ゲスト
(ka0000)
【王国展】練筋協会の願い
マスター:小宮山

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 3日
- プレイング締切
- 2015/03/09 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/03/23 22:00
オープニング
システィーナ・グラハム(kz0020)王女の執務室。王城のほぼ中枢にあるそこは、この季節においても調度品や暖炉によって暖かく整えられている。そこに、ぽつり、と声が零れた。
「ハンターの皆さまに向けて、王国観光庁の設立……?」
「ええ」
システィーナ王女の声であった。応じた鈍く低い声は、セドリック・マクファーソン(kz0026)大司教。
「現状、復興が進んでいるとはいえ、先日のベリアルの侵攻の傷は、決して小さくはありません」
「そう、ですね。民も、傷ついています」
システィーナの理解に、セドリックは微かに笑みを浮かべた。
「その通りです、殿下。この国には余力がある。故に、土地も、経済も、時が経てば癒えましょう。ですが――民の心に刻まれた傷は、生半な事では癒えません」
「……そこで、観光庁、ですか? ハンターの皆さまが、どう関わるのです?」
「彼らの存在そのものが、王国の治安や防衛――そして経済に、深く関わります。安全の担保によって、民草に安堵を抱かせる。現状ですとその重要性は、言を 俟ちません。その点でハンターに対して王国の内情を詳らかにし、また、国民が広くハンターの存在と意義を知ることは現状では十分に価値あることです」
「そう、ですね……ハンターの皆さまが、この国の民にとって救いになり得る」
手を合わせて、王女はにこやかに笑んだ。華やぐ声で、言う。
「作りましょう、王国観光庁!」
「ええ、ではそのように。ああ、それと――」
少女の喝采に、セドリックの聖人の笑みが返った。
「観光を扱う以上、民草にとっても近しい組織でなくてはなりません。そこで、システィーナ王女。貴女の出番となります」
「は、はい」
「貴女に、観光庁の代表をして頂きます」
「……ふぇ?」
「早速、催し物の段取りをしておきましょう。王女の名の下に各地に通達し、商会、職人、その他諸々の団体を応召し、展覧会を執り行う――」
「え、ぇ?」
「詳細は後日、識者を集めて会議を行いますので、それまでにお考えをお纏めください……それでは、私はこれで」
「え……?」
――戸を閉じたセドリックの背中を、少女のか細い悲鳴が叩いた。
●
「依頼を出したいのだが、いいかな?」
野太い声にハンターオフィス窓口の受付嬢は目前の珍客に目を白黒させる。
何故なら、彼女の目の前には赤茶けたボールに乗ったユグディラしか目に入っていないからだ。
「えっと、あの……」
視点を変えてみよう。
ハンターオフィスのカウンター前には2メートルを超えるかというスキンヘッドで筋肉隆々の大男が、カウンターの上に頭だけを出し、その上にユグディラを乗せているのである。
大男にとってはただのお茶目なのだが、客観的に見るとあからさまに怪しい、というか、ただの不審者だった。
にゅっとカウンター下から顔を出し、無駄に白い歯で暑苦しい笑顔を振りまきながら、その男は話を続ける。
「俺の名はサムソン・コールマン。王国謹製錬金術協会の代表者だ。錬筋協会の方が通りがいいかな?」
「あぁ、練筋協会の代表さんでしたか。依頼を出したい、との事ですが、どの様な依頼を?」
王国謹製錬金術協会。通称「練筋協会」。
王国をより豊かにする為、依頼されればご近所の鍋の修理から、プレートアーマーの新造までなんでもやってのける。所謂「下町の何でも屋」に近いものがある。
錬金術協会と名が付いているのは代表者であるサムソンが覚醒者であり、アルケミストである事以外にあまり関連性は無い。元々が鉄工所なのもあり、錬金術に不慣れなサムソンの座右の銘が「錬金術で足りなければ筋肉で補えばいい」だからである。
