ゲスト
(ka0000)
ルミちゃんの1分くっきんぐ♪ たまご編
マスター:のどか

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/03/07 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/03/16 15:00
オープニング
「あ゛~、なんか、最近満ち足りないよぉ~」
オフィスのデスクに突っ伏しながら、新米受付嬢のルミ・ヘヴンズドア(kz0060)はバタバタと机の下で足を慣らした。
周りの同僚達は「また始まったよ……」といった感じの、どこか生暖かい視線を送りながらも、特に彼女に言葉を掛ける事も無く、自らの仕事に黙々と取り掛かっている。
ちなみに、代名詞ともなって来ている「新米受付嬢」。
「新米」は正直もう取っても良いハズなのだが、なんだか語呂が良いからと、本人の希望で外されないまま日が過ぎていた。
「またですか。この間、ポルトワールのイタリアンを食べに行きましたよね。アレじゃ足りませんでしたか?」
隣のデスクのイルムトラウト・イトゥリツァガ(kz0067)が、ルミが散らかした分の書類の整理をしながらため息混じりに答える。
先日、休みを合わせて二人で息ぬきにポルトワールへ出かけて、散々美味しいものを食べ歩いたそうなのだが。
おそらくそれから1週間も経っていない。
「この間のはとっても美味しかったですよ~。魚介の出汁が効きまくったスープとか。大きな魚が丸ごと入ったトマト味の煮物とか……もう、舌がとろけちゃうレベルでしたよ!」
しかし、「でも」とルミは言葉を続けると、机からガタリと立ち上がり、拳を振り上げて力説した。
「今のルミちゃんが求めてるのは素材なんです! こう、素材の旨みだけでボコボコにされるようなのが食べたいんです!」
「はぁ……」
「減ってるのはお腹じゃなくって、食に対する心なんですよ、心!」
そう、シャドーボクシングをして見せながら今の自分の心境を端的に説明してくれようとしているのだか、正直いまいちよく分からない。
「つまり、美味しい果物とか、生魚とか、そういうそのまんま食べて美味しいものが欲しいって事ですか?」
「そう、それですっ! さっすがイルムさん♪」
パチンと指を鳴らして賛辞するルミの姿にイルムはほっと胸を撫で下ろす。
しかし、素材の旨みでゴリ圧せるもの……今の時期、何かあるだろうか。
近代農業技術(それこそハウスとか)が浸透してないジェオルジでは、この時期採れる作物になかなか期待も出来ない。
ポルトワールやヴァリオスの漁港を訪れるのも手ではあるが、そう言えば前回ポルトワールに行った時は魚尽くしだったなと、彼女の世話焼きスキルが警鐘を鳴らす。
「それなら、いいものがありますよ」
そう、珍しく彼女達の雑談に割って入ったのは、先輩受付嬢に当たるモア・プリマクラッセ(kz0066)であった。
相変わらずの能面顔はそのままだが、身を乗り出してどこか積極的に絡んできたこのスタイル。
きっと、彼女の商売が絡んでいるのだろう。
「あ、あまり値の張るものは手を出せないですよ……?」
やや遠慮がちにNOと答えるルミ。しかし、モアはその言葉想定していたかのように首を横に振ると、説明を始めた。
「以前、ルミさんが何度か向かった鍾乳洞があるでしょう。あの山合いの峡谷に住む、少し変わった鳥が居るのです」
そう、モアは説明を始める。
――ホテルバードと呼ばれるその鳥は、この時期に北の地から南下し同盟領へと訪れる渡り鳥。
