ゲスト
(ka0000)
戦場(いくさば)の続き
マスター:赤山優牙

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/04/21 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/04/30 09:00
オープニング
●辺境において、マギア砦籠城戦が行われた頃の事
貴族が一人、馬に乗って駆けていた。
「なんで……なんで、今頃になって!」
歪虚が襲来してきた事実を聞かされたのは、先刻の事だ。
王国騎士団ではなく、近隣の貴族に呼び掛けて応援の使者を出したが、応じるかどうかはまだわからない。
わかっているのは、例え、騎士団が動いても、既に手遅れという事だ。
「どうすりゃいいんだ……」
この貴族の領地は王国でも西部に位置する。
先の歪虚侵攻時もひどい損害を出した。
「このままでは、領地を奪われる!」
歪虚にではない。
確かに、彼の領地は一時的に歪虚に占拠されただろう。
だが、王国騎士団は健在である。ハンター達も侮りがたい戦力だ。
時期に取り返される。彼にとって『問題』なのは、奪還した後だ。当然、彼の領地であるので、彼の手元には返ってくるはずである。
それでも、他から力を借りたとあれば、その影響力を無視するわけにはいかない。最悪、他の貴族に吸収される可能性もある。
「と、とりあえず、身の安全から……」
今は生死の境に居るのは確かな事だ。
王国騎士団には、自己解決するからと釘を刺しておいた。
その間になんとかすればいいだけだ。
「ここは……ここは、僕のモノなんだ!」
領民を捨てて逃げる貴族は、遥か遠くで燃え盛る村の熱を感じて振り返った。
「土地と僕が生きていれば、再建はいくらでもできるんだから!」
自分に言い聞かせるように宣言すると、彼は、再び馬を走らせた。
===フレッサ領が歪虚に占拠され、一ヶ月以上が経過した===
●王国騎士団本部騎士団長室にて
「出撃……ですか?」
ソルラ・クート(kz0096)が思わず繰り返す。
彼女の目の前にいるのは、エリオット・ヴァレンタイン(kz0025)だ。
「先の『円卓』でのことは、聞いているか?」
「はい……ある程度は、父から聞いております」
辺境への派遣戦力はそのままであり、王国に残る兵力は国を守る方針になったとソルラは父から聞いていた。
同時に父からは、『貴族間で動きがあるから、気をつけろ』とも忠告を受けている。
「黒大公の撤退以降、歪虚の襲来が無いわけでなかった。だが……」
団長が言葉のトーンを落とす。
歪虚の一団がフレッサ領と呼ばれる領地に攻め寄せた。
突然の襲来に貴族は領民を見捨てて逃亡。今もって、その貴族は行方不明である。
「復興から立ち上がりつつある国を、乱すわけにはいかない」
窓の向こう、王都の街を見下ろしてエリオットが呟く。
「本来であれば、フレッサ領の領主が責任を持つべきでは」
「その通りだろうな。だが、今はその貴族が務めを果たしていないのだろう? 王国としては捨てておく事はできない」
なんとも無責任な話だと心の中でソルラが呟く。
その貴族はもはや領地経営する資格はないだろうとも思う。
「いくつかの貴族が私兵を持って制圧すると申し出があるが、騎士団も治安維持に尽力してもらう」
「……わかりました。アルテミス小隊、フレッサ領へ出撃します」
貴族が、自勢力拡大の為に影響力を行使するつもりなのだろうか。
この領地に住む人々が、貴族同士の政争の道具にはさせないと力強く誓うソルラであった。
●フレッサ領のある廃村
「だ、ダメだ~」
兵士達が逃げ出していた。
制止するべき隊長も、もはや、諦めていた。
「振り帰らずに、逃げろ!」
逃げる兵士達。
彼らは、廃村の様子を確認しに来たのだ。
廃村の状況は芳しくなかった。歪虚は居なかったが、ゾンビと化した無数の村人やら、犬の形をした雑魔が占拠している地獄と化していたからだ。
「た、隊長! 追いつかれる!」
「いいから、とにかく走れ!」
ゾンビの追手からは逃れられた。
だが、犬の形をした雑魔は執拗に追いかけてくる。
襲われるのは時間の問題だ。そして、雑魔と戦っている間に、ゾンビにも追いつかれるだろう。
「イヤだ! 死にたくない!」
一人の兵士が隊列から離れて走って行く。
「バカ! 戻れ!」
隊長は叫んだが、その兵士は止まらずに走っていく。
追いかけてくる犬の雑魔も気がついた様だ。まるで、獲物を定めたかのように、数匹がスピードをあげてその兵士に襲いかかった。
こうなると、もう成す術もない。
「くっ! い、今のうちにできるだけ、離れるんだ!」
可哀想だが、囮にするしかない。
だが、貴重な時間を使っても、すぐに追いつかれる。
「あ、あれ、ハンター達じゃ?」
