ゲスト
(ka0000)
ゴブリンを撃滅せよ!
マスター:赤山優牙

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/02/24 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/03/05 07:30
オープニング
●古都アークエルスにて
王国の北東部の山麓にやや近い場所にある、歴史や魔法など様々な研究を目的とした学術都市だ。
都市の大きな特徴はグラズヘイム王立図書館がある事。
通称グリフヴァルト(文字の森)と呼ばれるこの図書館の歴史は古く、一説には古都が街としてのまとまりを持つことになるより以前、さらには王国が成り立つ前から存在するのではないかと噂されている。
だが、そんな事は、ある1人の男にとってはどうでもいい事だった。
その男は元々、古都アークエルスよりも北の山麓の村に住んでいた。ゴブリンの襲撃により、その村を追われ、古都に逃げ込んできたのは、数日前の話だ。
「うぅ……ひっく……」
酒場で毎夜飲んだくれている。
「お前さん、いい加減にしたらどうだい」
女将が心配して、水を出した。
この男は、古都に逃げ込む前、街道でゴブリンの一団の追撃を受けた時のショックが抜けきれないのだ。
「俺は最低だ……」
「こうやって、毎日毎日飲んでる方が最低よ」
だが、女将の声は届いていない。
男がここまで落ち込む本当の理由を、決して彼は語ろうとしない。
避難途中でゴブリンの追撃にあったのも、人づてに聞いたものだ。
●嘆きの橋
それは古都のとある水路に途中まで架かっている橋だ。
綺麗な半円を描いている石造りの橋は、途中で資金が足りなくなって完成できなかったとか、水路に飛びこむ為のものだとか、桟橋のつもりが設計者が勘違いしたとか言われている。
そして、こんな噂もある。
『この橋で嘆けば、その悲しみや苦しみから解放される』
今日も男はその橋にやってきた。
既に日も落ちて、幾刻か過ぎて、あたりは真っ暗だ。
橋の先端まで進む。ここから身投げすれば逝けるのだろうかと思うが、身体が前に進む覚悟がない。
「俺は最低だ……」
男は語りだした。
彼には妻がいた事。その妻は覚醒者であり、元ハンターだった事。
村人達と一緒に逃げる途中、追撃にきたゴブリンを、妻が1人で足止めした。
そのおかげで村人達は犠牲者を出す事なく逃げ切れたのだが、妻は帰って来なかった。
「俺は……逃げてしまった……妻を置いて……」
ゴブリンに襲われた恐怖に怯え、振り返りもせず、真っ先に。
その行動はある意味正しかったかもしれない。
見方によれば、彼が率先して示した事で、村人達は救われたのだと。
「ごめんよ……ごめんよ……」
結婚する時に死ぬ時は一緒だと誓った言葉を思い出す。
せめて、同じ場所で死にたいと思った彼は、襲撃された場所に戻ろうとした。
だが、既に街道は封鎖されていた。
見張りに立っている兵士達に事情を話すも、鼻で笑われ、追い返された。
しつこく懇願すると、槍の柄でボロボロになるまで叩かれた。
死ぬに死ねず。ただ恥を晒しているだけの人生に何の意味があるというのだと男は嘆く。
「貴様のノゾミ。叶えてやらん事もないぞ」
そんな声が、橋の先から聞こえた。
泣き顔をあげると、路地からローブに身を包んだ何者かが現れた。
「ほ、本当か?」
「対価は頂こうか。貴様の持っている物で一番価値のある物と交換だ」
男は首にかかったネックレスを無意識に握り締めた。
「わかった」
「ならば、私についてくると良い。臆病な貴様にピッタリの物を渡してやろう」
●封鎖されているある街道にて
「また、お前か。見ての通り街道は封鎖されているぞ」
見張りの兵士が男に向かって槍を突き出して言った。
「それとも、また、ボコボコにされたいのか?」
「サンドバッグがまた来たのかよ」
他の兵士達がからかう。
だが、男は無言でバリケードに近付いてきた。
そして、兵士達の地面に向かって、壺を投げつける。
「おいおい、こりゃ、なんの真似だ?」
「あーあ。壺が勿体ねぇ」
不用意に割れた壺に近づく兵士。
次の瞬間、割れた壺から流れでた液体状の物が、兵士に『飛びかかった』。
悲鳴をあげながら、液体に包まれる。
「ス、スライムだ!」
「うわぁぁぁ」
混乱する兵士達。
その隙をついて、男がバリケードを乗り越えていった。
だが、それを制止している余裕は兵士達にはなかったのであった。
●とあるハンターオフィスにて
「この依頼は、街道に現れるゴブリンを討伐する依頼となります」
やけに笑顔な受付嬢。
最近、良い事でもあったというらしいが。
「街道を封鎖していた兵士達が負傷してしまい、これ以上封鎖を続ける事が困難なので、元を断ってしまいましょうという事になった様です」
資料を配る。
街道はゴブリンの襲撃で廃村となった村に続いているようだ。
「もちろん、全て討伐できれば、それで良いですが、追い払う事ができても良いです」
過去に討伐隊を派遣した際、ゴブリン達は街道横の森の中から出てくる事はなかったと記してある。