渡る頃に繁殖の時期を向かえ、同盟の領地内で沢山の卵を産み、雛を育てるらしい。
名前の由来となったのは、その巣を作る特性。
彼らは群れを成し、同じ崖肌へと家族ごとに巣を作る。
強靭強固な嘴で固い岩盤を砕き、巣穴を掘るのだ。
穴は冷たい空気を遮り、同時に保温効果を持ち、巣としては最適だという。
そうして彼らが崖に作った巣の穴々は、まるで一冬の彼らの避寒地のようにも見え、かの名前が付いたとされる。
「山肌の崖にこぞって巣を作る鳥……ですか」
ルミは唇に手をあてて、うーんと想像をめぐらせる。
崖にアリの巣のように部屋を掘って家を作る鳥達の姿が浮かんでは、掻き消した。
「冬の産卵と言う事で、親鳥はかなりのエネルギーを蓄えて備えるようです。そうやって産み落とされた卵は栄養価豊富で美容にもよく、まるでとろけるかのような口当たりと、まろやかな味わいを持つと言います」
「なにそれ、欲しいっ!」
「ですから、それをハンターさん達に取ってきて頂くのはどうでしょうか?」
そこまで言って、モアはルミにそう提案した。
「う~、でもこの間の鍾乳洞探検の報酬もポルトワールで使っちゃったし、ルミちゃん暫くピンチなんだよね……」
「大丈夫です。ホテルバードの卵……それだけ美味しいのですから、ちまたの高級料理店では引く手数多の超高級食材なのです。ですので、皆さんで食べる分を除いて、余剰分をすべて我々バロテッリ商会で買い取らせて頂きたいというご提案です。その買い取らせて頂く金額でしたら、ハンターさん達の報酬に当てても遜色無い程度かと」
「お~なるほど、やけにモアさんが絡んでくるからどんな裏があるのかと思いましたが、そう言うことだったんですね♪」
やや失礼な返答を返しながらも、ルミは今の情報を軽く整理した。
ルミちゃん ――卵が食べられて嬉しい!
モアさん ――商会が卵を仕入れられて嬉しい!
ハンターさん ――報酬が入って嬉しい!
「誰も損しないじゃ~ん。決まりっ♪」
ルミの即答により商談成立。
つらつらと依頼書に必要事項が書き込まれて行くのであった。
オフィスのデスクに突っ伏しながら、新米受付嬢のルミ・ヘヴンズドア(kz0060)はバタバタと机の下で足を慣らした。
周りの同僚達は「また始まったよ……」といった感じの、どこか生暖かい視線を送りながらも、特に彼女に言葉を掛ける事も無く、自らの仕事に黙々と取り掛かっている。
ちなみに、代名詞ともなって来ている「新米受付嬢」。
「新米」は正直もう取っても良いハズなのだが、なんだか語呂が良いからと、本人の希望で外されないまま日が過ぎていた。
「またですか。この間、ポルトワールのイタリアンを食べに行きましたよね。アレじゃ足りませんでしたか?」
隣のデスクのイルムトラウト・イトゥリツァガ(kz0067)が、ルミが散らかした分の書類の整理をしながらため息混じりに答える。
先日、休みを合わせて二人で息ぬきにポルトワールへ出かけて、散々美味しいものを食べ歩いたそうなのだが。
おそらくそれから1週間も経っていない。
「この間のはとっても美味しかったですよ~。魚介の出汁が効きまくったスープとか。大きな魚が丸ごと入ったトマト味の煮物とか……もう、舌がとろけちゃうレベルでしたよ!」
しかし、「でも」とルミは言葉を続けると、机からガタリと立ち上がり、拳を振り上げて力説した。
「今のルミちゃんが求めてるのは素材なんです! こう、素材の旨みだけでボコボコにされるようなのが食べたいんです!」
「はぁ……」
「減ってるのはお腹じゃなくって、食に対する心なんですよ、心!」
