ゲスト
(ka0000)
天空の襲撃者
マスター:植田誠

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/07/03 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/07/12 07:30
オープニング
ゾンネンシュトラール帝国南部。帝都に通じる街道を3台の荷馬車が行く。
南部には北部程ではないものの規模の大きい鉱山が存在している。この隊商はそこで取れた資源を運んでいる最中なのだ。
「しっかし軍も当てになりませんよねぇ」
若い御者は荷馬車の手綱を握りながら、隣に座る隊商のリーダーに言った。
「なんでしたっけ? 戦闘の被害が大きくて回復がおっつかないから護衛に割く人員がいないでしたっけ。まったく……」
「まぁこのルートは比較的安全だから9割方大丈夫だろう」
「でもですよ? 人々の安全を守るのが軍の仕事ってやつじゃ……ん?」
ふと、二人の上に影が落ちる。急に日が陰ったのだろうか。だが、今日は雲一つない快晴だったはず……そう思い御者は頭を上げた。
「……あれは?」
その時御者が見たのは鳥……ではなかった。その影の主は確かに鳥の形をしてはいた。但し、前半分だけだ。胴体から後ろ脚に至るまでは獅子の体。
「グリフォン……グリフォンじゃないですか、あれ? うわぁ……フェルゼン・ヴィーゼにしかいないと思ってましたけど、こんなところにもいるんですねぇ。ねぇリーダー……」
どこか感嘆したような口調で話す御者だったが、リーダーの方はというと表情が一変していた。
「あの……」
「逃げろ」
「え?」
「いいから早く逃げろってんだよ!」
言うが早いか、リーダーは御者から鞭をひったくり、馬を打つ。二度三度と鞭打つたび、どこかのんびりした足取りだった馬はぐんぐん加速していく。
「道が荒れてやがるな。これじゃ追いつかれるか……くそ! 1割の方を引いちまうとは……」
「ど、どうしたんですかリーダー!」
「『どうしたんですか』じゃねぇ! このままじゃ食われるぞ!」
「食われる……? 食われるって、グリフォンにってことですか? そんな……」
「……そうか、お前野生のグリフォンを見たのは初めてだったか。じゃあ覚えておけ、グリフォンの主食は肉だ! 馬肉を最も好むらしいが、野生のグリフォンは肉なら区別しない! なんでもいいんだ! 分かるか!?」
「なんでも…………?」
考え込む御者。だが、普段から冷静なリーダーの慌てようと今の行動から、すぐに答えが浮かぶ。
「もしかして、肉って……」
「……状況が呑み込めたらしいな。そうだ、人の肉だって、例外じゃない」
「た、大変じゃないですか!」
「だから逃げるんだよ! 頼むぞ!」
そう言ってリーダーは鞭と手綱を御者に返し、地図を開く。
「近くに森があるな。そこまで逃げ込めばなんとかなるか……よし」
ルートを御者に指示しながらリーダーは後方を確認する。2頭のグリフォンはこちらを追いかけてきていた。
リーダーは舌打ちしつつ懐からトランシーバーを取り出した。先日リゼリオに立ち寄った際購入したものだ。
「備えあれば、ってな……聞こえてるか?」
トランシーバーに向かってリーダーは声を上げる。
「もう状況は分かってるな。これから俺達は近くの森まで逃げ込む。そこまで行けばあのグリフォンも諦めるだろう。あんたらにはそれまでグリフォンの行動を妨害してくれればいい」
グリフォンの動きを逐一気にしながらリーダーは続ける。
「それじゃ頼む! 先に言っておくが、落ちるなよ!」
そう言ってリーダーはトランシーバーを切る。
こうして、トランシーバーの向こう側……隊商に雇われたハンターたち馬車を守るべく各々武器を構えた。
南部には北部程ではないものの規模の大きい鉱山が存在している。この隊商はそこで取れた資源を運んでいる最中なのだ。
「しっかし軍も当てになりませんよねぇ」
若い御者は荷馬車の手綱を握りながら、隣に座る隊商のリーダーに言った。
「なんでしたっけ? 戦闘の被害が大きくて回復がおっつかないから護衛に割く人員がいないでしたっけ。まったく……」
「まぁこのルートは比較的安全だから9割方大丈夫だろう」
「でもですよ? 人々の安全を守るのが軍の仕事ってやつじゃ……ん?」
ふと、二人の上に影が落ちる。急に日が陰ったのだろうか。だが、今日は雲一つない快晴だったはず……そう思い御者は頭を上げた。
「……あれは?」
その時御者が見たのは鳥……ではなかった。その影の主は確かに鳥の形をしてはいた。但し、前半分だけだ。胴体から後ろ脚に至るまでは獅子の体。
「グリフォン……グリフォンじゃないですか、あれ? うわぁ……フェルゼン・ヴィーゼにしかいないと思ってましたけど、こんなところにもいるんですねぇ。ねぇリーダー……」
どこか感嘆したような口調で話す御者だったが、リーダーの方はというと表情が一変していた。
「あの……」
「逃げろ」
「え?」
「いいから早く逃げろってんだよ!」
言うが早いか、リーダーは御者から鞭をひったくり、馬を打つ。二度三度と鞭打つたび、どこかのんびりした足取りだった馬はぐんぐん加速していく。
「道が荒れてやがるな。これじゃ追いつかれるか……くそ! 1割の方を引いちまうとは……」
「ど、どうしたんですかリーダー!」
「『どうしたんですか』じゃねぇ! このままじゃ食われるぞ!」
「食われる……? 食われるって、グリフォンにってことですか? そんな……」
「……そうか、お前野生のグリフォンを見たのは初めてだったか。じゃあ覚えておけ、グリフォンの主食は肉だ! 馬肉を最も好むらしいが、野生のグリフォンは肉なら区別しない! なんでもいいんだ! 分かるか!?」
