ゲスト
(ka0000)
【不動】黒槌
マスター:有坂参八

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/02/27 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/03/08 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
赤き大地……辺境の運命を掛けた防衛戦は、始まった。
CAM実験場を落とさんと歪虚の軍勢が南下を始める中、ナナミ側流域に敷かれた防衛線の西端・左翼側では、辺境部族スコール族の長ファリフ・スコール(kz0009)の率いる戦士達が、今まさに迎撃戦に討って出ようとしていた。
「皆、準備はいい!? 今までの犠牲を無駄にしない為にも……絶対に勝とう!」
ファリフがその身の丈程もある大斧を掲げ叫ぶと、続く部族の戦士達は呼応して、空を割らんとするかの様な雄叫びを上げた。
幼き少女は、『伝説の刺青』を資質として生まれ持った、辺境最大の部族の長。
その統率は決して熟達したものではないが、しかし若さ故の勢いと闘志が、猛き戦士達を牽引する大きな力となっていた。
「スコールの長殿よ、少しお耳を拝借して宜しいか」
そのファリフに音も無く近づいたのは……白髪の老戦士、シバ(kz0048)だった。
先のハイルタイとの戦いで負った怪我で杖をついているが、歩き回るだけならばもう大丈夫らしい。
そのシバの、かしこまった物言いを受けて、ファリフは苦笑した。
「シバさん……ファリフでいいよ」
「否、否。戦士たるもの、戦場にあっては器に然るべき呼び名を用いられるべきよ。そんなことよりな、お主の耳に入れねばならぬ話がある」
「?」
「斥候に出たテト達より報せがあった。『黒槌』が既にナナミ川を渡り、ここへ近づいておると」
「……黒槌、グロボル?」
絞り出すように吐息を漏らしたファリフに、シバが頷く。
それは、辺境に古く伝わる歪虚の名だ。象ほどにもある体躯を持った、黒い大猪型の歪虚。
そして、かつて部族の戦士を幾人も屠った、忌まわしい敵。
「一度、あれと戦ったそうだな」
「うん。テトの仲間を、助ける為に」
先の戦いで黒槌グロボルは、辺境部族の斥候を孤立させる事で囮とし、その救援隊諸共に皆殺しにしようと目論んだ。
強いだけではなく、獣以上の知能を持つ、厄介な相手であった。
「あれは聡い獣だが儂と同じ、旧い時代の戦士よ。一度敵を定めたならば、自分か敵の何れかが死ぬまで止まらぬ」
「それってまさか、あの時逃がしたボク達を、追ってきたってこと……?」
「十中八九な。匂いを辿られたのじゃろ」
グロボルの突進は、立ちはだかる物をすべて薙ぎ倒す、まさに大槌の如き威力を持つ。
そのグロボルに狙われるという事は、戦場で戦士達に囲まれ、彼らを指揮しなければならないファリフにとっては最悪の状況と言っていい。
だがファリフは、迷う素振りさえ見せずに決断した。
「なら、ボクが囮になる」
「なんと」
シバが……一瞬浮かべた笑みを隠すかの様に、態とらしく驚いてみせた。
「しかし敵は黒槌のみではない、お主は部族の指揮を取り、実験場に迫る怠惰の眷属も抑えねばならぬ。そこでお主の身に何かがあれば、もはや戦況の取り返しはつかぬぞ」
「だからこそ、迷わずにアイツと戦って、しかも倒さなきゃダメだって、思うんだ。皆を、不安にさせない為に」
黒槌は、一度取り逃がした敵……今のままならば、ファリフを襲うだろう。
であれば、ファリフ自身が味方と共にいれば、その分だけ味方を危険にさらす。
かと言って、部族の長であるファリフが長く欠ければそれだけ戦士達の力も弱まる。
今、必要なのは、速やかにグロボルを退ける事。
「勝算は」シバが問う。
「守りに専念すれば、ボクも少しは持ち堪えられる……と思う。怠惰の群れは、まずスコールの戦士達に抑えてもらうよ。その間にグロボルをやっつけるか、追い返すかできれば」
「時間との勝負じゃな。グロボルへの、反撃を担う者が要る」
「……あては、あるんだ」
「『星の友』か?」
ファリフは、シバの瞳を見据え……自身ありげな笑みと共に、首を横に振った。
「あの人達がそうかは、わかんない。でも……ボクが一番、信じられる人達だから」
