ゲスト
(ka0000)
宿酔盆に返らず
マスター:ムジカ・トラス

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/06/30 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/07/09 07:30
オープニング
●
――……げろ、……!
ゲ■?
あァ、それならもう、浴びるほどした。干乾びるんじゃねェかってくらいに。
いや、枯れたわ。男ケンザブロウ28歳、最早枯れ果てた。その証拠にもう何も出てこない。口渇が酷い。
何の話だったか。
そうだ、■ロだ。
最初は苦しかったもんだが、慣れてくると……その、なんだ。捨てたもんじゃ、ないかもしれない。
あれは――激震し続ける世界の中に降り立った救いだった。
『両手を組んで跪け。便所はそこだ。
祈るように頭を垂れろ。崩壊はすぐそこだ。
頭が痛むか? 世界が廻るか?
視界が霞むか? 右手が疼くか?
それは天罰だ。抗えるもんじゃない。人の仔に刻まれた自浄装置さ。
穢れなき聖女のように居住まいを正して、衝動に任せるがいい』
そんな声が聞こえたんだ。
もちろん錯覚だ。幻聴だ。
俺はその声に身を任せた。
さあ、共に来いよ、死後の楽園へ……!
●
「逃げ……! ……ドだ!」
「……ん?」
耳に届く喧騒に、意識が覚めた。
瞬間、こめかみを貫くように電撃痛。視界がバチバチと明滅し、思わず目を瞑る。
「うげ……」
堪えきれずに突っ伏した。ひんやりとしていた筈の石畳は人肌に温められ、少しばかり気持ち悪い。
「硬いよ……」
不快に思い、冷えた肌触りを求めて身体を動かした、が。
「痛ッ!! うぎ……」
頭痛がスマッシュヒット。
あきませんわ。
二日酔いですわ。
「雑魔がでたぞ! 逃げろ!!!」
「えっ!」
跳ね起きた。急な動きに立ち眩みを覚えるが、激しい頭痛で強制的に現実に引き戻される。
痛ェ。泣けてきた。枯れ果てたと思っていたけど、このくらいの水っ気は残っていたらしい。
じゃなくて!
「雑魔……ヴォ、ヴォイド……?」
気がつけば、村中が騒がしい。本当に、出たのか。歪虚が。夢じゃなくて?
「に、逃げ……」
なくては、と、思ったのも束の間。
「■■■■■■■■――――――!!!」
勿論、雑魔の悲鳴じゃない。俺の悲鳴だ。
俺は、突然こみ上げたソレを、堪えるしかなかった。
「……何が死後の楽園だ」
は、吐き気が、死ぬほど、辛い。もぅゃだ……。
思い返すのは昨日のことだ。どうしてこんなことになってしまった……。
●
ハンターは飲むのが仕事みたいな空気になっていた。ちゃっちゃとスライムっぽい雑魔を倒して、王国は歓迎するって、そんな感じで飲んでたんだ。
無論、そんな空気を読む必要は無かったと思う。
だが、俺は読んでしまった。往々にして、こういう飲み会では雰囲気に飲まれるやつから死んでいく。
周りのハンターたちもそりゃあもう凄い飲みっぷりで、俺も飲んで、飲んで飲んで飲んで飲んで飲みまくっては飲ませて飲んで、いつしか周囲は人の尊厳について考えたくなるくらいの混沌ぶりだった。
旨い酒が良くなかった。旨い飯が良くなかった。陽気な音楽が良くなかった。職人通りで働いているというドワーフ兄弟も良くなかった。
あいつらが一番最低だった。あいつらのコールと煽りっぷりときたら……。
……もう、何もかもが良くなかった。
俺は気がつけば踊り狂っていたが、途中から■■まくっていた記憶しかない。それにしたって、ぶつ切りで今ひとつはっきりしていない。
人間には、アルコールを分解するための酵素があるのだという。遺伝でその質が決まっていて、後はその量で酒の強さが決まるらしい。
俺だって、酒の強さは中々のものだと自負していた。その証拠といってはなんだが、あのドワーフ達と相打ちになった。三人で肩を並べてトイレでうずくまっていたのを覚えている。
朝型まで飲み明かしたハンターもいるかもしれない。
「ん?」
ふと。何かが脳裏をよぎった。
何か――大事なことを、忘れているような……。
「あ……」
そう、そうだ。
気づいた瞬間、絶望で蓋をされていた世界が開けたような心地がした。
「ハンター、いるじゃん! ……アデデデ……」
だめだ。俺は動けそうもない。
「へへ……頼んだぜ……ハンター……」
そう言って、俺は目を閉じた。
今はただ、水が欲しかった。
――……げろ、……!
