付嬢となりつつあるルミ・ヘヴンズドアの下に、その話が舞い込んできたのは言うまでも無い。
解説
内容:CAM/魔導アーマー 両機動兵器武装開発 意見聴取会へのお誘い
この度、蒸気工場都市「フマーレ」に於きまして機動兵器用の武装を開発するガレージを設立する運びとなりました。
現在は何も無いただの空き倉庫ですが、後に様々な機材が運ばれ、人員が派遣され、試験用のCAM等も配備される予定です。
そういった開発ガレージとしての機能が完全に整えられるまでは出来る範囲で開発を行っていく想定となっております。
今回、ハンターの皆さんには両機動兵器の武器及び防具、はたまたアタッチメント等に関しての意見を幅広く募集したいとの要望です。
基本的には量産を視野に入れた武装案を急務とされていますが、アイディア出し会ですので様々意見を出して頂いて構いません。
また、お寄せ頂いた意見は一つ一つ熟考させて頂きますが、技術的な問題も含め、そのすべてを実現できるとは限りません。
ガレージの現状が現状ですので、開発に時間が掛かったりといった事も十二分に考えられます。
それでも、少しでもこれからの対歪虚戦線の備えが充実するように。
はたまた、両機動兵器がより実用的な運用を行えますように。
どうぞ、皆様の知恵をお貸し下さい。
なお、粗末なものではありますが現地には紙とペンやひとしきりの製図セットなどもご用意しております。
現時点で「魔導型CAM」、ならびに「量産型魔導アーマー」の資料が用意されております。
そのため具体的な案のイメージや図面をご準備頂く事も可能です。
ただし、世界背景上の可能不可能はございますのでその点はご留意下さい。
ちなみに、会の司会進行はオフィスより引っ張り出されました美少女受付嬢(自称)、ルミ・ヘヴンズドアが勤めさせて頂きます。
また、エヴァルド・ブラマンデ及びフランコ・カルヴィーニも生の意見を聞くために出席しておりますので、様々コメントをさせて頂く……事もあるかもしれません。
この度、蒸気工場都市「フマーレ」に於きまして機動兵器用の武装を開発するガレージを設立する運びとなりました。
現在は何も無いただの空き倉庫ですが、後に様々な機材が運ばれ、人員が派遣され、試験用のCAM等も配備される予定です。
そういった開発ガレージとしての機能が完全に整えられるまでは出来る範囲で開発を行っていく想定となっております。
今回、ハンターの皆さんには両機動兵器の武器及び防具、はたまたアタッチメント等に関しての意見を幅広く募集したいとの要望です。
基本的には量産を視野に入れた武装案を急務とされていますが、アイディア出し会ですので様々意見を出して頂いて構いません。
また、お寄せ頂いた意見は一つ一つ熟考させて頂きますが、技術的な問題も含め、そのすべてを実現できるとは限りません。
ガレージの現状が現状ですので、開発に時間が掛かったりといった事も十二分に考えられます。
それでも、少しでもこれからの対歪虚戦線の備えが充実するように。
はたまた、両機動兵器がより実用的な運用を行えますように。
どうぞ、皆様の知恵をお貸し下さい。
なお、粗末なものではありますが現地には紙とペンやひとしきりの製図セットなどもご用意しております。
現時点で「魔導型CAM」、ならびに「量産型魔導アーマー」の資料が用意されております。
そのため具体的な案のイメージや図面をご準備頂く事も可能です。
ただし、世界背景上の可能不可能はございますのでその点はご留意下さい。
ちなみに、会の司会進行はオフィスより引っ張り出されました美少女受付嬢(自称)、ルミ・ヘヴンズドアが勤めさせて頂きます。
また、エヴァルド・ブラマンデ及びフランコ・カルヴィーニも生の意見を聞くために出席しておりますので、様々コメントをさせて頂く……事もあるかもしれません。
マスターより
おはようございます、のどかです。
大変多くのハンターの皆様の力をお借りした【虚動】にて大規模な実験環境が整った機動兵器達。
今回、同盟都市「フマーレ」にてその兵器開発のガレージを開設する運びとなりました。
クリムゾンウェストに於ける機動兵器の今後に関わる依頼となります。
とは言え「こんな装備があったらいいなぁ」程度で全く構いませんので、是非皆様の知恵と閃きをお貸しいただければ幸いです。
もし、質問がございました場合は受付嬢のルミ、及び主催のエヴァルドがご返答させて頂きますので別途質問卓を立ててご用命ください。
大変多くのハンターの皆様の力をお借りした【虚動】にて大規模な実験環境が整った機動兵器達。
今回、同盟都市「フマーレ」にてその兵器開発のガレージを開設する運びとなりました。
クリムゾンウェストに於ける機動兵器の今後に関わる依頼となります。
とは言え「こんな装備があったらいいなぁ」程度で全く構いませんので、是非皆様の知恵と閃きをお貸しいただければ幸いです。
もし、質問がございました場合は受付嬢のルミ、及び主催のエヴァルドがご返答させて頂きますので別途質問卓を立ててご用命ください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/03/05 07:20
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 イーディス・ノースハイド(ka2106) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/02/21 11:45:17 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/21 21:34:09 |