ゲスト
(ka0000)
【不動】雨晴の風となりて
マスター:サトー

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- サポート
- 現在0人 / 0~3人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/02/27 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/03/08 15:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●CAM稼働実験場前防衛線左翼の一角
「伏せろおおおーーー!!!」
怒声が響く。
一拍の静寂。後、轟音が耳をつんざいた。
小隊長は鈍い頭を手で抑えつつ、意識を覚醒させるように頭を二度振る。
音が遠い。
弾着は至近だったようだ。
弱い風。
ようやく晴れた土埃の中から、隊員の兵士が一人倒れているのが見つかった。
「救護班! 急げ!!」
後方に運ばれていく負傷兵。だが、部下の負傷を気にかけているゆとりはない。
「防護盾が足りんぞ!!」
「現在作成中です!!」
「もたもたするな!」
防御陣地のあちらこちらで見受けられる大きな木の防護盾。小隊長の近くにも一つあったが、既に幾度もの攻撃により使い物にならない状態だ。
「……増援のハンターはまだか!」
「今こちらに向かっています!!」
彼は咄嗟に「遅い!」と言おうとしたが、何とか言葉を呑み込んだ。
皆必死だ。兵士もハンターも、誰しもが最善を尽くそうと努力している。
そう分かっていても、この場を預かる身としては怒鳴りたくなってしまうのを懸命に堪えて、呑み込んだ怒気をも込めて、防御策を挟んだ向かいを睨みつけた。
積み上げられた土嚢と粗末な木の防御柵の向こうに広がるのは、人間の膝丈ほどの草が一面に生え揃う大地と――見慣れた敵影が15。
相対するのは、オーガ。彼我の距離は約50mもあるというのに、目を凝らさずともその威容はありありと主張されている。
スリングと呼ばれる携帯用簡易投石器を用いて、先ほどから石の雨を降らせている憎き敵だ。
石といっても人の頭を優に凌ぐ大きさ。運が良ければ命は繋げるが、即死してもおかしくはない。
通常の個体よりも小柄なオーガ達は、不釣り合いなほど盛り上がった右腕の筋肉に物を言わせて、遠距離からの攻撃を行ってきていた。
更にその後方、こちらから150mほど離れた所には、弓を持ったオーガが6体。
この個体は更に小さく、体長は3m程度。
だが、そのせいか、弓術に長けており、あんなに遠くからも防御陣地へ矢を到達させ、被害を増大させていた。
足を止めて射撃に徹する巨人計21体。ここ最近立て続けに続く戦闘に、すっかり馴染みの顔となった。見慣れたくもないのだが、こちらの気持ちはお構いなしらしい。
ろくに反撃もできないまま、手も足も出ないと言うのが現状だ。
カタパルトとバリスタの作成を急いではいるが、断続的に降り続く石と矢の雨のせいで、思うように捗らない。
木の棒を組み合わせただけの簡易な防御柵はあるものの、敵がいつ突撃してくるとも限らない。
突撃されれば、この粗末な木の柵ではとても……。
小隊長は水を口に含み、ありったけの罵声と忍び寄る死の影と一緒に飲み下した。
早急な対処が必要なのは明白である。
呑気に座していては、くそったれの鎌野郎の訪問を待つのみ。
後の巨人達の包囲殲滅作戦を遂行するためにも、今ここが崩されるわけにはいかないのだ。
状況を覆すには討って出るしかない。その為のハンターが待ち遠しかった。
●
「隊長! 連れてまいりました!」
待ちに待った報告が届いたのは、程なくしてだった。
体感的には何時間も待たされた気がするが、実際は数十分といったところだろう。
「来たか!」
小隊長の声に合わせて、大きな矢が防護盾に突き刺さる。
後方でもハンター達が支援に動いており、投石器等の作成が急ピッチで進められていた。
小隊長は、肝を冷やして刺さった矢を見つめている兵士を促す。
「はっ! 説明は道中にて済ませてあります!」
「よし! あれを!」
小隊長は脇の兵士に用意させていた品を持ってこさせる。
それは、ビール瓶程の大きさの火薬瓶に、人の頭ほどの大きさの油壷だった。
「なけなしの火薬と油だ。予備は無い。これも持って行って、あの巨人達の射撃を阻止してほしい。少なくとも、敵の注意を惹きつけてくれればありがたい」
