ゲスト
(ka0000)
グレイトフルレスキュー
マスター:有坂参八

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~4人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/07/03 09:00
- リプレイ完成予定
- 2014/07/12 09:00
オープニング
嵐の様に唐突に、急激に、歪虚の一団は来襲した。
物語の舞台は、森の深くに拓かれた、とある小さな村。
現れたるは、死者の軍勢。腐り果てた肉を五体に僅かにこびりつかせた、歩く骸骨の群れ。
それは旧い時代の剣や斧を手に、目につく全てを破壊した。
慈悲という言葉さえ知らぬかのような苛烈な攻撃に、建物は倒され、畑は踏み荒らされ、家畜は一切の躊躇無く殺された。
彼等が村を蹂躙する様は、それを見た者の言によれば、知性というよりは本能的で、決まりきった作業の様だったという。
その日、招集されたハンター達への依頼は、村から避難する住人達の護衛、誘導だった。
不幸中の幸いは、対処の初動が早かったことだ。圧倒的な数の歪虚の出現に対して、即座に村を捨てて避難を始めた村人達の人的被害は、極めて小さなものに留まっていた。
今の所、村人の犠牲者は一人として出ていない。安全確保の目処が立ち、ハンター達が漸く大きく息をついた、その時だった。
「お願い、ガウを助けて! まだ、まだお家の中にいるの!」
曇天に響く叫び声は、幼い少女のものだった。
その不穏な内容の言葉に、ハンター達は何事かと少女に尋ねた。
「……私の、犬、なんです。でも、でも! 大切な、友達なの!」
狩人の罠で後ろ脚の一本を失った犬、家に取り残されてしまった、臆病だけど優しい、ただひとりの友達、家族の居ない自分の……少女がやっとの事で紡いだ言葉を整理すれば、事情はそんな所であった。
「お願い、あの子だけなの、あの子しか……」
涙ながらに嘆願する少女を、ハンター達は見つめた。
歳の頃は十かそこらか、伸ばし放題の髪は手入れもされず、つぎはぎだらけの服を着て、靴さえ履いていない。
その外見と、村人達の悉くが彼女の願いを黙って振り払っていたことは、果たして完全に無関係だろうか。
そしてハンター達は、それぞれが自らに問う。これからの、行動を。
村人達の退去は、最高の形で成功しつつある……人的被害の極限、という意味に限っては。
だが村そのものは、既に歪虚共の手に陥ちた。戻れば、骸骨軍団の手厚い歓迎を受けるのは間違いない。
取り残されたのは犬一頭。その命は、ここに居るハンター達のそれと吊り合うのだろうか。
もしも……
もしも、だ。
その答えが『やる』であるのなら。
猶予は、許されない。いま、この一秒、一瞬たりとも。
……さあ、どうする?
物語の舞台は、森の深くに拓かれた、とある小さな村。
現れたるは、死者の軍勢。腐り果てた肉を五体に僅かにこびりつかせた、歩く骸骨の群れ。
それは旧い時代の剣や斧を手に、目につく全てを破壊した。
慈悲という言葉さえ知らぬかのような苛烈な攻撃に、建物は倒され、畑は踏み荒らされ、家畜は一切の躊躇無く殺された。
彼等が村を蹂躙する様は、それを見た者の言によれば、知性というよりは本能的で、決まりきった作業の様だったという。
その日、招集されたハンター達への依頼は、村から避難する住人達の護衛、誘導だった。
不幸中の幸いは、対処の初動が早かったことだ。圧倒的な数の歪虚の出現に対して、即座に村を捨てて避難を始めた村人達の人的被害は、極めて小さなものに留まっていた。
今の所、村人の犠牲者は一人として出ていない。安全確保の目処が立ち、ハンター達が漸く大きく息をついた、その時だった。
「お願い、ガウを助けて! まだ、まだお家の中にいるの!」
曇天に響く叫び声は、幼い少女のものだった。
その不穏な内容の言葉に、ハンター達は何事かと少女に尋ねた。
「……私の、犬、なんです。でも、でも! 大切な、友達なの!」
狩人の罠で後ろ脚の一本を失った犬、家に取り残されてしまった、臆病だけど優しい、ただひとりの友達、家族の居ない自分の……少女がやっとの事で紡いだ言葉を整理すれば、事情はそんな所であった。
「お願い、あの子だけなの、あの子しか……」
涙ながらに嘆願する少女を、ハンター達は見つめた。
歳の頃は十かそこらか、伸ばし放題の髪は手入れもされず、つぎはぎだらけの服を着て、靴さえ履いていない。
その外見と、村人達の悉くが彼女の願いを黙って振り払っていたことは、果たして完全に無関係だろうか。
そしてハンター達は、それぞれが自らに問う。これからの、行動を。
村人達の退去は、最高の形で成功しつつある……人的被害の極限、という意味に限っては。
だが村そのものは、既に歪虚共の手に陥ちた。戻れば、骸骨軍団の手厚い歓迎を受けるのは間違いない。
取り残されたのは犬一頭。その命は、ここに居るハンター達のそれと吊り合うのだろうか。
もしも……
もしも、だ。
その答えが『やる』であるのなら。
猶予は、許されない。いま、この一秒、一瞬たりとも。
……さあ、どうする?
