ゲスト
(ka0000)
歌姫見習いの旅立ち
マスター:十野誠

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/03/16 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/03/25 15:00
オープニング
●
自由都市ピースホライズン。
複数の国の商人が行き交うこの都市は、様々な人が出入りを行い、街を活発に動かしている。
出入りをする人は、都市の住人や中で商売を営む人に、ハンターなど。様々な職種の様々な種族の者だ。
特にハンターともなるとその外見はまさに十人十色。成人していない子供と見て声をかけたら熟練のハンターだったという事は日常茶飯事だ。
このため、こんな事も起こる。
「おつかれさまー」
「おー」
多くの商人が出入りをすると言う事もあり、どちらかと言えば安全な道。そんな道に立つ事を命じられた男は、通り過ぎていく人がかけた言葉に気の抜けた声で応える。
彼がこの任務に着いてから発生した問題と言えば、最も大きなもので、たまたま門の手前で出会ってしまった商売敵同士の商人の喧嘩ぐらいなものだ。
街から離れれば、襲われる人も出てくると聞いた事があるが、近くまで迫ってきた事はない。警備をしろと言われても、気が抜けるのは仕方のないことだ。
だから、改めて声の方に目を向けたのも気まぐれでしかない。
視線に会釈で応えるのは、十代半ばに見える一人の女の子だった。
旅慣れた様子は見えないが、駆け出しのハンターかもしれないと考えれば、それも不思議ではない。男はそのまま彼女が出て行くのを見送りながら、ハテ、と考え込んだ。
「……あれ? どこかで見たことあった気が……」
それも日常で。
ピースホライズンで生活をしており、記念となる日はピースホライズン内の教会でお祈りをするという男の記憶に、何かが引っかかった。
「飯屋の……いや、あの子じゃないよなぁ……」
考え込んでいる間に、女の子の姿は徐々に小さくなっていく。
しっかりと声をかけた方が良かったか、と男がぼやいていると、その背から荒い息とともに、駆け足の足音が聞こえてくる。
「あの!」
「はいはい、なんでーー」
振り向いた男は、あっ、と声を上げる。
「うちの、教会の……」
「今の、あの子かあああああ!」
かくして、一つの依頼がハンターオフィスに舞い込む事となる。
●
「皆様が、後は頼りなのですっ」
オフィスに張られた依頼に集まったハンター達に向けて、その教会につとめているというシスターは深々と頭を下げた。
ピースホライズンの一角にある教会で行われる礼拝に出席したことのある人は、彼女の顔を見た事が有るだろう。彼女は礼拝でオルガンを演奏していたシスターだ。
普段は礼拝の時に表にでるということも有り、服は清潔に保たれている彼女の服は、白い汚れの色が見えていた。ハンター達に向き直った顔にも、どこか疲れている様子が見て取れる。
「えぇ。それをしてはいけないと言っているわけでは無いのです。ただ、まだ早いと思いましたので、あの子の提案には賛成をしなかったのですが。まさか、こんな事になるなんて……」
ハンター達に向けた言葉なのか、この場にいない人に向けた言葉なのか。空中に言葉を浮かべ続けるシスターの姿に、横で話を聞いていたハンターオフィスの職員が説明をするといって口を開いた。
依頼は、シスターからではなく。とある女の子の両親からだ。
家を出てピースホライズンの外に旅立っていってしまったその女の子が、無事に帰ってくるか、次の街に着くまで守って欲しいのだと。
歌を唄う事が好きだった彼女は、より多くの人と関わって、歌い続けていくことを願っていた。当初は教会で合唱隊に加わっていたが、問題のある指揮者と揉めた事をきっかけにして、合唱隊を退団。当時より仲の良かったオルガン奏者のシスターと共に、歌の練習をし続けていたらしい。
事件が発生したのは、今日の事だ。
いつもの歌の練習のために教会で女の子を待っていたシスターは、約束の時間がすぎても彼女がやってこない事を不審に思った。
もっとも、その時間というのも決まったものではない。女の子がやってくる時間をシスターが覚えており、その時間に待つようにしていたというだけだ。
シスターが女の子の家や街のあちこちを探し回ったが見つかることは無く、最後に街の外に続く門に向かったところ、女の子を見送ったという話を聞いた。
慌てたシスターは、すぐに女の子の両親に話に向かったがーー
「まさか、「私が知っていると思っていた」と言われるとは思いませんでした……」
正気に戻ったのか、シスターはハンター達と目を合わせ、肩をおとす。
こっそりと準備をしていた事に気が付いていた両親は、もうそんな時期なのかと、ほほえましく思っていたらしい。
