ゲスト
(ka0000)
倉庫でキノコ狩り
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/03/16 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/03/25 07:30
オープニング
●倉庫を見に行ってみよう
春を感じられるようになってきたある日、農家の若手三人は大工道具と弁当を持って畑方面にむかった。本格的に畑の作業をする前に、設備点検などを三人で協力してやっていた。
本日の予定は、エーノが以前建てたが、水に浸ることが多く使い勝手の悪い倉庫を改良する。
できれば壊したくないため、何かに利用できないかと三人は頭を悩ましている。結局、現物を見て手入れだけで終わるかもしれない。
あぜ道を行くとエーノの倉庫が見えてきた。
先頭を歩いていたエーノは足を止めた。
「どうした?」
後ろにいたオーツが首をかしげる。
「なんかいる」
エーノが指した先、倉庫の周りにうねうねと鈍く動く物体が複数見えた。
「屋根の上にもいるっぽい」
一番後ろを歩いていたネハテが指さした。
倉庫の周りや屋根にいる白い物体は、ただうねうねしている。風がないのに風になびいているがごとく動いている。
三人は怖いけれども状況を確認しないといけないと、畑に下りて近づきこっそり様子をうかがう。
「前、見に来たときあんなのいなかった」
「見てて放置してたってのだったらマジありえない」
「冬は人通らないから、こっちまで……」
「どうする?」
三人は頭を寄せて相談するが困惑するばかりで答えが出ない。
白い物体は、エーノには「壁に生えていた白いキノコ」に見える。
そうなってくると壁に生えていたキノコが地面に下り、巨大化し、動いているという推測に三人は至る。
「……ためしに、石投げてみる?」
三人は推定キノコに向かって石を投げてみる。
石は命中。
推定キノコは動きを止め、次には白い胞子をそれぞれ噴出した。
「う、うわああああああ?」
「吸うな」
息を止めても手遅れだった。
三人は何か気持ちがそわそわしてくる。
この気持ちは何だろう、初めての気持ち……と言うようにドキドキしていると抑える力がはじけ飛んで行った。
「俺はキノコー」
「僕もキノコー」
「お、おいらも……キノコ」
叫びながらそれぞれが思うキノコのポーズをとった。
心のどこかで恥ずかしさがあっても、どこかで満足感がある。
十五分後、たまたま畑のチェックに来た村人が、キノコのポーズっぽいものを取る彼らに気付いて救出してくれた。
恥ずかしさと安堵、妙な達成感と脱力感が彼らを襲う。
「お、恐ろしい呪いだ」
「いやいや、毒みたいなもんだろう」
「どちらにせよ、問題だ」
村長に相談後、三人は町に出かけることになった。
●キノコ退治
ハンターズソサエティの支部に依頼しに行くのはエーノ一人で良かったはずだが、三人で来ていた。
彼らと向かい合っている職員は、三人の話を聞き、一瞬笑いそうになるが、結構深刻な話だと表情を引き締める。
たぶん、三人が明るいため、大変さが伝わらないだけだ。
「つまり、村にいるキノコ雑魔を退治するということですね」
職員が確認すると三人はうなずく。
「土を起こさないと、何もできないし」
「そうですねぇ、畑ができないと食べ物ができませんし、町としても困ります」
「倉庫は壊さないでも退治できますよね……?」
「問題ないと思いますよ。あ、多少の傷はつくこともあるかと思います」
職員の言葉に緊張していた三人組はほっと息を吐く。
リフォームや引っ越しのように養生してから戦うわけではないので、壁を打ち抜いたとか屋根に穴開けちゃったということはあるだろう。建物被害がなければそれに越したことはないが。
「あと何か注意事項とかありますか?」
職員は最終確認の段階に入る。
「キノコの気分になる不思議な力を持ってるんですよ~」
「あの時、おじさんが通らなかったらヤバかった」
「キノコになってたのか、おいらたちも」
三人は恐怖を思い出し震えはじめる。
「キノコに変化してしまうようなら非常に問題ですよ。そんな危険な化け物がいるなら場合、もっと被害が出ていると思います」
職員は冷静に考える。彼らの村の周りで歪虚や亜人、魔法公害等々との問題が起こっているという噂は聞いていない。
今回のキノコ雑魔の胞子は致命的な毒性はないが、行動ができなくなっている間が危険だと依頼書にメモを書く。
「大体聞きたいことは聞けました。承りました」