そう、シャドーボクシングをして見せながら今の自分の心境を端的に説明してくれようとしているのだか、正直いまいちよく分からない。
「つまり、美味しい果物とか、生魚とか、そういうそのまんま食べて美味しいものが欲しいって事ですか?」
「そう、それですっ! さっすがイルムさん♪」
パチンと指を鳴らして賛辞するルミの姿にイルムはほっと胸を撫で下ろす。
しかし、素材の旨みでゴリ圧せるもの……今の時期、何かあるだろうか。
近代農業技術(それこそハウスとか)が浸透してないジェオルジでは、この時期採れる作物になかなか期待も出来ない。
ポルトワールやヴァリオスの漁港を訪れるのも手ではあるが、そう言えば前回ポルトワールに行った時は魚尽くしだったなと、彼女の世話焼きスキルが警鐘を鳴らす。
「それなら、いいものがありますよ」
そう、珍しく彼女達の雑談に割って入ったのは、先輩受付嬢に当たるモア・プリマクラッセ(kz0066)であった。
相変わらずの能面顔はそのままだが、身を乗り出してどこか積極的に絡んできたこのスタイル。
きっと、彼女の商売が絡んでいるのだろう。
「あ、あまり値の張るものは手を出せないですよ……?」
やや遠慮がちにNOと答えるルミ。しかし、モアはその言葉想定していたかのように首を横に振ると、説明を始めた。
「以前、ルミさんが何度か向かった鍾乳洞があるでしょう。あの山合いの峡谷に住む、少し変わった鳥が居るのです」
そう、モアは説明を始める。
――ホテルバードと呼ばれるその鳥は、この時期に北の地から南下し同盟領へと訪れる渡り鳥。
渡る頃に繁殖の時期を向かえ、同盟の領地内で沢山の卵を産み、雛を育てるらしい。
名前の由来となったのは、その巣を作る特性。
彼らは群れを成し、同じ崖肌へと家族ごとに巣を作る。
強靭強固な嘴で固い岩盤を砕き、巣穴を掘るのだ。
穴は冷たい空気を遮り、同時に保温効果を持ち、巣としては最適だという。
そうして彼らが崖に作った巣の穴々は、まるで一冬の彼らの避寒地のようにも見え、かの名前が付いたとされる。
「山肌の崖にこぞって巣を作る鳥……ですか」
ルミは唇に手をあてて、うーんと想像をめぐらせる。
崖にアリの巣のように部屋を掘って家を作る鳥達の姿が浮かんでは、掻き消した。
「冬の産卵と言う事で、親鳥はかなりのエネルギーを蓄えて備えるようです。そうやって産み落とされた卵は栄養価豊富で美容にもよく、まるでとろけるかのような口当たりと、まろやかな味わいを持つと言います」
「なにそれ、欲しいっ!」
「ですから、それをハンターさん達に取ってきて頂くのはどうでしょうか?」
そこまで言って、モアはルミにそう提案した。
「う~、でもこの間の鍾乳洞探検の報酬もポルトワールで使っちゃったし、ルミちゃん暫くピンチなんだよね……」
「大丈夫です。ホテルバードの卵……それだけ美味しいのですから、ちまたの高級料理店では引く手数多の超高級食材なのです。ですので、皆さんで食べる分を除いて、余剰分をすべて我々バロテッリ商会で買い取らせて頂きたいというご提案です。その買い取らせて頂く金額でしたら、ハンターさん達の報酬に当てても遜色無い程度かと」
「お~なるほど、やけにモアさんが絡んでくるからどんな裏があるのかと思いましたが、そう言うことだったんですね♪」
やや失礼な返答を返しながらも、ルミは今の情報を軽く整理した。
ルミちゃん ――卵が食べられて嬉しい!
モアさん ――商会が卵を仕入れられて嬉しい!
ハンターさん ――報酬が入って嬉しい!
