ゲスト
(ka0000)
普遍たる、ありふれたる
マスター:練子やきも

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/03/12 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/03/21 07:30
オープニング
獣は、自分の縄張りに異質なモノが入り込んだのを感じた。縄張りを侵す者は狩る、それが獣の定めたルールだ。ソレが何者であろうと関係はない。
獣は、縄張りへの侵入者を倒した。それは普段なら自分の縄張りの臭いを嗅いだだけで逃げ出す筈の弱い肉食獣。ルールを破った者への罰として狩ったその狼は、狩られた事実に逆らうかのように塵となり消えた。腹の足しにもならない下らない狩り。少し傷を負ったが、こんな物は怪我の内に入らないだろう。
獣は、身体の不調を感じていた。最初は、この甘えて来る我が子に乳を与えているからなのだと思っていたのだが、この苦しさは何なのだろう……? 自分はこの仔が一人前になるまで守りきれるのだろうか……? 自分がここ数日空腹を覚えていない事に、獣が疑問を持つ事は無かった。
(マモル……マモル……マモル……)
獣は、ただ一つの想いの為に、全身を苛む痛みと倦怠感に耐えていた。ついには歩く事も億劫になり蹲る。
我が子の待つ巣が見える草叢に寝転がったまま……獣は眠りについた。
●村の酒場にて
村の酒場では、狩人達がその日の成果を見せ合いながら酒と雑談を楽しむ中、気の強そうな狩人と大人しそうな狩人が2人でテーブルを囲んで飲んでいた。
「ここ何日かヌシのマーキング跡が新しくなってないなぁ、ついにヌシもおっ死んだか?」
「いや、ヌシはまだそんな歳じゃないし、アレがそうそう死ぬようなタマかよ」
ヌシ、と呼ばれる巨大な虎が居た。美しい毛並み、力強い体躯。村の周辺に広い縄張りを持つその獣は、畏れと敬意を持って扱われ、王者の如く村の周りの森に君臨していた。
「お前はそんな臆病だからいつも大物を取り逃がすんだよ。考えてもみろよ? ヌシが動けない位弱ってるとなれば俺らでも狩れる。奴の毛皮を剥げばひと財産なんてもんじゃねえぜ?」
言い募る、気の強そうな狩人。普段より強気になっているのは酒が入っているからだろうか。
「仮にヌシが弱ってたとしても、何かそうなった理由があるんだぜ? 俺は絶対に嫌だ、どうしても行くってんなら一人で行けよ」
「言ったな! もし俺が奴の毛皮持って帰ってもテメーの分け前はねえからな!」
大人しそうな狩人も負けじと言い返し、気の強そうな狩人が更に猛る。酒が入った上での友人との会話でもあり遠慮する事もなかったが、それがいけなかったのだと大人しそうな狩人が後に気付いた時には既に遅かった。
後日、戻らない友人を心配してヌシの縄張りの近くまで踏み込んだ大人しそうな狩人は、友人の使っていた弓の残骸と大量の血痕を発見する事となった。
「ヌシとは手口が違うな」
年老いた元狩人のオサが語る。今代のヌシは人間の侵入者を狩った場合、口に合わないのか他意があるのか、見せしめとでも言わんばかりに食わずに放置する癖があり、それが故に、むしろ森を護る者として人の側もその縄張りを侵す事をせず、奇妙な共生関係が続いていたのだが……。
ヌシの縄張りで人が喰われた。それは即ち、ヌシが心変わりしたか、或いは縄張りさえ侵さなければ害のないヌシより危険なモノ、それもヌシから縄張りを奪う程のバケモノが、人間の味を覚えてしまったという事を意味する。……何れにせよ放置すれば必ず次の犠牲者が出るだろう。
「もはや猶予はないだろうな、ハンター協会に応援を頼もう」
オサの言葉に、反論する者は居なかった。
(マモル……マモル……マモル……)
見付けた獲物に襲い掛かり、以前より長く鋭利になったその爪で引き裂き、力強くなった牙で喰い千切る。逃げ出そうとする獲物の片割れ、以前であれば、腹を満たした以上殺す必要がないと見逃した筈のそれを、新たに得たチカラ、黒いヒカリを飛ばし、仕留める。
ソレは、ただ衝動に突き動かされていた。何を何から守るのか、それすらもわからなくなったソレは、食い終えた獲物の残骸を一瞥し、次なる獲物を探して歩き始めた。
獣は、縄張りへの侵入者を倒した。それは普段なら自分の縄張りの臭いを嗅いだだけで逃げ出す筈の弱い肉食獣。ルールを破った者への罰として狩ったその狼は、狩られた事実に逆らうかのように塵となり消えた。腹の足しにもならない下らない狩り。少し傷を負ったが、こんな物は怪我の内に入らないだろう。