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
赤き大地……辺境の運命を掛けた防衛戦は、始まった。
CAM実験場を落とさんと歪虚の軍勢が南下を始める中、ナナミ側流域に敷かれた防衛線の西端・左翼側では、辺境部族スコール族の長ファリフ・スコール(kz0009)の率いる戦士達が、今まさに迎撃戦に討って出ようとしていた。
「皆、準備はいい!? 今までの犠牲を無駄にしない為にも……絶対に勝とう!」
ファリフがその身の丈程もある大斧を掲げ叫ぶと、続く部族の戦士達は呼応して、空を割らんとするかの様な雄叫びを上げた。
幼き少女は、『伝説の刺青』を資質として生まれ持った、辺境最大の部族の長。
その統率は決して熟達したものではないが、しかし若さ故の勢いと闘志が、猛き戦士達を牽引する大きな力となっていた。
「スコールの長殿よ、少しお耳を拝借して宜しいか」
そのファリフに音も無く近づいたのは……白髪の老戦士、シバ(kz0048)だった。
先のハイルタイとの戦いで負った怪我で杖をついているが、歩き回るだけならばもう大丈夫らしい。
そのシバの、かしこまった物言いを受けて、ファリフは苦笑した。
「シバさん……ファリフでいいよ」
「否、否。戦士たるもの、戦場にあっては器に然るべき呼び名を用いられるべきよ。そんなことよりな、お主の耳に入れねばならぬ話がある」
「?」
「斥候に出たテト達より報せがあった。『黒槌』が既にナナミ川を渡り、ここへ近づいておると」
「……黒槌、グロボル?」
絞り出すように吐息を漏らしたファリフに、シバが頷く。
それは、辺境に古く伝わる歪虚の名だ。象ほどにもある体躯を持った、黒い大猪型の歪虚。
そして、かつて部族の戦士を幾人も屠った、忌まわしい敵。
「一度、あれと戦ったそうだな」
「うん。テトの仲間を、助ける為に」
先の戦いで黒槌グロボルは、辺境部族の斥候を孤立させる事で囮とし、その救援隊諸共に皆殺しにしようと目論んだ。
強いだけではなく、獣以上の知能を持つ、厄介な相手であった。
「あれは聡い獣だが儂と同じ、旧い時代の戦士よ。一度敵を定めたならば、自分か敵の何れかが死ぬまで止まらぬ」
「それってまさか、あの時逃がしたボク達を、追ってきたってこと……?」
「十中八九な。匂いを辿られたのじゃろ」
グロボルの突進は、立ちはだかる物をすべて薙ぎ倒す、まさに大槌の如き威力を持つ。
そのグロボルに狙われるという事は、戦場で戦士達に囲まれ、彼らを指揮しなければならないファリフにとっては最悪の状況と言っていい。
だがファリフは、迷う素振りさえ見せずに決断した。
「なら、ボクが囮になる」
「なんと」
シバが……一瞬浮かべた笑みを隠すかの様に、態とらしく驚いてみせた。
「しかし敵は黒槌のみではない、お主は部族の指揮を取り、実験場に迫る怠惰の眷属も抑えねばならぬ。そこでお主の身に何かがあれば、もはや戦況の取り返しはつかぬぞ」
「だからこそ、迷わずにアイツと戦って、しかも倒さなきゃダメだって、思うんだ。皆を、不安にさせない為に」
黒槌は、一度取り逃がした敵……今のままならば、ファリフを襲うだろう。
であれば、ファリフ自身が味方と共にいれば、その分だけ味方を危険にさらす。
かと言って、部族の長であるファリフが長く欠ければそれだけ戦士達の力も弱まる。
今、必要なのは、速やかにグロボルを退ける事。
「勝算は」シバが問う。
「守りに専念すれば、ボクも少しは持ち堪えられる……と思う。怠惰の群れは、まずスコールの戦士達に抑えてもらうよ。その間にグロボルをやっつけるか、追い返すかできれば」
「時間との勝負じゃな。グロボルへの、反撃を担う者が要る」
「……あては、あるんだ」
「『星の友』か?」
ファリフは、シバの瞳を見据え……自身ありげな笑みと共に、首を横に振った。
「あの人達がそうかは、わかんない。でも……ボクが一番、信じられる人達だから」
解説
●依頼内容
黒槌グロボルの撃退
但し、ファリフ個人、ないし部族戦士の3分の1が戦闘不能になった時点で依頼失敗とする
以上。
●戦場の状況
ナナミ側流域、CAM実験場北に構築された防衛線の、最左翼の戦場です。
川の直近は、足場の悪い岩場で、1m程の岩や流木が散見されます。
そこから南の陸地は全てなだらかな地形の草原で、遮蔽物はありません。