ゲ■?
あァ、それならもう、浴びるほどした。干乾びるんじゃねェかってくらいに。
いや、枯れたわ。男ケンザブロウ28歳、最早枯れ果てた。その証拠にもう何も出てこない。口渇が酷い。
何の話だったか。
そうだ、■ロだ。
最初は苦しかったもんだが、慣れてくると……その、なんだ。捨てたもんじゃ、ないかもしれない。
あれは――激震し続ける世界の中に降り立った救いだった。
『両手を組んで跪け。便所はそこだ。
祈るように頭を垂れろ。崩壊はすぐそこだ。
頭が痛むか? 世界が廻るか?
視界が霞むか? 右手が疼くか?
それは天罰だ。抗えるもんじゃない。人の仔に刻まれた自浄装置さ。
穢れなき聖女のように居住まいを正して、衝動に任せるがいい』
そんな声が聞こえたんだ。
もちろん錯覚だ。幻聴だ。
俺はその声に身を任せた。
さあ、共に来いよ、死後の楽園へ……!
●
「逃げ……! ……ドだ!」
「……ん?」
耳に届く喧騒に、意識が覚めた。
瞬間、こめかみを貫くように電撃痛。視界がバチバチと明滅し、思わず目を瞑る。
「うげ……」
堪えきれずに突っ伏した。ひんやりとしていた筈の石畳は人肌に温められ、少しばかり気持ち悪い。
「硬いよ……」
不快に思い、冷えた肌触りを求めて身体を動かした、が。
「痛ッ!! うぎ……」
頭痛がスマッシュヒット。
あきませんわ。
二日酔いですわ。
「雑魔がでたぞ! 逃げろ!!!」
「えっ!」
跳ね起きた。急な動きに立ち眩みを覚えるが、激しい頭痛で強制的に現実に引き戻される。
痛ェ。泣けてきた。枯れ果てたと思っていたけど、このくらいの水っ気は残っていたらしい。
じゃなくて!
「雑魔……ヴォ、ヴォイド……?」
気がつけば、村中が騒がしい。本当に、出たのか。歪虚が。夢じゃなくて?
「に、逃げ……」
なくては、と、思ったのも束の間。
「■■■■■■■■――――――!!!」
勿論、雑魔の悲鳴じゃない。俺の悲鳴だ。
俺は、突然こみ上げたソレを、堪えるしかなかった。
「……何が死後の楽園だ」
は、吐き気が、死ぬほど、辛い。もぅゃだ……。
思い返すのは昨日のことだ。どうしてこんなことになってしまった……。
●
ハンターは飲むのが仕事みたいな空気になっていた。ちゃっちゃとスライムっぽい雑魔を倒して、王国は歓迎するって、そんな感じで飲んでたんだ。
無論、そんな空気を読む必要は無かったと思う。
だが、俺は読んでしまった。往々にして、こういう飲み会では雰囲気に飲まれるやつから死んでいく。
周りのハンターたちもそりゃあもう凄い飲みっぷりで、俺も飲んで、飲んで飲んで飲んで飲んで飲みまくっては飲ませて飲んで、いつしか周囲は人の尊厳について考えたくなるくらいの混沌ぶりだった。
旨い酒が良くなかった。旨い飯が良くなかった。陽気な音楽が良くなかった。職人通りで働いているというドワーフ兄弟も良くなかった。
あいつらが一番最低だった。あいつらのコールと煽りっぷりときたら……。
……もう、何もかもが良くなかった。
俺は気がつけば踊り狂っていたが、途中から■■まくっていた記憶しかない。それにしたって、ぶつ切りで今ひとつはっきりしていない。
人間には、アルコールを分解するための酵素があるのだという。遺伝でその質が決まっていて、後はその量で酒の強さが決まるらしい。
俺だって、酒の強さは中々のものだと自負していた。その証拠といってはなんだが、あのドワーフ達と相打ちになった。三人で肩を並べてトイレでうずくまっていたのを覚えている。
朝型まで飲み明かしたハンターもいるかもしれない。
「ん?」
ふと。何かが脳裏をよぎった。
何か――大事なことを、忘れているような……。
「あ……」
そう、そうだ。
気づいた瞬間、絶望で蓋をされていた世界が開けたような心地がした。
「ハンター、いるじゃん! ……アデデデ……」
だめだ。俺は動けそうもない。
「へへ……頼んだぜ……ハンター……」
そう言って、俺は目を閉じた。
今はただ、水が欲しかった。
解説
●解説
目的:雑魔の駆除
●状況
皆さんは町中に現れたスライム型の雑魔を倒した後、宴会に参加していました。
昨晩から散々飲みまくり、酒に呑まれた末に諸々の……が起こり、今に至ります。
現在、街の広場でBIGスライムがふるふると震えながら暴れています。
広場の広さは20m*20mの正方形。
周囲に障害になるようなものは無い広場です。スライム自身の歩みが遅いので被害者はいません。
皆さんは広場の南側に面した宿場兼酒場から出撃する形です。