解説
◯依頼内容
少女の愛犬ガウを、歪虚に襲われている村から救出する。
以上
◯救助対象
ガウ:
依頼者の少女の愛犬。
アイヌ犬……っぽい雰囲気の雑種。体格もそれくらいです。
狩人の罠による事故で左後脚の先端を失っており、その影響か非常に臆病な性格。
自力で歩行はできますが、前述の理由から鈍足です。
少女がたまたま家を空けた時に歪虚の襲撃があり、留守番をしていたガウは家に取り残されてしまったとのこと。
怯えると寝床の中に隠れて動かなくなる癖があるので、まず間違いなく少女の家に居るはずだそうです。
◯敵
スケルトン:
動く骸骨の姿の歪虚。
剣や斧などで武装し、同族以外の動くもの全てを攻撃してきます。
1体ずつであれば然程の脅威ではありませんが、問題はその数。
総数は不明ですが、少なく見積もっても計30体以上の大群なのは間違いありません。
2~4体の分隊を作って行動しており、現在複数のグループが村を徘徊しています。
◯地理
村は家屋が十数件ほど集まった小さなものです。
家と家との距離は若干離れており、村の中に木や岩などの遮蔽物もちらほらあります。
少女の家は、村の外れ、村の入口からみて一番奥に位置する形になりますが、正確な距離は不明。
時刻は正午近く、天候は薄曇り。
少女の愛犬ガウを、歪虚に襲われている村から救出する。
以上
◯救助対象
ガウ:
依頼者の少女の愛犬。
アイヌ犬……っぽい雰囲気の雑種。体格もそれくらいです。
狩人の罠による事故で左後脚の先端を失っており、その影響か非常に臆病な性格。
自力で歩行はできますが、前述の理由から鈍足です。
少女がたまたま家を空けた時に歪虚の襲撃があり、留守番をしていたガウは家に取り残されてしまったとのこと。
怯えると寝床の中に隠れて動かなくなる癖があるので、まず間違いなく少女の家に居るはずだそうです。
◯敵
スケルトン:
動く骸骨の姿の歪虚。
剣や斧などで武装し、同族以外の動くもの全てを攻撃してきます。
1体ずつであれば然程の脅威ではありませんが、問題はその数。
総数は不明ですが、少なく見積もっても計30体以上の大群なのは間違いありません。
2~4体の分隊を作って行動しており、現在複数のグループが村を徘徊しています。
◯地理
村は家屋が十数件ほど集まった小さなものです。
家と家との距離は若干離れており、村の中に木や岩などの遮蔽物もちらほらあります。
少女の家は、村の外れ、村の入口からみて一番奥に位置する形になりますが、正確な距離は不明。
時刻は正午近く、天候は薄曇り。
マスターより
この依頼をご紹介致します、有坂参八と申します。
客観的にみれば、割に合わない筈の依頼。
しかしだからこそそれは、この世界に歩み始めたハンターの皆様への、一つの問いと成るでしょう。
「貴方ならどうする」、と。
聞かせて下さい、その答えを。
それでは、皆様のご武運をお祈りいたします。
客観的にみれば、割に合わない筈の依頼。
しかしだからこそそれは、この世界に歩み始めたハンターの皆様への、一つの問いと成るでしょう。
「貴方ならどうする」、と。
聞かせて下さい、その答えを。
それでは、皆様のご武運をお祈りいたします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/07/06 22:07
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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わんこ救出作戦会議室 バレル・ブラウリィ(ka1228) 人間(リアルブルー)|21才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/07/03 07:56:01 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/29 06:33:29 |