「ゴブリンを誘き出す作戦は必要だと思いますが、それはハンターにお任せになっています」
馬車は貸し出せますのでと受付嬢はつけ加える。
他に必要な道具・武具類はハンター達の持ち出しになりそうだ。
「あと、負傷した兵士からの情報ですが、その廃村出身の男性が封鎖を突破して街道に入って行ったらしいです」
きっともう死んでるでしょうけどと、小さく呟いた。
その男性の生死や救出等は依頼には入っていないようだ。
「では、お引き受け下さる場合は、こちらにサインをお願いします」
王国の北東部の山麓にやや近い場所にある、歴史や魔法など様々な研究を目的とした学術都市だ。
都市の大きな特徴はグラズヘイム王立図書館がある事。
通称グリフヴァルト(文字の森)と呼ばれるこの図書館の歴史は古く、一説には古都が街としてのまとまりを持つことになるより以前、さらには王国が成り立つ前から存在するのではないかと噂されている。
だが、そんな事は、ある1人の男にとってはどうでもいい事だった。
その男は元々、古都アークエルスよりも北の山麓の村に住んでいた。ゴブリンの襲撃により、その村を追われ、古都に逃げ込んできたのは、数日前の話だ。
「うぅ……ひっく……」
酒場で毎夜飲んだくれている。
「お前さん、いい加減にしたらどうだい」
女将が心配して、水を出した。
この男は、古都に逃げ込む前、街道でゴブリンの一団の追撃を受けた時のショックが抜けきれないのだ。
「俺は最低だ……」
「こうやって、毎日毎日飲んでる方が最低よ」
だが、女将の声は届いていない。
男がここまで落ち込む本当の理由を、決して彼は語ろうとしない。
避難途中でゴブリンの追撃にあったのも、人づてに聞いたものだ。
●嘆きの橋
それは古都のとある水路に途中まで架かっている橋だ。
綺麗な半円を描いている石造りの橋は、途中で資金が足りなくなって完成できなかったとか、水路に飛びこむ為のものだとか、桟橋のつもりが設計者が勘違いしたとか言われている。
そして、こんな噂もある。
『この橋で嘆けば、その悲しみや苦しみから解放される』
今日も男はその橋にやってきた。
既に日も落ちて、幾刻か過ぎて、あたりは真っ暗だ。
橋の先端まで進む。ここから身投げすれば逝けるのだろうかと思うが、身体が前に進む覚悟がない。
「俺は最低だ……」
男は語りだした。
彼には妻がいた事。その妻は覚醒者であり、元ハンターだった事。
村人達と一緒に逃げる途中、追撃にきたゴブリンを、妻が1人で足止めした。
そのおかげで村人達は犠牲者を出す事なく逃げ切れたのだが、妻は帰って来なかった。
「俺は……逃げてしまった……妻を置いて……」
ゴブリンに襲われた恐怖に怯え、振り返りもせず、真っ先に。
その行動はある意味正しかったかもしれない。
見方によれば、彼が率先して示した事で、村人達は救われたのだと。
「ごめんよ……ごめんよ……」
結婚する時に死ぬ時は一緒だと誓った言葉を思い出す。
せめて、同じ場所で死にたいと思った彼は、襲撃された場所に戻ろうとした。
だが、既に街道は封鎖されていた。
見張りに立っている兵士達に事情を話すも、鼻で笑われ、追い返された。
しつこく懇願すると、槍の柄でボロボロになるまで叩かれた。
死ぬに死ねず。ただ恥を晒しているだけの人生に何の意味があるというのだと男は嘆く。
「貴様のノゾミ。叶えてやらん事もないぞ」
そんな声が、橋の先から聞こえた。
泣き顔をあげると、路地からローブに身を包んだ何者かが現れた。
「ほ、本当か?」
「対価は頂こうか。貴様の持っている物で一番価値のある物と交換だ」
男は首にかかったネックレスを無意識に握り締めた。
「わかった」
「ならば、私についてくると良い。臆病な貴様にピッタリの物を渡してやろう」
●封鎖されているある街道にて
「また、お前か。見ての通り街道は封鎖されているぞ」
見張りの兵士が男に向かって槍を突き出して言った。
「それとも、また、ボコボコにされたいのか?」
「サンドバッグがまた来たのかよ」
他の兵士達がからかう。
だが、男は無言でバリケードに近付いてきた。
そして、兵士達の地面に向かって、壺を投げつける。
「おいおい、こりゃ、なんの真似だ?」
「あーあ。壺が勿体ねぇ」
不用意に割れた壺に近づく兵士。
次の瞬間、割れた壺から流れでた液体状の物が、兵士に『飛びかかった』。
悲鳴をあげながら、液体に包まれる。
「ス、スライムだ!」
「うわぁぁぁ」
混乱する兵士達。
その隙をついて、男がバリケードを乗り越えていった。
だが、それを制止している余裕は兵士達にはなかったのであった。
●とあるハンターオフィスにて
「この依頼は、街道に現れるゴブリンを討伐する依頼となります」
やけに笑顔な受付嬢。
最近、良い事でもあったというらしいが。
「街道を封鎖していた兵士達が負傷してしまい、これ以上封鎖を続ける事が困難なので、元を断ってしまいましょうという事になった様です」
資料を配る。
街道はゴブリンの襲撃で廃村となった村に続いているようだ。
