ゲスト
(ka0000)
【アルカナ】 均衡を望むは歪んだ正義
マスター:桐咲鈴華

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 不明
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/03/20 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/03/29 22:00
オープニング
●
灰色の空、吹き荒ぶ吹雪。辺境の雪山の一端で、『それ』は目を覚ました。
それは天秤の形をしていた。鈍い金色の輝きを放つその物体は吹雪の中揺れもせず、雪が積もりもせず、切り取られた空間の中に居るように鎮座していた。
それには意識があった。永い、永い年月の間眠り続け、そして今、その意識が覚醒した。
ふわりと浮き上がった天秤が、ヒィィィン……という音を響かせて震える。
片方の受け皿には黒き剣が
片方の受け皿には白き剣が
それぞれ乗せられていた。甲高い音を出して震え、そして空中に溶け込むように消えていく。その響きは、その場にもし人の声を解せる存在が居たならば、人の声のように聞こえていたかもしれない。
『――均衡を。公正を。……正義を』
●
「エフィーリアさん、お話とは一体?」
ハンターオフィスの受付嬢は、『タロッキ族』の部族代表、エフィーリア・タロッキ(kz0077)に呼び出されていた。何でも、アルカナの話をしたいという事のようだ。オフィスの一室で銀色の髪を揺らして待っていたエフィーリアは、机に本を広げる。
「……これは、我が部族の伝承を記した伝記の写本です。……『アルカナ』の中でも、特に注意しておかねばならぬ存在が居まして」
『アルカナ』とは、エフィーリアの部族、タロッキ族が300年前に封印した歪虚群の総称であり、そのどれもが特殊な力を持っていたという。現在までその封印が守られてきたが、近年連続する歪虚との戦いでその封印が綻び始め、その力の一部が漏れ出したということらしい。エフィーリアはその力に対抗する為、ハンターズソサエティを訪れたのだ。
「その名は、『The-Justice』。伝承曰く、『正なる調和を乱し、邪の均衡を測る金の天秤』と伝えられる存在です」
「Justice……」
「天秤のような姿をした歪虚です。自身は何の戦闘力も持たない歪虚ですが……厄介なのは、その性質。Justiceは生物に憑依する霊体のような性質を持ち、憑依した生物の思考を操り、同士討ちさせるのです」
その言葉に受付嬢は驚く。エフィーリアがその話をここで切り出したということの意味を察したのだ。
「え、っと、それはつまり、ハンターにも……!?」
「はい。例外ではありません。過去の戦士たちもそれによって手痛い被害を受けたとされていますから」
エフィーリアは話をしつつ、写本のページをめくる。
「しかし、それにはいくつか条件があります。憑依の出来るのは『徒党を組んだ状態の生物』、それも、その徒党が『平等に割り切る』事が出来なければならないのです。力が均等になるように、その半数を操り、同士討ちさせる。『均衡』を司るアルカナである性質がここにあるとされているのです。……そして、『ハンター達のパーティ』は、この条件を満たしてしまうのです」
「そ、それって……」
受付嬢の言葉に、エフィーリアは頷く。
「……もしも辺境の雪山に依頼で赴くハンター達が居れば、注意を促しておいて欲しいのです。……Justiceは、憑依された人を全て気絶させると、『均衡』が崩れ、倒すことが出来るのです。故に、その対処法を……」
「そ、それは……少しまずいかもしれません」
受付嬢が顔を青くする。エフィーリアはその表情を察し、「まさか」と言葉を返す。
「……ちょうど今朝、雪山に依頼に向かったハンターさん達がいるんです」
灰色の空、吹き荒ぶ吹雪。辺境の雪山の一端で、『それ』は目を覚ました。
それは天秤の形をしていた。鈍い金色の輝きを放つその物体は吹雪の中揺れもせず、雪が積もりもせず、切り取られた空間の中に居るように鎮座していた。
それには意識があった。永い、永い年月の間眠り続け、そして今、その意識が覚醒した。
ふわりと浮き上がった天秤が、ヒィィィン……という音を響かせて震える。
片方の受け皿には黒き剣が
片方の受け皿には白き剣が
それぞれ乗せられていた。甲高い音を出して震え、そして空中に溶け込むように消えていく。その響きは、その場にもし人の声を解せる存在が居たならば、人の声のように聞こえていたかもしれない。
『――均衡を。公正を。……正義を』
●
「エフィーリアさん、お話とは一体?」
ハンターオフィスの受付嬢は、『タロッキ族』の部族代表、エフィーリア・タロッキ(kz0077)に呼び出されていた。何でも、アルカナの話をしたいという事のようだ。オフィスの一室で銀色の髪を揺らして待っていたエフィーリアは、机に本を広げる。
「……これは、我が部族の伝承を記した伝記の写本です。……『アルカナ』の中でも、特に注意しておかねばならぬ存在が居まして」
『アルカナ』とは、エフィーリアの部族、タロッキ族が300年前に封印した歪虚群の総称であり、そのどれもが特殊な力を持っていたという。現在までその封印が守られてきたが、近年連続する歪虚との戦いでその封印が綻び始め、その力の一部が漏れ出したということらしい。エフィーリアはその力に対抗する為、ハンターズソサエティを訪れたのだ。
「その名は、『The-Justice』。伝承曰く、『正なる調和を乱し、邪の均衡を測る金の天秤』と伝えられる存在です」
「Justice……」
「天秤のような姿をした歪虚です。自身は何の戦闘力も持たない歪虚ですが……厄介なのは、その性質。Justiceは生物に憑依する霊体のような性質を持ち、憑依した生物の思考を操り、同士討ちさせるのです」
その言葉に受付嬢は驚く。エフィーリアがその話をここで切り出したということの意味を察したのだ。
「え、っと、それはつまり、ハンターにも……!?」
「はい。例外ではありません。過去の戦士たちもそれによって手痛い被害を受けたとされていますから」
エフィーリアは話をしつつ、写本のページをめくる。