●敵情報
BIGスライム
駆逐されたスライムの親分。悲しみに暮れて現れたが、人類側には知る由もない。
通常のスライムとくらべてタフ。通常攻撃はやや効きにくい。
動きは鈍い為火力・命中共にやや低め。
●補足
お好みで、以下のオプションが選択可能です。
・二日酔いである。
・酔っ払っている。
・記憶を失っている。
・黒歴史が生まれてしまっている。(目撃者は存在します)
・あられもない恰好をしている。
・その他:イマジネーションの許す限り、様々なボk……オプションに対応できます。物ボケも可。
●補足2
場合によっては回想の比重も多くなるかもしれません。
●補足3
男ケンザブロウ28歳は身動きが取れません。
ドワーフ兄弟はトイレで眠っています。
つまり役には立ちません。
●補足4
絶対に潰れない設定のPC、あるいは全くお酒が飲めなくて逃げ回っていた方については飲み会の目撃者のポジションがついて回ります。プレイング次第では、嫌なものを見るかもしれません。
●補足5
戦闘もありますが、MVPはどんな形でもツボに入った方にもお出しします。
目的:雑魔の駆除
●状況
皆さんは町中に現れたスライム型の雑魔を倒した後、宴会に参加していました。
昨晩から散々飲みまくり、酒に呑まれた末に諸々の……が起こり、今に至ります。
現在、街の広場でBIGスライムがふるふると震えながら暴れています。
広場の広さは20m*20mの正方形。
周囲に障害になるようなものは無い広場です。スライム自身の歩みが遅いので被害者はいません。
皆さんは広場の南側に面した宿場兼酒場から出撃する形です。
●敵情報
BIGスライム
駆逐されたスライムの親分。悲しみに暮れて現れたが、人類側には知る由もない。
通常のスライムとくらべてタフ。通常攻撃はやや効きにくい。
動きは鈍い為火力・命中共にやや低め。
●補足
お好みで、以下のオプションが選択可能です。
・二日酔いである。
・酔っ払っている。
・記憶を失っている。
・黒歴史が生まれてしまっている。(目撃者は存在します)
・あられもない恰好をしている。
・その他:イマジネーションの許す限り、様々なボk……オプションに対応できます。物ボケも可。
●補足2
場合によっては回想の比重も多くなるかもしれません。
●補足3
男ケンザブロウ28歳は身動きが取れません。
ドワーフ兄弟はトイレで眠っています。
つまり役には立ちません。
●補足4
絶対に潰れない設定のPC、あるいは全くお酒が飲めなくて逃げ回っていた方については飲み会の目撃者のポジションがついて回ります。プレイング次第では、嫌なものを見るかもしれません。
●補足5
戦闘もありますが、MVPはどんな形でもツボに入った方にもお出しします。
マスターより
こんにちは、ムジカ・トラスです。
薬も過ぎれば毒となるように、酒も……いや、酒は毒です。毒でしたね。すいません。だって中毒性がございます。戒めても戒めても、やはりね、飲んでしまうんです。美味しいんだもの。
今回は、PCの皆さんに飲んだくれて貰って、それでボケt……いや、戦って頂こうというシナリオです。
下戸だろうとうわばみだろうと限界突破。事後でも事中でも構わず描写します。ただ、伏せ字になる可能性もございます。用法用量をお守りください。
薬も過ぎれば毒となるように、酒も……いや、酒は毒です。毒でしたね。すいません。だって中毒性がございます。戒めても戒めても、やはりね、飲んでしまうんです。美味しいんだもの。
今回は、PCの皆さんに飲んだくれて貰って、それでボケt……いや、戦って頂こうというシナリオです。
下戸だろうとうわばみだろうと限界突破。事後でも事中でも構わず描写します。ただ、伏せ字になる可能性もございます。用法用量をお守りください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/07/04 01:04
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/25 17:42:59 |
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相談卓! 酔仙(ka1747) エルフ|20才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/06/28 20:09:56 |