「もちろん、全て討伐できれば、それで良いですが、追い払う事ができても良いです」
過去に討伐隊を派遣した際、ゴブリン達は街道横の森の中から出てくる事はなかったと記してある。
「ゴブリンを誘き出す作戦は必要だと思いますが、それはハンターにお任せになっています」
馬車は貸し出せますのでと受付嬢はつけ加える。
他に必要な道具・武具類はハンター達の持ち出しになりそうだ。
「あと、負傷した兵士からの情報ですが、その廃村出身の男性が封鎖を突破して街道に入って行ったらしいです」
きっともう死んでるでしょうけどと、小さく呟いた。
その男性の生死や救出等は依頼には入っていないようだ。
「では、お引き受け下さる場合は、こちらにサインをお願いします」
解説
●目的
ゴブリンの討伐。
●内容
街道に現れるゴブリンを誘き出し、ゴブリンを討伐もしくは無力化する。
●地形
廃村までなだらかな坂道が続いています。廃村に向かって左側は草原。右側は森となります。
街道はむき出しの地面です。
地形のイメージ
至 廃 村
草 街 道 森
草 街 道 森
~ ~ ~ ~
草 街 道 森
草 街 道 森
至 古 都
●ゴブリン
数は10体います。槍や棍棒、弓で武装しています。
群れの率いているボスがいるような様子ではありません。
●嘆いていた男
街道のある場所で既に絶命しています。
●街道の入り口
突如、スライムが出現したそうですが、既に兵士達によってスライムは倒され、バリケード等も片付けられています。
兵士達は負傷し、治療の為、後方に戻されている為、兵士達と接触する事はできません。
●誘き出し
廃村まで行って、帰ってくるまでの間に誘い出しができなかった場合、シナリオは失敗となります。
ゴブリン達はどこからか街道の様子を観察しているので、明らかに襲撃して返り討ちされそうな場合は襲ってきません。
●その他
オープニングの『嘆きの橋』はPL情報になります。
ローブの人物がリプレイ内に出る事はありません。
馬車が必要な場合は貸し出されます(破損してもかまいません)。
他必要な道具類はハンター達で用意してもらう事になります。
ゴブリンの討伐。
●内容
街道に現れるゴブリンを誘き出し、ゴブリンを討伐もしくは無力化する。
●地形
廃村までなだらかな坂道が続いています。廃村に向かって左側は草原。右側は森となります。
街道はむき出しの地面です。
地形のイメージ
至 廃 村
草 街 道 森
草 街 道 森
~ ~ ~ ~
草 街 道 森
草 街 道 森
至 古 都
●ゴブリン
数は10体います。槍や棍棒、弓で武装しています。
群れの率いているボスがいるような様子ではありません。
●嘆いていた男
街道のある場所で既に絶命しています。
●街道の入り口
突如、スライムが出現したそうですが、既に兵士達によってスライムは倒され、バリケード等も片付けられています。
兵士達は負傷し、治療の為、後方に戻されている為、兵士達と接触する事はできません。
●誘き出し
廃村まで行って、帰ってくるまでの間に誘い出しができなかった場合、シナリオは失敗となります。
ゴブリン達はどこからか街道の様子を観察しているので、明らかに襲撃して返り討ちされそうな場合は襲ってきません。
●その他
オープニングの『嘆きの橋』はPL情報になります。
ローブの人物がリプレイ内に出る事はありません。
馬車が必要な場合は貸し出されます(破損してもかまいません)。
他必要な道具類はハンター達で用意してもらう事になります。
マスターより
●ご挨拶
おはようございます。バレンタインは皆さんどうでしたか? 私は嘆きの橋に行きたい気分です。
●攻略のヒント
『嘆きの橋』とか『ローブの人物』とか出てきていますが、意識しないで、ゴブリン退治を楽しんでいただければと思います。
依頼の達成度はゴブリンの討伐数でも変化しますので、ご注意下さい。
おはようございます。バレンタインは皆さんどうでしたか? 私は嘆きの橋に行きたい気分です。
●攻略のヒント
『嘆きの橋』とか『ローブの人物』とか出てきていますが、意識しないで、ゴブリン退治を楽しんでいただければと思います。
依頼の達成度はゴブリンの討伐数でも変化しますので、ご注意下さい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/02/27 19:49
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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来いよゴブリン。怖いのか? 十色・T・ エニア(ka0370) 人間(リアルブルー)|15才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/02/23 16:48:07 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/19 02:56:58 |