相談を受けなかったために直接は言わなかったが、両親は女の子の旅立ちを止めるつもりは全くなかったらしい。ただ、一人での旅は危険であるため、守る必要が有るとは考えていた。両親としては、その辺りは信頼されているシスターに任せていたとの事だが。
「ほんの少しだけ、口げんかをしてしまったのです……あの子を甘く見ていました」
そろそろ旅立ちたいと言う女の子に、笑いながら大人になってからにしなさいと言うと、珍しくムキになった顔を見せ、言い合いになったらしい。
おそらく、本人としては準備が済んだので、シスターに声をかけたつもりだったのだろう。
落ち込んだ顔でシスターは、目の前のハンター達に声をかける。
「私は、あの教会勤めです。街を離れる事は出来ません……出来れば、直接言いたいところでは有るのですが……」
もし、その子が旅立つと言うのなら。代わりに。
「言っていただけませんか? 謝っていたと。そして、応援していたと」
自由都市ピースホライズン。
複数の国の商人が行き交うこの都市は、様々な人が出入りを行い、街を活発に動かしている。
出入りをする人は、都市の住人や中で商売を営む人に、ハンターなど。様々な職種の様々な種族の者だ。
特にハンターともなるとその外見はまさに十人十色。成人していない子供と見て声をかけたら熟練のハンターだったという事は日常茶飯事だ。
このため、こんな事も起こる。
「おつかれさまー」
「おー」
多くの商人が出入りをすると言う事もあり、どちらかと言えば安全な道。そんな道に立つ事を命じられた男は、通り過ぎていく人がかけた言葉に気の抜けた声で応える。
彼がこの任務に着いてから発生した問題と言えば、最も大きなもので、たまたま門の手前で出会ってしまった商売敵同士の商人の喧嘩ぐらいなものだ。
街から離れれば、襲われる人も出てくると聞いた事があるが、近くまで迫ってきた事はない。警備をしろと言われても、気が抜けるのは仕方のないことだ。
だから、改めて声の方に目を向けたのも気まぐれでしかない。
視線に会釈で応えるのは、十代半ばに見える一人の女の子だった。
旅慣れた様子は見えないが、駆け出しのハンターかもしれないと考えれば、それも不思議ではない。男はそのまま彼女が出て行くのを見送りながら、ハテ、と考え込んだ。
「……あれ? どこかで見たことあった気が……」
それも日常で。
ピースホライズンで生活をしており、記念となる日はピースホライズン内の教会でお祈りをするという男の記憶に、何かが引っかかった。
「飯屋の……いや、あの子じゃないよなぁ……」
考え込んでいる間に、女の子の姿は徐々に小さくなっていく。
しっかりと声をかけた方が良かったか、と男がぼやいていると、その背から荒い息とともに、駆け足の足音が聞こえてくる。
「あの!」
「はいはい、なんでーー」
振り向いた男は、あっ、と声を上げる。
「うちの、教会の……」
「今の、あの子かあああああ!」
かくして、一つの依頼がハンターオフィスに舞い込む事となる。
●
「皆様が、後は頼りなのですっ」
オフィスに張られた依頼に集まったハンター達に向けて、その教会につとめているというシスターは深々と頭を下げた。
ピースホライズンの一角にある教会で行われる礼拝に出席したことのある人は、彼女の顔を見た事が有るだろう。彼女は礼拝でオルガンを演奏していたシスターだ。
普段は礼拝の時に表にでるということも有り、服は清潔に保たれている彼女の服は、白い汚れの色が見えていた。ハンター達に向き直った顔にも、どこか疲れている様子が見て取れる。
「えぇ。それをしてはいけないと言っているわけでは無いのです。ただ、まだ早いと思いましたので、あの子の提案には賛成をしなかったのですが。まさか、こんな事になるなんて……」
ハンター達に向けた言葉なのか、この場にいない人に向けた言葉なのか。空中に言葉を浮かべ続けるシスターの姿に、横で話を聞いていたハンターオフィスの職員が説明をするといって口を開いた。
依頼は、シスターからではなく。とある女の子の両親からだ。
家を出てピースホライズンの外に旅立っていってしまったその女の子が、無事に帰ってくるか、次の街に着くまで守って欲しいのだと。
歌を唄う事が好きだった彼女は、より多くの人と関わって、歌い続けていくことを願っていた。当初は教会で合唱隊に加わっていたが、問題のある指揮者と揉めた事をきっかけにして、合唱隊を退団。当時より仲の良かったオルガン奏者のシスターと共に、歌の練習をし続けていたらしい。
事件が発生したのは、今日の事だ。
いつもの歌の練習のために教会で女の子を待っていたシスターは、約束の時間がすぎても彼女がやってこない事を不審に思った。
もっとも、その時間というのも決まったものではない。女の子がやってくる時間をシスターが覚えており、その時間に待つようにしていたというだけだ。
