ゲスト
(ka0000)
私のフランソワ
マスター:朝臣あむ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/06/16 12:00
- リプレイ完成予定
- 2014/06/25 12:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
「失礼。こちらで依頼の斡旋を行っていると聞いたのだが、間違いないだろうか」
突如としてハンターズソサエティ本部の門を潜った1人の女性。彼女は真っ直ぐに受付らしき場所に向かうと、小さな麻袋を取り出して規則正しい動きで差し出した。
「……一体、何のご用でしょう?」
「そう警戒するな。噂によるとハンターとはどんな依頼もこなすらしいな。私はそんな彼等に頼みたい事がある」
受け取れ。そう言わんばかりに差し出された袋を一瞥すると、職員は笑顔を崩さないままに麻袋を押し返した。
「確かにハンターはどんな依頼もこなします。けれどそれは『ハンターが必要と見なされる依頼』にのみ適応する事です。失礼ながら、何の情報もない今、安易に貴女の依頼をお引き受けする事は出来ません」
毅然と言い返される言葉は、ハンターズソサエティでは常識的な事。それを知らないと言う事は本当に噂を聞き付けてやって来たと言う事だろうか。
「ふむ。気分を害したならすまない。だがそうか……何でも引き受ける訳ではないのだな」
思案気に目を伏せた女性の身なりは悪くない。清潔感漂う髪も、サラリと揺れる髪も話し方と態度同様に毅然としている。だが如何にも1つ気になる事があった。
(……何か、臭う……?)
クンクンと鼻を鳴らす職員に、女性の目が向かう。そして少しばかりバツの悪い表情を浮かべると、自身の体を見下ろした。
「身なりを整えてきたつもりだが、やはり臭うか……」
ポツリ。零された声に職員が慌てて手を横に振る。
「と、とんでもないです! 臭うなんて! ちょっと臭いだけで――あ」
「ふふ。構わない。実際、私は臭いからな」
女性はフッと口角を上げると手にしていた麻袋をカウンターに置いて腕を組んだ。
「実は大事な家畜が逃げてしまってな。その捕獲を頼みたく参じたのだ」
「え、家畜……ですか?」
「ああ、家畜だ」
どう見ても軍属か何かだと思っていた女性の思わぬ言葉に職員が言葉を失う。
けれど女性は真剣な様子でこう続けた。
「昨日の事だが、羊のフランソワを放牧した所行方が分からなくなってしまってな」
そう語る彼女は十数体の羊を飼う羊飼いで、昨日放牧を終えた羊を集めた所、どう数えても1体足りなかったと言うのだ。
「フランソワは賢いのだ。名前を呼べば傍に寄り、待てと命令すれば日が暮れるまでその場で待機する。だが……」
不意に表情を曇らせた彼女に職員の目が吸い寄せられる。
「だが……何でしょう?」
「フランソワは甘い物に目がなくてな。もしかすると果実でも見つけたのかもしれん。その結果群れからはぐれ戻れなくなったのだろう」
額に手を当てて項垂れる彼女は、心底羊を心配しているようだった。とは言え、今の所ハンターでなければいけない依頼でもない。
「……やはり自分で探す他ないだろう。少し危険だが崖下も見るべきか。すまなかったな、青年」
そう言って女性が踵を返そうとした時だ。
「崖下って、何だってそんな場所」
「見ていないのはそこだけなのだ。故にフランソワの居る可能性が高い」
「待って待って!」
職員は勢い良く立ち上がると、彼女が取り上げようとした麻袋を奪い取った。
「一般の人が崖下まで行くなんて危険です。この依頼を引き受けますから無茶をしないで下さい!」
突然の剣幕に女性の目がパチクリと瞬かれる。そして何とも言えない笑みを唇に浮かべると、向けかけた背を戻して職員に向き直った。
「情に脆いな、青年。だが依頼を引き受けてくれた事は感謝しよう」
言って彼女は、羊が居るであろう崖下の情報を話し始めた。
「先程も言ったが、フランソワは『名前を呼べば近付いてくる』他、『待てと命じれば待機を貫く』と言う羊離れした性格だ。崖下にははぐれの羊がいる可能性もある。くれぐれもフランソワを連れてくるよう、頼む」
崖下へ向かう迂回路は存在せず、直接崖を降りる他に向かう方法は無いらしい。
女性は縄を垂らして降りるつもりだったらしいが、その辺はハンターの行動に一任するつもりらしい。
「ハンターの中には身のこなしが素晴らしい者や、動物と相性の良い者も多くいると聞く。どうかその特技を生かして私のフランソワを捕獲してくれ。よろしく頼む」
そう言い終えると、彼女は優雅な一礼を職員に向けた。
「失礼。こちらで依頼の斡旋を行っていると聞いたのだが、間違いないだろうか」
突如としてハンターズソサエティ本部の門を潜った1人の女性。彼女は真っ直ぐに受付らしき場所に向かうと、小さな麻袋を取り出して規則正しい動きで差し出した。
「……一体、何のご用でしょう?」
「そう警戒するな。噂によるとハンターとはどんな依頼もこなすらしいな。私はそんな彼等に頼みたい事がある」
受け取れ。そう言わんばかりに差し出された袋を一瞥すると、職員は笑顔を崩さないままに麻袋を押し返した。
「確かにハンターはどんな依頼もこなします。けれどそれは『ハンターが必要と見なされる依頼』にのみ適応する事です。失礼ながら、何の情報もない今、安易に貴女の依頼をお引き受けする事は出来ません」
毅然と言い返される言葉は、ハンターズソサエティでは常識的な事。それを知らないと言う事は本当に噂を聞き付けてやって来たと言う事だろうか。
「ふむ。気分を害したならすまない。だがそうか……何でも引き受ける訳ではないのだな」
思案気に目を伏せた女性の身なりは悪くない。清潔感漂う髪も、サラリと揺れる髪も話し方と態度同様に毅然としている。だが如何にも1つ気になる事があった。
(……何か、臭う……?)