「しかし、それにはいくつか条件があります。憑依の出来るのは『徒党を組んだ状態の生物』、それも、その徒党が『平等に割り切る』事が出来なければならないのです。力が均等になるように、その半数を操り、同士討ちさせる。『均衡』を司るアルカナである性質がここにあるとされているのです。……そして、『ハンター達のパーティ』は、この条件を満たしてしまうのです」
「そ、それって……」
受付嬢の言葉に、エフィーリアは頷く。
「……もしも辺境の雪山に依頼で赴くハンター達が居れば、注意を促しておいて欲しいのです。……Justiceは、憑依された人を全て気絶させると、『均衡』が崩れ、倒すことが出来るのです。故に、その対処法を……」
「そ、それは……少しまずいかもしれません」
受付嬢が顔を青くする。エフィーリアはその表情を察し、「まさか」と言葉を返す。
「……ちょうど今朝、雪山に依頼に向かったハンターさん達がいるんです」
解説
◆本シナリオの目的
歪虚『アルカナ-The Justice』の討伐
◆状況
此度この依頼に参加頂いたハンター様方は、Justiceの存在を知らずに雪山に物資の調達に向かったという状況です。
Justiceはそれを狙い、ハンター様方に憑依し、同士討ちさせようとしています。
◆憑依について
シナリオガイドページにおける、『参加者一覧』の右側の3名のプレイヤー様がJusticeに憑依されます。
憑依されたプレイヤー様は自我を失い、残ったプレイヤー様に襲いかかります。
毎ラウンド毎に抵抗判定を行い、成功すればJusticeの憑依を一瞬だけ振り払える場合があります。
憑依された方は自我こそ失っていますが、視覚や聴覚は生きている為、強く訴えかければ成功率は高まります。
振り払いに成功した場合、1~2ラウンド程度、憑依された方は無防備になります。
憑依者の思い、憑依者に向けられた思いが強ければ、完全に振り払う事も可能です。
憑依者の体力が減少したり、気絶した場合。または憑依者から完全に振り払われた場合に、Justiceは消耗します。
全ての憑依に対処すれば、Justiceは身体を維持出来なくなって消滅します。
◆憑依者様のプレイング
主に『憑依に打ち勝とうとする為のプレイング』の他、拘りがあるのならば普段の戦闘方法についてお書き頂ければと思います。
◆戦場について
何もない雪山の雪原においてその状況は発生します。開けた場所で視界は開けています。
◆称号について
本シナリオを見事成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きます
歪虚『アルカナ-The Justice』の討伐
◆状況
此度この依頼に参加頂いたハンター様方は、Justiceの存在を知らずに雪山に物資の調達に向かったという状況です。
Justiceはそれを狙い、ハンター様方に憑依し、同士討ちさせようとしています。
◆憑依について
シナリオガイドページにおける、『参加者一覧』の右側の3名のプレイヤー様がJusticeに憑依されます。
憑依されたプレイヤー様は自我を失い、残ったプレイヤー様に襲いかかります。
毎ラウンド毎に抵抗判定を行い、成功すればJusticeの憑依を一瞬だけ振り払える場合があります。
憑依された方は自我こそ失っていますが、視覚や聴覚は生きている為、強く訴えかければ成功率は高まります。
振り払いに成功した場合、1~2ラウンド程度、憑依された方は無防備になります。
憑依者の思い、憑依者に向けられた思いが強ければ、完全に振り払う事も可能です。
憑依者の体力が減少したり、気絶した場合。または憑依者から完全に振り払われた場合に、Justiceは消耗します。
全ての憑依に対処すれば、Justiceは身体を維持出来なくなって消滅します。
◆憑依者様のプレイング
主に『憑依に打ち勝とうとする為のプレイング』の他、拘りがあるのならば普段の戦闘方法についてお書き頂ければと思います。
◆戦場について
何もない雪山の雪原においてその状況は発生します。開けた場所で視界は開けています。
◆称号について
本シナリオを見事成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きます
マスターより
お世話になっております。桐咲鈴華です!
【アルカナ】シリーズ第3作は、ハンター様同士を戦わせる、『正義』の名を持つ金の天秤です。
擬似的なPVPシナリオとなり、誰が憑依されるかも解らないものとなっております。
誰が憑依されても良いような準備を整えるのは勿論、ハンター様方の『絆』を見せて頂ければと思います。
もしくは手合わせの良い機会と戦いを楽しむ方もおられるかも?
対策は人それぞれです。皆様の個性あふれるプレイングを心待ちにしております!
【アルカナ】シリーズ第3作は、ハンター様同士を戦わせる、『正義』の名を持つ金の天秤です。
擬似的なPVPシナリオとなり、誰が憑依されるかも解らないものとなっております。
誰が憑依されても良いような準備を整えるのは勿論、ハンター様方の『絆』を見せて頂ければと思います。
もしくは手合わせの良い機会と戦いを楽しむ方もおられるかも?
対策は人それぞれです。皆様の個性あふれるプレイングを心待ちにしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/03/26 14:06
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/03/15 19:33:45 |
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【追記】憑依者について エフィーリア・タロッキ(kz0077) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/03/16 13:38:10 |
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相談卓 シェリル・マイヤーズ(ka0509) 人間(リアルブルー)|14才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/03/20 21:43:04 |