兵士がそれを配っている間も、巨人の投石と射的は止まない。
大地を抉る衝撃と音に、馬は怯えて使い物にならない状況だ。
「馬は使えない。敵の武器をある程度破壊するか無力化できたら、後の判断は任せる。退くもよし、囮となるもよし。直にカタパルトとバリスタも完成する」
深追いしたり巻き込まれないようにな、と小隊長は祈るような想いでハンター達を見つめた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●CAM稼働実験場前防衛線左翼の一角
「伏せろおおおーーー!!!」
怒声が響く。
一拍の静寂。後、轟音が耳をつんざいた。
小隊長は鈍い頭を手で抑えつつ、意識を覚醒させるように頭を二度振る。
音が遠い。
弾着は至近だったようだ。
弱い風。
ようやく晴れた土埃の中から、隊員の兵士が一人倒れているのが見つかった。
「救護班! 急げ!!」
後方に運ばれていく負傷兵。だが、部下の負傷を気にかけているゆとりはない。
「防護盾が足りんぞ!!」
「現在作成中です!!」
「もたもたするな!」
防御陣地のあちらこちらで見受けられる大きな木の防護盾。小隊長の近くにも一つあったが、既に幾度もの攻撃により使い物にならない状態だ。
「……増援のハンターはまだか!」
「今こちらに向かっています!!」
彼は咄嗟に「遅い!」と言おうとしたが、何とか言葉を呑み込んだ。
皆必死だ。兵士もハンターも、誰しもが最善を尽くそうと努力している。
そう分かっていても、この場を預かる身としては怒鳴りたくなってしまうのを懸命に堪えて、呑み込んだ怒気をも込めて、防御策を挟んだ向かいを睨みつけた。
積み上げられた土嚢と粗末な木の防御柵の向こうに広がるのは、人間の膝丈ほどの草が一面に生え揃う大地と――見慣れた敵影が15。
相対するのは、オーガ。彼我の距離は約50mもあるというのに、目を凝らさずともその威容はありありと主張されている。
スリングと呼ばれる携帯用簡易投石器を用いて、先ほどから石の雨を降らせている憎き敵だ。
石といっても人の頭を優に凌ぐ大きさ。運が良ければ命は繋げるが、即死してもおかしくはない。
通常の個体よりも小柄なオーガ達は、不釣り合いなほど盛り上がった右腕の筋肉に物を言わせて、遠距離からの攻撃を行ってきていた。
更にその後方、こちらから150mほど離れた所には、弓を持ったオーガが6体。
この個体は更に小さく、体長は3m程度。
だが、そのせいか、弓術に長けており、あんなに遠くからも防御陣地へ矢を到達させ、被害を増大させていた。
足を止めて射撃に徹する巨人計21体。ここ最近立て続けに続く戦闘に、すっかり馴染みの顔となった。見慣れたくもないのだが、こちらの気持ちはお構いなしらしい。
ろくに反撃もできないまま、手も足も出ないと言うのが現状だ。
カタパルトとバリスタの作成を急いではいるが、断続的に降り続く石と矢の雨のせいで、思うように捗らない。
木の棒を組み合わせただけの簡易な防御柵はあるものの、敵がいつ突撃してくるとも限らない。
突撃されれば、この粗末な木の柵ではとても……。
小隊長は水を口に含み、ありったけの罵声と忍び寄る死の影と一緒に飲み下した。
早急な対処が必要なのは明白である。
呑気に座していては、くそったれの鎌野郎の訪問を待つのみ。
後の巨人達の包囲殲滅作戦を遂行するためにも、今ここが崩されるわけにはいかないのだ。
状況を覆すには討って出るしかない。その為のハンターが待ち遠しかった。
●
「隊長! 連れてまいりました!」
待ちに待った報告が届いたのは、程なくしてだった。
体感的には何時間も待たされた気がするが、実際は数十分といったところだろう。
「来たか!」
小隊長の声に合わせて、大きな矢が防護盾に突き刺さる。
後方でもハンター達が支援に動いており、投石器等の作成が急ピッチで進められていた。
小隊長は、肝を冷やして刺さった矢を見つめている兵士を促す。
「はっ! 説明は道中にて済ませてあります!」
「よし! あれを!」
小隊長は脇の兵士に用意させていた品を持ってこさせる。
それは、ビール瓶程の大きさの火薬瓶に、人の頭ほどの大きさの油壷だった。
「なけなしの火薬と油だ。予備は無い。これも持って行って、あの巨人達の射撃を阻止してほしい。少なくとも、敵の注意を惹きつけてくれればありがたい」
兵士がそれを配っている間も、巨人の投石と射的は止まない。
大地を抉る衝撃と音に、馬は怯えて使い物にならない状況だ。
