ゲスト
(ka0000)
ベーコンを狙うゴブリン
マスター:江口梨奈

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 6~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/04/15 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/04/24 22:00
オープニング
おたくら、リアルブルーの人? だったら知ってるかな、『将棋』っていうゲームがあるんだ。
俺の爺ちゃんが、何年か前からそれにハマってんだよ。2人でやるボードゲームなんだけどな、マス目の上を、20個並べた駒をひとつずつ動かして互いの駒を取り合い、相手のボス駒を取ったら勝ちっていうルールさ。まあ、頭を使うゲームはからきしな俺だけど、あの、駒に描いてある模様はカッコイイって思うよ。
爺ちゃんに付き合って何度か対戦したけど、俺じゃてんで相手にならなくて。近所の人らとも遊んだらしいけど、なにせ惚れ込んで作戦を研究までしている爺ちゃんと、ただただ物珍しさで相手している人らじゃ、爺ちゃんの一人勝ちだ。だから爺ちゃんもツマラナクなったんだろうな、数少ない同好の士とやらを見つけて対戦している。けど、その相手というのが、めちゃくちゃ遠くに住んでるんだ。
どうやって対戦してるかって?
手紙をやりとりしてんだよ。
これがまあ、気の長い話でさあ。自分がどこのマス目にどの駒を動かしたかを手紙に書いて相手に送る、そしたら相手はそれを見て自分が次にどんな手を打ったか送り返す。手紙1通につき、駒ひとつ動かすだけのやりとりだ。決着がつくのに年を越したこともあるらしい。「年寄りは暇だけはいくらでもあるからな」だってよ。それでも、何度か対戦は出来て、今は2勝2敗の引き分け状態って言ってた。
けど、どうやら3勝目が付きそうらしい。
「おい、ソーラ。お前、暇だな? ちょっと頼まれてくれ」
「いやいや爺ちゃん。こっちの都合ぐらい聞いてくれよ。……暇だけど」
「この手紙を、アットさんのところまで届けてくれ」
アットさん、ってのは、例の爺ちゃんの対戦相手だ。
「何で? いつもみたいに、郵便じゃダメなのか?」
「今日の日没までに届かんと、わしの時間切れ負けになる、そういう約束じゃ。けどな、わしのこの、考えに考えた1手は詰みの王手なんじゃ、これでこの対局は、わしの勝ちじゃ!」
そりゃあ大事な手紙だ。まあ、めちゃくちゃ遠いところって言ったって、途中までは馬車を使えるはずだし、そこから歩いてでも午後には着くだろう。お駄賃もはずんでくれるというなら、断る理由もない。
「おお、そうじゃ。孫のおまえがアットさんに会うのに、手ぶらじゃイカンな。ほれ、とっておきのベーコンを包んで持って行け。ちゃんと挨拶するんじゃぞ」
そんなわけで、俺は婆ちゃん特製の、香辛料臭がぷんぷんするベーコンと手紙を背負って家を出た。
馬車を降りて昼飯を終え、しばらく歩いていたら、その、なんだ、急にもよおしてきたんだな。なので道を外れて繁みに入った。繁みの奥には小屋があったのが見えたけど、しばらく使われた跡のない狩り小屋だったんで、一安心と思ってしゃがみこんだんだ。
そしたら、ひどいもんだよ。そうやって人が一番油断している時にさ。
出てきやがったんだよ、その狩り小屋からゴブリンが4匹も! ああ、まだ後頭部がずきずき痛むぜ。もちろん、背中のベーコンはリュックサックごと無くなっていたさ。あのリュックサックのポケットに、手紙が入っているっていうのに!
時間がないんだ。頼む、今日の日没までなんだ。
あの手紙を取り返してくれ!
俺の爺ちゃんが、何年か前からそれにハマってんだよ。2人でやるボードゲームなんだけどな、マス目の上を、20個並べた駒をひとつずつ動かして互いの駒を取り合い、相手のボス駒を取ったら勝ちっていうルールさ。まあ、頭を使うゲームはからきしな俺だけど、あの、駒に描いてある模様はカッコイイって思うよ。
爺ちゃんに付き合って何度か対戦したけど、俺じゃてんで相手にならなくて。近所の人らとも遊んだらしいけど、なにせ惚れ込んで作戦を研究までしている爺ちゃんと、ただただ物珍しさで相手している人らじゃ、爺ちゃんの一人勝ちだ。だから爺ちゃんもツマラナクなったんだろうな、数少ない同好の士とやらを見つけて対戦している。けど、その相手というのが、めちゃくちゃ遠くに住んでるんだ。
どうやって対戦してるかって?