クンクンと鼻を鳴らす職員に、女性の目が向かう。そして少しばかりバツの悪い表情を浮かべると、自身の体を見下ろした。
「身なりを整えてきたつもりだが、やはり臭うか……」
ポツリ。零された声に職員が慌てて手を横に振る。
「と、とんでもないです! 臭うなんて! ちょっと臭いだけで――あ」
「ふふ。構わない。実際、私は臭いからな」
女性はフッと口角を上げると手にしていた麻袋をカウンターに置いて腕を組んだ。
「実は大事な家畜が逃げてしまってな。その捕獲を頼みたく参じたのだ」
「え、家畜……ですか?」
「ああ、家畜だ」
どう見ても軍属か何かだと思っていた女性の思わぬ言葉に職員が言葉を失う。
けれど女性は真剣な様子でこう続けた。
「昨日の事だが、羊のフランソワを放牧した所行方が分からなくなってしまってな」
そう語る彼女は十数体の羊を飼う羊飼いで、昨日放牧を終えた羊を集めた所、どう数えても1体足りなかったと言うのだ。
「フランソワは賢いのだ。名前を呼べば傍に寄り、待てと命令すれば日が暮れるまでその場で待機する。だが……」
不意に表情を曇らせた彼女に職員の目が吸い寄せられる。
「だが……何でしょう?」
「フランソワは甘い物に目がなくてな。もしかすると果実でも見つけたのかもしれん。その結果群れからはぐれ戻れなくなったのだろう」
額に手を当てて項垂れる彼女は、心底羊を心配しているようだった。とは言え、今の所ハンターでなければいけない依頼でもない。
「……やはり自分で探す他ないだろう。少し危険だが崖下も見るべきか。すまなかったな、青年」
そう言って女性が踵を返そうとした時だ。
「崖下って、何だってそんな場所」
「見ていないのはそこだけなのだ。故にフランソワの居る可能性が高い」
「待って待って!」
職員は勢い良く立ち上がると、彼女が取り上げようとした麻袋を奪い取った。
「一般の人が崖下まで行くなんて危険です。この依頼を引き受けますから無茶をしないで下さい!」
突然の剣幕に女性の目がパチクリと瞬かれる。そして何とも言えない笑みを唇に浮かべると、向けかけた背を戻して職員に向き直った。
「情に脆いな、青年。だが依頼を引き受けてくれた事は感謝しよう」
言って彼女は、羊が居るであろう崖下の情報を話し始めた。
「先程も言ったが、フランソワは『名前を呼べば近付いてくる』他、『待てと命じれば待機を貫く』と言う羊離れした性格だ。崖下にははぐれの羊がいる可能性もある。くれぐれもフランソワを連れてくるよう、頼む」
崖下へ向かう迂回路は存在せず、直接崖を降りる他に向かう方法は無いらしい。
女性は縄を垂らして降りるつもりだったらしいが、その辺はハンターの行動に一任するつもりらしい。
「ハンターの中には身のこなしが素晴らしい者や、動物と相性の良い者も多くいると聞く。どうかその特技を生かして私のフランソワを捕獲してくれ。よろしく頼む」
そう言い終えると、彼女は優雅な一礼を職員に向けた。
解説
●依頼内容
崖下にいるフランソワの捕獲
●土地情報
放牧地にある崖下。
小川が流れ少量だが花が咲き甘い香りを漂わせている他、水場と言う事もあり草食動物が好む草も生えている。
※他、詳細はOPを参照下さい。
●フランソワ
何の変哲もないふわふわもこのこの羊。
崖から落ちているので怪我をしている可能性もある。
ただし羊離れした特技がある様なので、その辺はOPを参照下さい。
※ご質問にはお答えできません。ご了承ください。
※参加後は白紙防止に「がんばる」だけでも書いておきましょう。
崖下にいるフランソワの捕獲
●土地情報
放牧地にある崖下。
小川が流れ少量だが花が咲き甘い香りを漂わせている他、水場と言う事もあり草食動物が好む草も生えている。
※他、詳細はOPを参照下さい。
●フランソワ
何の変哲もないふわふわもこのこの羊。
崖から落ちているので怪我をしている可能性もある。
ただし羊離れした特技がある様なので、その辺はOPを参照下さい。
※ご質問にはお答えできません。ご了承ください。
※参加後は白紙防止に「がんばる」だけでも書いておきましょう。
マスターより
はじめまして、こんにちわ。朝臣あむです。
みなさまにお届けしますシナリオ1つ目は羊探しです。
きっとみなさんは普通の人よりも得意な事があるはずです。
なんとなくでも特技は特技。それを生かして依頼に挑戦してみませんか?
クリムゾンウェストでの第一歩をみなさんと歩み出せることに喜びを感じながら、ご参加をお待ちしております。
折角ですし、楽しんでいきましょう!
みなさまにお届けしますシナリオ1つ目は羊探しです。
きっとみなさんは普通の人よりも得意な事があるはずです。
なんとなくでも特技は特技。それを生かして依頼に挑戦してみませんか?
クリムゾンウェストでの第一歩をみなさんと歩み出せることに喜びを感じながら、ご参加をお待ちしております。
折角ですし、楽しんでいきましょう!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/06/16 23:04
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/11 17:11:45 |
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相談卓 ウィル・フォーチュナー(ka1633) 人間(クリムゾンウェスト)|23才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/06/15 21:30:36 |