ゲスト
(ka0000)
お猫様露天漫遊
マスター:霜月零

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在1人 / 0~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 3日
- プレイング締切
- 2015/02/27 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/03/08 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
のどかな、とてものどかな村だった。
山間とはいえ、斜面がなだらかなせいか道はとうの昔に整備されていたし、麓の町までの往復もさほど難なくこなせた。
村人達が丹精こめて育てた果樹園では、毎年たわわに柑橘類が実っていた。
裕福とまではいかないものの、食うに困るほど貧困に陥ることもない、そんな小さな村だった。
「困ったべ~」
村人が、溜息と共にそんな言葉を漏らす。
彼が見つめる先には、温泉があった。
ほかほかと湯気が立ち上り、2月の寒さを癒してくれそうな暖かい空気が回りに満ちている。
そう、その村で温泉が見つかったのは、半年ほど前の事だった。
たまたま局地的な地震が起き、亀裂から温泉が湧き出したのだ。
果樹園の手入れの合い間合い間に村人総出で温泉を掘り広げ、少しずつ少しずつ露天風呂を作り上げていった。
そしてついに完成したのだが……。
にゃーーーーーーーーーーーーーん♪
村人の目の前には、温泉にどーんと浸かる巨大猫が。
いや、猫と呼ぶにはあまりにも大きすぎるだろう。
大人が10人同時に入ることが出来る広さのある湯船に、一匹でぎゅうううっと詰まっている、いや、浸かっているのだから。
「おそらくは幻獣様じゃろうのぅ……」
村の長老が杖をつきながら村人の傍による。
そしてその足元には、大小さまざまのお猫様が嬉しそうに擦り寄ってきていた。
にゃぁんにゃぁんにゃぁん。
にゃーにゃーにゃー。
なぁん♪
村人も長老も思わず目じりをほころばせかけるが、ぷるぷると頭を振る。
「むぅう、幻獣大猫様につられて、日に日に野良猫が増えていっておる。このままでは、猫たちに村を占拠される日も遠くないのぅ……」
村長の呟きに、村人もうんうんと頷いている。
お猫様は可愛い。
幻獣大猫様も可愛い。
三毛猫も縞猫も雉猫もトラ猫も斑猫も黒猫も。
みんなみんな愛らしい。
だがしかし、ここは果樹園で生計を立てている小さな村。
猫村では決してないのだ。
そして大量のお猫様たちを養えるほど裕福でもなし。
露天風呂で収入をえられるようになればまた話は変わってくるのだが、幻獣大猫様が占拠している今、収入は見込めない。
そしてさらに問題がある。
温泉が湧き出たことで、舞い上がった村長が、半年前についうっかり出来心で麓の町の町長に借金を申し入れてしまっていたのだ。
『温泉整備の為に、少しばかり、工面してもらえぬかのぅ?』
そんな村長の申し出を、町長は二つ返事で頷いた。
ただし、『温泉をいつでも使わせてくれるなら』という条件付で。
そしてそんな町長が、明後日この村を訪れることになっているのだ。
一週間前、露天風呂が出来上がった瞬間に町長に連絡を入れてしまっていて、まだ完成していないという嘘はつけない。
かといって、幻獣大猫様が浸かっているので入れないとも言いづらい。
「せめて、完成直後に浸かってくれていればのぅ。町長殿に連絡をいれずにおいたのじゃが……」
後悔先に立たず。
幻獣大猫様はわれかんせずでどっぷりと湯船に詰まって、いや、浸かっている。
「そもそも、猫って水が嫌いなはずだべ。みんな猫じゃないのかもしれないだべ~」
集まってくる野良猫たちですら、お湯を怖がる様子がない。
幻獣大猫様は明らかに常軌を逸する大きさだったから幻獣であるとめぼしがついたのだが、他の野良猫たちはこれといって大きさといい行動といい、普通の猫と変わりない。
村人達が毎日持ち寄る餌を、皆で分け合っておいしそうに食べている。
「幻獣大猫様に、退いて頂くしかないのかのぅ」
一時的でよいのだ。
出来ればずっと退いていて欲しいのだが、わがままは言うまい。
町長が来る明後日の夜だけ、移動していて欲しいのだ。
「なぁ、おおぬこさま、少しの間、移動してくれねぇだべか~?」
村人が説得するも、暖簾に腕押し床に釘。
なんとなく会話が通じていそうなのだが、退いてくれる気配はまるでなし。
「困ったのぅ」
ここ一週間で何度目かわからない溜息を、長老と村人は深く吐くのだった。
のどかな、とてものどかな村だった。
山間とはいえ、斜面がなだらかなせいか道はとうの昔に整備されていたし、麓の町までの往復もさほど難なくこなせた。
村人達が丹精こめて育てた果樹園では、毎年たわわに柑橘類が実っていた。
裕福とまではいかないものの、食うに困るほど貧困に陥ることもない、そんな小さな村だった。
「困ったべ~」
村人が、溜息と共にそんな言葉を漏らす。
彼が見つめる先には、温泉があった。
ほかほかと湯気が立ち上り、2月の寒さを癒してくれそうな暖かい空気が回りに満ちている。
そう、その村で温泉が見つかったのは、半年ほど前の事だった。