「ほ、ほんとだ! た、助けてくれぇ!」
兵士達は、街道を歩くハンター達を見つけて、大声をかけた。
きっと、なにかの依頼の帰り道なのだろう。
「ハンターの方々、どうか、我らを守っていただきたいぃぃぃ!」
隊長の大声が、ハンター達の耳にも届いたのであった。
貴族が一人、馬に乗って駆けていた。
「なんで……なんで、今頃になって!」
歪虚が襲来してきた事実を聞かされたのは、先刻の事だ。
王国騎士団ではなく、近隣の貴族に呼び掛けて応援の使者を出したが、応じるかどうかはまだわからない。
わかっているのは、例え、騎士団が動いても、既に手遅れという事だ。
「どうすりゃいいんだ……」
この貴族の領地は王国でも西部に位置する。
先の歪虚侵攻時もひどい損害を出した。
「このままでは、領地を奪われる!」
歪虚にではない。
確かに、彼の領地は一時的に歪虚に占拠されただろう。
だが、王国騎士団は健在である。ハンター達も侮りがたい戦力だ。
時期に取り返される。彼にとって『問題』なのは、奪還した後だ。当然、彼の領地であるので、彼の手元には返ってくるはずである。
それでも、他から力を借りたとあれば、その影響力を無視するわけにはいかない。最悪、他の貴族に吸収される可能性もある。
「と、とりあえず、身の安全から……」
今は生死の境に居るのは確かな事だ。
王国騎士団には、自己解決するからと釘を刺しておいた。
その間になんとかすればいいだけだ。
「ここは……ここは、僕のモノなんだ!」
領民を捨てて逃げる貴族は、遥か遠くで燃え盛る村の熱を感じて振り返った。
「土地と僕が生きていれば、再建はいくらでもできるんだから!」
自分に言い聞かせるように宣言すると、彼は、再び馬を走らせた。
===フレッサ領が歪虚に占拠され、一ヶ月以上が経過した===
●王国騎士団本部騎士団長室にて
「出撃……ですか?」
ソルラ・クート(kz0096)が思わず繰り返す。
彼女の目の前にいるのは、エリオット・ヴァレンタイン(kz0025)だ。
「先の『円卓』でのことは、聞いているか?」
「はい……ある程度は、父から聞いております」
辺境への派遣戦力はそのままであり、王国に残る兵力は国を守る方針になったとソルラは父から聞いていた。
同時に父からは、『貴族間で動きがあるから、気をつけろ』とも忠告を受けている。
「黒大公の撤退以降、歪虚の襲来が無いわけでなかった。だが……」
団長が言葉のトーンを落とす。
歪虚の一団がフレッサ領と呼ばれる領地に攻め寄せた。
突然の襲来に貴族は領民を見捨てて逃亡。今もって、その貴族は行方不明である。
「復興から立ち上がりつつある国を、乱すわけにはいかない」
窓の向こう、王都の街を見下ろしてエリオットが呟く。
「本来であれば、フレッサ領の領主が責任を持つべきでは」
「その通りだろうな。だが、今はその貴族が務めを果たしていないのだろう? 王国としては捨てておく事はできない」
なんとも無責任な話だと心の中でソルラが呟く。
その貴族はもはや領地経営する資格はないだろうとも思う。
「いくつかの貴族が私兵を持って制圧すると申し出があるが、騎士団も治安維持に尽力してもらう」
「……わかりました。アルテミス小隊、フレッサ領へ出撃します」
貴族が、自勢力拡大の為に影響力を行使するつもりなのだろうか。
この領地に住む人々が、貴族同士の政争の道具にはさせないと力強く誓うソルラであった。
●フレッサ領のある廃村
「だ、ダメだ~」
兵士達が逃げ出していた。
制止するべき隊長も、もはや、諦めていた。
「振り帰らずに、逃げろ!」
逃げる兵士達。
彼らは、廃村の様子を確認しに来たのだ。
廃村の状況は芳しくなかった。歪虚は居なかったが、ゾンビと化した無数の村人やら、犬の形をした雑魔が占拠している地獄と化していたからだ。
「た、隊長! 追いつかれる!」
「いいから、とにかく走れ!」
ゾンビの追手からは逃れられた。
だが、犬の形をした雑魔は執拗に追いかけてくる。
襲われるのは時間の問題だ。そして、雑魔と戦っている間に、ゾンビにも追いつかれるだろう。
「イヤだ! 死にたくない!」
一人の兵士が隊列から離れて走って行く。
「バカ! 戻れ!」
隊長は叫んだが、その兵士は止まらずに走っていく。
追いかけてくる犬の雑魔も気がついた様だ。まるで、獲物を定めたかのように、数匹がスピードをあげてその兵士に襲いかかった。
こうなると、もう成す術もない。
「くっ! い、今のうちにできるだけ、離れるんだ!」
可哀想だが、囮にするしかない。
だが、貴重な時間を使っても、すぐに追いつかれる。
「あ、あれ、ハンター達じゃ?」
「ほ、ほんとだ! た、助けてくれぇ!」
兵士達は、街道を歩くハンター達を見つけて、大声をかけた。
きっと、なにかの依頼の帰り道なのだろう。
