ゲスト
(ka0000)
鉱山とスライムと謎の白猫
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/04/09 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/04/18 12:00
オープニング
●謎の白猫
冒険都市リゼリオ。その沿岸部にある倉庫街には海路によって運ばれる、または運ばれてきた荷物が沢山保管されている。
時刻は深夜。街が月と星の明りだけで照らされる時間になった頃に倉庫街に揺れる光が二つ。
「夜の倉庫街……相変わらず薄気味悪いな」
「そうか? 俺は静かで好きだがな」
そこにはカンテラとライトをそれぞれ手にした男が二人、軽くお喋りをしながら歩いている。
「というかこの辺の巡回なんて本当に必要か?」
「あのな。この仕事のおかげでお前も飯食えてるんだろ?」
やけにやる気のない男に対して、真面目な男は溜息混じりに声を出す。
倉庫によっては一週間経てば満杯だった中身が総入れ替えになるような場所もある。
「……んっ? 今なんか音がしなかったか?」
「音ー? 気のせいじゃないか?」
「いや、確かにした。こっちだ」
真面目な男はライトで道を照らしながら倉庫と倉庫の間にある細道を進んでいく。
やる気のない男はやはり面倒臭そうな表情を浮かべているが、これも仕事とその後に着いていった。
二人の男が細道を抜け、海辺より少し離れた内陸側の倉庫の前にやってくる。
「この辺りのはずだな」
「この辺って確か長期保管用の倉庫だよな」
その時、何かの物音がした。何の音か分からないが、確かに何かの音がした。
男二人は顔を見合わせる。
「おいおい、マジかよ」
「とりあえず見に行くぞ。静かにな」
音のしたのは男達の近くに居た倉庫の中から聞こえてきた。
その倉庫に近づいてみるが、正面の大扉には特に変わった様子は無い。
ならばと側面にある小扉を見に行ってみると、そこには壊された錠前が地面に転がっていた。
二人の男はもう一度顔を見合わせて頷き合い、小扉をそーっと開ける。
倉庫の中は真っ暗で、あちこちに木箱が積み重ねられており視界は悪い。
男達は慎重に倉庫内を探してみたが、人影はおろか荷物を荒らされた様子も無い。
「……誰もいないみたいだな?」
「おかしいな。確かに音がしたはずなんだが……」
とその時、男達の背後でまた物音がした。二人は慌てて振り返り明りを向けるがそこには誰も居ない。
いや、正確にはやはり居たが見えていなかった。ただ照らす高さが上過ぎただけだったのだ。
――ニィ
「……猫、だな」
「ああ、白猫だな」
そこに居たのは白い毛並みをした猫だった。
それを見たと単に男二人は溜息を吐きながら脱力した。
「こーゆーのなんていうんだっけか。大山鳴動して猫一匹だったっけか?」
やる気のない男は笑いながらそう口にする。だが、その冗談に真面目な男は返事をしない。
「おいおい、ノリが悪いな。そこはちゃんと突っ込んでもらわ――」
「ごめんね」
男が振り返ろうとしたその時、体に激しい痺れを感じると同時にその意識がブラックアウトした。
●ハンターオフィス
ここはリゼリオにあるハンターオフィス。その職員達の間でとある噂話が流行っていた。
「また出たんだってな、噂の白猫」
「ああ、これで4件目だったかな?」
その始まりはとある泥棒事件が始まりだった。
とある夜、アクセサリーショップの主人が店のほうで物音がしたので確認に向かった。
すると店が荒らされており、いくつかの商品が盗まれていたのだ。
それから数日後、今度は商人が宿に預けていた馬車から。さらに数日後にはとある富豪の屋敷にある蔵から彫像が盗まれたのだ。
それでよくよく調べてみると、その全てがマテリアル鉱物であることが判明。さらに目撃情報として現場で白猫が目撃されていたのだ。
「それで今回は倉庫からか」
「と言っても、また微妙な量らしいがな」
実はこの泥棒事件にはいくつかの不思議な点があった。
一つ目は何故マテリアル鉱物なのかだ。それぞれの現場には他にもっと金目のものがあったにも関わらず何故かマテリアル鉱物、またはそれで出来たものだけ盗まれている。
二つ目はその量。特に4件目の倉庫には帝国へ送られる予定になっている大量のマテリアル鉱物が保管されていたのだが、盗まれたのは十数キロ分程度だったらしい。
三つ目は盗み腕の稚拙さ。とりあえず人の少ない夜を狙ってはいるが、巡回の時間にかち合ったり、物音をたてて人に気づかれてしまっていたりする。
そして最大の謎が、何故か毎度現れる白猫の存在だ。
「それの調査の依頼とか来てないのか?」
「事件としては微妙だからな。ハンターに頼るほどのことじゃないだろ」
それもそうかと職員の一人は頷く。
「それより新しい依頼が来てたな。えーっと、鉱山に現れたスライム退治か」
職員はその情報を入力していき依頼票を作っていく。
「鉱山での依頼か。そこってマテリアル鉱物が採れるのか?」
「んっ? ああ、そうみたいだな。少量だが出るらしいぞ」
暇そうな職員に声をかけられ、情報を入力しながらそう答える。
「そっか。ならもしかするとそこにも例の白猫が現れるかもな!」
「ははっ、そんなまさか。そんな偶然早々あるわけないだろ?」
そんな笑い話が行われる中で一つの依頼がハンターオフィスに張り出されることになった。
●???
