ゲスト
(ka0000)
【歌姫】恋とはどんなものかしら
マスター:cr

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在0人 / 0~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/03/22 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/03/31 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
巨大な空間には数え切れない量の椅子が並んでいる。
普段はここに一杯の人間が座っているのだろうが、今日に限ってはたった一人しかいない。
だが、それに向かい合う舞台には誰もいないわけではなかった。何人もの女性が並び、順番に歌を披露している。
ここは極彩色の街・ヴァリオスが誇るベルカンプ大劇場。普段は多くの観客が押し寄せるこの劇場にも、時には人がいない時もある。それは公演と公演の合間。
今日は次のオペラ公演に出演する歌手を決めるためのオーディションが行われていたのだった。
●
やがて全員の歌が終わり、客席に座っていた人物――彼は次の公演の演出家である――によって、合格者が発表されていく。
合格者たちは喜びを表現し、中には感激のあまり泣き出す者も居る。しかし名前を呼ばれなかったもの達は皆うなだれて舞台を後にする。
クリスティーヌ・カルディナーレ(kz0095)もそんな不合格者の一人だった。落胆の色を隠せない彼女も落ち込んだまま舞台を降りようとしたが、そのまま楽屋に戻るわけではなく、何を考えたのかやおら頭を上げるとずんずんと客席に居る演出家の元に向かっていった。
「お願いです、何が悪かったのか、教えていただけませんか!」
歌手を目指す彼女の声はよく響く。この広い空間の隅々までその声を行き渡らせながら、せめて次のオーディションに繋げようと演出家に尋ねた。
「うん、あなたの歌声はとてもいいわ。音程、リズム感、声量、全て問題ないわね」
「それじゃ何がいけないんですか?!」
思わずただでさえ大きな声が更に大きくなる、そんな彼女に演出家はやおらとんでもないことを口走った。
「あなた……恋をしたことが無いでしょう?」
「こ、恋ですか?!」
「そう、あなたの技術は大丈夫なの。でもこの役は恋をする女性の役。だからその気持ちを歌声で表現できないと行けないわ。でもそれが全然ダメね」
その演出家の指摘は実は図星だった。田舎生まれの田舎育ち、ヴァリオスに出てきたのがつい最近の彼女は生まれてこの方、恋をしたことが無かったのであった。
●
「モアさん……どうすればいいんでしょうか……」
「クリスさん、悩むのは結構ですけど、仕事はちゃんとしてくださいね」
次の日、ここはバロテッリ商会。オペラ歌手を目指しヴァリオスに出てきた彼女だが、まだ合格できていない、となると収入がない。そこで彼女は現在バロテッリ商会でアルバイトをして日銭を稼いでいたのであった。
そんな彼女が相談する相手はモア・プリマクラッセ(kz0066)。このバロテッリ商会の番頭であり、ハンターオフィスの受付嬢でもある。
「それで、恋の経験が無い、って言われたんですね」
「ええ……でもわたし、どうすればいいかわからないんです」
表情をくるくる変えながら相談するクリスに、モアは表情を一切変えず答えを返す。
「それなら実際にやってみるのはいかがでしょう」
「そ、そんな事言われてもどうすればいいんですか?!」
「ハンターの皆さんの力を借りましょう。任せて下さい」
「あ、ありがとうございます!」
感激のあまりぶんぶんと手を振り立ち上がり、その拍子にせっかく積み上げた商品を崩してしまい、雪崩に巻き込まれ埋もれるクリス。その彼女の悲鳴は大通りまで聞こえたという。
そして次の日、恋をクリスに教えるという珍妙な依頼がハンターオフィスに貼りだされたのであった。
●
巨大な空間には数え切れない量の椅子が並んでいる。
普段はここに一杯の人間が座っているのだろうが、今日に限ってはたった一人しかいない。
だが、それに向かい合う舞台には誰もいないわけではなかった。何人もの女性が並び、順番に歌を披露している。
ここは極彩色の街・ヴァリオスが誇るベルカンプ大劇場。普段は多くの観客が押し寄せるこの劇場にも、時には人がいない時もある。それは公演と公演の合間。
今日は次のオペラ公演に出演する歌手を決めるためのオーディションが行われていたのだった。
●
やがて全員の歌が終わり、客席に座っていた人物――彼は次の公演の演出家である――によって、合格者が発表されていく。
合格者たちは喜びを表現し、中には感激のあまり泣き出す者も居る。しかし名前を呼ばれなかったもの達は皆うなだれて舞台を後にする。