「なんでも…………?」
考え込む御者。だが、普段から冷静なリーダーの慌てようと今の行動から、すぐに答えが浮かぶ。
「もしかして、肉って……」
「……状況が呑み込めたらしいな。そうだ、人の肉だって、例外じゃない」
「た、大変じゃないですか!」
「だから逃げるんだよ! 頼むぞ!」
そう言ってリーダーは鞭と手綱を御者に返し、地図を開く。
「近くに森があるな。そこまで逃げ込めばなんとかなるか……よし」
ルートを御者に指示しながらリーダーは後方を確認する。2頭のグリフォンはこちらを追いかけてきていた。
リーダーは舌打ちしつつ懐からトランシーバーを取り出した。先日リゼリオに立ち寄った際購入したものだ。
「備えあれば、ってな……聞こえてるか?」
トランシーバーに向かってリーダーは声を上げる。
「もう状況は分かってるな。これから俺達は近くの森まで逃げ込む。そこまで行けばあのグリフォンも諦めるだろう。あんたらにはそれまでグリフォンの行動を妨害してくれればいい」
グリフォンの動きを逐一気にしながらリーダーは続ける。
「それじゃ頼む! 先に言っておくが、落ちるなよ!」
そう言ってリーダーはトランシーバーを切る。
こうして、トランシーバーの向こう側……隊商に雇われたハンターたち馬車を守るべく各々武器を構えた。
解説
・目的
商人たちの防衛。
・状況
PCは商人に雇われて護衛を行うハンターとして、3台の馬車に分乗している。
馬車は現在1スクエア程の間を保ちながら最高速で走っている。グリフォンは最後尾の馬車から5スクエア程後方、高度にして10m前後を飛行している。
特に問題が無ければ約10ターンで全台森の中に逃げ込める。
・敵情報
グリフォン×2
鷲上半身と獅子の下半身を持つ幻獣。
高い機動力、戦闘力を持つ他『助走無しで飛行状態に入ることが出来る』という特徴を持つ。
主な攻撃法は爪や嘴による近接攻撃。翼での打撃、爪で敵を捕まえ上空に連れて行き、そのまま放り落とす等。
知性は高いため、ある程度ダメージを受けるか目的が達せられたらすぐに撤退すると思われる。
・護衛対象
商人×4、荷馬車×3
2頭立ての荷馬車とその御者及び隊商のリーダー。
戦闘力は皆無。
・備考(荷馬車に関して)
荷馬車は前方から馬、台車(御者の座る場所→積荷→ちょっと人が乗れるスペース)という構造になっている。
積荷は鉱物資源なので、荷の上で戦闘を行っても問題は無い。
万が一馬車から落ちた場合、馬車は速度を落として落ちたPCが乗るのを待つ。
・備考2(判定に関して)
馬車は3台の為、プレイングで前、中、後のどれに乗っているかを指定すること(指定が無い場合MS側で均等に振り分ける)
なお、1台に乗れる人数に制限は無いものとする。
緊急時の際は積荷を捨てることが可能。この場合馬車の移動力が向上するが、成功しても報酬が大幅に減額される場合がある。
商人たちの防衛。
・状況
PCは商人に雇われて護衛を行うハンターとして、3台の馬車に分乗している。
馬車は現在1スクエア程の間を保ちながら最高速で走っている。グリフォンは最後尾の馬車から5スクエア程後方、高度にして10m前後を飛行している。
特に問題が無ければ約10ターンで全台森の中に逃げ込める。
・敵情報
グリフォン×2
鷲上半身と獅子の下半身を持つ幻獣。
高い機動力、戦闘力を持つ他『助走無しで飛行状態に入ることが出来る』という特徴を持つ。
主な攻撃法は爪や嘴による近接攻撃。翼での打撃、爪で敵を捕まえ上空に連れて行き、そのまま放り落とす等。
知性は高いため、ある程度ダメージを受けるか目的が達せられたらすぐに撤退すると思われる。
・護衛対象
商人×4、荷馬車×3
2頭立ての荷馬車とその御者及び隊商のリーダー。
戦闘力は皆無。
・備考(荷馬車に関して)
荷馬車は前方から馬、台車(御者の座る場所→積荷→ちょっと人が乗れるスペース)という構造になっている。
積荷は鉱物資源なので、荷の上で戦闘を行っても問題は無い。
万が一馬車から落ちた場合、馬車は速度を落として落ちたPCが乗るのを待つ。
・備考2(判定に関して)
馬車は3台の為、プレイングで前、中、後のどれに乗っているかを指定すること(指定が無い場合MS側で均等に振り分ける)
なお、1台に乗れる人数に制限は無いものとする。
緊急時の際は積荷を捨てることが可能。この場合馬車の移動力が向上するが、成功しても報酬が大幅に減額される場合がある。
マスターより
お世話になっております、植田です。
今回はグリフォンが登場です。ファンタジーだと良く出てくる幻獣ですね。
敵に回すと割と強い部類に入るので、気を引き締めて戦っていただければと思います。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
今回はグリフォンが登場です。ファンタジーだと良く出てくる幻獣ですね。
敵に回すと割と強い部類に入るので、気を引き締めて戦っていただければと思います。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/07/09 00:40
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 アバルト・ジンツァー(ka0895) 人間(リアルブルー)|28才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2014/07/03 00:31:24 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/28 23:48:41 |