「じゃ、お願いします」
三人組はほっとした様子で頭を下げて立ち去った。
春を感じられるようになってきたある日、農家の若手三人は大工道具と弁当を持って畑方面にむかった。本格的に畑の作業をする前に、設備点検などを三人で協力してやっていた。
本日の予定は、エーノが以前建てたが、水に浸ることが多く使い勝手の悪い倉庫を改良する。
できれば壊したくないため、何かに利用できないかと三人は頭を悩ましている。結局、現物を見て手入れだけで終わるかもしれない。
あぜ道を行くとエーノの倉庫が見えてきた。
先頭を歩いていたエーノは足を止めた。
「どうした?」
後ろにいたオーツが首をかしげる。
「なんかいる」
エーノが指した先、倉庫の周りにうねうねと鈍く動く物体が複数見えた。
「屋根の上にもいるっぽい」
一番後ろを歩いていたネハテが指さした。
倉庫の周りや屋根にいる白い物体は、ただうねうねしている。風がないのに風になびいているがごとく動いている。
三人は怖いけれども状況を確認しないといけないと、畑に下りて近づきこっそり様子をうかがう。
「前、見に来たときあんなのいなかった」
「見てて放置してたってのだったらマジありえない」
「冬は人通らないから、こっちまで……」
「どうする?」
三人は頭を寄せて相談するが困惑するばかりで答えが出ない。
白い物体は、エーノには「壁に生えていた白いキノコ」に見える。
そうなってくると壁に生えていたキノコが地面に下り、巨大化し、動いているという推測に三人は至る。
「……ためしに、石投げてみる?」
三人は推定キノコに向かって石を投げてみる。
石は命中。
推定キノコは動きを止め、次には白い胞子をそれぞれ噴出した。
「う、うわああああああ?」
「吸うな」
息を止めても手遅れだった。
三人は何か気持ちがそわそわしてくる。
この気持ちは何だろう、初めての気持ち……と言うようにドキドキしていると抑える力がはじけ飛んで行った。
「俺はキノコー」
「僕もキノコー」
「お、おいらも……キノコ」
叫びながらそれぞれが思うキノコのポーズをとった。
心のどこかで恥ずかしさがあっても、どこかで満足感がある。
十五分後、たまたま畑のチェックに来た村人が、キノコのポーズっぽいものを取る彼らに気付いて救出してくれた。
恥ずかしさと安堵、妙な達成感と脱力感が彼らを襲う。
「お、恐ろしい呪いだ」
「いやいや、毒みたいなもんだろう」
「どちらにせよ、問題だ」
村長に相談後、三人は町に出かけることになった。
●キノコ退治
ハンターズソサエティの支部に依頼しに行くのはエーノ一人で良かったはずだが、三人で来ていた。
彼らと向かい合っている職員は、三人の話を聞き、一瞬笑いそうになるが、結構深刻な話だと表情を引き締める。
たぶん、三人が明るいため、大変さが伝わらないだけだ。
「つまり、村にいるキノコ雑魔を退治するということですね」
職員が確認すると三人はうなずく。
「土を起こさないと、何もできないし」
「そうですねぇ、畑ができないと食べ物ができませんし、町としても困ります」
「倉庫は壊さないでも退治できますよね……?」
「問題ないと思いますよ。あ、多少の傷はつくこともあるかと思います」
職員の言葉に緊張していた三人組はほっと息を吐く。
リフォームや引っ越しのように養生してから戦うわけではないので、壁を打ち抜いたとか屋根に穴開けちゃったということはあるだろう。建物被害がなければそれに越したことはないが。
「あと何か注意事項とかありますか?」
職員は最終確認の段階に入る。
「キノコの気分になる不思議な力を持ってるんですよ~」
「あの時、おじさんが通らなかったらヤバかった」
「キノコになってたのか、おいらたちも」
三人は恐怖を思い出し震えはじめる。
「キノコに変化してしまうようなら非常に問題ですよ。そんな危険な化け物がいるなら場合、もっと被害が出ていると思います」
職員は冷静に考える。彼らの村の周りで歪虚や亜人、魔法公害等々との問題が起こっているという噂は聞いていない。
今回のキノコ雑魔の胞子は致命的な毒性はないが、行動ができなくなっている間が危険だと依頼書にメモを書く。
「大体聞きたいことは聞けました。承りました」
「じゃ、お願いします」
三人組はほっとした様子で頭を下げて立ち去った。
解説
●キノコ雑魔の情報
形状、高さ50センチ、幅は50センチよりは大きい。半球型していますが扇のような襞の集合体です。舞茸やティシュで作った花のような感じ。