「ハンターの方々、どうか、我らを守っていただきたいぃぃぃ!」
隊長の大声が、ハンター達の耳にも届いたのであった。
解説
●目的
雑魔とゾンビの壊滅及び兵士達の救出。
●内容
追撃してくる雑魔とゾンビを迎え撃ち、一人でも多くの兵士を救出する。
●状況
兵士達10人が逃げています。追いかけてくるのは雑魔とゾンビ。
ハンターの皆さま方は、同地方の街道に現れた雑魔を退治しに行った帰り道となっています。
なので、ハンターの皆さまは、
『生命力が最大値の70%』
『スキルセットのうち、一番上が使用不可』
という状態になっていますので、ご注意下さい。
ペットや馬などは、連れていけない依頼だった為、同行は不可となります。
なお、OPで隊列から離れて逃げ出した兵士は助かりません。
●配置イメージ
□ …… ハンター達
□ …… 兵士達
○ …… 犬型雑魔
◎ …… ゾンビ
●地形
平坦な畑(正確には耕作者がいないので、放置された畑跡地です)。
前日の大雨で、全体的にぬかるみができており、少し動きにくいです。
イニシアチブ判定時にペナルティが発生しています。
(犬型雑魔には影響はありません)
●敵勢力
犬型雑魔5体
犬の形をしている雑魔です。特殊な能力は見られていません。
ゾンビ40体
集団でゆっくりと向かってきます。5ラウンド後には接敵します。
特段強いわけではありませんが、囲まれると回避や受け判定に影響がありますので、ご注意下さい。
●味方勢力
兵士達10人
剣と革鎧で武装しているだけの兵士達。練度は最悪。士気は崩壊中。
隊長格の一人だけ、それなりに訓練されている。
ゾンビ1体に兵士2人で戦えば優位に戦えるレベル。
雑魔とゾンビの壊滅及び兵士達の救出。
●内容
追撃してくる雑魔とゾンビを迎え撃ち、一人でも多くの兵士を救出する。
●状況
兵士達10人が逃げています。追いかけてくるのは雑魔とゾンビ。
ハンターの皆さま方は、同地方の街道に現れた雑魔を退治しに行った帰り道となっています。
なので、ハンターの皆さまは、
『生命力が最大値の70%』
『スキルセットのうち、一番上が使用不可』
という状態になっていますので、ご注意下さい。
ペットや馬などは、連れていけない依頼だった為、同行は不可となります。
なお、OPで隊列から離れて逃げ出した兵士は助かりません。
●配置イメージ
□ …… ハンター達
□ …… 兵士達
○ …… 犬型雑魔
◎ …… ゾンビ
●地形
平坦な畑(正確には耕作者がいないので、放置された畑跡地です)。
前日の大雨で、全体的にぬかるみができており、少し動きにくいです。
イニシアチブ判定時にペナルティが発生しています。
(犬型雑魔には影響はありません)
●敵勢力
犬型雑魔5体
犬の形をしている雑魔です。特殊な能力は見られていません。
ゾンビ40体
集団でゆっくりと向かってきます。5ラウンド後には接敵します。
特段強いわけではありませんが、囲まれると回避や受け判定に影響がありますので、ご注意下さい。
●味方勢力
兵士達10人
剣と革鎧で武装しているだけの兵士達。練度は最悪。士気は崩壊中。
隊長格の一人だけ、それなりに訓練されている。
ゾンビ1体に兵士2人で戦えば優位に戦えるレベル。
マスターより
●ご挨拶
おはようございます。赤山です。
【不動】のSide Bとして、そのころ、王国では……という依頼の一つになります。
辺境での戦いは遠く離れた王国にも、なにかしらの影響を及ぼしています。
歪虚に占拠されているフレッサ領奪還戦の初戦となります。
●攻略のヒント
兵士達の救出と、敵戦力への攻撃、二つをちょうど良いバランスで達成する事が達成度をあげる条件となります。
おはようございます。赤山です。
【不動】のSide Bとして、そのころ、王国では……という依頼の一つになります。
辺境での戦いは遠く離れた王国にも、なにかしらの影響を及ぼしています。
歪虚に占拠されているフレッサ領奪還戦の初戦となります。
●攻略のヒント
兵士達の救出と、敵戦力への攻撃、二つをちょうど良いバランスで達成する事が達成度をあげる条件となります。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/04/26 16:49
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/04/17 08:23:03 |
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相談卓 シェリル・マイヤーズ(ka0509) 人間(リアルブルー)|14才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/04/21 00:46:20 |