ゲスト
(ka0000)
急募!! 清掃と補修のお手伝いを
マスター:トロバドル

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/04/05 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/04/14 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●ある廃屋
長い間放置された廃屋を前にして、その家の持ち主である女性は困惑の顔色を浮かべた。
腕を組んで何度も唸りながらも熟考を繰り返すが、とんとして良い考えに纏まらない。
「これが件の廃屋ですか。――こりゃまた、随分と放置しましたね……」
人の良さそうな笑みを張りつかせて現れたのは中年の男性だった。横幅のある恰幅の良い体格だが、表情と相まって親しみやすい雰囲気を出している。
「えぇ……でも、このまま放っておくのも勿体ないでしょう? 息子も一人部屋が欲しいと言うし……」
女性は振り向く事なく、目の前にある問題を少し睨むような視線で溜息を漏らす。
こうしてしまったのは自分なので誰にも文句は言えないのだが、いざ目の前にすると、やはりどこかに感情をぶつけたくなるのだ。
それほどに、目の前の建物の現状は酷い。
しかし、元々の造りがしっかりしているからか、今にも崩れてしまいそうだという気配はまったくしない。
原因は長い間物置として、そして殆ど触れる事なく放置してしまったことだ。
周りに生えた伸び放題の草花は壁を伝って屋根にまで届いている。
人が来ないとあれば動物達の天下であり、ネズミの糞尿の異臭が鼻を突く。
建物の周囲に林立する木々は自由にその枝を伸ばし、周囲を薄暗くしている。
中に入れば、大事にしまっておいた大時計が、時を刻むのを放棄している。
同時に、幾か所か抜け落ちた床板も見え、その先は奈落の底に通じているかのようだ。
雨風を受け、蔦や泥が張り付いた大きな窓は外界とを遮断するように曇ってしまっている。
塵も積もれば山となるを体現するかのように、白化粧を施した光景は作業をしようとする手を自然と止めた。
「もうどこから手を付けてよいものか……。それに、2人でやっては終わらない気もしますし……」
「流石にここまでとなると、どうにもなりませんね……」
この男性は女性の知人で、本日この廃屋の清掃を手伝うつもりでやって来たところだったが、流石に顔をしかめるしかない。
やれと言われればやるだけなのだが、正直人手不足は否めない。
「せめてもの救いはそこに井戸がある事くらいですかな……」
気休めでしかない。
が、水が近くにあると言うのは、清掃という点においては利点になる。本当に気休めでしかないが。
「これはもうあれですな。誰かに頼むしかありませんな」
「誰かって……誰にです?」
「こういう雑務を引き受けてくれる者達がいるのですよ。――もっとも、受けてくれるかどうかは彼ら次第ですが」
男性の脳裏に浮かぶのはハンター達だ。様々な依頼を受けてくれるとの噂だが、果たして廃屋の清掃まで請け負ってくれるかどうか。
とは言え、人手を集めるには手っ取り早く、そして仕事もきっちりとこなしてくれるとあれば、良い手であると男性は思い至る。
「そうですか……。いえ、それくらいの事をしないとこれはどうにもならないわね……」
正直な所、眺めれば眺めるほどに、女性はこれを自分の手でどうにかしてやろうという気持ちが削がれていくのを感じていた。
出来る事なら、何かしら理由を見つけて今まで通りに見て見ぬふりをし、放置したいという気持ちが湧きだしていた所だ。
誰か別の、そしてしっかりと作業を終わらせてくれる人がいるのなら、それに頼りたいと思い始める。
「では、私の方で依頼を出してみます」
「えぇ、お願いします……」
果たしてこの惨状がどうにかなるのか。女性は不安な気持ちで頷き返した。
●ハンターズソサエティ
「これが今回の依頼となります」
カウンターの奥で制服を隙間なく着込んだ女性が、丸眼鏡を押し上げながら依頼書を提示する。
理知的に見える彼女が口を開くと、矢継ぎ早に言葉が飛び出した。
「依頼内容はある廃屋の清掃です。依頼主の一人息子が一人部屋を欲しがった為、使っていなかったそこを利用しようとなったようです。
しかし、人が使用するにはあまりにも混沌としていたのと、人手が足りないという事で今回の依頼が出されたという運びです。
廃屋と言いますが、しっかりと清掃し、数点補修を行えばちゃんと住めるほどに、作りはしっかりしてるそうです。
清掃、補修項目は依頼主から提示されており、それらに必要となる素材と道具、修理マニュアルも用意するとの事です。
現地は開けた平地であり、本来は見通しは良いそうです。ですが、長い間放置してしまったが故に家の周りは草木が壁の様になっているとか。
依頼主側からは、可能であれば周囲の景観改善も依頼されています。