クリスティーヌ・カルディナーレ(kz0095)もそんな不合格者の一人だった。落胆の色を隠せない彼女も落ち込んだまま舞台を降りようとしたが、そのまま楽屋に戻るわけではなく、何を考えたのかやおら頭を上げるとずんずんと客席に居る演出家の元に向かっていった。
「お願いです、何が悪かったのか、教えていただけませんか!」
歌手を目指す彼女の声はよく響く。この広い空間の隅々までその声を行き渡らせながら、せめて次のオーディションに繋げようと演出家に尋ねた。
「うん、あなたの歌声はとてもいいわ。音程、リズム感、声量、全て問題ないわね」
「それじゃ何がいけないんですか?!」
思わずただでさえ大きな声が更に大きくなる、そんな彼女に演出家はやおらとんでもないことを口走った。
「あなた……恋をしたことが無いでしょう?」
「こ、恋ですか?!」
「そう、あなたの技術は大丈夫なの。でもこの役は恋をする女性の役。だからその気持ちを歌声で表現できないと行けないわ。でもそれが全然ダメね」
その演出家の指摘は実は図星だった。田舎生まれの田舎育ち、ヴァリオスに出てきたのがつい最近の彼女は生まれてこの方、恋をしたことが無かったのであった。
●
「モアさん……どうすればいいんでしょうか……」
「クリスさん、悩むのは結構ですけど、仕事はちゃんとしてくださいね」
次の日、ここはバロテッリ商会。オペラ歌手を目指しヴァリオスに出てきた彼女だが、まだ合格できていない、となると収入がない。そこで彼女は現在バロテッリ商会でアルバイトをして日銭を稼いでいたのであった。
そんな彼女が相談する相手はモア・プリマクラッセ(kz0066)。このバロテッリ商会の番頭であり、ハンターオフィスの受付嬢でもある。
「それで、恋の経験が無い、って言われたんですね」
「ええ……でもわたし、どうすればいいかわからないんです」
表情をくるくる変えながら相談するクリスに、モアは表情を一切変えず答えを返す。
「それなら実際にやってみるのはいかがでしょう」
「そ、そんな事言われてもどうすればいいんですか?!」
「ハンターの皆さんの力を借りましょう。任せて下さい」
「あ、ありがとうございます!」
感激のあまりぶんぶんと手を振り立ち上がり、その拍子にせっかく積み上げた商品を崩してしまい、雪崩に巻き込まれ埋もれるクリス。その彼女の悲鳴は大通りまで聞こえたという。
そして次の日、恋をクリスに教えるという珍妙な依頼がハンターオフィスに貼りだされたのであった。
解説
●目標
クリスに恋を教えてあげてください。
●方法
モアが想定した方法は大きく二つです。
1.クリスとデートをする
2.デートをして、その様子をクリスに見せる
1.クリスとデートをする、が出来るのは男性のみになります。彼女をエスコートし、デートをセッティングしてあげてください。
2.デートをして、その様子をクリスに見せる、に関しては実際の恋人同士でも、そうでなく今回出会った他のハンターの皆さんと擬似カップルを作る形でも構いません。
また実際の恋人同士でデートが出来るよう、サポート枠を用意しております。恋人が依頼に参加できなかった場合はこちらをお使いください。
●その他
クリスに何か事前に聞いておきたいことや、この依頼全体に関する質問がありましたら質問卓を立ててご質問ください。
クリスへの質問はクリス自身が、依頼全体に関する質問についてはモアから答えさせていただきます。
クリスに恋を教えてあげてください。
●方法
モアが想定した方法は大きく二つです。
1.クリスとデートをする
2.デートをして、その様子をクリスに見せる
1.クリスとデートをする、が出来るのは男性のみになります。彼女をエスコートし、デートをセッティングしてあげてください。
2.デートをして、その様子をクリスに見せる、に関しては実際の恋人同士でも、そうでなく今回出会った他のハンターの皆さんと擬似カップルを作る形でも構いません。
また実際の恋人同士でデートが出来るよう、サポート枠を用意しております。恋人が依頼に参加できなかった場合はこちらをお使いください。
●その他
クリスに何か事前に聞いておきたいことや、この依頼全体に関する質問がありましたら質問卓を立ててご質問ください。
クリスへの質問はクリス自身が、依頼全体に関する質問についてはモアから答えさせていただきます。
マスターより
歌姫を夢見る少女、クリスティーナ・カルディナーレ登場です。歌姫を夢見る彼女を本物の歌姫にするべく、皆さんのお力を貸してください。
とは言うものの、依頼にかこつけて恋人同士でデートを存分に楽しんでいただいても何の問題もありません。
それでは皆さんのご参加をお待ちしております。
とは言うものの、依頼にかこつけて恋人同士でデートを存分に楽しんでいただいても何の問題もありません。
それでは皆さんのご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/04/01 21:16