• 不動
  • 戦闘

【不動】対大型歪虚兵器開発計画

マスター:蒼かなた

シナリオ形態
ショート
難易度
やや難しい
参加費
1,000
参加人数
現在8人 / 4~8人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2015/02/27 22:00
リプレイ完成予定
2015/03/08 22:00

オープニング

●対大型歪虚兵器
 冒険都市リゼリオにあるサルヴァトーレ・ロッソ技術開発部。
 そこでは様々な研究や技術開発が行われており、多くの発明品を輩出している組織である。
 種類は多岐に及んでいて、ライトや眼鏡などの日用品からカップラーメンやポテチなどの食料品。勿論剣や銃などの武具の開発も行われていた。
 そしてその兵器を開発している部署の一つのチームで、とあるコンセプトを元に開発を進めているメンバーがいた。
 そのコンセプトというのが「非覚醒者でも運用可能な対大型歪虚兵器の開発」である。
 これまでも対歪虚を銘打って剣や銃を開発してきたが、最近になって一つの問題が発生した。
 辺境にあるCAM稼動実験場、今は「ホープ」と呼ばれるその地に侵攻してきた怠惰眷属の歪虚達だ。
 怠惰眷属の歪虚の特徴はその名の通り面倒臭がりであることだが、問題となっているのはその大きさだ。
 サイクロプスやトロルと呼ばれるような4メートルを超えるような巨人達を相手にするには人間は非力すぎた。
 覚醒者であるハンターであればその体格差を覆すポテンシャルを有しているが、逆に非覚醒者では接近することすらままならない。
 非覚醒者が巨人の拳をまともに受ければ文字通り一撃必殺。とてもじゃないがまともに対峙出来る相手ではないのだ。

「そーゆー訳なんで。諸君、非力な我等でもあの糞ったれな巨人共をぶち殺せる兵器を作るぞ」
 このコンセプトのチームリーダーとなった男が、数名の仲間の前でホワイトボードを背に腕を組む。
「はい。ファッキンジャイアント共は足元がお留守っぽいんで落とし穴とかどうっすか?」
「積極的な意見感謝する。だが却下だ。自分の墓を掘ってる間に大地の染みになるぞ」
 リーダーはホワイトボードに「落とし穴」と書いた後にすぐ大きくバツ印を書いた。
 そこから「ひざかっくん」「上空からの爆撃」「もうCAMだけでよくね?」などふざけているのか本気なのかよく分からない意見が数多くでた。
 その何れも却下され、リーダーの男は頭を掻きながら仲間を睨みつける。
「お前等、おふざけはその辺にしてそろそろマシな意見を出せ。減給にするぞ」
「まあ、ぶっちゃけると歩兵が大きくて硬い奴を相手にする為の武器って既に発明されてますよね」
 珈琲の入ったカップを傾けながら1人のメンバーがそう口にする。
「対戦車兵器ですよ。ロケットランチャーとか、地雷とか、対物ライフルとか」
「なるほど。高威力である程度離れた距離から攻撃できる。非覚醒者での運用もリアルブルーでは実績もあるしな」
 リーダーはホワイトボードに対戦車兵器と書いて丸印を加える。
 それからメンバーに振り返り手をパンパンと叩く。
「それじゃあまずはお試しも兼ねて対戦車兵器を試作するぞ。まずロッソに現品があるか確認。あとデータベースから設計図を掘り出せ」
 ずっとだらだらとしていたメンバーが、相変わらず気の抜けた返事をしながらのろのろと仕事を始める。
「これが終わったら休暇やるから気張れ、諸君」
「それ、前にも聞いて裏切られたばかりなんっすけど」