また、その家はネズミたちが根城にしているらしく、作業の邪魔になるかもしれない、との事です。こちらも退治、もしくは二度と現れないように対策をしてほしいと依頼されています。
家の近くには井戸があるそうなので、水が必要ならそこから確保してくれ、と仰っていました」
女性は一度も言葉を噛むことなく、そしてどもることもなく一気に言い終えると、達成感でまた丸眼鏡をくいっとも持ち上げる。
「あぁそれと――」
白い手袋をはめた手がつっと自らの服を指さす。
「現場は非常に汚れているそうで、周囲も草花や木々が乱立しているので汚れることは必至だそうです。可能ならば汚れても良い格好で行くことをお勧めします。
流石に作業服までは支給されないそうなので、その辺りは各自でお願いします
また、依頼主からの意向で、作業はその日で終わらせて欲しい、との事です。まぁこの辺りは人数に物を言わせれば問題はないでしょう」
もう一度丸眼鏡を持ち上げると、キラリと煌いた。
「それではこの依頼、お受けしますか?」
●ある廃屋
長い間放置された廃屋を前にして、その家の持ち主である女性は困惑の顔色を浮かべた。
腕を組んで何度も唸りながらも熟考を繰り返すが、とんとして良い考えに纏まらない。
「これが件の廃屋ですか。――こりゃまた、随分と放置しましたね……」
人の良さそうな笑みを張りつかせて現れたのは中年の男性だった。横幅のある恰幅の良い体格だが、表情と相まって親しみやすい雰囲気を出している。
「えぇ……でも、このまま放っておくのも勿体ないでしょう? 息子も一人部屋が欲しいと言うし……」
女性は振り向く事なく、目の前にある問題を少し睨むような視線で溜息を漏らす。
こうしてしまったのは自分なので誰にも文句は言えないのだが、いざ目の前にすると、やはりどこかに感情をぶつけたくなるのだ。
それほどに、目の前の建物の現状は酷い。
しかし、元々の造りがしっかりしているからか、今にも崩れてしまいそうだという気配はまったくしない。
原因は長い間物置として、そして殆ど触れる事なく放置してしまったことだ。
周りに生えた伸び放題の草花は壁を伝って屋根にまで届いている。
人が来ないとあれば動物達の天下であり、ネズミの糞尿の異臭が鼻を突く。
建物の周囲に林立する木々は自由にその枝を伸ばし、周囲を薄暗くしている。
中に入れば、大事にしまっておいた大時計が、時を刻むのを放棄している。
同時に、幾か所か抜け落ちた床板も見え、その先は奈落の底に通じているかのようだ。
雨風を受け、蔦や泥が張り付いた大きな窓は外界とを遮断するように曇ってしまっている。
塵も積もれば山となるを体現するかのように、白化粧を施した光景は作業をしようとする手を自然と止めた。
「もうどこから手を付けてよいものか……。それに、2人でやっては終わらない気もしますし……」
「流石にここまでとなると、どうにもなりませんね……」
この男性は女性の知人で、本日この廃屋の清掃を手伝うつもりでやって来たところだったが、流石に顔をしかめるしかない。
やれと言われればやるだけなのだが、正直人手不足は否めない。
「せめてもの救いはそこに井戸がある事くらいですかな……」
気休めでしかない。
が、水が近くにあると言うのは、清掃という点においては利点になる。本当に気休めでしかないが。
「これはもうあれですな。誰かに頼むしかありませんな」
「誰かって……誰にです?」
「こういう雑務を引き受けてくれる者達がいるのですよ。――もっとも、受けてくれるかどうかは彼ら次第ですが」
男性の脳裏に浮かぶのはハンター達だ。様々な依頼を受けてくれるとの噂だが、果たして廃屋の清掃まで請け負ってくれるかどうか。
とは言え、人手を集めるには手っ取り早く、そして仕事もきっちりとこなしてくれるとあれば、良い手であると男性は思い至る。
「そうですか……。いえ、それくらいの事をしないとこれはどうにもならないわね……」
正直な所、眺めれば眺めるほどに、女性はこれを自分の手でどうにかしてやろうという気持ちが削がれていくのを感じていた。
出来る事なら、何かしら理由を見つけて今まで通りに見て見ぬふりをし、放置したいという気持ちが湧きだしていた所だ。
誰か別の、そしてしっかりと作業を終わらせてくれる人がいるのなら、それに頼りたいと思い始める。
「では、私の方で依頼を出してみます」
「えぇ、お願いします……」
果たしてこの惨状がどうにかなるのか。女性は不安な気持ちで頷き返した。
●ハンターズソサエティ
「これが今回の依頼となります」
カウンターの奥で制服を隙間なく着込んだ女性が、丸眼鏡を押し上げながら依頼書を提示する。
理知的に見える彼女が口を開くと、矢継ぎ早に言葉が飛び出した。
「依頼内容はある廃屋の清掃です。依頼主の一人息子が一人部屋を欲しがった為、使っていなかったそこを利用しようとなったようです。
しかし、人が使用するにはあまりにも混沌としていたのと、人手が足りないという事で今回の依頼が出されたという運びです。