手紙をやりとりしてんだよ。
これがまあ、気の長い話でさあ。自分がどこのマス目にどの駒を動かしたかを手紙に書いて相手に送る、そしたら相手はそれを見て自分が次にどんな手を打ったか送り返す。手紙1通につき、駒ひとつ動かすだけのやりとりだ。決着がつくのに年を越したこともあるらしい。「年寄りは暇だけはいくらでもあるからな」だってよ。それでも、何度か対戦は出来て、今は2勝2敗の引き分け状態って言ってた。
けど、どうやら3勝目が付きそうらしい。
「おい、ソーラ。お前、暇だな? ちょっと頼まれてくれ」
「いやいや爺ちゃん。こっちの都合ぐらい聞いてくれよ。……暇だけど」
「この手紙を、アットさんのところまで届けてくれ」
アットさん、ってのは、例の爺ちゃんの対戦相手だ。
「何で? いつもみたいに、郵便じゃダメなのか?」
「今日の日没までに届かんと、わしの時間切れ負けになる、そういう約束じゃ。けどな、わしのこの、考えに考えた1手は詰みの王手なんじゃ、これでこの対局は、わしの勝ちじゃ!」
そりゃあ大事な手紙だ。まあ、めちゃくちゃ遠いところって言ったって、途中までは馬車を使えるはずだし、そこから歩いてでも午後には着くだろう。お駄賃もはずんでくれるというなら、断る理由もない。
「おお、そうじゃ。孫のおまえがアットさんに会うのに、手ぶらじゃイカンな。ほれ、とっておきのベーコンを包んで持って行け。ちゃんと挨拶するんじゃぞ」
そんなわけで、俺は婆ちゃん特製の、香辛料臭がぷんぷんするベーコンと手紙を背負って家を出た。
馬車を降りて昼飯を終え、しばらく歩いていたら、その、なんだ、急にもよおしてきたんだな。なので道を外れて繁みに入った。繁みの奥には小屋があったのが見えたけど、しばらく使われた跡のない狩り小屋だったんで、一安心と思ってしゃがみこんだんだ。
そしたら、ひどいもんだよ。そうやって人が一番油断している時にさ。
出てきやがったんだよ、その狩り小屋からゴブリンが4匹も! ああ、まだ後頭部がずきずき痛むぜ。もちろん、背中のベーコンはリュックサックごと無くなっていたさ。あのリュックサックのポケットに、手紙が入っているっていうのに!
時間がないんだ。頼む、今日の日没までなんだ。
あの手紙を取り返してくれ!
解説
ゴブリンに奪われた手紙を、日没までに先方に届けられるよう、取り返して下さい。リュックサック・ベーコンは必須ではありません。また、ゴブリン退治が主目的ではありません。
この時点で、正午を回ったぐらいの時間です。目的地にはあと徒歩で2時間ほどでしょう。
ゴブリンが潜むのは、道からはずれた繁みの奥にある狩り小屋。物置小屋やバンガローのような簡素な造りをイメージしてください。ドアはひとつ、ドアの反対側に窓がひとつ、だけです。
この時点で、正午を回ったぐらいの時間です。目的地にはあと徒歩で2時間ほどでしょう。
ゴブリンが潜むのは、道からはずれた繁みの奥にある狩り小屋。物置小屋やバンガローのような簡素な造りをイメージしてください。ドアはひとつ、ドアの反対側に窓がひとつ、だけです。
マスターより
先に謝っとく。江口、将棋はぜんぜん知らん。ごめん。
えー。ベーコンはとうに食べられてるか、取り返したとしても歯形がついてたりして、とても贈り物には使える状態ではないだろうから、最初っから諦めてOK。
それでは、頑張って下さい。
えー。ベーコンはとうに食べられてるか、取り返したとしても歯形がついてたりして、とても贈り物には使える状態ではないだろうから、最初っから諦めてOK。
それでは、頑張って下さい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/04/23 09:20
参加者一覧
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【相談】次の一手は ミオレスカ(ka3496) エルフ|18才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/04/15 20:25:39 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/04/13 06:31:11 |