とある鉱山。そこに作られた坑道の入り口の前。
いつもは人が多くいるはずなのに、今日に限っては誰もいない。何でも雑魔が出たとか何とか。
そんな人のいない坑道の前に小さな人影が一つ。
「……行こう」
小さな人影は、それよりももっと小さな影と共に坑道の中へと入っていった。
冒険都市リゼリオ。その沿岸部にある倉庫街には海路によって運ばれる、または運ばれてきた荷物が沢山保管されている。
時刻は深夜。街が月と星の明りだけで照らされる時間になった頃に倉庫街に揺れる光が二つ。
「夜の倉庫街……相変わらず薄気味悪いな」
「そうか? 俺は静かで好きだがな」
そこにはカンテラとライトをそれぞれ手にした男が二人、軽くお喋りをしながら歩いている。
「というかこの辺の巡回なんて本当に必要か?」
「あのな。この仕事のおかげでお前も飯食えてるんだろ?」
やけにやる気のない男に対して、真面目な男は溜息混じりに声を出す。
倉庫によっては一週間経てば満杯だった中身が総入れ替えになるような場所もある。
「……んっ? 今なんか音がしなかったか?」
「音ー? 気のせいじゃないか?」
「いや、確かにした。こっちだ」
真面目な男はライトで道を照らしながら倉庫と倉庫の間にある細道を進んでいく。
やる気のない男はやはり面倒臭そうな表情を浮かべているが、これも仕事とその後に着いていった。
二人の男が細道を抜け、海辺より少し離れた内陸側の倉庫の前にやってくる。
「この辺りのはずだな」
「この辺って確か長期保管用の倉庫だよな」
その時、何かの物音がした。何の音か分からないが、確かに何かの音がした。
男二人は顔を見合わせる。
「おいおい、マジかよ」
「とりあえず見に行くぞ。静かにな」
音のしたのは男達の近くに居た倉庫の中から聞こえてきた。
その倉庫に近づいてみるが、正面の大扉には特に変わった様子は無い。
ならばと側面にある小扉を見に行ってみると、そこには壊された錠前が地面に転がっていた。
二人の男はもう一度顔を見合わせて頷き合い、小扉をそーっと開ける。
倉庫の中は真っ暗で、あちこちに木箱が積み重ねられており視界は悪い。
男達は慎重に倉庫内を探してみたが、人影はおろか荷物を荒らされた様子も無い。
「……誰もいないみたいだな?」
「おかしいな。確かに音がしたはずなんだが……」
とその時、男達の背後でまた物音がした。二人は慌てて振り返り明りを向けるがそこには誰も居ない。
いや、正確にはやはり居たが見えていなかった。ただ照らす高さが上過ぎただけだったのだ。
――ニィ
「……猫、だな」
「ああ、白猫だな」
そこに居たのは白い毛並みをした猫だった。
それを見たと単に男二人は溜息を吐きながら脱力した。
「こーゆーのなんていうんだっけか。大山鳴動して猫一匹だったっけか?」
やる気のない男は笑いながらそう口にする。だが、その冗談に真面目な男は返事をしない。
「おいおい、ノリが悪いな。そこはちゃんと突っ込んでもらわ――」
「ごめんね」
男が振り返ろうとしたその時、体に激しい痺れを感じると同時にその意識がブラックアウトした。
●ハンターオフィス
ここはリゼリオにあるハンターオフィス。その職員達の間でとある噂話が流行っていた。
「また出たんだってな、噂の白猫」
「ああ、これで4件目だったかな?」
その始まりはとある泥棒事件が始まりだった。
とある夜、アクセサリーショップの主人が店のほうで物音がしたので確認に向かった。
すると店が荒らされており、いくつかの商品が盗まれていたのだ。
それから数日後、今度は商人が宿に預けていた馬車から。さらに数日後にはとある富豪の屋敷にある蔵から彫像が盗まれたのだ。
それでよくよく調べてみると、その全てがマテリアル鉱物であることが判明。さらに目撃情報として現場で白猫が目撃されていたのだ。
「それで今回は倉庫からか」
「と言っても、また微妙な量らしいがな」
実はこの泥棒事件にはいくつかの不思議な点があった。
一つ目は何故マテリアル鉱物なのかだ。それぞれの現場には他にもっと金目のものがあったにも関わらず何故かマテリアル鉱物、またはそれで出来たものだけ盗まれている。
二つ目はその量。特に4件目の倉庫には帝国へ送られる予定になっている大量のマテリアル鉱物が保管されていたのだが、盗まれたのは十数キロ分程度だったらしい。
三つ目は盗み腕の稚拙さ。とりあえず人の少ない夜を狙ってはいるが、巡回の時間にかち合ったり、物音をたてて人に気づかれてしまっていたりする。
そして最大の謎が、何故か毎度現れる白猫の存在だ。
「それの調査の依頼とか来てないのか?」
「事件としては微妙だからな。ハンターに頼るほどのことじゃないだろ」
それもそうかと職員の一人は頷く。
「それより新しい依頼が来てたな。えーっと、鉱山に現れたスライム退治か」
職員はその情報を入力していき依頼票を作っていく。
「鉱山での依頼か。そこってマテリアル鉱物が採れるのか?」
「んっ? ああ、そうみたいだな。少量だが出るらしいぞ」
暇そうな職員に声をかけられ、情報を入力しながらそう答える。
「そっか。ならもしかするとそこにも例の白猫が現れるかもな!」
「ははっ、そんなまさか。そんな偶然早々あるわけないだろ?」
そんな笑い話が行われる中で一つの依頼がハンターオフィスに張り出されることになった。
●???