「誰も損しないじゃ~ん。決まりっ♪」
ルミの即答により商談成立。
つらつらと依頼書に必要事項が書き込まれて行くのであった。
解説
▼依頼
「ホテルバードの卵×いくらでも」の納品
▼場所
北の岩山の崖
ほぼ垂直で全高200mほど
▼エネミー
ホテルバード×いっぱい
▼貸し出し品
・依頼で使うのに苦労しない程度の量と長さのロープ
・卵回収用の柔らかい皮袋(一度に最大15個収納可能)×人数分
▼概要
北の山の峡谷に巣を作るという「ホテルバード」の巣から卵をGETしてきてください。
巣は地上から高さ100メートルくらいの崖肌にバスケットボール1個分ほどの横穴を掘るように作られ、その中に枯葉などが敷き詰られています。
そんな感じの巣が同じ崖肌に十数個~二十数個点在しております。
卵は1つの巣に3~6個くらい産み落とされています。
崖肌を降りてそれを回収し、持ち帰って下さい。
とても割れやすいために、所持・運搬に細心の注意を払う意味も込めて【卵1個:重量1】として扱います。
5個なら重量5の所持品を持つとお考え下さい。
卵を多く所持した事により重量ペナルティが掛かる場合は当然反映されます。
また卵所持中に【回避判定】や、その他【激しい運動】と目される行動を行った場合には、卵が割れずに動けるかどうかの判定を挟みます。
卵を奪われるのですから、当然、各巣のホテルバードは執拗に反撃して参ります。
しかし、歪虚でもなんでもないただの鳥。大きさはカラス程度です。
覚醒したハンターさんであれば、群がられてもそう苦戦する事は無いでしょう。
しかし、親の命を絶つと言う事は――来年の卵の生産が減ります。
生殺与奪はハンターさんに一任されますが、その辺りも踏まえ対応をご検討ください。
以上の情報を踏まえた上で、少しでも多くの卵を持ち帰りましょう。
美品を沢山持ち帰れれば、それだけ商会が買い取ってくれるので報酬が上がります。
また、収穫の一部や買い取れない状態ものはその場でゆで卵にし、素材でゴリ圧される旨さを皆で楽しむ予定です。
「ホテルバードの卵×いくらでも」の納品
▼場所
北の岩山の崖
ほぼ垂直で全高200mほど
▼エネミー
ホテルバード×いっぱい
▼貸し出し品
・依頼で使うのに苦労しない程度の量と長さのロープ
・卵回収用の柔らかい皮袋(一度に最大15個収納可能)×人数分
▼概要
北の山の峡谷に巣を作るという「ホテルバード」の巣から卵をGETしてきてください。
巣は地上から高さ100メートルくらいの崖肌にバスケットボール1個分ほどの横穴を掘るように作られ、その中に枯葉などが敷き詰られています。
そんな感じの巣が同じ崖肌に十数個~二十数個点在しております。
卵は1つの巣に3~6個くらい産み落とされています。
崖肌を降りてそれを回収し、持ち帰って下さい。
とても割れやすいために、所持・運搬に細心の注意を払う意味も込めて【卵1個:重量1】として扱います。
5個なら重量5の所持品を持つとお考え下さい。
卵を多く所持した事により重量ペナルティが掛かる場合は当然反映されます。
また卵所持中に【回避判定】や、その他【激しい運動】と目される行動を行った場合には、卵が割れずに動けるかどうかの判定を挟みます。
卵を奪われるのですから、当然、各巣のホテルバードは執拗に反撃して参ります。
しかし、歪虚でもなんでもないただの鳥。大きさはカラス程度です。
覚醒したハンターさんであれば、群がられてもそう苦戦する事は無いでしょう。
しかし、親の命を絶つと言う事は――来年の卵の生産が減ります。
生殺与奪はハンターさんに一任されますが、その辺りも踏まえ対応をご検討ください。
以上の情報を踏まえた上で、少しでも多くの卵を持ち帰りましょう。
美品を沢山持ち帰れれば、それだけ商会が買い取ってくれるので報酬が上がります。
また、収穫の一部や買い取れない状態ものはその場でゆで卵にし、素材でゴリ圧される旨さを皆で楽しむ予定です。
マスターより
おはようございます、のどかです。
タマゴ、美味しいですよね。
本当に美味しいタマゴは是非TKGで食べたいものですが、今回は簡単にゆで卵で頂きます。
それで素材本来の美味しさを味わおうというものです。
沢山獲れればそれだけ報酬にも繋がるので是非頑張ってくださいね。
質問がある場合はルミがお受付いたしますので、別途卓を立ててご用命ください。
タマゴ、美味しいですよね。
本当に美味しいタマゴは是非TKGで食べたいものですが、今回は簡単にゆで卵で頂きます。
それで素材本来の美味しさを味わおうというものです。
沢山獲れればそれだけ報酬にも繋がるので是非頑張ってくださいね。
質問がある場合はルミがお受付いたしますので、別途卓を立ててご用命ください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/03/21 02:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談スレッド ジャック・エルギン(ka1522) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/04/12 23:45:57 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/03/03 23:45:22 |