●実戦投入
 ホープで設営されているテントの一つに依頼という形で何名かのハンターが召集された。
 今回集められた依頼の名目は「非覚醒者の運用を目的とした対大型歪虚兵器の実戦試験」と少し長い名前である。
「という訳で、集まってくれた諸君にはこの3つの兵器を使って欲しいわけだ」
 そう口にしているのはハンターオフィスの職員ではなく、白衣を着た学者風の男。依頼主である技研廠のとある部署のリーダーだ。
「リアルブルー出身の奴なら知ってるかも知れないが、これは対戦車兵器とか言われてたものだ」
 1つ目は2つの円錐を合わせたような弾頭に、長さ1メートルほどある筒状の発射器のセット。
 2つ目は30センチほどの円盤のような鉄の塊。
 3つ目は銃。だが、普段見るものと違いその全長は2メートルほど。かなり無骨でその銃身にはバイポッド(二脚)が取り付けられている。
「使い方は配った資料の通りだ。まあ、ハンターの諸君は頭にインストールされてるはずだし大丈夫だよ、多分」
 ふわあっと欠伸をした男は口元を押さえながら続ける。
「生憎と数は用意できなかったんだけどな。だが今回で成果が出たら今後量産される、かもしれない」
 今回用意できたのは試作品らしく数も質も中途半端だ。だが、人間相手に使ったらまず原形すら残らない程度の威力はあるらしい。
 男はそう説明を終えると、今度は手元にあった別の資料に視線をやる。
「ああ、それと怠惰眷属の歪虚達が南下してきてるらしい。防衛線を張るらしいから、そこでこれを試してきてくれ」
 男は気だるげな態度をしながらも、にっこりと笑顔を見せた。

解説

【依頼内容】
 ・ナナミ川防衛線の中央付近での歪虚の撃退
 ・試作兵器の運用

【敵情報】
 ・サイクロプス、トロルなど 十数体
  全長4メートルを超える怠惰眷属の歪虚。
  戦況は膠着状態。敵はこちらの出方を伺いながら川を越えようとしている。

【戦域情報】
 ・簡易拠点
  CAM稼働実験場『ホープ』の北部にあるナナミ川沿いの防衛線付近に建設された砦。
  百メートルほど丘や岩が転がる起伏のある荒野が続き、その先にナナミ川が流れている。

 ・ナナミ川
  川幅平均60メートル、水深平均3メートルほどの川。
  流れは緩やかで巨体を誇る怠惰眷属の歪虚ならば徒歩で渡河が可能。

【試作兵器】
 ・試作型対大型歪虚ロケットランチャー 2挺 【コスト30】
   対戦車ロケットランチャーを模した携帯式の擲弾発射器。
   1発使いきりで射程は15ほど。威力は3つの中ではトップ。
   リーダー曰く、敵に向けて引き金を引け。あと後ろには立つな。

 ・試作型対大型歪虚ライフル 1挺 【コスト60】
   対戦車ライフルを模した大型の狙撃銃。バイポッド(二脚)付き。
   反動が強い為、バイポッドで銃を地面などに固定して使用しないと命中が著しく低下する。
   装弾数5発でリロード可。射程は最大50ほど。
   リーダー曰く、絶対に伏せてバイポッドを使ってから撃て。あと耳栓も忘れずにしろ。

 ・試作型対大型歪虚地雷 5個
   対戦車地雷を模した大型の地雷。配置箇所はプレイヤーの自由に出来る。
   対大型歪虚への効果としては致命傷にはならないが、確実にダメージは入るレベル。
   リーダー曰く、設置して誘き寄せて踏ませろ。あと爆発する時は出来るだけ遠くにいろ。

【備考】
 試作兵器のコストにより装備力を超過した場合、移動力低下などのペナルティがあります。
 また、試作兵器を破損もしくは撤退などで放棄した場合は成功度に影響を与えます。

マスターより

皆さんこんにちわ。蒼 かなたです。
今回は【不動】連動の渡河防衛シナリオです。
この依頼の成否によって今後の展開に影響を与えます。
試作兵器の試用は勿論、防衛線を突破されぬよう知恵を絞り戦ってください。
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2015/03/04 06:24

参加者一覧

  • ライフ・ゴーズ・オン
    ジルボ(ka1732
    人間(紅)|16才|男性|猟撃士
  • 大悪党
    神楽(ka2032
    人間(蒼)|15才|男性|霊闘士
  • 妨害の緑
    フィドルフ(ka2525
    エルフ|18才|男性|猟撃士
  • 好奇心の一手
    フェルム・ニンバス(ka2974
    人間(紅)|14才|男性|魔術師
  • 混沌系アイドル
    エリス・ブーリャ(ka3419
    エルフ|17才|女性|機導師

  • ジーウ=ルンディン(ka3694
    人間(蒼)|22才|女性|闘狩人
  • 期待の狙撃手
    ディディ=ロハドトゥ(ka3695
    人間(紅)|20才|女性|機導師
  • 竜潰
    ルナリリル・フェルフューズ(ka4108
    エルフ|16才|女性|機導師
依頼相談掲示板
アイコン 怠惰撃退&試作兵器運用相談所
神楽(ka2032
人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク)
最終発言
2015/02/27 21:30:09
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/02/23 16:28:47