とある鉱山。そこに作られた坑道の入り口の前。
いつもは人が多くいるはずなのに、今日に限っては誰もいない。何でも雑魔が出たとか何とか。
そんな人のいない坑道の前に小さな人影が一つ。
「……行こう」
小さな人影は、それよりももっと小さな影と共に坑道の中へと入っていった。
解説
【依頼内容】
鉱山に現れたスライムの退治
【敵情報】
スライム 10匹
特に何の変哲も無いスライム。大きさは様々だが大きくて50cmほど。
壁や天井に張り付いて移動することも可能。
攻撃方法は体当たりと、溶解液を飛ばしてくる二つが確認されている。
【戦場情報】
鉱山にある一つの坑道。高さ2m、幅3mほど。
50mほど進むと少し広いスペースがあり、採掘用の道具や採掘された鉱石が箱詰めされている。
そこから先は3つに別れておりそれぞれ奥まで50mほどある。
洞窟内は暗く照明道具は必須。
【鉱物泥棒事件】
これまでに4件の事件が起きており、その何れもマテリアル鉱物が盗まれている。
事件現場では毎回白猫が目撃されていることから別名「謎の白猫事件」とも呼ばれている。
盗みの手口からして素人の域を出ないのだが不思議と手掛かりが残っておらず解決の糸口がない。
【備考】
ハンターは鉱物泥棒事件について知っていてもいいし、知らなくても構わない。
PL情報になるが依頼以外の何かが起こるのは確実。それに対してはどのように対応しても構わない。
鉱山に現れたスライムの退治
【敵情報】
スライム 10匹
特に何の変哲も無いスライム。大きさは様々だが大きくて50cmほど。
壁や天井に張り付いて移動することも可能。
攻撃方法は体当たりと、溶解液を飛ばしてくる二つが確認されている。
【戦場情報】
鉱山にある一つの坑道。高さ2m、幅3mほど。
50mほど進むと少し広いスペースがあり、採掘用の道具や採掘された鉱石が箱詰めされている。
そこから先は3つに別れておりそれぞれ奥まで50mほどある。
洞窟内は暗く照明道具は必須。
【鉱物泥棒事件】
これまでに4件の事件が起きており、その何れもマテリアル鉱物が盗まれている。
事件現場では毎回白猫が目撃されていることから別名「謎の白猫事件」とも呼ばれている。
盗みの手口からして素人の域を出ないのだが不思議と手掛かりが残っておらず解決の糸口がない。
【備考】
ハンターは鉱物泥棒事件について知っていてもいいし、知らなくても構わない。
PL情報になるが依頼以外の何かが起こるのは確実。それに対してはどのように対応しても構わない。
マスターより
皆さんこんにちわ。蒼かなたです。
超簡単なスライム退治です。雑魚です。弱いです。ハンターなら素手で殴っても倒せるかもしれません。
ただその依頼の中で何かが起こるようです。何が起こるかは言わずもがなということで。
では、宜しければご参加をお待ちしております。
超簡単なスライム退治です。雑魚です。弱いです。ハンターなら素手で殴っても倒せるかもしれません。
ただその依頼の中で何かが起こるようです。何が起こるかは言わずもがなということで。
では、宜しければご参加をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/04/17 06:14
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
スライム退治+α? 柏部 狭綾(ka2697) 人間(リアルブルー)|17才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/04/09 05:04:13 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/04/05 15:46:40 |