シスターが女の子の家や街のあちこちを探し回ったが見つかることは無く、最後に街の外に続く門に向かったところ、女の子を見送ったという話を聞いた。
慌てたシスターは、すぐに女の子の両親に話に向かったがーー
「まさか、「私が知っていると思っていた」と言われるとは思いませんでした……」
正気に戻ったのか、シスターはハンター達と目を合わせ、肩をおとす。
こっそりと準備をしていた事に気が付いていた両親は、もうそんな時期なのかと、ほほえましく思っていたらしい。
相談を受けなかったために直接は言わなかったが、両親は女の子の旅立ちを止めるつもりは全くなかったらしい。ただ、一人での旅は危険であるため、守る必要が有るとは考えていた。両親としては、その辺りは信頼されているシスターに任せていたとの事だが。
「ほんの少しだけ、口げんかをしてしまったのです……あの子を甘く見ていました」
そろそろ旅立ちたいと言う女の子に、笑いながら大人になってからにしなさいと言うと、珍しくムキになった顔を見せ、言い合いになったらしい。
おそらく、本人としては準備が済んだので、シスターに声をかけたつもりだったのだろう。
落ち込んだ顔でシスターは、目の前のハンター達に声をかける。
「私は、あの教会勤めです。街を離れる事は出来ません……出来れば、直接言いたいところでは有るのですが……」
もし、その子が旅立つと言うのなら。代わりに。
「言っていただけませんか? 謝っていたと。そして、応援していたと」
解説
自由都市の外に出た女の子の護衛の依頼となります。
女の子を都市に連れ戻すのか、行き先まで護衛をしていくのかは任されています。
女の子のプロフィールは以下の通り。
名前:エリーザ・カペル
年齢:13歳
趣味:歌をうたうこと
性格:まじめで聞き分けも良いが、良くも悪くも自分の考えに素直
旅に出るための準備は行っていますが、一般の男性が移動をする時に必要とされているものを持つ程度です。自分が歩く速度などは考慮していないと思われます。
行き先は最終的に帝国の首都となりますが、今回は途中の街までの移動です。
成人男性が徒歩で行く場合は、1週間ほどの道のり。乗り物を使えば半分ほどに短縮されます。
行く道は商人が使う道と言うこともあり、それなりに整えられた道です。
馬車に乗った商人が使う他、まれに商人を襲う夜盗などが現れることがあります。
なお、雑魔や歪虚が目撃されたことは有りません。
女の子を都市に連れ戻すのか、行き先まで護衛をしていくのかは任されています。
女の子のプロフィールは以下の通り。
名前:エリーザ・カペル
年齢:13歳
趣味:歌をうたうこと
性格:まじめで聞き分けも良いが、良くも悪くも自分の考えに素直
旅に出るための準備は行っていますが、一般の男性が移動をする時に必要とされているものを持つ程度です。自分が歩く速度などは考慮していないと思われます。
行き先は最終的に帝国の首都となりますが、今回は途中の街までの移動です。
成人男性が徒歩で行く場合は、1週間ほどの道のり。乗り物を使えば半分ほどに短縮されます。
行く道は商人が使う道と言うこともあり、それなりに整えられた道です。
馬車に乗った商人が使う他、まれに商人を襲う夜盗などが現れることがあります。
なお、雑魔や歪虚が目撃されたことは有りません。
マスターより
ほとんどの方にはじめまして。または、はじめまして。
帝国Div所属となりました十野です。今後ともよろしくお願いいたします。
どちらかと言うと、思春期の暴走につきあっていただく形となります。
皆様のプレイングを心よりお待ちしております。
プレイングの白紙にご注意ください。参加いただいた際に一言でも送っていただけますと助かります。
帝国Div所属となりました十野です。今後ともよろしくお願いいたします。
どちらかと言うと、思春期の暴走につきあっていただく形となります。
皆様のプレイングを心よりお待ちしております。
プレイングの白紙にご注意ください。参加いただいた際に一言でも送っていただけますと助かります。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/03/24 01:52
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/03/11 21:55:24 |
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相談卓 イレーヌ(ka1372) ドワーフ|10才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/03/15 19:23:33 |