獣は、身体の不調を感じていた。最初は、この甘えて来る我が子に乳を与えているからなのだと思っていたのだが、この苦しさは何なのだろう……? 自分はこの仔が一人前になるまで守りきれるのだろうか……? 自分がここ数日空腹を覚えていない事に、獣が疑問を持つ事は無かった。
(マモル……マモル……マモル……)
獣は、ただ一つの想いの為に、全身を苛む痛みと倦怠感に耐えていた。ついには歩く事も億劫になり蹲る。
我が子の待つ巣が見える草叢に寝転がったまま……獣は眠りについた。
●村の酒場にて
村の酒場では、狩人達がその日の成果を見せ合いながら酒と雑談を楽しむ中、気の強そうな狩人と大人しそうな狩人が2人でテーブルを囲んで飲んでいた。
「ここ何日かヌシのマーキング跡が新しくなってないなぁ、ついにヌシもおっ死んだか?」
「いや、ヌシはまだそんな歳じゃないし、アレがそうそう死ぬようなタマかよ」
ヌシ、と呼ばれる巨大な虎が居た。美しい毛並み、力強い体躯。村の周辺に広い縄張りを持つその獣は、畏れと敬意を持って扱われ、王者の如く村の周りの森に君臨していた。
「お前はそんな臆病だからいつも大物を取り逃がすんだよ。考えてもみろよ? ヌシが動けない位弱ってるとなれば俺らでも狩れる。奴の毛皮を剥げばひと財産なんてもんじゃねえぜ?」
言い募る、気の強そうな狩人。普段より強気になっているのは酒が入っているからだろうか。
「仮にヌシが弱ってたとしても、何かそうなった理由があるんだぜ? 俺は絶対に嫌だ、どうしても行くってんなら一人で行けよ」
「言ったな! もし俺が奴の毛皮持って帰ってもテメーの分け前はねえからな!」
大人しそうな狩人も負けじと言い返し、気の強そうな狩人が更に猛る。酒が入った上での友人との会話でもあり遠慮する事もなかったが、それがいけなかったのだと大人しそうな狩人が後に気付いた時には既に遅かった。
後日、戻らない友人を心配してヌシの縄張りの近くまで踏み込んだ大人しそうな狩人は、友人の使っていた弓の残骸と大量の血痕を発見する事となった。
「ヌシとは手口が違うな」
年老いた元狩人のオサが語る。今代のヌシは人間の侵入者を狩った場合、口に合わないのか他意があるのか、見せしめとでも言わんばかりに食わずに放置する癖があり、それが故に、むしろ森を護る者として人の側もその縄張りを侵す事をせず、奇妙な共生関係が続いていたのだが……。
ヌシの縄張りで人が喰われた。それは即ち、ヌシが心変わりしたか、或いは縄張りさえ侵さなければ害のないヌシより危険なモノ、それもヌシから縄張りを奪う程のバケモノが、人間の味を覚えてしまったという事を意味する。……何れにせよ放置すれば必ず次の犠牲者が出るだろう。
「もはや猶予はないだろうな、ハンター協会に応援を頼もう」
オサの言葉に、反論する者は居なかった。
(マモル……マモル……マモル……)
見付けた獲物に襲い掛かり、以前より長く鋭利になったその爪で引き裂き、力強くなった牙で喰い千切る。逃げ出そうとする獲物の片割れ、以前であれば、腹を満たした以上殺す必要がないと見逃した筈のそれを、新たに得たチカラ、黒いヒカリを飛ばし、仕留める。
ソレは、ただ衝動に突き動かされていた。何を何から守るのか、それすらもわからなくなったソレは、食い終えた獲物の残骸を一瞥し、次なる獲物を探して歩き始めた。
解説
●目的
今回の目的は、森の中に現れた、人を殺す事を覚えたナニカを狩る事となります。放置すれば村人にかなりの危険が及ぶ事になると村人達は判断しているようです。
●敵について
森のヌシは村の狩人10人程が束になって挑んでも返り討ちに遭いかねない強力なトラで、縄張り意識がとても強く自らの縄張りで他者が狩りをする事を許さない為、逆に強力な守護者として村人の側でも刺激しないように共存して来ました。
人が縄張りに侵入した場合、先ず警告の威嚇、立ち去らない場合殺して縄張りの外に投棄する。という行動パターンでしたが、これは恐らく既に当てはまらない物と思われます。村人は少なくともこのトラ以上の脅威と見ており、もう自分達の手には負えないと理解しています。
●周辺の森について
鬱蒼と繁った森で足場も悪く、戦いやすい場所はなかなかありません。
戦場として適していると思われる場所は
・近くにある広場
