僕は、かくれんぼが大好きだった。

友達の中で、僕以上にかくれんぼが上手な子はいない。

いつも、最後まで僕は見つけてもらえない。

……でも、今だけは思う。

誰か、僕を見つけて――……！

※※※

「お願いです、私の息子を助けて下さい……！」

半狂乱になりながら、若い女性は必死でハンター達に懇願する。

「どういう状況ですか？　詳しく聞かせて下さい」

案内人が若い女性をなだめながら問いかけると、６歳の男の子が遊んでいる最中にはぐれてしまったらしい。

それだけなら、まだ迷子だとほほえましい気持ちにもなるのだが、最悪な事に人型の雑魔が徘徊している場所なのだという。

「……以前から、あそこには近づいちゃダメだって言い聞かせていたのに……っ！」

「かくれんぼをして、他の子達は戻ってきたのに、私の子供だけ戻ってこないんです……！」

若い女性はその場に膝折れながら「わあああっ」と大きな声で泣き叫ぶ。

「わかりました、子供の捜索と雑魔の殲滅……その依頼をお受けしましょう。お子さんの特徴は？　どの辺ではぐれたのかわかりますか？」

「……私の子供は、声が出せないんです……少し前に身体を壊した時、耳も……まったく聞こえないほどではないのですけど、非常に聞こえにくいんです」

雑魔のいる場所に子供がいるというだけでも大変な事なのに、その子供は助けを呼ぶ声も出せなければ、ハンター達の声も聞こえにくい状況……。

「あの子がいなくなってから半日経っています、どうか、どうか私の子供を助けて下さい……！」

案内人は若い女性から聞いた言葉を軽くまとめ、依頼を頼むハンター達をすぐさま探しに向かった。
「緊急のご依頼です！　どなたか、お力をお貸し願えますか！」

☆今回は【雑魔退治＆子供の救助】です。
☆依頼成功の最低条件は【子供の救助】になります。
☆子供が迷い込んだのは鬱蒼とした森であり、慣れている大人でも迷うほど深い場所です。
☆森までの時間は徒歩で通常１時間、急いで４５分ほどです。
※森の地図は支給されますが【捜索する時間が夜】なので、あまり地図も役に立たないかもしれません。
☆森をうろついている雑魔はＯＰイラストのような人型です。
※特に耳が良く、音に反応します。
※攻撃力＆防御力ともに高めになります。
☆子供が死亡した時点で【任務は失敗】になりますので、ご注意くださいませ。

こんにちは、水貴です。
今回は【難易度：普通】ではありますが、状況次第では失敗もありえますので、皆様でしっかりと話し合って行動を決めて頂けると幸いです。

それでは、皆様のご参加をお待ちしています。