雑魔1体の重さは10キログラム。
移動力は便宜上1。
なお、胞子は激しく動くと飛び散ります。効果範囲はキノコ中心に半径5メートル、効果は瞬間、抵抗判定失敗後、キノコの仲間になりたい気分になり行動不能となります。手に持っているものを落とす可能性はあります。
胞子を吸った次ラウンドからファーストフェイズに抵抗判定は行えるため、回復する可能性もあります。
胞子の影響は放置していても、数ラウンド~数分で脱します。キノコになったりしません。
地上に4体、倉庫の屋根の上に2体います。
●倉庫の形状
木造平屋建てで、3マス×3マス(6メートル四方)の大きさ、高さは2メートルです。登るための梯子は用意できます。
一応風雨に耐えていますが、作り方が甘いです。戦闘で傷つくのは仕方がないですが、使用不能まで壊されたくはないです。
屋根の上に100キログラムの重さがかかると穴あきます。
今回に限り重さの判断として、PCが屋根に上がる場合、ステータスの体重に装備力の分子を三分の一(切り捨て)を加え重さとします。
なお、倉庫の周りは畑ですが、植える前なのでいくら踏んでも問題ありません。
●念のため
農家三人組が抵抗失敗で「キノコ」と叫んだのは、一般人で抵抗力が低いためです。
ハンターの皆様は叫んだりポーズはとったりしません、行動不能にはなりますが。叫びたいですか? 抵抗判定失敗前提ですが。
形状、高さ50センチ、幅は50センチよりは大きい。半球型していますが扇のような襞の集合体です。舞茸やティシュで作った花のような感じ。
雑魔1体の重さは10キログラム。
移動力は便宜上1。
なお、胞子は激しく動くと飛び散ります。効果範囲はキノコ中心に半径5メートル、効果は瞬間、抵抗判定失敗後、キノコの仲間になりたい気分になり行動不能となります。手に持っているものを落とす可能性はあります。
胞子を吸った次ラウンドからファーストフェイズに抵抗判定は行えるため、回復する可能性もあります。
胞子の影響は放置していても、数ラウンド~数分で脱します。キノコになったりしません。
地上に4体、倉庫の屋根の上に2体います。
●倉庫の形状
木造平屋建てで、3マス×3マス(6メートル四方)の大きさ、高さは2メートルです。登るための梯子は用意できます。
一応風雨に耐えていますが、作り方が甘いです。戦闘で傷つくのは仕方がないですが、使用不能まで壊されたくはないです。
屋根の上に100キログラムの重さがかかると穴あきます。
今回に限り重さの判断として、PCが屋根に上がる場合、ステータスの体重に装備力の分子を三分の一(切り捨て)を加え重さとします。
なお、倉庫の周りは畑ですが、植える前なのでいくら踏んでも問題ありません。
●念のため
農家三人組が抵抗失敗で「キノコ」と叫んだのは、一般人で抵抗力が低いためです。
ハンターの皆様は叫んだりポーズはとったりしません、行動不能にはなりますが。叫びたいですか? 抵抗判定失敗前提ですが。
マスターより
こんにちは。春ですね……。
オーソドックスに雑魔退治です。強くないです、場所と胞子が厄介なだけです。
キノコのポーズって何? 書きながら想像しましたが、叫ばないとキノコじゃなかったです……。
なお、雑魔の元のキノコは十中八九、食用ではないです。雑魔退治後、運がよく残っていたら、さらに運が良ければえのきだけだったかもしれません。
では、よろしくお願いします。
オーソドックスに雑魔退治です。強くないです、場所と胞子が厄介なだけです。
キノコのポーズって何? 書きながら想像しましたが、叫ばないとキノコじゃなかったです……。
なお、雑魔の元のキノコは十中八九、食用ではないです。雑魔退治後、運がよく残っていたら、さらに運が良ければえのきだけだったかもしれません。
では、よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/03/19 18:43
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
キノコ退治作戦卓 ケイルカ(ka4121) エルフ|15才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/03/15 23:29:26 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/03/12 03:25:10 |