「馬は使えない。敵の武器をある程度破壊するか無力化できたら、後の判断は任せる。退くもよし、囮となるもよし。直にカタパルトとバリスタも完成する」
深追いしたり巻き込まれないようにな、と小隊長は祈るような想いでハンター達を見つめた。
解説
目的:
防衛線維持の為の、巨人の武器の破壊 or 無力化。
現場:
障害物は無し。
人間の膝丈ほどの高さの草が生え揃っている。
敵:
小柄で特殊な個体のオーガ、計21体。
いずれも生命力が通常よりも低く、炎が弱点。防具は下半身は固く、上半身は薄い。兜は無し。
スリングオーガ×15体
体長3m~4m弱。射程は50m以上。右腕が若干肥大している。
身体のバランスが悪い為、近接はやや不向き。武器は他に見られない。
スリングは、幾重にも縒り合された丈夫な縄に石を引っ掛けて、振り回して投げるタイプ。
弓オーガ×6体
体長3m。射程は150m以上。
小柄で弓術に特化している為、近接は苦手。武器は他に見られない。
道具:
各自火薬瓶2本・油壷1つ所持。装備コストは共にひとつ「4」とします(今シナリオに限り)
火薬瓶(黒色火薬)…使用対象は1体。2発直撃させれば、重傷を与えられる程度の威力。
備考:
火薬瓶・油壺は受け取りを拒否することも可能です。自分の分を誰かに持ってもらっても構いません。
(不要の場合はプレイング内に【不要】とだけ書いておいてください。特に無ければ、自動的に所持することになります。装備コストにご注意ください)
マッチは各自所持済。馬は使用不可。
一定時間経過(15~30分前後)で、味方による投石とバリスタによる射撃が始まります。
防衛線維持の為の、巨人の武器の破壊 or 無力化。
現場:
障害物は無し。
人間の膝丈ほどの高さの草が生え揃っている。
敵:
小柄で特殊な個体のオーガ、計21体。
いずれも生命力が通常よりも低く、炎が弱点。防具は下半身は固く、上半身は薄い。兜は無し。
スリングオーガ×15体
体長3m~4m弱。射程は50m以上。右腕が若干肥大している。
身体のバランスが悪い為、近接はやや不向き。武器は他に見られない。
スリングは、幾重にも縒り合された丈夫な縄に石を引っ掛けて、振り回して投げるタイプ。
弓オーガ×6体
体長3m。射程は150m以上。
小柄で弓術に特化している為、近接は苦手。武器は他に見られない。
道具:
各自火薬瓶2本・油壷1つ所持。装備コストは共にひとつ「4」とします(今シナリオに限り)
火薬瓶(黒色火薬)…使用対象は1体。2発直撃させれば、重傷を与えられる程度の威力。
備考:
火薬瓶・油壺は受け取りを拒否することも可能です。自分の分を誰かに持ってもらっても構いません。
(不要の場合はプレイング内に【不要】とだけ書いておいてください。特に無ければ、自動的に所持することになります。装備コストにご注意ください)
マッチは各自所持済。馬は使用不可。
一定時間経過(15~30分前後)で、味方による投石とバリスタによる射撃が始まります。
マスターより
お疲れさまでございます。
今シナリオは、連動シナリオ「【不動】雨の音を遮れば」と密接にリンクしております。
投石がいつ始まるのか・唐突なのか等は、そちらの結果も関係してきます。
また、今シナリオの結果は防衛線の維持に関わるため、他の不動シナリオへも影響いたします。
リプレイは投石開始 or 撤退までとなりますので、あらかじめご了承ください。
おやすみなさい。
今シナリオは、連動シナリオ「【不動】雨の音を遮れば」と密接にリンクしております。
投石がいつ始まるのか・唐突なのか等は、そちらの結果も関係してきます。
また、今シナリオの結果は防衛線の維持に関わるため、他の不動シナリオへも影響いたします。
リプレイは投石開始 or 撤退までとなりますので、あらかじめご了承ください。
おやすみなさい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/03/06 06:32
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 J・D(ka3351) エルフ|26才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/02/27 11:21:19 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/22 19:44:26 |