北側からは怠惰の眷属、小型のトロルが約100体、川を渡って来ますが、
これはスコール族始め辺境部族の精鋭戦士50名(覚醒者)が、指揮官不在ながら対応します。
黒槌グロボルは既に川を渡っており、川沿いを東側から戦域に侵入してきます。なお、シナリオ戦況は「敵が異様に強く、苦しい戦いを強いられる」になります。
●黒槌グロボル
象ほどの大きさの、黒い猪型の歪虚。
木々を薙ぎ倒す程の強烈な突進が、唯一にして最大の攻撃。
この突進はグロボルの進路上にいる対象全てを同時に攻撃し、また突進中に進路変更も可能です。
人間程でないにせよ獣を凌ぐ知能を持ち、一定レベルの戦術的判断能力を有します。
この戦いで討ち取る事が理想ですが、撤退させた場合も依頼達成として扱われます。
基本的にはファリフを狙うものの、過去依頼『血脈なき絆』に参加したPCが居た場合は、同じく優先攻撃対象となります。
●ファリフ
幼きスコール族の長。
グロボルに優先して狙われる状態の為、守りと回避に徹して時間を稼ぎます。
ハンターからの頼みごとや連携申し入れには、概ね協力的です。
●その他
質問にはファリフがお答えしますので、掲示板にて。
黒槌グロボルの撃退
但し、ファリフ個人、ないし部族戦士の3分の1が戦闘不能になった時点で依頼失敗とする
以上。
●戦場の状況
ナナミ側流域、CAM実験場北に構築された防衛線の、最左翼の戦場です。
川の直近は、足場の悪い岩場で、1m程の岩や流木が散見されます。
そこから南の陸地は全てなだらかな地形の草原で、遮蔽物はありません。
北側からは怠惰の眷属、小型のトロルが約100体、川を渡って来ますが、
これはスコール族始め辺境部族の精鋭戦士50名(覚醒者)が、指揮官不在ながら対応します。
黒槌グロボルは既に川を渡っており、川沿いを東側から戦域に侵入してきます。なお、シナリオ戦況は「敵が異様に強く、苦しい戦いを強いられる」になります。
●黒槌グロボル
象ほどの大きさの、黒い猪型の歪虚。
木々を薙ぎ倒す程の強烈な突進が、唯一にして最大の攻撃。
この突進はグロボルの進路上にいる対象全てを同時に攻撃し、また突進中に進路変更も可能です。
人間程でないにせよ獣を凌ぐ知能を持ち、一定レベルの戦術的判断能力を有します。
この戦いで討ち取る事が理想ですが、撤退させた場合も依頼達成として扱われます。
基本的にはファリフを狙うものの、過去依頼『血脈なき絆』に参加したPCが居た場合は、同じく優先攻撃対象となります。
●ファリフ
幼きスコール族の長。
グロボルに優先して狙われる状態の為、守りと回避に徹して時間を稼ぎます。
ハンターからの頼みごとや連携申し入れには、概ね協力的です。
●その他
質問にはファリフがお答えしますので、掲示板にて。
マスターより
この依頼をご紹介致します、有坂参八です。
新兵器目白押しの中、敢えてのガチンコ勝負です。
この戦いの結果は、【不動】連動依頼内の他戦場と互いに影響を受けあいます。
敵味方共に増援が来たり、或いはこちらが他の戦場へ増援に行く展開もあり得るかもしれません。
その上で、いま目の前の敵を如何に捌くか。
皆様の知恵と勇気に、期待致します。
新兵器目白押しの中、敢えてのガチンコ勝負です。
この戦いの結果は、【不動】連動依頼内の他戦場と互いに影響を受けあいます。
敵味方共に増援が来たり、或いはこちらが他の戦場へ増援に行く展開もあり得るかもしれません。
その上で、いま目の前の敵を如何に捌くか。
皆様の知恵と勇気に、期待致します。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/03/07 07:47
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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黒槌来たる 上泉 澪(ka0518) 人間(クリムゾンウェスト)|19才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/02/27 09:59:34 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/23 13:31:35 |