たまたま局地的な地震が起き、亀裂から温泉が湧き出したのだ。
果樹園の手入れの合い間合い間に村人総出で温泉を掘り広げ、少しずつ少しずつ露天風呂を作り上げていった。
そしてついに完成したのだが……。
にゃーーーーーーーーーーーーーん♪
村人の目の前には、温泉にどーんと浸かる巨大猫が。
いや、猫と呼ぶにはあまりにも大きすぎるだろう。
大人が10人同時に入ることが出来る広さのある湯船に、一匹でぎゅうううっと詰まっている、いや、浸かっているのだから。
「おそらくは幻獣様じゃろうのぅ……」
村の長老が杖をつきながら村人の傍による。
そしてその足元には、大小さまざまのお猫様が嬉しそうに擦り寄ってきていた。
にゃぁんにゃぁんにゃぁん。
にゃーにゃーにゃー。
なぁん♪
村人も長老も思わず目じりをほころばせかけるが、ぷるぷると頭を振る。
「むぅう、幻獣大猫様につられて、日に日に野良猫が増えていっておる。このままでは、猫たちに村を占拠される日も遠くないのぅ……」
村長の呟きに、村人もうんうんと頷いている。
お猫様は可愛い。
幻獣大猫様も可愛い。
三毛猫も縞猫も雉猫もトラ猫も斑猫も黒猫も。
みんなみんな愛らしい。
だがしかし、ここは果樹園で生計を立てている小さな村。
猫村では決してないのだ。
そして大量のお猫様たちを養えるほど裕福でもなし。
露天風呂で収入をえられるようになればまた話は変わってくるのだが、幻獣大猫様が占拠している今、収入は見込めない。
そしてさらに問題がある。
温泉が湧き出たことで、舞い上がった村長が、半年前についうっかり出来心で麓の町の町長に借金を申し入れてしまっていたのだ。
『温泉整備の為に、少しばかり、工面してもらえぬかのぅ?』
そんな村長の申し出を、町長は二つ返事で頷いた。
ただし、『温泉をいつでも使わせてくれるなら』という条件付で。
そしてそんな町長が、明後日この村を訪れることになっているのだ。
一週間前、露天風呂が出来上がった瞬間に町長に連絡を入れてしまっていて、まだ完成していないという嘘はつけない。
かといって、幻獣大猫様が浸かっているので入れないとも言いづらい。
「せめて、完成直後に浸かってくれていればのぅ。町長殿に連絡をいれずにおいたのじゃが……」
後悔先に立たず。
幻獣大猫様はわれかんせずでどっぷりと湯船に詰まって、いや、浸かっている。
「そもそも、猫って水が嫌いなはずだべ。みんな猫じゃないのかもしれないだべ~」
集まってくる野良猫たちですら、お湯を怖がる様子がない。
幻獣大猫様は明らかに常軌を逸する大きさだったから幻獣であるとめぼしがついたのだが、他の野良猫たちはこれといって大きさといい行動といい、普通の猫と変わりない。
村人達が毎日持ち寄る餌を、皆で分け合っておいしそうに食べている。
「幻獣大猫様に、退いて頂くしかないのかのぅ」
一時的でよいのだ。
出来ればずっと退いていて欲しいのだが、わがままは言うまい。
町長が来る明後日の夜だけ、移動していて欲しいのだ。
「なぁ、おおぬこさま、少しの間、移動してくれねぇだべか~?」
村人が説得するも、暖簾に腕押し床に釘。
なんとなく会話が通じていそうなのだが、退いてくれる気配はまるでなし。
「困ったのぅ」
ここ一週間で何度目かわからない溜息を、長老と村人は深く吐くのだった。
解説
◆目的◆
明後日の夜までに、露天温泉を利用出来るようにする事。
◆成功条件◆
町長が露天風呂を使用出来れば成功。
◆その他◆
皆様の状況は、たまたまこの村を通りがかったり、果樹園で取れた野菜を加工したドライフルーツを買いに来てたりしました。
村の宿屋は露天風呂と同時に建設が進められ、平屋ですが真新しいです。
猫飯などは村人が用意してくれます。
明後日の夜までに、露天温泉を利用出来るようにする事。
◆成功条件◆
町長が露天風呂を使用出来れば成功。
◆その他◆
皆様の状況は、たまたまこの村を通りがかったり、果樹園で取れた野菜を加工したドライフルーツを買いに来てたりしました。
村の宿屋は露天風呂と同時に建設が進められ、平屋ですが真新しいです。
猫飯などは村人が用意してくれます。
マスターより
はい、こんにちは?
ほのぼのお猫様温泉物語開幕です。
のんびりのんびり、お猫様をどうにか移動してあげてくださいませ。
皆様のご参加を、お待ちしております。
ほのぼのお猫様温泉物語開幕です。
のんびりのんびり、お猫様をどうにか移動してあげてくださいませ。
皆様のご参加を、お待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/03/08 08:45
参加者一覧
サポート一覧
- ネフィリア・レインフォード(ka0444)
依頼相談掲示板 | |||
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相談なのです。 志乃原・勇雅(ka1411) 人間(リアルブルー)|11才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/02/27 02:39:42 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/02/27 02:39:52 |