※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。

「――満足したか？　ディーン」
「あぁ、この任務も捨てたもんじゃねぇ。まだ体が熱くなってるぜ！！」
「そうか。ならさっさと戻って来い。おっさんもそんなに長く待ってられる訳じゃないからな」
「はいよ」

　どこかへの通信を終えたらしきアレクサンドルが、明け方の空を見上げる。
　元より、義理人情のために手を出したような物。準備も余りしておらず、それ故にハンターたちに一本、取られてしまった。
　CAMは無事に戦線を突破し、前線での殲滅に参加したのだ。
　聞けば、交戦した軍勢は、その火力とハンターたちの猛攻の前に潰走したようだが――

「このまま引き下がるのも――ねぇ」
　考える。次の一手をどうするべきか。何も得られずに退くのも癪ではあるが、借りを一つ返したと考えればそれもまた『可』。だが――
「おっと、誰かやってきたかな？」
　足音に気づき、アレクサンドルが顔を上げる。
　『仕込み』はしてある。気づかれやすい場所で待つ以上、それは当然の行動だ。
　後は、『何が来たか』に応じて発動すればいいだけだが――


●混迷の場

　その頃。ハンターオフィスには、十三魔が一人、アレクサンドルの発見の連絡が伝わっていた。
「――どうしますか？」
　ガルヴァンが、ハンターたちに問いかける。

　とある集落の付近の墓地。墓石に腰掛けるように座っていた人影が、ハンターオフィスの手配書にあった人像と一致したと言うのだ。
　発見されたのはアレクサンドルだけだが、彼の部下であるはずのディーンが、そちらに向かっていると言う情報もある。別段依頼者にはリクエストは無かったが、ナナミ河撃滅戦が完全に完了していない以上、アレクサンドルの干渉による悪影響の可能性を出来るだけ減らしたい、そんなハンターオフィスの思惑がそこにはあった。

　かくして、集まったハンターたちに、全ては委ねられたのであった。

※この依頼に明確な成功条件は存在しません（それ故の難易度『不明』）。成功度は「聖地奪還」に与えた影響によって判定される事となります。ただ、相談期間はやや短めである事にご注意ください。

今回は全ての行動は皆様に任される事と成ります。達成したい目標もまた然り。
アレクサンドルへ向かっても良し。ディーンへ向かっても良し。
『文』（説得）も『武』（力）も、どちらを用いても問題はございません。但し、自由には責任が付き纏うのと同様、皆様一人一人が行った（または行わなかった）行動は、直接敵の反応や、それによる戦況にも影響を及ぼします。それ故の危険フラグです。

十三魔『天命輪転』アレクサンドルは、現在オープニングにあるように墓地にて待機中。
定期的にディーンと連絡を取りながら、合流を待っています。
前回のCAMの前進を巡る一件で、彼の新たな能力『力の吸収』が判明する結果となっております。
（詳しい能力については【不動】Intercept/Duelをご参照ください）

彼の部下でもある『凶殺悪鬼』ディーン・キルは、現在彼のほうに向かって森の中を移動しております。何もなければ7ターンほどで合流する見込みとなります。
こちらについては、生命力こそ半分ほどまで減少しておりますが、『血狂い』の効果によって極めて高い強化が成されています。
（詳しい能力については【不動】清風明月凶殺夜をご参照ください。新武器は手甲である事が判明しましたが、詳しい能力は判明しておりません。
PL情報となりますが、この武器にも刃に於ける【鬼哭】に相当する『専用技』が存在します。また、前回、彼は新たな『武器変形』を考案しました）

尚、ガルヴァンにも協力を仰ぐ事が可能。ガルヴァンに協力するだけの理由を与えれば、彼は皆様と共に出撃し、指示された役割を果たすでしょう。

他に質問があれば、卓を立ててガルヴァンにお聞きください。

どうもこんばんわ。剣崎です。
行える選択肢、ガルヴァンの協力含め、今回はとにかく「自由度」にフォーカスした新しいタイプの依頼を提出してみました。
ゲームに於ける『エクスプローラーモード』やら、自由なタイプの依頼だと考えていただければと思います。
ただ、自由には常に結果、責任が付き纏う物。十分に注意して、ご参加ください。