10メートル程の広場で、ここなら両手武器も振り回せますが下草が若干邪魔にはなりそうです。
・中距離にある浅い川辺
川幅は1メートル程度、川から幅3メートルの範囲で砂利で覆われており、水深も浅く戦うのに特に支障はありません。
・遠距離にある広い洞窟
入り口2メートル程の、ひょうたん型の洞窟です。敵が手前から来た場合と奥側から来た場合の対応さえ間違わなければ、完全に前衛と後衛に分かれて戦う事ができます。
・距離によって、移動中に『敵』から襲撃を受ける危険性が変わって来ます。戦いにくい場所で襲撃を受ければかなりの苦戦になると思われます。
以上の情報はオサから事前情報として得られます。
村の未来は皆さんの手に掛かっております。かなり激しい戦いが予想されますが、どうか村人達を救ってあげて下さい。
今回の目的は、森の中に現れた、人を殺す事を覚えたナニカを狩る事となります。放置すれば村人にかなりの危険が及ぶ事になると村人達は判断しているようです。
●敵について
森のヌシは村の狩人10人程が束になって挑んでも返り討ちに遭いかねない強力なトラで、縄張り意識がとても強く自らの縄張りで他者が狩りをする事を許さない為、逆に強力な守護者として村人の側でも刺激しないように共存して来ました。
人が縄張りに侵入した場合、先ず警告の威嚇、立ち去らない場合殺して縄張りの外に投棄する。という行動パターンでしたが、これは恐らく既に当てはまらない物と思われます。村人は少なくともこのトラ以上の脅威と見ており、もう自分達の手には負えないと理解しています。
●周辺の森について
鬱蒼と繁った森で足場も悪く、戦いやすい場所はなかなかありません。
戦場として適していると思われる場所は
・近くにある広場
10メートル程の広場で、ここなら両手武器も振り回せますが下草が若干邪魔にはなりそうです。
・中距離にある浅い川辺
川幅は1メートル程度、川から幅3メートルの範囲で砂利で覆われており、水深も浅く戦うのに特に支障はありません。
・遠距離にある広い洞窟
入り口2メートル程の、ひょうたん型の洞窟です。敵が手前から来た場合と奥側から来た場合の対応さえ間違わなければ、完全に前衛と後衛に分かれて戦う事ができます。
・距離によって、移動中に『敵』から襲撃を受ける危険性が変わって来ます。戦いにくい場所で襲撃を受ければかなりの苦戦になると思われます。
以上の情報はオサから事前情報として得られます。
村の未来は皆さんの手に掛かっております。かなり激しい戦いが予想されますが、どうか村人達を救ってあげて下さい。
マスターより
お世話になっております、練子やきもです。
強気狩人の死亡フラグがハンパない。
緩いシナリオも好きなのですが、そればっかりというのもアレなので今回は真面目なシナリオに挑戦してみました。敵は、縄張り意識の強さ自体は変わっていない為、意図せずとも向こうから襲って来る可能性が高いと思われます。
尚、仔トラに関しては、オサがヌシに子供ができてるかも知れない事をチラッと漏らした感じでPC情報として知っていてもオッケーです。戦闘後に探してみるのも良いかも知れませんね。但し持って帰れませんので悪しからず。
強気狩人の死亡フラグがハンパない。
緩いシナリオも好きなのですが、そればっかりというのもアレなので今回は真面目なシナリオに挑戦してみました。敵は、縄張り意識の強さ自体は変わっていない為、意図せずとも向こうから襲って来る可能性が高いと思われます。
尚、仔トラに関しては、オサがヌシに子供ができてるかも知れない事をチラッと漏らした感じでPC情報として知っていてもオッケーです。戦闘後に探してみるのも良いかも知れませんね。但し持って帰れませんので悪しからず。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/03/19 22:36
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 リカルド=フェアバーン(ka0356) 人間(リアルブルー)|32才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/03/10 21:02:29 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/03/07 18:29:33 |