廃屋と言いますが、しっかりと清掃し、数点補修を行えばちゃんと住めるほどに、作りはしっかりしてるそうです。
清掃、補修項目は依頼主から提示されており、それらに必要となる素材と道具、修理マニュアルも用意するとの事です。
現地は開けた平地であり、本来は見通しは良いそうです。ですが、長い間放置してしまったが故に家の周りは草木が壁の様になっているとか。
依頼主側からは、可能であれば周囲の景観改善も依頼されています。
また、その家はネズミたちが根城にしているらしく、作業の邪魔になるかもしれない、との事です。こちらも退治、もしくは二度と現れないように対策をしてほしいと依頼されています。
家の近くには井戸があるそうなので、水が必要ならそこから確保してくれ、と仰っていました」
女性は一度も言葉を噛むことなく、そしてどもることもなく一気に言い終えると、達成感でまた丸眼鏡をくいっとも持ち上げる。
「あぁそれと――」
白い手袋をはめた手がつっと自らの服を指さす。
「現場は非常に汚れているそうで、周囲も草花や木々が乱立しているので汚れることは必至だそうです。可能ならば汚れても良い格好で行くことをお勧めします。
流石に作業服までは支給されないそうなので、その辺りは各自でお願いします
また、依頼主からの意向で、作業はその日で終わらせて欲しい、との事です。まぁこの辺りは人数に物を言わせれば問題はないでしょう」
もう一度丸眼鏡を持ち上げると、キラリと煌いた。
「それではこの依頼、お受けしますか?」
解説
●成功条件
依頼された補修&清掃プランの達成。
●現地情報
開けた平地に、長い間放置されていた廃屋。
元々は物置として使われていた為、部屋割りなどはない一部屋タイプ。
窓はあるが、周りに林立している木々が邪魔をして薄暗い。
ネズミが住処にしていたため、糞尿の異臭が充満している。
家の近くに井戸あり。
●依頼詳細
使われていなかった家の補修と清掃のお手伝い。
補修、清掃項目があるので、最低限それは行ってください。
作業開始は朝からです。
ネズミが現れて邪魔をする場合があります。
家の中と外は、少し動くだけで汚れてしまいます。
全ての作業を、その日の内に終わらせてください。
●その他
施主から依頼された補修&清掃プラン。
■汚れてしまった大ガラスx4の清掃
■朽ちて穴の開いた床x3の補修
■ベッドやテーブルなどの家具作り
■諸々の原因になっているネズミへの対処。
■壊れてしまった大時計の修理
■その他、全体の清掃
■可能であれば周囲の景観を整える。
材料及び道具類、修理マニュアルは施主側で用意してあります。
支給される道具類や補修マニュアルを使うかどうかは自由です。
依頼された補修&清掃プランの達成。
●現地情報
開けた平地に、長い間放置されていた廃屋。
元々は物置として使われていた為、部屋割りなどはない一部屋タイプ。
窓はあるが、周りに林立している木々が邪魔をして薄暗い。
ネズミが住処にしていたため、糞尿の異臭が充満している。
家の近くに井戸あり。
●依頼詳細
使われていなかった家の補修と清掃のお手伝い。
補修、清掃項目があるので、最低限それは行ってください。
作業開始は朝からです。
ネズミが現れて邪魔をする場合があります。
家の中と外は、少し動くだけで汚れてしまいます。
全ての作業を、その日の内に終わらせてください。
●その他
施主から依頼された補修&清掃プラン。
■汚れてしまった大ガラスx4の清掃
■朽ちて穴の開いた床x3の補修
■ベッドやテーブルなどの家具作り
■諸々の原因になっているネズミへの対処。
■壊れてしまった大時計の修理
■その他、全体の清掃
■可能であれば周囲の景観を整える。
材料及び道具類、修理マニュアルは施主側で用意してあります。
支給される道具類や補修マニュアルを使うかどうかは自由です。
マスターより
こんにちわ、トロバドルです。
今回の依頼は放置されていた家の補修&清掃です。
ネズミとのやり取りはありますが、武器を手にしてのバトルには発展しません。
どの順番で項目を埋めていくかは自由です。
今回の依頼は放置されていた家の補修&清掃です。
ネズミとのやり取りはありますが、武器を手にしてのバトルには発展しません。
どの順番で項目を埋めていくかは自由です。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/04/09 19:22
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/04/02 22:20:20 |
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掃除をしましょう 真田 天斗(ka0014) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/04/02 23:42:56 |