「王国展ってーのがあるだろう? アレでな、一応俺の所でも商品を作ったんだが……やっぱハンターから意見聴取して作った物も必要なんじゃねーかって思ってな?」
「……はぁ」
「あーつまり、ウチの商品開発に付き合ってくれるハンターを募集したいってー事だ」
「成る程、商品開発のお手伝いですね」
「おぅ。済まんな、よろしく頼む。詳細はこの紙っ切れに書いておいたからよ。サインが必要な所だけ教えてくれ。チマチマしたのはしょうに合わねぇんだわ」
「あ、ではこことここに……」
──
「──というわけでだ。ハンター諸君にはウチの店に来てもらったってー訳だ」
サムソンが暑苦しい笑顔でハンター達を迎え入れ、飲み物を用意する。
「やって欲しい事は、とりあえず今回の王国展に出品してわかったんだが、矢張り使うモンの意見が反映された物の方がいいだろうって事でな」
「諸君が使いたい、あれば便利と思う武具を教えて欲しいという事だ。勿論、そのまま出せる訳じゃぁねえ。俺の会社のアレンジも加わるし、出来上がりが若干変わっちまうのは了承してくれ」
依頼内容を話しながら、ハンター達の前に数種類のよく冷えたピッチャーを並べていく。
「と、これはサービスだ。ウチの会社で作った新製品のプロテインだ。左からバニラ、バナナ、ストロベリー、ココア、グレープフルーツ、と。好きなだけ飲んでくれ」
目の前に並んだ大量のプロテインドリンク、無駄に暑苦しいマッチョ、そして工房の隅で鎧を着ようと四苦八苦している三匹のユグディラ。(サイズがユグディラサイズなので、恐らくサムソンが作った物なのだろう)
「今んとこパッとしねえ王国だけどよ、この王国展を起点に徐々に盛り上げていきたいんだわ。だからまあ、よろしく頼むわ!!」
ガッハッハと体を揺らしてサムソンが笑うと、その声に驚いてユグディラが飛び上がるのだった。
解説
●王国謹製錬金術協会 通称「練筋協会」の依頼です。
王国展をきっかけに、王国内での内需を含め経済活性化に伴い色々な組織が動き始めました。
練筋協会はハンター達により良い武具を提供する為、今回ハンター達の意見聴取をする依頼を出しました。
●求められること
各々が使いたい、欲しい武器の構想をサムソンに提供
今後、練筋協会製アイテムとして実装の可能性があります。
但し、伝説の〜〜や、僕の考えた最強の〜〜というものは難しいかと思われます。
街の鍛冶屋さんですからね!
●その他
プロテインを飲み漁るもよし、ユグディラと戯れるもよし。
但し、依頼内容はちゃんとこなして下さいね。
王国展をきっかけに、王国内での内需を含め経済活性化に伴い色々な組織が動き始めました。
練筋協会はハンター達により良い武具を提供する為、今回ハンター達の意見聴取をする依頼を出しました。
●求められること
各々が使いたい、欲しい武器の構想をサムソンに提供
今後、練筋協会製アイテムとして実装の可能性があります。
但し、伝説の〜〜や、僕の考えた最強の〜〜というものは難しいかと思われます。
街の鍛冶屋さんですからね!
●その他
プロテインを飲み漁るもよし、ユグディラと戯れるもよし。
但し、依頼内容はちゃんとこなして下さいね。
マスターより
小宮山でございます。
オーヒサーシブーリデース!!
あ、初めましての方は初めまして。
色々と忙しく、シナリオリリースが滞りまして、忘れられているのではないかと甘えん坊将軍の小宮山は心配しております。
ムジカ先生には乳シナリオを要求されたのですが、たわわな大胸筋で勘弁して下さいね。
オーヒサーシブーリデース!!
あ、初めましての方は初めまして。
色々と忙しく、シナリオリリースが滞りまして、忘れられているのではないかと甘えん坊将軍の小宮山は心配しております。
ムジカ先生には乳シナリオを要求されたのですが、たわわな大胸筋で勘弁して下さいね。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/03/25 07:40